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アメリカでの銀行口座の開き方

■どこの銀行にするか。

locationが便利な銀行。ATMが多いということが条件になると思います。

また、選ぶ際にはFDIC(Federal Deposit of Insurance Corporation, http://www.fdic.gov/)のメンバーであるかを確認しましょう。FDICとはアメリカの預金保険機構のことで、FDICのメンバーの銀行預金は10万ドルを限度に保険の対象となり、守られます。

■口座の種類

(1)checking account(当座預金口座)

アメリカでは公共料金の支払いなどは小切手(Personal Check)でおこなうため、checking accountを開設して、check bookを作ってもらう必要があります。

銀行によって、いろいろな種類のchecking accountを用意しています。多くは残高に対して利子が付きませんが、一定の残額を維持することを条件に利子が付くものもあります。以下、Seafirst Bank(現在はBank of America)のchecking accoutの種類です。

●Gold
すべての預金の残高が10000ドル以上を維持することを条件に口座維持手数料が無料で、利子が付く上に、Gold check cardがもらえる、personal checkの作成無料、traveler's checkとcasher checkの作成無料などの特典があります。

●Interest
預金の残高が1000ドル以上を維持することを条件に口座維持手数料が無料で、利子が付く上に、traveler's checkの作成が無料になります。

●Minimum Balance
預金の残高が350ドル以上を維持することを条件に口座維持手数料が無料です。利子はつきません。

●Flat Fee
預金残高に制限はなく、毎月6ドルの口座維持手数料がかかります。
さらに、checking accountが残高不足でcheckが不当たりにならないように、saving accountからお金をtransferし、自動的に借越し保護(overdraf protection))をするサービスなどがオプションで選べます。

また、夫婦でアメリカにいらっしゃった場合はjoint accountにすると便利です。これは、ひとつのchecking accountを二人で使えるようにするものです。どちらのサインでも小切手が使えるようになります。

 

(2)saving account(普通預金口座)

日本の普通預金口座と同じ、出し入れ自由の口座です。日本に比べて、はるかに高い金利1〜2%がつきます。

 

(3)CD(Certificate of Deposit)(定期預金口座)

日本の定期預金口座と同じです。

 

(4)その他

他にも投機目的の口座が各種あります。

■口座の開設方法

以下のものを持って、直接口座を開く支店に行きます。

  • depositする現金またはTraveler's check
  • 身分を証明するもの2種類(パスポートや運転免許証)
  • social security number

social security numberは申し込み中であるといえば、問題ない銀行もあります(Seafirst Bankはそうでした)。口座を作りたいとInformation counterに申し出れば、Tellerが出てきて、手続きをしてくれます。

■Statement

アメリカの銀行では通帳というものがありません。1ヶ月分の取引の明細はSatatementという形で、1ヶ月に一度送られてきます。また、支払い済み小切手(canceled check)を一緒に送ってくる銀行もあります。Seafirst bankでは使われた小切手はマイクロフィルムに写して銀行に保管しているようです。毎月のstatementには、引き落とされた日付だけが書かれています。この方式だと、自分がどこ宛にいくらの小切手を切ったのかわからなくなるので、カーボン式のCheckbookを使うか、Check noteに記録しておきます。

■ATM

同じ系列のATMであれば、24時間手数料無料で引き出せます。口座間の移動や残高照会もできます。

引き出し方法は日本とほぼ同じです。ただし、引き出せる額は、一日あたり、数100ドル程度と少額です。

預け入れは日本と大きく異なっており、備え付けの封筒に現金または小切手を入れてから預けます。オンラインで処理されるわけではなく、あとで係員が回収し、手作業で入金します。簡単にいえば、日本の夜間金庫みたいなものですね。この方式はオンラインではなく、きちんと入金されたことを確認できるのが数日後になるので、不安があります。預け入れは窓口でする方が無難でしょう。

■Debit card (Check Card)

口座を開設するとATMカードが渡され、日本と同じようにATMでお金の引き出しができます。日本のATMカードと違う点は、このATMカードにはDebit card(Check Card)機能が付いているということです。スーパーのレジにある読み取り機にこのカードを通し、暗証番号(PINナンバー)を入力することで、支払いを済ますことができます。支払金額はchecking accountから直ちに引き落とされますので、口座に十分な金額がなければ、支払いはできません。また、支払額とは別に現金が欲しければ、支払金額に上乗せすることで現金を受け取ることができます。

さらに、このカードにはVISAまたはMASTERのシールが貼ってあり、クレジットカードとしての機能も持っています。レストランなどで、このカードを使って支払いをすることも可能です。ただし、正確に言うと、クレジットカードとは全く同じではありません。

  • クレジットカードとは違い、1-2日後には口座から使った金額が引き落とされる。
  • クレジットカードとは違い、クレジットヒストリーは作成されない。
  • クレジットカードとは違い、レンタカーやホテルの予約には使えないことがある。

という点で、違いはありますが、日常的には全く問題ありません。


シアトルではSeafirst Bankが支店数、ATM数とも群を抜いています。たいていのスーパーにもATMがおいてあり便利です。私は大学近くのSeafirst BankのUniversity Branchに行き、口座を開設しました。私は日本から持ってきたTraveler's Checkを入金(deposit)し、口座を作りました。Temporary ATMカードとTemporary personal check bookはその場でもらえます。正式なものは数週間後に郵便で送られてきます。また、口座を作った時点では、妻はまだ渡米していなかったので、とりあえず、自分だけの口座を作り、あとで妻が来たときにjoint accountに変更してもらうことにしました。

9月27日に妻とUniversity Branchを訪れ、名義を私単独から、夫婦のjoint accountに変更してもらいました。書類一枚の簡単な手続きです。妻の分のATMカードの作成をお願いしましたがいつまで待っても来ないので、10日ほど経って、Custamer Centerに電話で問い合わせるとその手続きが行われていないとのこと。もう一度支店に足を運び、再依頼したら、4日ほどでATMカードが届きました。

なお、SeaFirst Bankは1999年9月27日より、Bank of Americaに名前を変えています。

更新記録

●2000年2月1日:新規掲載

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