■オーバービュー
Macではネットワークプロトコルに「AppleTalk」を、Windowsでは「NetBIOS」を使っています。これらのプロトコルは互換性がないので、MacとWindowsをケーブルでつないでもネットワークは組めません。
MacとWindowsが混在した環境でネットワークを組むには以下のような方法があります。
●TCP/IPプロトコルのLANを組む
web共有、personal web serverという標準でついてくるソフトを使えば無料でできます。
●市販のソフトを利用する
MacにNetBIOSを、WindowsにAppleTalkを理解させるようなソフトがいろいろ市販されています。
●サーバーを立てる
接続するコンピュータ数が多くなって、本格的に運用するなら、専門のサーバーソフトを使ってサーバーを構築します。
■TCP/IPプロトコルのLANを組む
MacもWindowsもTCP/IPプロトコルなら理解できます。さらに、Macには「Web共有」、Windowsには「Personal
web server」または「Internet Information Service」というWWWサーバーを構築できるソフトが標準でついてくるので、この方法であれば、無料でMacとWinが混在するLANが組めます。ここでは、これらのソフトを使って、1対1の簡易LANを組む方法を紹介します。
- ネットワークプロトコルとしてTCP/IPを選択し、Windows側のIPアドレスを192.168.1.1、サブネットマスクを255.255.255.0に割り当て、Mac側のIPアドレスを192.168.1.2
、サブネットマスクを255.255.255.0に割り当てる。
- WindowsとMacをクロスケーブルでつなぐ(普通のイーサーケーブルはストレートケーブルなので注意)。
- WindowsからMacの共有フォルダをのぞきたいならMacのWeb共有を立ち上げて、共有したいフォルダを共有設定する。MacからWindowsの共有フォルダをのぞきたいならPersonal
Web ServerまたはInternet Information Serviceを立ち上げて共有させたいフォルダを共有設定する。
- Mac側でブラウザーを立ち上げて、http://192.168.1.1、Windows側でブラウザーを立ち上げればお互いのフォルダのリストが見え、ダウンロードできるようになります。
この方法は、少数のファイルのやりとりにはいいのですが、フォルダ単位での受け渡しが出来ないのがつらいです。大量のファイルのやりとりをしたいなら、Web共有を使わずに、FTPによるやりとりをした方がいいでしょう。Mac用のFTPサーバーソフトとしてはNetPresenzなどがあります。Windows用のFTPサーバーソフトとしてはTiny
FTP Daemonなどがあります。
私はMac側にNetPresenzでFTPサーバーを立てて、Windows側はFFFTPというFTPクライアントを立ち上げて、Windows側で操作してファイルのやりとりをおこなっています。たまにファイルのやりとりをする程度であれば、無料ですし、これで十分でしょう。
■市販ソフトを利用する
はじめにこんなことを言うのは何ですが、この手のソフトは非常に便利な反面、環境によってはいろいろ不具合を抱えている場合があります。値段が高いソフトも多いので、デモ版が使える場合は、まず、デモ版を使ってから購入を検討した方がいいです。
はじめに取り上げる、DAVE、DoubleTalk、Win Mounter、MacSOHOはMacマシンにインストールすることによって、MacをWindowsネットワークに参加させ、MacとWindowsのファイル共有を実現するソフトです。WindowsがメインのネットワークにMacマシンが参加するような場合に有用なソフトウェアです。
●DAVE(http://www.mvi.co.jp/product/product_detail.cfm?puid=165)
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DAVE
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DAVEはMacマシンにインストールして、MacとWindowsのファイル共有を実現するタイプのソフトとしては最も古い定番ソフトです。DAVEの機能としては以下のようなものがあります。
- WindowsからMacのファイルへアクセス
- MacからWindowsのファイルへアクセス
- MacからWindowsのPostscriptプリンタを共有
- Windowsへのファイルのコピーの際、拡張子のないMacファイルに自動的に拡張子を付加。WindowsからMacにコピーする際、自動的にMacBinaryへのエンコード、行末処理を行う。
日本の取り扱い元はメディアヴィジョンで、値段は24,800円になっています。
私はDAVEを日本で購入しましたが、インストール後動作が少々不安定になりました。リムーバルメディアによるファイルのやりとりで事足りていることもあって、結局、アンインストールしてしまいました。結構高いソフトですので、まずはデモ版で試されることをおすすめします。
●DoubleTalk(http://www.mvi.co.jp/product/product_detail.cfm?puid=286)
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DoubleTalk
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2001年にConnectixから発売されたソフトです。DAVEとほぼ同等の機能を提供していて、Mac側にインストールすることによって、
- MacからWindowsのファイルへアクセス
- MacからWindowsのPostscriptプリンタを共有
できます。 WindowsからMacのファイルへアクセスはできませんので注意が必要です。まだ、出たばかりのソフトなので、あまり情報がありませんが、connectixの開発者のインタビューを読むと、DAVEに対してのアドバンテージは、操作がシンプルで使いやすいという点と値段が安いという点のようです。日本の取り扱い元はメディアヴィジョンで、値段は15,800円になっています。
●Win Mounter(http://www.yano-el.co.jp/products/win_mounter3/)
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Win Mounter
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いくつかの機能が省略された簡易版のDAVEと思っていただければいいでしょう。
- WindowsからMacのファイルへのアクセス(ver3で追加された新機能)
- MacからWindowsのファイルへのアクセス
- MacからWindowsへファイルを移動するときに、自動的に対応するアプリケーションの拡張子を追加してくれる
DAVEと違って、プリンタの共有などはできません。いくつかのwebサイトの体験談を見ると、比較的評判がいいようです。発売元ヤノ電器。定価9,800円。試用版あり。
●MacSOHO(http://www.mvi.co.jp/product/product_detail.cfm?puid=278)
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MacSOHO
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Macマシンにインストールすることで、Win Mounterとほぼ同等の機能を提供します。簡易版のDAVEと思っていただければいいでしょう。DAVEにはあって、MacSOHOにはない機能は、ポストスクリプトプリンタの共有機能などです(詳しくはこちらの比較表をご覧下さい)。システム常駐型のDAVEとは違って、アプリケーション実行型なので、その点は逆にシステム全体に影響を与えないので好まれる方もいるかも知れません。
日本の取り扱い元はメディアヴィジョンで、値段は12,800円になっています。デモ版あり。
●PC MACLAN(http://www.dit.co.jp/maclan/)
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PC MACLAN
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PC MACLANはWindowsマシンにインストールすることによって、WIndowsをMacネットワークに参加させ、MacとWindowsのファイル共有を実現するソフトです。MacがメインのネットワークにWindowsマシンが参加するような場合に有用なソフトウェアです。PC
MACLANの機能としては以下のようなものがあります。
- WindowsからMacのファイルへのアクセス
- MacからWindowsのファイルへのアクセス
- WindowsからMacネットワークのPostscriptプリンタを使う
- MacからWindowsのローカルプリンタを使う
Windows Me/98/95用のPC MACLAN for Windows98/95と、Windows 2000,NT 4.0用のPC
MACLAN for Windows 2000があります。定価36,000円。アカデミック版あり。
■サーバーを立てる
web共有やWindowsのISSを使って、簡易サーバーに仕立て上げるという手もありますが、パフォーマンスを重視したいとかクライアント数が多いなどと言うのなら、サーバー用の製品を選択することになります。
●サーバーにMacを使用する場合
サーバーソフトとしては、AppleShare
IPとMacOS
X Serverなどがありますが、前者はwindowsマシンをそのままクライアントとして使用できるのに対し、後者は使用できません。したがって、MacとWindowsの混在環境ではAppleShare
IPを使用することになります。
●サーバーにWindowsマシンを使用する場合
Windows
NT server、Windows2000
serverはWindows向けのサーバーですが、Services for Macintoshを導入すれば、Macintoshもクライアントとして参加できます。
●サーバーにunix系OSを使用する場合
unixサーバーのディスクをWindowsからマウントするためのソフトウエアとしてSamba、unixサーバーのディスクをMacintoshからマウントするためのソフトウエアとしてNetatalkがあります。この2つのソフトウェアをunixサーバーにインストールすることにより、MacとWindowsの混在環境のネットワークが構築できます。
linuxにSambaとNetatalkを導入する方法などは以下のページにあります。
http://member.nifty.ne.jp/y_masuda/linux/linux.htm
■エミュレーションソフトを使う
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Virtual PC
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ちょっと裏技的なものとして、エミュレーションソフトを使うという方法があります。MacにはVirtual
PCというMac上でwindowsをエミュレートするソフトがあります。このソフトを使えば、Mac上で、Windowsを動かすことができ、Macのデスクトップ上で、ドラッグアンドドロップでファイルの受け渡しができます。エミュレーションですから、PCマシンでWindowsを載せるよりははるかにスピードが遅くなってしまいますが、Macの高速マシンを使うならなんとか実用レベルのようです。
Softwindowsというソフトもありますが、製造元のFWBでは2001年3月1日に販売中止になっています。
Windows上でMacをエミュレートするソフトにはFusionやSoftMacがありますが、実用度はあまり高くありません。
■USBリンクケーブル
これはイーサーケーブルではなく、USBケーブルを使って、MacとWindowsのファイル共有を可能にするものです。ケーブルに付属したソフトをWindows側、Mac側にもインストールする必要があります。
●Easy A/D Wire(http://www.hits-com.co.jp/products/easyadwire/easyadwire.htm)
●直結USB(http://www.qst.co.jp/product/quest/usb.html)