■Moving Sale
アメリカでは不要品をMoving Sale(引っ越し時の不要品の処分)、Yard Sale、Garage Saleといった形で、売ることがさかんです。資源を有効に利用するといった意味で、アメリカに行って非常に感心した習慣の一つです。
帰国時には引っ越し費用を抑えるためにも思い切って不要品を処分することになります。Moving Sale成功のためのTIPSは以下の通りです。
- よいお客さん(?)は口コミ>メーリングリスト>日本食スーパー、日本語のローカル紙>英語のローカル紙、という順で見つかると思います。日本人以外に売る場合は結構買いたたかれることが多いようです。
- あまりたくさんの場所に掲示すると、その処理だけに非常に多くの時間が割かれます。ほとんどの人は買う前に一旦見せてくれと言ってきますので、下見の時間を作るだけで結構大変です。一番楽なのは、まとめてひきついてくれるような人を探すことです。
- 帰国前の慌ただしい時期にムービングセールで振り回されないように、自分の有利な条件(自宅に取りに来ること、など)を提示するかわりに価格設定を安めにするといいでしょう。あくまでも不要品を裁くことが目的なので、あまり欲張った価格設定にしない方がいいです。私達は新品に近い電化製品で定価の1/3程度、その他は1/5-1/10程度の値段をつけました。
- バラバラにいろんな人が見に来るよりは、ムービングセールの日程を設定して、その日に先着順で売るという手もあります。ただし、この方法では売れ残る可能性もあるので、大きなものはそれ以前に売っておいた方がいいかも知れません。また、同じくらいの時期に帰国する複数の家族で共同のムービングセール日を設定すると、お客さんも結構集まり効果が大きいようです。
- 高額なもの(車や家具一式など)を帰国直前に譲る場合には、手付け金をもらった方が無難です。
- ベッドなどの大きな家具は個人で持ち運ぶのは困難です。クロネコヤマトや日通などの引っ越し業者は引っ越しの際に、3件程度を目安に、無料で友人宅への配送をしてくれます。
また、ムービングセール以外にも、コンサイメントストアなど、不要品を引き取ってくれる業者もあるので、そういう業者を利用するのもいいと思います。古着などを意外と高い価格で買い取ってくれたりする場合もあるようです。クロネコヤマトや日通では、不要品のムービングセールを代行してくれます。ベッドなど大きな家具が売れ残ってしまったものを委託すると、渡米したばかりの人にムービングセール情報としてFAXで流してくれます。数ヶ月たっても売れなかった場合は処分してくれるようです。
売る以外にも、寄付するという方法もあります。Salvation Armyなどを利用します。ただし、故障品などは受け取ってくれません。
なお、私は『Moving Sale BBS』というプログラム(2002年1月26日のWhat's new!で紹介済み)を作ってムービングセールに役立てようとしましたが、結局、書籍のムービングセールくらいにしか使うチャンスがありませんでした。私がスクラッチで書き上げた最初のプログラム(といっても、1000行程度のものですが)ですので、もし、ご希望の方がいらっしゃれば、是非お使い下さい。ただし、ご自分でwebスペースをお持ちであることと、多少CGIの知識があることが必要です。
私の場合、さいわい、私の帰国1ヶ月後に渡米される方がいらっしゃり、その方が多くの家具を引き受けてくださいましたので、ずいぶん楽をさせていただきました。ちなみに、1ヶ月のタイムラグは引っ越し業者が荷物を預かってくれました。引っ越し当日の配送は無料とのことでしたが、このような形で1ヶ月預かって配送する際には$50かかるとのことでした。