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「英語論文を書くための本」に含まれる内容は大きく4つに分けられると思います。
A: 各セクションにどのようなことを書くか
B: 英語論文特有の語法
C: 英語論文を書く際の決まり文句
D: 英語論文の投稿の仕方
です。
著者: ネル・L.ケネディ著、菱田 治子訳、本体価格: ¥3,000、出版:メジカルビュー社、ISBN:4-89553-969-5、発行年月:2001.8 【bk1】【amazon.co.jp】
「どこに何を書くか?」について、論文の各項目で書くべき項目とそれを書くときに注意する点がそれぞれ書かれています。また、各セクションで頻用されるフレーズや多くの例文も載せてあり、何か1冊というとこの本がいいかもしれません。ワークショップ形式になっていますが、はじめて英語論文を書く人には役立つと思います。
著者:Masao Okazaki著、岡崎 春雄監訳、本体価格: ¥3,000、出版:メジカルビュー社、ISBN:4-89553-801-X、発行年月:1999.6 【bk1】【amazon.co.jp】
日本人研究者が英語の論文を書くときに、一番困るのが、IntroductionとDiscussion。この本はIntroductionとDiscussionで何を書くべきかがかなり詳細に述べられた1冊です。はじめて英語論文を書く人より、何報か書いた人が読むと新たな発見があると思います。「日本人は帰納的な文章構成が好きだが、欧米人は演繹的な文章構成を好むので、すべてのパラグラフはトピック文で初めて演繹的に書くべき。ただし、Introductionだけは例外で帰納的に書くべき」という指摘に私は目から鱗が落ちました。ちなみに、「数字をどう表記するか」(どのようなとき数字をアラビア文字で書き、どのようなときスペルアウトするか)も一度目を通しておく価値があります。ちなみに、Lancetは一般則に反して、文頭でもアラビア数字+計量単位で書くというのは意外でした。
著者: 野口 ジュディー、松浦 克美著、本体価格: ¥3,800、出版:講談社 、ISBN:4-06-153952-3、発行年月:2000.10 【bk1】【amazon.co.jp】
各セクションにどのようなことを書くかということに究極的にこだわったのがこの本です。イントロダクションに書くべき内容をInt1、Int2、Int3といった具合に構造的に分解しています。同封のCDにはこの考え方に基づく英語論文のひな形がついていて、そのひな形に沿って文章を書き込んでいけば論文ができあがるそうです。本当?
著者:山口雄輝著・Robert F.Whittier英文監修、税込価格:¥ 3,360(本体:¥ 3,200)、出版:羊土社、ISBN:4897064791、発行年月:2005.03【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
第1章では「論理的な文章をつくる9つのルール」を、第2章では「論文英語に大切な7つのポイント」について述べています。これだけでいいのかと、ちょっと心配になりますが、この本のメインは第3章の「実践! 赤ペン添削講座」。実際に、JBCなどに通った文章(というか、校正前の原文)をもとに、赤ペンを入れて修正を加えています。ただ校正の様子を見せているだけでなく、そこから、一般則を導き出している、なかなか意欲的な本です。
著者:Ann M. Körner著 / 瀬野 悍二訳・編、税込価格:¥2,730、出版:羊土社、ISBN:4897064864、発行年月:2005.9【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
1985年以来のべ7000編以上の投稿論文原稿の査読修正にたずさわってきた著者による書『Guide to Publishing a Scientific Paper』の日本語訳です。著者は査読修正は日本からのものも多く、英語を母国語をしない研究者(特に日本人研究者)に共通する問題点を認識しており、それを指摘しています。
最後にある、投稿の際の編集長に当てたカバーレターの文例、査読結果に対する返事の文例は貴重ですが、この点に関しては、いろいろな場面を想定してもっとたくさんの文例をあげてくれた方がよかったと思います。
著者はBioscript(http://www.bioscript.com/)という論文校正会社の代表ですが、現在は新規の顧客からの査読修正の依頼は受け付けていないそうです。残念。
著者: 崎村 耕二著、本体価格: ¥2,250、出版:創元社、ISBN:4-422-81061-8、発行年月:1991.8 【bk1】【amazon.co.jp】
英語論文で頻用する表現を集めた本です。一例をあげると、議論の余地があるときに使う表現として
という具合に多くの表現があげられています。
著者: 林 皓三郎著、Thomas M. Tarpley英文校閲、本体価格: ¥3,000、出版:メジカルビュー社、ISBN:4-7583-0404-1、発行年月:2003.3 【bk1】【amazon.co.jp】
この本は一言で言うと、医学英語用の動詞のThesaurus(類意語集)です。私のようにボキャブラリーの貧弱な人間は、どうしても同じ動詞を繰り返してしまいがちですが、そんなときにこの本は大いに役立ってくれることでしょう。
著者: 鈴木 英次著、本体価格: ¥3,000、出版:化学同人、ISBN:4-7598-0834-5、発行年月:1999.11 【bk1】【amazon.co.jp】
この本はちょっと毛色の変わった本で、Journal of Biological ChemistryとJournal of Organic Chemistryに掲載された論文をコンピュータ解析し、どのような言葉がどの程度の頻度で使われているのかを解説した本です。たとえば、可能性を表す副詞、副詞句のうち、most certainly, certainly, surely most probably, very probably, probably, presumably, most likely, more than likely, more likely, very likelyなどのうちどれがどのくらいの頻度で使われているか、だとか、informationに使う前置詞として、on, about, for, regarding, concerning, of, with respect to, relevant toのうちどれが最も使われているか、などということが書いてあり、それらについて著者の解説と例文が載せてあります。おすすめの1冊です。
著者:高橋 弘著、本体価格: ¥2,800 、出版:メディカルレビュー社、ISBN:4-89600-316-0 、発行年月:2000.5、本体価格:¥2,800
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この本を絶賛している人も多いのですが、あれもこれもと欲張りすぎ、もともと薄い本なので、それぞれの内容が薄すぎるように感じました。
著者:酒井 聡樹著、税込価格:\2,730、出版:共立出版、ISBN:4320005716、発行年月:2006.4【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
この本は、「若手研究者のためのお経」というサイトが単行本としてまとめられたものです。英語論文に限定しない、論文の書き方が解説されており、さらにいうならば、論文を発表することを前提とした研究の進め方について書かれた本でもあります。初めて論文を書こうとしている大学院生・学部生は必読の本と思います。今回、25%もの大幅増補改訂が行われ、さらに中身が充実しました。
基本的には、英辞郎とGoogole Scholarがあれば、事足りるのですが、以下の2冊は本として持っておいて損はないです。
著者:河本 健編集 / ライフサイエンス辞書プロジェクト監修、税込価格:¥5,040、出版:羊土社、ISBN:4758108013、発行年月:2006.6【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
私が英語論文を書くときに使うものをご紹介しましょう。
まず第一に、関連論文。自分の論文の筋道を立てる際に大量の関連論文を読みますが、その中で、良さそうな表現があれば、どんどんいただきます。これを骨組みとします。
次に、実際に自分の英語があっているのか、どの前置詞を使えばいいのか、こういったことはGoogleまたはGoogle Scholarを英語例文辞書として活用しています(活用方法についてはそのうち書きます)。
そして、頻度はだいぶ落ちますが、時々英和辞書、和英辞書として英辞郎を使います。
これまでは、だいたいこれだけで困らなかったのですが、もともとのボキャブラリーが少ないのか、書き上げた論文を見ていると同じ動詞や表現の繰り返しになっていることが多いです。上手な人の論文は、同じことを表現するのでもいろいろな動詞や表現を駆使しています。そんなときに便利かなと思って購入したのが、「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」。この本、なかなか使えます。ある単語の類語が調べられるのはもちろんなのですが、単に類語がリストアップされているだけでなく、それぞれの使い分けや、使用頻度まで書かれています。そして、代表的なライフサイエンス系の論文から採択した例文が載っています。羊土社のサイトにある紙面の紹介を見ていただくとわかりやすいと思います。
今までは紙ベースの辞書はいらないやと思っていましたが、この本はお薦めです。
著者:河本 健、大武 博、出版社:羊土社(2007/10)、ASIN:4758108358、価格:¥ 6,825(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【目次】
本書は、昨年出版された「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」に続くシリーズ第2弾である。前著は、生命科学分野の論文でよく用いられる重要単語を意味によって分類し、そこから文脈に最適なものを見つけることが出来るように工夫したものでああり、私も愛用している。本書は前著と独立したものだが、生命科学分野の論文執筆に重要な1300語の使い方に着目して詳しくまとめた活用辞典である。つまり、「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」は、日本語表現から英語へ、本書は、重要英単語から使い方やフレーズといった使い分けへ、という形であり、両方そろえると強力である。
「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」と本書に共通した特徴は、PubMed論文抄録3000万語における出現回数を提示することで、ライフサイエンスで、最も適切な使い方を示しているという点である。他動詞であれば、能動態で用いられることが多いのか受動態が多いのか、現在分詞が多いのかも知ることができる。例文が豊富に載っていて、かつ、それらはすべて、PubMed論文抄録から、すべてとられているというのもライフサイエンス研究者にはありがたい。
英語論文を書く際には必携の辞典と思うが、非常に詳しいゆえ、1100ページを越し、いわゆる辞書のような重さの本になっているので持ち歩くのは難しい。できれば、電子メディア版も作って頂ければと思う。
著者:讃岐 美智義、出版社:克誠堂出版(2007/09)、ASIN:4771903298、価格:¥ 2,625(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【目次】
EndNoteは論文執筆にEndnoteは欠かせないソフトウェアですが、奥が深く、なかなかすべての機能を把握しきれません。分厚い英語のマニュアルを読むよりこの本をおすすめします。作者は讃岐さんという方で知る人ぞ知るという方で、とてもわかりやすく、かつ、役立つ情報が満載の1冊になっています。
今回は、Endnote X1へのバージョンアップに伴って、全面的に改訂されています。 こういったソフトウェアに関する書籍というのは、ソフトウェアがバージョンアップするたびに、改訂に迫られるという、書き手にとっては地獄のような作業が必要になります。しかし、讃岐さんは、その要求にしっかり応えて、いち早く第3版を出されました。まことに誠実な方だと思います。さらに、今回はEndnote Webに関しても加筆をされています。
Endnoteをお持ちの方は必読の1冊です。
著者:讃岐 美智義著、税込価格:¥3,990、出版:秀潤社、ISBN:4879623547、発行年月:2007.6【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
讃岐美智義氏は、これまでにも「デジタル文献整理術 最新EndNote活用ガイド」【bk1】【amazon.co.jp】「デジタルプレゼンテーション」【bk1】【amazon.co.jp】といった研究者、医者の立場に立ったコンピュータ使い方の本を著しています。どの本もわかりやすく明快な著作であり、私も愛読しています。
本書は文献検索ツールであるPubMed、医中誌の使い方とともに、検索結果をどのようにPC上で管理するかに力点を置いた書籍で、文献管理ツールであるEndNote,GetARef,RT2(讃岐氏オリジナルのソフト)などの使い方についてわかりやすく解説しています。2年ぶりに改訂するにあたって、あらたに、RefWorksを取り上げるとともに、すべてツールの解説を最新バージョンでの解説に書き直しています。手元にある旧版と比較して驚いたのは、すべてのキャプチャ画面を取り直されているということです。こんなことからも、作者の丁寧さがわかる、おすすめの1冊です。
著者:水島 洋 / 廣島 彰彦 / 日本コンピュータサイエンス学会、税込価格:¥3,990、出版:羊土社、ISBN:4897068878、発行年月:2005.4【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
論文作成に必要なワープロソフト、グラフ作成ソフト、画像処理ソフトなどについて詳しく解説。この分野の達人達のTIPS満載の本です。
随時追加。
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