■“待ってました”のアップル純正プレゼンテーションソフト
2003年サンフランシスコのMac Expo。普通の人にとっての一番の話題は、大きいPowerbookと小さいPowerbookなのでしょうが、私にとって一番気になったのは、アップル純正のプレゼンテーションソフトウェアのKeynoteです。最近では学会や研究会での発表がPCを使ったプレゼンテーションが多くなってきています。でも、プレゼンテーションソフトがPowerpointに独占されていて、どの発表を見ても同じPowerpointのテンプレートばかりで、辟易していた私にとっては、まさに「待ってました」という感じのソフトウェアでした。Apple
Storeで即日発売開始とJobsが言っていたので、さっそく、ポチットな。よくみたら、「英語版」と書いてありましたが、まあいいか。納期は「7-10営業日」と出ました。ちなみに、値段は12,800円です。
7営業日あたりに、アップルから、1月23日発売というアナウンスが出て、私の手元にも1月23日に届きました。ちょうど10営業日目と言うことになります。
■パッケージは英語。でも、日本語入力は問題なし。
説明書などはすべて英語
メニューはすべて英語だが、日本語入力は問題なし(インライン入力も可)
さて、現在購入できるのが「英語版」のみということでしたが、実際にものを受け取ってみると確かに、英語版で、パッケージに同封されている説明書などはすべて英語でした。
さっそくインストール。
Keynoteのメニューやツールバーは英語でしたが、入力に関しては日本語は全く問題なし。ちゃんとインライン入力ができました。さすがCocoaソフトウェア。
■動作スピードは?
Keynoteの動作システム条件は以下の通りです。
- PowerPC G3またはG4プロセッサを搭載したMacintoshコンピュータ
- Mac OS X v10.2以降
- 128MB以上のRAM(512MB以上を推奨)
- 8MB以上のビデオメモリ(32MB以上を推奨)
- 1GB以上の使用可能なハードディスク容量
私の環境(PowerbookG4 1GHz, 1Gメモリ)では特に遅いと感じる場面はなく、トランジションなどもスムーズです。ただ、テーマの読み込みのときには5-10秒くらい待たされます。
■付属するテーマは12種類
付属するThemeは全部で12種類
Keynoteの魅力の一つが、付属するTheme(テーマ、Powerpointのデザインテンプレートに相当する)の美しさ。付属するテーマはWhite、Gradient、Blackboard、Pushpin、Letterpress、Parchment、Sandstone、Crayon
Line、Notebook、Linen book、Leather book、Fun Themeの12種類。邪魔にならないシンプルなデザインでありながら、ディテールを見るととても凝ったデザインになっています。ただ、12種類というのはちょっと少ないです。せめてこの倍の数のテーマは付属してほしかった。また、どちらかというと明るい色のテーマが多いので、もう少し暗い色調のものを多く用意してくれてもよかったかなと思います。ただ、いずれサードパーティーも含め、いろいろなテーマが出てくるとは思いますが。たとえば、http://www.powerpointart.com/などでは、すでにKeynote向けのテーマが出ています。
■バグ頻発?
これを書いていたら、ZDNetで「Appleの「Keynote」、問題報告が続々」「Apple、一部システムでKeynoteの不具合発生を認める」なんて言う記事が出ていました。「同ソフトがクラッシュに弱く、OS全体をダウンさせてしまうこともある」なんて書いてあります。私はまだ数時間しか使っていませんが、なにか問題があれば、こちらで報告するようにします。とりあえず、重要な発表に使えるようになるにはもう少し待たないといけないかも?
これからも少しずつ、Keynoteについてレポートしていきます。次回は、Powerpointからのインポートについての検証をします。
Keynoteファーストインプレッション 1/2/3/...