J-2ビザ所持者の労働
以下の記述はUniversity of WashingtonのInternational Officeで入手した資料などに基づいて作成しました。州ごとに異なることはないと思いますが、申請をする前に担当部局を訪れて説明を受けて下さい。また、申請する移民局の正式名称はここ数年でたびたび変更されています。2年前はINS
(Immigration & Naturalization Service)でしたが、BCIS (The Bureau of Citizenship
and Immigration Services)という名前を経て、現在はUSCIS (United States Citizenship
and Immigration Services)になっています。
■J2ビザを持つ配偶者は労働可能
意外と知られていないことですが、J-1ビザ所持者の配偶者であるJ-2ビザ所持者は労働をすることが可能です。ただし、事前に労働許可を受け、労働許可証(Employment
Authorization Document, EAD)を得る必要があります。
また、重要なことは、J-2ビザの労働がJ-1ビザの少ない給料を補う目的である場合には認められません。あくまでもJ-2ビザ保持者自身のための労働でなければいけません。
なお、配偶者で労働許可が得られるのはJ-2ビザの特典で、H-1Bビザの配偶者などは労働することが認められていません。
■EADの申請方法は2種類
EADの取得についての公式情報はhttp://www.ucscis.gov/files/form/i-795.pdfにあります。かならず、こちらに目を通して下さい。
EADの申請方法は2種類あります。
- 自分で書類をそろえ、郵送する。
- E-filingを用いてインターネットから申請し、面接を受ける(
2003年5月29日に開始された)
取得までの時間は後者の方が短いようですが、手続きは前者に比べると面倒です。
郵送による申請
必要な書類は以下の通りです。
以上の書類をUS Citizenship and Immigration Services (USCIS) (州によって送り先は異なるので注意)に郵送します。労働許可証(EAD)が手にはいるまで通常3ヶ月ほどかかるようです。
E-filingによる申請
USCIS Service CenterのホームページのE-Filingを用いてインターネットから申請するというもので、
2003年5月29日に開始された方法です。実際に、E-filingで申請されたFRanさんが詳しくまとめて下さっていますので、FRanさんの体験談をご覧下さい。
■EADのプロセス状況を調べる
以下はOfficialな情報ではありませんが、各弁護士事務所が調査したUSCISのプロセス状況です。
■労働許可の有効期限
Employment Authorizationの有効期限はDS-2019に書かれている有効期限に依存(I-94がD/Sではなく、具体的な日付が書かれている場合はそれが優先される)するとあります。にもかかわらず、以前は一律1年のEADしか発行されなかったようですが、最近では1年を超える有効期限のEADが発行されることもあるようです。なお、延長する場合は、上記の書類に、現在のEmployment
Authorization Documentのコピーを添えて申請します。
■税金
J-2保持者がEmployment Authorizationを取得して労働した場合には、J-1ビザ保持者に与えられるような免税の特典は受けられません。J-2ビザで働く場合には、連邦税、社会保障費、州税を支払う義務があります。(IRS
publication 519, United States Tax Guide for Aliens参照のこと)
■ 参考になるwebサイト
以下のページにも詳しいEADの取得方法がかかれています。この解説によれば、EADの申請理由として、旅行代、子供にかかるお金を稼ぐためというのはありのようですね。手紙のサンプルもあります。
UCSDのInternational Centerのweb siteのPDFファイル(非常に詳しい)
(http://icenter.ucsd.edu/pdfs/J2_employment.pdf)
Florida State UniversityのInternational CenterのWeb site
(http://www.fsu.edu/ ̄fsu-isc/pdf/j2_work_permission_complete.pdf)
Yale UniversityのOffice of International Students and Scholarsのweb site
(http://www.oiss.yale.edu/visa/j2work.htm)
University of ChicagoのOffice of International Affairsのweb site
(http://internationalaffairs.uchicago.edu/j-2_emplt.html)
NIHのDivision of International Centerのweb site
(http://www.nih.gov/od/ors/dirs/isb/j2visa.htm)
J2ビザの労働許可証取得の体験談をAさんから頂きましたので紹介します。2007年12月の投稿です。
2007年12月にJ-2ホルダーとしてEADを取得する際、J-2ビザ所持者の労働のページを参考にさせていただきましたので、私の状況を報告させていただきます。
NJ在住で、書類郵送にて申請して、取得までに約3ヶ月を要しました。
2007年9月13日 申請書類を郵送
2007年9月29日 2007年9月17日に申請書類が受理された旨の通知が郵送で届く2007年12月1日 2007年11月27日に承認がおりた旨の通知が郵送で届く
2007年12月3日 USCISのサイト上でEADのカードが郵送されたこと確認。現在カードの到着待ち
送付した書類は以下の通りです。
A. I-765
B. 手数料$340のマネーオーダー
C. 写真2枚
D. J-1とJ-2のI-94のコピー(表裏両方)
E. J-1とJ-2のパスポートのビザのページと顔写真の貼ってあるページのコピー
F. J-1とJ-2のDS-2019のコピー(IAP-66)
G. J-2ビザ所持者の労働がJ1ビザ所持者の経済的サポートでないことを示した手紙
H. 手紙に書いた資産総額を証明するための、アメリカの銀行のバンクステートメントと日本の銀行の英文残高証明書
A〜Hの書類すべてが、必ずしも必要ではないのですが、万全を期すためにすべて揃えました。
EADの申込用紙であるI-765はこちらからダウンロードしました。
http://www.uscis.gov/files/form/I-765.pdf
I-765の申請方法の詳細はこちらを参考にしました。
http://www.uscis.gov/files/form/I-765instr.pdf
I-765の記入項目で、わかりにくいものを下にあげます
9.Social Security Number:この時点で申請していなかったので未記入
10.Alien Registration Number:I-94のDeparture Numberを記入
14.Manner of Last Entry: "J-2"と記入
15.Current Immigration Status: "J-2"と記入
手数料は小切手ではなく、必ずマネーオーダーにするようにと、大学からアドバイスを受けました。小切手決済時の事故を避けるためだそうです。U.S.Post Officeにて手数料90¢、宛先はU.S. Department of Homeland Securityとしました。
写真はフェデックスの店舗で$14.04で撮影してもらいました。パスポート用写真撮影サービスのある店ならどこでも、このくらいの金額で撮影してもらえるようです。
Hの手紙の裏付けとなる証明書はステートメントや残高証明書のほかに、現在の収入証明書もあるとベターだそうです。
申請後の進捗状況の確認はこのサイトでタイムリーに確認できます。
https://egov.uscis.gov/cris/caseStatusSearchDisplay.do
申請書類を郵送した事務所の、I-765の平均申請処理時間が確認できます。
https://egov.uscis.gov/cris/jsps/ptimes.jsp
以上です。
J2ビザの労働許可証取得の体験談をたらさんから頂きましたので紹介します。2007年9月の投稿です。
2007年9月にJ-2 holderの妻が労働許可書を取得しましたので、その体験談を報告します。
労働許可の申請料金が値上がりする直前に駆け込みで申し込みしました。郵送で申請して、40日ほどでEADカードが手元に届きました。
7月26日 申請書類を送付(フロリダ在住なのでTXにあるUSCISに送付)。
8月8日 申請書を受け取ったことを示す手紙が届く。
9月6日 有効期限が2年9ヶ月のEADカードが届く。
送付した書類は以下の通りです。
1. Form I-765 for Employment Authorization
2. 手数料$180のcheck (現在は$340になっているはずです)
3. 写真2枚
4. J-1とJ-2のI-94のコピー(表、裏の両方)
5. J-1とJ-2のパスポートのビザのページと顔写真の貼ってあるページのコピー
6. J-1とJ-2のDS-2019のコピー
7. J-2ビザ所持者の労働がJ1ビザ所持者の経済的サポートでないことを示した手紙
配偶者であることを証明する書類は同封しませんでした。これを後で要求されることもなかったです。写真は自分でデジカメで撮ったものをドラッグストアーでプリントアウトしてもらい、それを指定の大きさに切りそろえて用意しました。なお、発行されたEADカードの有効期限はDS-2019の有効期限と同じでした。
参考になった情報は、Florida State UniversityのInternational CenterのWebサイトでした。このサイトに手紙の例文があります。
J2ビザの労働許可証取得の体験談をpopoさんから頂きましたので紹介します。2007年3月の投稿です。
婚姻証明がなくても労働許可証が取得できたので、一応報告します。
現在J-2でメリーランド州に滞在しています。労働許可証を郵送で申請して、約1ヶ月で取得しました。
郵送したものは
- Form I-765:ダウンロードして、打ち込みました。
- 手数料$180:Check
- 背景白の正面を向いた写真2枚:写真屋で撮りましたが、普通の照明で白幕の前でデジカメで撮ってプリントだったので、家で撮影しても変わらないと思いました。
- DS-2019のコピー(J-1とJ-2両方)
- I-94のコピー(表裏両面、J-1とJ-2両方)
- パスポートのビザのページのコピー(J-1とJ-2両方)
- パスポート顔写真の貼ってあるページのコピー(J-1とJ-2両方)
- 労働許可の申請が、J-1ビザホルダーの経済サポートのためではないことを示したレター(Fabreさんの投稿記事を参考に作成しました)
以上を2007年1月24日に郵送し、1月31日に受領したとの手紙が届く。
2007年2月26日にUSCISのサイトでカードの作成に入ったと表示。
2007年3月2日にEADカードが到着。
多くの人が書いているような特別な婚姻証明はなくても発行されました(私が見たサイトにはJ-2の該当欄には必要と書かれていなかったし、DS-2019自体が証明も兼ねていると思い送りませんでした)。
郵送は手間も少なく、思ったより早い(時期にもよる?)ので、e-filingより簡単でいいと思いました。
J2ビザの労働許可証取得の体験談をmayaさんから頂きましたので紹介します。2006年10月の投稿です。
私はJ-2で現在カリフォルニアに滞在中です。労働許可証を郵送にて申請しました。
(用意した書類)
- Form I-765 for Employment Authorization。→USCISのサイトからダウンロード。
- 手数料$180。→私名義のCheckにて送付。
- 正面を向いた写真2枚→ FedEXの店舗にて労働許可証用といって撮ってもらった。確か15ドルくらいでした。
- I-94のコピー(表裏両方、J-1とJ-2両方)
- パスポートのビザのページと顔写真の貼ってあるページのコピー →J-1,J-2の両方を用意しました。J-1は要るとは書かれていませんでしたが、念のために用意。
- J-1とJ-2のDS-2019のコピー
- 婚姻証明→サンフランシスコの日本総領事館にて申請。(サイトによってはこれが必要とかかれていない場合もある)
- 労働許可の申請が、J-1ビザホルダーの経済サポートのためではないことを示したレター
これを全て揃え、2006年8月9日付でUSCISのカリフォルニア管轄のオフィスに郵送。
4日後に書類を受け取ったという手紙がUSCISから届く。
そこからは音沙汰なし。USCISのサイトで審査状況をチェックすることができるのでこまめに見ていたが変化なし。
10月12日付けでサイト上に「許可が下りた。カードの作成に入ったのでカードが出来次第郵送する」という表示が出た。
10月20日、普通郵便にてEADが到着。申請から約2ヶ月かかりました。
小さな子供がいるので、オフィスに出向いたりするのは避けたかったので、郵送にしました。書類さえ完璧であれば一回の郵便局訪問で済むので楽でした。オンライン申請のほうが到着までの時間は早いんでしょうね。
J2ビザの労働許可証取得の体験談をANさんから頂きましたので紹介します。2006年2月の投稿です。
J2 Emplayment Authorization Document (EAD) 取得の覚書
1.申請してからカードが交付されるまでの期間。
およそ4ヶ月(2005年9月22日に申請;2006年1月30日に受領)
2.費用
2005年9月現在; US$175のApplication feeと雑費(交通費、切手代等)。
3.申請資格;申請場所
J-2 Visa Holder (配偶者)。 申請場所はニューヨーク州。
4.手続きの流れ。
(1) ウェブページで申し込み(9月22日)。
US Citizenship and Immigration Service(USCIS)のウェッブページで申請した(e-filing;申請フォームはI-765)。記入完了、送信後にpdfファイルとして保存される。また、このI-765の他にレシートも作成される。この申請時に同時にクレジットカードで$175を払う(チェックで後払いも可)。必要があればSupporting MaterialをUSCISに郵送する旨も指示されているが、今回の申請ではこの時点でのSupporting Materialの送付はしなかった。
(2) 写真撮影;指紋採取(10月21日)
ウェッブでの申し込みが完了すると、電話で予約をしてUSCISのField Officeに出向いて顔写真撮影と指紋採取が行われる。最寄のField Officeはhttp://uscis.gov/graphics/fieldoffices/ascs/index.htmで調べることができる。この際には(1)で作成したI-765とレシートを印刷して持っていく必要がある。写真撮影、指紋採取後にレシートにスタンプが押される。
(3) 必要書類の送付(12月22日)
12月上旬に必要書類を送付するように指示が書かれた手紙が届く。このとき要求された書類は、
a. J1 holderとの結びつきを示す書類。具体的には(日本の)戸籍抄本のコピー.これに適当な翻訳を付ける必要があるが、うちの場合は自分でいい加減に作った翻訳を付けた。実は戸籍抄本が手元になかったので、日本でスキャンした画像ファイルを電子メールで送ってもらい、こちらで印刷した。書類はコピーでもよいと明記されていたのでこれでもよいだろうと判断した。
b. 労働許可申請理由の上申書。とにかく、J-1の給料が少ないからという理由以外であればなんでもよいということで、今回の理由は、“旅行したいから”。
c.その他 ビザ、パスポート、I-94、DS2019、SEVISの領収書等々のコピー
これらの書類を郵便でUSCISのVermont Office(これはNY州の場合)に送った。郵便は受領証明書が送られてくる書留を使った。
(4) EADカードの受け取り(1月30日)。
1月下旬にまず、労働許可が下りてカードを発行した旨を知らせる手紙が届く。その2 ̄3日後に別の郵便でカード本体が届く。EADの有効期限は来年3月までのほぼ14ヶ月。失効日はJ2(J1)ビザの期限と一致している。
(5) SSNの取得
カードが届いた翌日に早速、Social Security Officeに出向いてSocial Security Numberの入手手続きを行った。正確にどのような書類が必要なのかがわからなかったが、結局EADカードとパスポート(含ビザ、DS2019)、SSNの申請書(ウェブで入手可能) だけで手続きができた。念のため、Social Security OfficeにはJ1のSEVIS領収書、パスポート、DS2019等を持っていったが必要はなかったようだ。オフィスではEmployeeからの手紙はあるかと訊かれたそうだが、まだだということで問題はなかったようだ。SSNは2週間で届く(予定)。
5. その他雑感
まず何より、上の覚書もこの雑感も手続きを実際に行った家内ではなく、それを横目で見ていた自分の感想・記録なので、不正確な点があるかもしれないが、あくまでひとつの情報としてご勘弁いただきたい。
家内の意見とは異なるかもしれないが、手続きは、それ自体に時間がかかったことを除けば特にトラブルもなくスムーズに進んだように見えた。ただ、10月のインタビュー後12月に手紙が届くまでまったく音沙汰なしだったので、その間はちょっと不安であった。
実は9月の申請後、自分の母が亡くなり家内も一緒に急遽帰国した。ウェブ申請時にI-94の番号を登録する必要があったので、再入国時のI-94の更新が気になり電話でいろいろ問い合わせてみたが、回答は”問題ない”だった。ただ、電話の相手がこちらの状況(EAD取得のためI-94の番号を登録している)をよく理解していなかったのも事実。
情報によると、申請してから発行されるまで3ヶ月程度という話だったが結局4ヶ月かかった。申請時期が9月末でThanksgivingとクリスマスホリデーが挟まっているので、そのせいか?あるいは10月の写真撮影、指紋採取から3ヶ月だと辻褄が合う。
“J1 holderとの結びつきを示す書類”であるが、そもそもJ2が発行される時点でJ1の家族であることが前提であるので、この要求は何か釈然としない(逆に言うとそれだけJ2の発行がいい加減なのか? )。釈然としなくても必要なものは必要なので、用意するしかない。日本人の場合、婚姻証明書に変わるものは戸籍になるが、これに英訳をつける必要がある。日本領事館に戸籍を持っていけば英語で書かれた婚姻届を作ってくるそうだが、戸籍の原本が必要で有料($11; NY領事館)。今回の申請では、自分たちで作ったいい加減な翻訳で結果的にOKだった。
J2ビザの労働許可証取得の体験談をFabreさんから頂きましたので紹介します。2006年1月の投稿です。
まず、当サイトを参考にさせていただき、Form I-765を作製しました。それに、J1(私)とJ2(妻)のビザ、パスポート、I-94の両面のコピー、労働の目的はJ-1の補助ではないというstatement、小切手(現在$180になっています)をUSCISのオフィスに郵送しました。12/26に発送したところ、12/28付けで受領した旨のnotificationが届きました。その後、1/12付けでapproveされたというeメール(登録しておける)が届き、1/17に発送されたEADカードが1/18に届きました。ここまで、約20日でした。
次に1/24にSSオフィスでSSNを申請、このときは申請書にパスポートとEADのみを要求されました。SSNの申請にはなんら困難は無く、申請書にパスポート(出生証明のかわり?)+EADで、窓口では5分で終わりでした。ここで2週間以内に発行されるという証明書をもらい、しばらく待つと、1/27に発送されたSSNが1/28に届きました。
情報の通り、Form I-765のSSNのところに「Will apply」と書いたのがよかったのかもしれません。以下にこれまでに情報がなかったstatementの作文を参考になればとあげておきます。
Statement for necessity of my employment
To Whom It May Concern:
I am a J-2 dependent of my husband who is working with the US Environmental Protection Agency as a post doctoral fellow at the National Exposure Research Laboratory in Research Triangle Park, NC. His program is administered by the Oak Ridge Institute for Science and Education (ORISE) which pays him stipend of $**** per year. This salary is enough for us to live in this country, and I am under no obligation to seek employment while I remain in the US.
However, I hold a Bachelor of Science degree in chemistry from a university in Japan, and I wish to maintain my skill and knowledge of chemistry and learn more in related areas if I can.
I would appreciate it if you would please give me the authorization for employment so I will be able to work in the field of chemistry and develop my knowledge and skills further. I feel that this would help me remain current in my field and it should help me obtain a better job when I return to Japan.
Thank you for your kind consideration.
Sincerely,
J2ビザの労働許可証取得の体験談をちささんから頂きましたので紹介します。2004年11月の投稿です。
J-2ビサホルダーとしてEADを申請(郵送)しました。
1. 申請中の一時帰国について
2. 旧姓をミドルネームにすることについて
少し新しい情報がありますので、投稿させていただきます。
夫がJ-1ビザホルダーとして渡米して2年半経ってから、ようやくJ-2ビザで渡米しました。私は近くの大学で一教授の研究助手をすることになり、EADを申請しました。なお、私たちは半年後にHビザへの切り替えを予定しており、その際には、合法的に労働できなくなるので、短期間のEADを取得すると言うことになります。
申請はスムーズに進み、2004年9月16日に書類一式を発送し、11月5日に3月末まで有効のEACardが郵送されてきました。写真入りの立派なIDです。発行は10月29日となっていました。実は申請の際、9月20日から一時帰国する用事があり、提出書類のI-94(コピー)がすぐに無効になってしまうことが心配でした。申請期間中は国外に出てはいけないという情報もあったので、INSのDistrict Director宛ての手紙以外にもう一通、帰国の理由とともに「もし新しいI-94が必要ならすぐに送りますから却下しないでください」という趣旨の手紙をつけました。これが効いたのかどうか不明ですが、INSからの問い合わせ等は全くなしでEACが出ました。労働許可の期間の短さは問題にならなかったようです。
また、私の場合は仕事でずっと旧姓を使用しており、パスポートは1ページ目が旧姓で4ページ目に戸籍姓への修正が入った形になっています。(米国で出産する可能性があったため、子供のことを考え渡米前にやむなく変更しました。)EAD申請用紙に旧姓をミドルネームとして記入したところ、返送されてきたEACにはそれがイニシャルで入っていました。これを持って今日Social Security Numberを申請しに行くと、パスポートではなくEADに登録されたフルネームを登録することになると言われ、旧姓がそのままミドルネームになりました。勤務先や運転免許の登録名もこれでいけそうです。研究活動はすべて旧姓なので、非常に助かりました。
エイトさんからJ-2ホルダーの労働許可についての投稿をいただきました。2003年7月の投稿です。
このページを利用し、無事に労働許可の申請が取れました。また今度取ろうとする人のために参考になれば、と思い投稿してみました。
- 書類は主人が勤めている大学でもらいました。申請するときの写真も大学で撮ってもらい、2枚で10ドルでした。
- 提出する書類はForm I-765,J-1とJ-2のビザのコピー、パスポートの写真のコピー、I-94Departure Record の両面コピー(パスポートの中にホチキスでとめられていましたが、はずしてコピーしました。)労働の目的はJ-1の補助ではないという文、小切手$175です。
早く申請が下りるポイントはForm I-765の番号9でsocial security numberを書く欄があるのですが、そこにwill applyと書くといいようです。
実際、私の場合も7/16/2004に申請し、一週間後にNotice of actionが届き、7/31/2004に労働許可が下りました。実際手元に届いたのは8/2/2004でしたが、比較的早く許可証を手に入れたと思います。州により提出書類が若干違うと思いますが、参考にしてみてください。
FRanさんからE-Filingシステムを使ったJ-2ビザのEAD(Employment Authorization
Document)の更新の投稿をいただきました。FRanさんは「Rue
D'Allonvilleの屋根裏部屋から」というサイトを運営されており、そちらにも情報があります。2004年4月の投稿です。
1.EADの申請は、2003年5月29日より、2種類の方法で申請が可能となりました。一つは従来の方法で書類をUSCISに郵送するもの、もう一つはEADの申請書類であるForm I-765をインターネット上で作成、送信するという新しい方法です。詳しい説明はBCIS e-Serviceというサイトに記載されています。
2.インターネットでUSCIS Service CenterのホームページのE-FilingからForm I-765を作成すると申請料の$120が請求されます(管理人注:申請料は2004年4月30日から$175に値上げされています)。支払い方法は、クレジットカードか銀行から直接引き落とされる形のどちらかを選択します。申請完了後、「I-765 Form: Application for Employment Authorization Confirmation Receipt」がPDFファイルで表示されるので、それをプリントアウトし保管します。これは面接予約をする説明が書かれているので大切です。
3.申請1週間後くらいにUSCIS Service Centerから受領書(Receipt Notice, Form I-797C)が郵送されてきました。
4.先程のForm I-765を申請したときに発行されたConfirmation receiptの内容に従って、BCIS National Customer Service Centerに電話し予約を取ります。EAD作成に必要な写真撮影、指紋、サインの取り込みのためです。電話番号:1-800-375-5283 (TTY 1-800-767-1833)。このとき、音声に従って進むだけですが、最後に直接人と話をして予約しなくてはなりません。ここで繋がるのに最低20分はかかりました。
5.予約をとった日時に指定されたApplication Support Centerへ行き、指紋、写真、サインを取ってもらいました。
6.その約1ヵ月半後、青色のForm I-797が送られてきました。そして次の書類を約80日以内(正確には日にちが指定されている)に提出するよう要請を受けました。また、そこには書類を受け取ってから14日以内にはEADを作成する旨が書かれていました。
必要書類:
- 送られてきた青色のForm I-797(これだけはオリジナル)
- パスポート、DS-2019、 I-94(表裏)のコピー
- これらのJ1ビザホルダーのコピー、
- 自分がJ-1ステータスの配偶者であることの証明書(私は戸籍謄本の原本とその翻訳のコピーを送りました)
- Form I-766 (EAD cardのこと)のオリジナルかコピー
- 生活費の補充ではなく自己啓発を目的として労働する、というようなことを書いた手紙
その他、今まで送られてきた書類として、Form I-765とそのConfirmation Receipt、Form I-797Cのコピーも添付し、USCISへ速達で送りました(滞在する州によって管轄するサービスセンターが異なります)。
7.速達で送ってから20日後、有効期限1日前に新しいEAD(Form I-766)が自宅に届きました。新しいEADの有効期限は2004年5月1日から2005年3月30日まで。DS-2019の有効期限と一致していました。
E-Filingシステムを使ったEAD更新のメリット、デメリット
メリット: 6ヶ月前から手続き可能なので焦らずできる。新しいDS-2019が届く前に、写真撮影のところまで手続きが進められる。この場合、DS-2019の準備が有効期限ギリギリになった場合にも、空白期間が最小限に抑えられる。
デメリット: E-Filingシステムは、正直手間がかかるので面倒くさい。
M.NさんからJ-2ホルダーの労働許可についての投稿をいただきました。2003年3月の投稿です。
J1 Visaで留学中です。妻はJ2 Visaで労働許可申請(EAD)をしてラボのテクニシャンとして働いています(Special
Volunteer)。単に暇つぶしと英語の練習のために働いているのですが、こちらのページではEADの有効期限が1年とあったので更新が必要なのかと思い手続きの準備を始めました。ところが、私のVisaの有効期限が2年であるせいかEADの有効期限も2年になっていました。このことから推察すると、EADの有効期限はVisaの有効期限に依存していると考えられます。通常J1
Visaの有効期限は1年でJ1statusを維持し続ければ滞在できるというD/S (Duration of Status)だと思います。その場合Visa
スタンプの有効期限は切れてしまうので、再入国が必要になる場合はVisaスタンプの更新が必要となります。私の場合、最初からVisaの申請期間が2年間であったため、Visaスタンプの有効期限も2年間で、妻が申請したEADの有効期限も2年という事のようです。申請には費用が$120かかるのでその際にはVisaの有効期限を確認してからEADの申請手続きにはいることをお奨めします。
カリフォルニア州にすむプリンさんが労働許可申請をしたときの経験を教えてくれました。(2000年10月)
昨年の10月末に労働許可の申請をしました。必要書類を送ってからNotice of Action を受け取るのに2週間ほどかかりました。その後EAD
カードを受け取るのに丁度90日。問題なく、カリフォルニアに住んでいる割には迅速に手続きが行われ EAD カードを受け取れたことは本当にラッキーだと思います。ただ受け取るまでの最後の1週間ほどを夜も眠れないくらい不安に過ごした私の経験をお話しします。
労働許可を申請し、ネット上での基本情報から3ヶ月あれば必ず手元に届くと安心しきってNotice if Action の
Notice Dateから計算し丁度3ヶ月後に旅行の計画を立て飛行機のチケットも買ってしまいました。旅行1週間前になってから、本当にちゃんと
EAD カードを受け取ることができるかどうか心配になりもし発給されなかったときのことを考えはじめました。
大学のオフィスの話では労働許可申請中に国外に出てしまうと労働許可申請そのものを放棄したと見なされるとのことです。私の場合旅行に行ってしまうと、また帰ってきてからの再申請か、旅行を取りやめてEAD
カードを貰ってから旅行に行くか、のどちらかです。旅行を今からキャンセルするとチケット代をはじめいろんなものに費用がかかるし、帰って来てから申請するとまた余分に3、4ヶ月待たなくてはならずしかもEAD
の有効期限はIAP-66の期限に連動するので仮に許可を貰ったとしても働ける期間はわずか1、2ヶ月ということになります。夫が来年度のIAP-66を貰うのにも時間がかかるのでそれから申請となると働き出せるまでまたまた時間がかかります。
ケースステイタスを知るため、とりあえず INS のサービスセンターに問いあわせることにしました。まず電話をした初日はずっと話し中でつながりませんでした。その翌日電話の受付開始30分くらい前から電話をかけ続けました。話し中もしくは自動応答メッセージが聞こえてくるだけです。電話をかけ始めて2時間半くらいしてようやくふつうに発信音が聞こえ、やっとつながった。。と思ったら今度はどの担当者も電話中なのでしばらくこのまま待てとのこと。それから約30分後にようやく担当者と話すことができました。receipt
number を告げ今のステイタスを尋ねたところ「よい知らせを聞きたい?あなたの申請は Approve されてるわよ」と上機嫌で言われました。実際に
EAD カード が届くのはいつになるかと訊いたところこれから先2週間になるか3週間になるかわからないとのこと。それまでに国外に出る場合はどうなるかと訊いたところそれ専用の申請用紙があると思うけれどよくわからない、と言われました。
次に申請日から90日以上経っていれば地元のINSフィスに出向いて'Interim EAD'という仮の労働許可証がもらえる、と申請のための説明書に書いてあったのでサンノゼにあるINSオフィスに行くことに決めました。私の場合は91日目です。
この日はすでに旅行の前日でした。朝4時半前に家を出てオフィスに着いたのは5時半過ぎ。すでに長い行列ができていました。おとなしく待つこと2時間ほど。7時の業務開始の前に警備員らしき人が出てきて乱れた列の整頓をし始めたのですが何を思ったのか蛇行している列の最後尾の人たちに前方につめろと言ったのです。何が起こったか気づいたときには時すでに遅し。。。大勢の人が前へ前へとなだれ込み私は列からはじき出されてしまいやっとのことで最後尾につくことに。7、80人の人に順番を抜かれました。悲しい思いで私の後ろに並んでいた人たちを見ながら辛抱強く待っていましたが、結局30人前の人で受け付けお終い。オフィスに入ることすらできず家へ戻りました。
帰ってきてから大学のオフィスの人に事情を説明しほかにもう手段がないものか訊ねたところ意外な答えが。 Approveされているのならもう問題がないとのこと。国外にでても大丈夫なのだそうです。最初に相談したとき彼らは私が電話で直接サービスセンターの人と話すことができるなんて思いもしなかったと言われました(ほとんど奇跡に近いらしい)。
結局翌日飛行機に乗る前にもう一度オフィスを訪れるつもりにしていましたがやめて旅行へ行きました。その2日後旅行先で EAD
カードが届いたとの知らせを夫からもらいました。発行日は旅行へ出かける前日のものでした。
というのが私の体験談ですが、要点は Approved されていればアメリカ国外に出ても問題ないということと、EADカードの期限は1年ではなく発行日からIAP-66の期限までということ、Notice
Date から90日以上経っていれば'Interim EAD'の申請ができるということです。
'Interim EAD'の申請に必要なものは申請書類のコピー、Notice of Action、パスポート、I-94、IAP-66とJ-1ビザ保持者のパスポートとそのビザ&I-94のコピーと聞いています。実際に'Interim
EAD' を貰っていないのでこれで本当に十分なのかどうかは分かりません。
あと申請書類不備またはチェックが返されて来たときなどINSから受け取った書類もすべて必要です。おそらく大丈夫だとは思いますが本当に夫婦であるかどうかの確認のために結婚証明書が必要になることがあるかもしれません(これに関しては未確認です)。
コネチカット州にすむ知人が労働許可申請をしたときの経験を教えてくれました。
大学の担当部局でもらったアドバイスによれば、夫の補助ではなく、自分のために働きたい旨をかいた手紙を申請書に同封することを勧められ、その手紙の中に、具体的に夫の月収、家賃・食費・子供の養育費などの出費を明記し、夫の収入は生活するのに十分である旨を記入すべきとアドバイスされたそうです。
2週間後くらいに受け取ったという旨の手紙が届き、それには、プロセスに80日ほどかかるということと問い合わせのためのIDナンバーがかいてあったそうですが、
実際には、その手紙の一月半後に、労働許可のカードが送られてきたそうです。
更新記録
●2000年3月25日:新規掲載
●2000年9月7日:UCSDのサイトを追加
●2001年3月21日:税金の項目を追加
●2001年11月1日:プリンさんの体験談を追加
●2002年10月28日:全体的に見直し更新
●2003年3月12日:MNさんの体験談を追加
●2004年5月1日:FRanさんの体験談を追加。E-filingによる申請方法について追加。