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著者: 井川 洋二編、出版:羊土社、発行年月:2000.3、本体価格: ¥2,800
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著者: 井川 洋二編、出版:羊土社、発行年月:1992.7、本体価格: ¥2,718
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バイオ研究の大御所の先生方の自伝を集めた読み物。続に登場する先生は、花房秀三郎、月田承一郎 、石川冬木 、四方哲也、野田 亮、鍋島陽一、宮園浩平、佐方功幸、加藤茂明、大野 乾、岸本健雄、五條堀 孝、西川伸一、相沢慎一、山村研一の各先生方です。1冊目の方は日本においてきてしまって、どの先生が登場するかはちょっとわかりません(少なくとも御子柴先生は登場してきます)。結構おもしろいです。
著者:月田 承一郎著、税込価格:¥1,890、出版:羊土社、ISBN:4897068509、発行年月:2006.2【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
昨年12月に52歳の若さで逝去された京都大学月田承一郎先生が、亡くなるひと月前に遺した渾身の書き下ろしの一冊です。クローディンの発見にいたるまでの月田先生の歩んできた道のりをつづりながら、若い生命科学者にどうしても伝えたかったことを語られています。
著者: 有馬 朗人監修、出版:東京図書、発行年月:2000.9、本体価格: ¥1,800
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名をなした研究者を紹介する本としては、上記の「ロマンチックな科学者」「ロマンチックな科学者 続」というのがありますが、「ロマンチックな科学者」が生物、医学系の研究者だけを紹介しているのに対し、「研究者」は物理学、化学、数学、生物学と幅広い分野の研究者を紹介しています。編者の有馬先生が物理学者であることもあって、どちらかというと物理系の研究者が多くなっています。タイミングがいいことに、今年ノーベル化学賞を取られた野依先生ものっています。私おすすめは松本元先生です。大学院の時に彼の講演を聴いたことがあり、講演自体もおもしろかったのですが、松本先生の物理学から脳科学に飛び込んできた道筋もとてもおもしろいです。
有馬朗人 原子核物理学、前東京大学総長、前文部大臣
戸塚洋二 素粒子物理学
舘すすむ ロボット工学、バーチャルリアルティ
榊 佳之 ゲノム
野依良治 触媒化学、2001年ノーベル化学賞
本庶 佑 免疫学、分子生物学
松本 元 脳科学
外村 彰 量子力学、電子線ホログラフィ
小林 誠 素粒子物理学
北澤宏一 高温超伝導
森 重文 代数幾何学
土肥義治 高分子化学、生分解性ポリマー
小平桂一 天文学、大望遠鏡「すばる」建設
著者: 有馬 朗人監修、出版:東京図書、発行年月:2001.5、本体価格: ¥1,800
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こちらは読んでいませんが、登場するのは以下の10人です。
有馬 朗人
中村 修二
榊 裕之
岸本 忠三
佐藤 勝彦
阿部 博之
軽部 征夫
中西 友子
久間 和生
横山 茂之
著者: 岸 宣仁、出版:ダイヤモンド社、ISBN:4-478-89015-3、発行年月:2002.1、本体価格: ¥1,600【bk1】【amazon.co.jp】
7人の日本を捨てた科学者のインタビューを通して、なぜ優秀な日本人研究者が日本を捨てて研究拠点をアメリカに移しているのかを考察している本です。登場するのは、いずれも有名な7人の科学者です。
この手の本には「ロマンチックな科学者」「続・ロマンチックな科学者」「研究者」「研究力」などたくさんの本があります。ただ、これらは、基本的には研究者本人(またはゴーストライター?)が書いているもので、かなり主観的なものが多かったりします。本書はインタビューを中心としながら、一人の人がすべてを書いていますので、一貫性があり、客観的な内容になっています。しかも、中村修二氏について書くときに、中村氏からのインタビューだけで記事を書くのではなく、青色LEDの基礎技術を開発した名古屋大学赤崎教授も取材する、飯島氏のカーボンナノチューブの話をするのに、15年前にフラーレンのアイデアを思いついたといった具合に、関係者にも徹底的な取材をしています。本書の著者は経済ジャーナリストで、研究の細かい内容にまでは踏み込んでいませんが、そのことがマイナスにはなっていないように思います。7人の研究者を描いたオムニバスになのですが、著者の1本筋の通った好著になっています。研究者でない方が読んでも十分おもしろいと思いますし、もちろん、研究者の方が読んでもおもしろいと思います。
著者: 大石 道夫ほか、出版:共立出版、ISBN:4-320-05583-7、発行年月:2001.12、本体価格: ¥1,400【bk1】【amazon.co.jp】
著者: 猿橋 勝子監修、出版:東京図書、ISBN:4-489-00634-9、発行年月:2002.5、本体価格: ¥1,800【bk1】【amazon.co.jp】
「ロマンチックな科学者」の女性研究者版といった感じの本です。
著者:清水 信義著、出版:ビジネス社、発行年月:2000.11、本体価格: ¥1,500
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メインストーリーは清水先生が22番染色体の解読プロジェクトの成功までの道筋についてですが、その中で、日本の研究システムに対する様々な苦言を呈してらっしゃっています。確かに、現在の日本の科学研究費は特定の研究室に集まりすぎているというのは多くの方が感じていることでしょう。発売当初、研究者の名前を挙げてあれこれ批判していることが話題になりましたが、ちまたで噂になっているほど強烈なものではありませんが、批判する側、批判される側の実状をある程度知っている私にとっては「?」という部分も少なくありません。
著者: 利根川 進、出版:岩波書店、ISBN:4-00-430755-4、発行年月:2001.10、本体価格: ¥700
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利根川先生は皆さんご存じの日本人ただ一人のノーベル医学生理学賞受賞者です。彼がノーベル賞を受賞したのは『抗体の多様性』であり、50歳までは免疫学の分野で活躍していました。私もノーベル賞を受賞した直後に出版された立花隆氏との対談集『精神と物質』【bk1】【amazon.co.jp】 をとても興味深く読んだのを覚えています。利根川先生は、ノーベル賞を取った直後の50歳頃に、脳科学研究者に転向しました。同じ分子生物学的手法を使うとはいえ、まったく異なる分野への転向で、多くの人を驚かせました。
『私の脳科学講義』は利根川先生の研究者として歩んできた道筋をたどるとともに、最新の研究成果を通して脳のメカニズム、特に、記憶のメカニズムへのアプローチを紹介した一冊です。
第1章『私の歩んだ道』では、分子生物学との出会い、サンディエゴ留学とダルベッコ博士との出会い、バーゼル免疫研究所に移って、ノーベル賞受賞の対象となった抗体の多様性の解明、そして、MITでの脳科学研究のスタートを紹介しています。私が一番興味があったのは、なぜ、免疫学から脳科学へ転向したかと言うことでしたが、それについては、はっきりとしたきっかけがあったわけではなく、MITに移って最初の10年間に免疫学の研究を続けているあいだ『未知の新しい分野のテーマで私が貢献できること、しかも楽しんで研究できることはないか』と探し続け、それが記憶の研究であるということが徐々にはっきりしてきたとあります。
第2章の『脳科学の現在と可能性』では、脳科学の現状をレビューし、第3章の『学習の記憶のメカニズムを探る』では、利根川研究室での最新の研究成果を紹介しています。具体的には、Cre-loxPシステムを使った部位特異的ノックアウトの話で、『CA1野でのNMDA受容体のノックアウトによって長期増強(LTP)が障害され、空間記憶を獲得することが出来なくなること』と『CA3野でのNMDA受容体のノックアウトによって半回性シナプスの長期増強が障害され、連想記憶の想起が障害されること』という話を紹介しています。この章はこの本の中のメインパートですが、ある程度、分子生物学や脳科学に素養のある方でないと少々難しいかも知れません。
第4章、第5章は東京電力が発行する科学情報誌『イリューム』の対談の再録になっています。第4章の対談はオーソドックスなものですが、第5章の対談はインタビュアーが『ベルばら』の作者の池田理代子氏で、かなり異色なものになっています。突拍子もない池田理代子氏の質問を利根川先生がどのようにさばいているのかが興味深かったりします。
全体として、脳科学全体について書かれたものではなく、利根川先生のおこなっている研究についての紹介が中心ですから、脳科学そのものについて知りたいという人にお勧めする本ではありません。しかし、ノーベル賞を受賞した後に大きく研究分野を変え、転向先の脳科学の分野でも最先端を突っ走っている利根川先生の言葉には、研究者として学ぶことが多いです。
著者: 窪田 輝蔵、出版:インターメディカル、ISBN:4-900828-02-5、発行年月:1996.10、本体価格: ¥1,942【bk1】【amazon.co.jp】
ユージン・ガーフィールド博士は、ISI社の創設者であり、インパクトファクターの産みの親です。インパクトファクターとは、1論文あたりの引用回数の平均値を計算したもので、学術雑誌の格付け、ひいては研究者の格付けのための、ほとんど唯一の客観的指標として広く用いられています。
化学者であったガーフィールド博士はジョンズ・ホプキンス大学で陸軍医学図書館(国立医学図書館の前身)依頼の機械索引法開発計画に従事しているときに、主要雑誌の目次を切り貼りして配布するというアイデアを思いつき、『カレント・コンテンツ』を始めました。その後、引用関係に着目し、サイテーション・インデックスを作り出し、その副産物としてインパクトファクターをはじめとした指標を編み出しました。
この本はガーフィールド博士とISI社のあゆみを紹介しているわけですが、それとともに、今日これだけ重要な指標になっているインパクトファクターがどのような根拠と方法論的検証とテクノロジーに基づいているのか、そのようなコンセプトは、いかなる歴史的経過をたどって今日の姿になったのかということについて紹介しています。
著者の窪田氏は紀伊国屋書店で海外出版社との折衝にあたり、その中でガーフィールド博士と個人的に知り合いとなりました。この本は、様々な文献とともに、ガーフィールド博士への直接のインタビューを元に書かれています。
本書は1996年に書かれたもので、その後の5年間に、“Web of Science”をはじめ、ISI社でも多くの新しいサービスが開始されています。また、インターネットの普及によって、文献検索の手法自体にも大きな変化があって、本書の記述の中にはすでに時代遅れになっている記述もあるのが残念です。この点は、続編に期待したいと思います。
序章 ユージン・ガーフィールド再訪
第1章 科学者と情報
第2章 カレント・コンテンツと科学コミュニケーション
第3章 サイテイション・インデックスがひらく世界
第4章 インパクト・ファクターと科学
第5章 ノーベル賞とラスカー賞
第6章 科学を計る
終章 I am an information scientist
著者: 山崎 茂明、出版:丸善、ISBN:4-621-07021-5、発行年月:2002.3、本体価格: ¥2,400
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私自身、内容的には興味深く読めたのですが、いわゆる学術的なレビューのような体裁を取っていますので、テーマがやや散漫になっていて、読み物としてはあまりおもしろくないと思います。読み物としておもしろくするのであれば、もっとそれぞれの事例について踏み込んだ記述をすればいいのでしょうが、作者はあえてスキャンダラスな内容になることを抑えるために各事例についてあまり踏み込んでいません。ただ、すでに実名入りで多くの資料が出回っているImanishi-Kari事件やFisher事件についてはもう少し掘り下げてもよかったのではないかと思います。
なお、科学者の不正を扱った本としては他にも『Fraud and Misconduct in Medical Research』Frank Wells, Stephen Lock, Michael Farthing【amazon.co.jp】、『背信の科学者たち』【amazon.co.jp】などがあります。
1 米国研究公正局への訪問
2 アメリカで告発された日本人の事例
3 アメリカにおける科学の不正行為
4 不正行為へのアプローチ
5 日本での不正行為事例
6 海外の主要事例と各国の反応
7 レフェリーシステムと不正行為
8 オーサーシップと発表倫理
9 学術論文の撤回とデータベース
11 科学発表倫理の情報センター
12 日本の対応と今後
著者:サミュエル・コールマン、岩舘 葉子訳、出版:文一総合出版、ISBN:4-8299-0065-2、発行年月:2002.4、本体価格:
¥2,400
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著者:白楽ロックビル著、出版:羊土社、発行年月:2000.10、本体価格: ¥2,900
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実験医学に連載していたものは読みましたが、単行本は持っていません。連載していたときの印象としては、下の「アメリカから探るバイオ研究の動向と研究者」の方がおもしろかったです。
著者:白楽ロックビル著、出版:羊土社、発行年月:1999.6、本体価格: ¥3,500
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おすすめです。
著者:白楽ロックビル著、出版:共立出版、ISBN:4-320-05446-6、発行年月:1996.8、本体価格: ¥2,000
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白楽先生がNIHのグラントシステムを調べるためにNIHに滞在したときの記録です。NIHのグラントシステムがよくわかりますので、アメリカに留学する人は絶対に読むことをおすすめします。
<目次>
第1章:やってきましたワシントン -アメリカの生命科学研究とNIH-
第2章:ロビーが強いのだワシントン -科学政策決定の仕組み-
第3章:アメリカ生命科学研究費
第4章:研究グラントの分厚い申請書
第5章:これが例の、あの、うわさのスタディセクションだ -研究グラントの審査-
第6章:科学運営官
第7章:研究の倫理
第8章:パソコン通信で研究費申請
第9章:日本への5つの提言
著者:白楽ロックビル著、出版:共立出版、発行年月:1997.6、本体価格: ¥2,000
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「アメリカの研究費とNIH」にくらべると、いまいち。
著者: 毎日新聞科学環境部、本体価格: ¥1,500、出版:講談社、ISBN:4-06-211711-8、発行年月:2003.6【bk1】【amazon.co.jp】
以前、毎日新聞で長期にわたって連載されていた同名の連載記事が書籍化されたものです。連載自体よく取材された質の高いものでしたし、本書も、この手の本としては珍しく、オンライン書店ではベストセラーになっています。
著者: 中村 修二著、出版:三笠書房、発行年月:2001.2、本体価格: ¥1,400
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青色ダイオードを開発した時の人中村修二氏の自伝。彼の強いあくが出ていますので、好き嫌いが分かれると思います。
著者:西沢 潤一、中村 修二著、出版:白日社、発行年月:2001.5、本体価格: ¥1,600
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著者: 水木 楊著、出版:チクマ秀版社、発行年月:2001.1、本体価格: ¥1,600
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著者:新井 賢一、浅野 茂隆監修、金島 秀人、宮島 篤、吉田 文紀編集、出版:羊土社、発行年月:2001.6、本体価格: ¥4,300
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目次は以下の通りです。
「序章 生命科学とバイオベンチャー」は東大医科研の新井先生のレビューです。
「1章 バイオベンチャーの役割と産学連携」は実際にバイオベンチャーの経営者の方(ほとんどは日本人以外の執筆者)の体験談などです。
「2章 日本のバイオベンチャー発展には何が必要か」は日本でバイオベンチャーが根付くための大学・企業のあり方や行政、インフラなどのあり方を専門家の方が解説しています。
「3章 ゲノム医学の最前線をゆく世界のバイオベンチャー」はゲノム情報系ベンチャー、創薬型バイオベンチャーといった各分野で現在成功しているバイオベンチャーの紹介です。最近は、ベンチャーから発表される論文も多いのですが、名前を聞いてもどんな企業かわからなかったので、この章は大変役立ちました。
コンパクトにベンチャー全体の俯瞰が出来ておもしろい本でした。でも、4300円はちょっと高いですね。
最近では、羊土社から「バイオベンチャー」、日経BPから「日経バイオビジネス」が創刊されました。前者は研究者からの視点、後者はビジネスからの視点が強いようです。
著者: 梶川 憲雄、出版:中山書店、発行年月:2001.7、本体価格: ¥1,810
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随時追加。
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