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バンクーバー総領事館でのビザ更新

シアトルはカナダのバンクーバーまで車で2時間あまりの距離ですので、シアトルにいる研究者の間ではバンクーバーでのビザ更新が一般化しています。私も2000年9月にバンクーバーの総領事館でビザ更新を済ませたので、手順についてまとめておきます。

カナダ、メキシコなどの領事館でのビザ更新に関しては国務省のページ(http://travel.state.gov/travel/tcn.html)を参考にしてください。

■予約

在バンクーバー総領事館でのビザ更新には、事前の予約が必要です。予約はインターネットまたは電話で行います。

インターネットの場合http://www.nvars.com/にアクセスします。予約に際して、予約料として10カナダドルが必要です。クレジットカードでの支払いが可能です。

電話の場合は、1-900-443-3131(アメリカから)、1-900-451-2778(カナダから)に電話します。これらはQ2ダイヤルになっています。Q2ダイヤルが使えない場合1-888-840-0032に電話をして、クレジットカードで料金を払います。

以下、インターネットでの予約の経験を元に話を進めますので、電話で予約した場合は多少手順が異なるかも知れないことをご承知下さい。

バンクーバー総領事館は通常、1日50名程度のビザ発行を受け付けているようです。だいたい2週間先の予約が取ることが出来ます。また、これらの方法で、カナダ、メキシコの他の領事館での予約をすることも可能です。Calgary、Halifax、Montreal、Ottawa、Quebec、Tronto、Ciudad Juarez、Matamoros、Tijuana、Vancouverが現在予約を受け付けていますが、カナダのMontreal, Ottawa, Trontoなどは予約を取るのがかなり難しいようです。これらの領事館で予約を取ろうとする方はこちらを参考にしてください。

オンラインで予約する際には、予約が終了したときに、郵送されてくる手紙のPDFとOF-156のフォームがダウンロードできますから、必ず、これをダウンロードしておいてください。一度、この画面を閉じてしまうとこの画面にはアクセスできませんので。

■準備

1週間ほどで、予約確認と注意書きの書かれた手紙がOF-156のフォームとともに送られてきます。

準備する書類などは以下の通りです。

  1. パスポート:6ヶ月以上の有効期限の残りがあることを確認
  2. IAP-66:裏面にインターナショナルオフィスでサインをもらっておくことを忘れずに。念のため、古いIAP-66もっていく。
  3. 37x37mmの写真1枚:スナップ写真を流用してもいいです。写真館に頼むと1枚10ドル以上するでしょう。私が知っているシアトルの3分写真はノースゲートモールのボンマルシェ地下1階の北側の入り口の脇にあります。2枚で2ドルです。
  4. 財政を証明するもの:IAP-66に給料の額が明記してあれば、おそらく不要でしょう。念を入れるなら、銀行の残高証明書を用意します。
  5. 一人あたり45米ドルのビザ申請費:これは米ドルの紙幣でお釣りがないように準備しないといけません。カナダに入ってしまうと、米ドルを準備するのがちょっとやっかいになるので、お釣りがないように準備しておきます。

■当日

面接は、8:30から10:00の間に予約されますので、当日の朝バンクーバー入りするよりも、前日に入って一泊することをお勧めします。本人以外のご家族もバンクーバー入りする必要があります。ご家族も総領事館に行く必要があるかどうかですが、手紙の文面からははっきりしないので、連れて行かないつもりの場合は問い合わせて聞いておいた方がいいかも知れません。

総領事館の住所は1075 West Pender St.で、目抜き通りのロブソンストリートからも徒歩で10分くらいのところにあります。

総領事館の受付で書類のチェックをしてもらいます。このとき、荷物検査があり、食べ物や危険物、カメラ、ビデオ、携帯電話などは持ち込めないことになっています。続いて、、キャッシャーで手数料を支払ったあと、部屋の中でインタビューを待つことになります。通常、30分程度の待ち時間でインタビューが受けられます。小さなお子さんを連れて行くと、係官が気を使って順番を早くしてくれることがあります。事実、私の待っている間も3ヶ月くらいの子供を連れていた日本人のお母さんは先にインタビューを受けられました。1歳3ヶ月の私の子供はダメでした。

インタビューは簡単なもので、3分ほどで終了します。書類をチェックされ、ごく基本的な内容の質問がされるだけです。書類とパスポート一式を預け、引換証を受け取ります。

新しいビザの貼られたパスポートは当日の3:00-3:30の間に手渡されます。あまり早く行っても長い列が出来ていますので、3:30直前に行くのがいいのかも知れません。このときには荷物検査はありません。また、代表者一人が行けばいいようです。

■おまけ

せっかくバンクーバーに行かれるのでしたら、おいしいものを食べてくるのを忘れないように。寿司も値段がお手頃でいいですが、私が一押しなのは飲茶です。他の方から教えていただいた以下のお店は行った方皆さんが絶賛していますので一度お試しを。

Sun Sui Wah Seafood Restaurant
#102 Alderbridge Place 4940 No 3 Road Richmond, B.C. V6X 3A5
Tel: 604-273-8208


私のビザは6月30日で失効しました。年末年始に日本へ一時帰国を控え、どうせなら早めにと考え、9月にビザの更新をすることにしました。

シアトルはカナダのバンクーバーまで車で2時間あまりの距離ですので、シアトルにいる研究者の間ではバンクーバーでのビザ更新が一般化しています。

在バンクーバー領事館でのビザ更新には、予約が必要で、http://www.nvars.com/にて予約を行います。現在、ビザ更新が行えるカナダおよびメキシコの米国大使館、領事館はカナダのCalgary, Halifax,Montreal, Ottawa, Quebec City, Toronto, VancouverおよびメキシコのCiudadJuarez, Matamoros and Tijuanaにある領事館となっていますが、実際に予約可能状況を見てみると、予約がない領事館もありました。

参考までにすべての領事館の予約状況を見ると以下の通りでした。

Calgary…受付人数が少ないみたいで、10月後半に数名の予約枠が空いているのみ。
Ciudad Juarez…9月13日以降毎日50人前後の枠が空いている。
Halifax…月水金のみ受付で、1つ枠が残っている日が9月中に3日あり。
Matamoros…受付自体していない様子
Montreal…予約自体はしている様子だが、空き枠なし。
Ottawa…予約自体はしている様子だが、空き枠なし。
Quebec…受付自体していない様子
Tijuana…受付している日が9月27日のみで、空きなし。
Tronto…朝見たときは、10月ならば、数人の空きがある日が何日か合ったが、夕方見たらほとんど空きなしになっていた。
Vancouver…9月の後半以降なら50人前後の枠が空いている日が多い。

ということで、実際にこのとき予約枠があったのは、VancouverとCiudad Juarezのみということになります。

私は9月18日のVancouverでの予約を取りました。予約ボタンを押すと、予約時間が通知され、そのあと、名前や住所を書き込みます。最後に、このオンラインの予約にかかる20カナダドルを払うためのクレジットカード番号を記入します。それが終わると、予約が完了した旨が知らされ、OF-156のダウンロード画面が出ます。しかし、リンクが切れていて、ダウンロードはできませんでした。


領事館から、予約確認の手紙とOF-156が送られてくるはずなのに、なかなか送られてこず、ついに、9月15日の金曜日を迎えました。面接は月曜日の朝なので、領事館に問い合わせるのなら今日しかないと思い、問い合わせ先を探しました。しかし、バンクーバー領事館の電話番号が見あたらず、ようやくe-mailアドレスを発見しました。でも、e-mailだとすぐ返事は来ないだろうと思いつつも、これしか方法しかないので、「折り返し届くはずの手紙が届かない」と書いて、送信。すると、なんと10分後に返事が届く。

予約をしているのは私たちではなく、予約専門のAgentである。したがって、私たちは関与していない。でも、予約を取ったときのナンバーがあれば、手紙がなくともインタビューは受け付ける。

とのこと。とりあえず、手紙がなくともインタビューは出来ると言うことで一安心。家に帰ってみると、ちゃんと予約の手紙が届いていました。相変わらずの独り相撲でした。

さて、届いた封筒の中には

  • 予約の確認&ビザ申請の説明の手紙(これは予約の最後の画面からたどり着くPDFファイルを印刷しただけのもの)
  • OF-156 3人分

が入っているだけでした。つまり、予約の最後の画面にあるPDFファイルをすべてプリントアウトしておけば、手紙は不要と言うことになります。

さっそく、書類を準備しますが、一度、日本でビザ取得の書類を書いているので簡単です。必要な書類は以下の通りです。

  1. パスポート:6ヶ月以上の有効期限の残りがあることを確認
  2. IAP-66:裏面にインターナショナルオフィスでサインをもらっておくことを忘れずに。念のため、古いIAP-66もっていくことにしました。
  3. 37x37mmの写真1枚:シアトルでは3分写真は見つからず、写真屋に頼むと1枚10ドル近くするということで、家族3人白い壁の前に並んで、マイカメラで写真を撮りました。3つくらいの大きさで取って、良さそうなものを使いました。ビザを更新したあと3分写真がシアトルにもあることを発見しました。場所はノースゲートモールのボンマルシェ地下1階の北側の入り口の脇にあります。
  4. 財政を証明するもの:IAP-66に「Other Fundから○○ドル出ている」と書いてあるので、準備しませんでした。一応、1年前にいただいた、財団からの奨学金の証明書と、1年前に取得した日本の銀行の残高証明書(今ではだいぶ残高が減っている、、、涙)を持っていくことにしました。
  5. 一人あたり45米ドルのビザ申請費:これは米ドルの紙幣でお釣りがないように準備しないといけないとありました。カナダに入ってしまうと、米ドルを準備するのがちょっとやっかいになるので、お釣りがないように準備しておきました。

予約は月曜日の朝10時だったので、無理すれば、日帰りも可能ですが、我が家は小さな子供がいて、なかなか思ったようにならないので、前の日にバンクーバー入りし、ついでにバンクーバー観光を楽しんでくることにしました。

ということで、9月17日朝にバンクーバーに向けて出発しました。


私たちの面接の予約は9月18日月曜日10:00でした。私はこの日に残っている最後の予約枠を取ったので、おそらく10:00というのが一番遅い予約枠なのだと思います。シアトルの他の研究者に聞くと、たいていは8:30の予約時間になっていたようです。

前の日に、総領事館の場所を確認しておきました。住所は1075 West Pender St.で、目抜き通りのロブソンストリートからも徒歩で20分くらいのところにあります。私たちもホテルから歩いていくつもりだったのですが、ゆっくり朝食を食べ過ぎて、結局、車で行くことになり、近くのParkingに止めました。

総領事館の入り口はちょっとわかりにくいのですが、8:30の予約なら、たくさんの人の列が出来ているので、すぐにわかります。10:00の時点ではすでに列はありませんでした。

大きなビジネスビルディングの勝手口のような入り口から入り、階段を上がった2階が面接会場になっています。面接会場に入る際に、OF-156とパスポートをチェックされ、続いて、金属探知器を通ります。カメラやビデオ、携帯電話などは持ってくるなと事前に指示がありました。セキュリティーチェックを受けた後、キャッシャーで、3人分のビザ申請費、米ドル135ドルを支払い、長椅子に座って待つように言われます。私の前には15人ほどが並んでいました。

妻と子供は離れた場所(ここには何人か子供がいて遊んでいた)で待つように指示されました。ちなみに、妻と子供も同伴しなければいけないかどうかですが、予約確認の手紙には、

Although all family members who are applying for a visa must be physically present in our consular district, they are not required to appear at the interview. However, in some cases, the Consul might request their personal appearance at a later time.

とありますので、やはり連れて行かなければいけないのでしょう(注:consular districtは領事館の建物の中という意味ではなく領事館の管轄地域を意味するというご意見もあるので、心配な方は領事館に問い合わせてください)。また、面接会場には3分間写真(カナダドル$4)も設置されていましたが、入り口のところでOF-156はチェックされてしまうので、取り直す人向けでしょうか。

20分ほどで面接を受けることが出来ました。面接官は2人いましたが、ともに女性で、特に制服なども着ていなく、ざっくばらんに話すという感じで、あまり緊張しないで済みます。

私が聞かれたことは、「ビザの種別の確認」「Marriage Certificateは持っているか」の2点でした。二つ目の質問には、IAP-66と一緒にもらった、妻と子供が私の家族であることを証明している紙を示し、OKをもらいました。あとは、名前や生年月日を確認していたようで、財政証明なども特に求められませんでした。全部で2分程度で面接は終わり、書類の引換券を渡され、3時に受け取りに来るようにと言われました。私たちは3時までの間、すっかり秋めいたスタンレー公園で時間をつぶしました。

3時少し前に行くと、ビルの入り口に長い列が出来ています。列は先ほどの面接会場の入り口へと続いていて、そこで、引換券と引き替えに新しいビザの貼ってあるパスポートを受け取りました。並ぶのがいやな方は、3:30直前に行った方がいいかも知れません。

なお、帰りにカナダからアメリカに入るときには、I-94はそのままでした。質問も、基本的なことを聞かれただけで、無事アメリカに戻ってくることが出来ました。

更新記録

●2000年10月1日:新規掲載
●2000年11月21日:お勧めの飲茶を追加

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