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研究者の書棚:その他

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私の選ぶ推理小説ベスト3

私は大の推理小説好きです。アメリカに来てからは1冊も読んでいませんが、日本にいるときはよく読んでいました。小学生の頃は「シャーロックホームズ」「怪盗ルパン」を図書館で借りてきてはむさぼるように読み、中学生時代には「横溝正史の金田一耕助シリーズ」を読み尽くしました。大学に入ってからは「このミステリがすごい」や「週刊文春傑作ミステリーベスト10」などを手がかりに乱読していました。洋物は登場人物の名前がごっちゃになるので苦手なので(シャーロックホームズは例外)、もっぱら和物が中心でした。ここ10年くらいで読んだ中から私のベスト3を選ぶとすると以下の通りです。

第1位:「火車」

著者: 宮部 みゆき、出版:新潮社、発行年月:1998.2、本体価格: \857
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カードによる自己破産というバブル崩壊後のタイムリーな話題を扱った推理小説です。あちこちに張られた伏線が正確につなぎ合わされていて、そのストーリーの現実性、正確さに背筋が寒くなりますほどです。私の中ではゆるぎないベスト1です。宮部みゆきの他の著作には超能力やホラーを扱ったものもありますが、最後を超能力やホラーで片づけてしまう小説は個人的には好きではありません。


第2位:「マリオネットの罠」

著者: 赤川 次郎、出版:文芸春秋、発行年月:1981.3、本体価格: \448
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赤川次郎というと、軽いものが多いのですが、このマリオネットの罠は本格的な推理小説です。どこかアガサクリスティのような舞台設定で、多作となった後の赤川次郎とは文体自体も違います。最後までどんでん返しの連続で息が抜けません。これを読むと赤川次郎の評価が180度変わると思いますよ。


第3位:「魍魎の匣」

著者: 京極 夏彦、出版:講談社、発行年月:1999.9、本体価格: \933
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京極夏彦は、表面上は幽霊などを扱っていますが、それで結論を逃げてしまうわけではなく、結構好きな作家の一人です。魍魎の匣は京極夏彦の作品の中でも初めて読んだものですが、一番のお気に入りです。筋がわかってしまうので、詳しくは言えませんが、これは犯罪なんだろうかと最後まで考えさせられました。

  

その他

「東大生はバカになったか 知的亡国論+現代教養論」

著者: 立花 隆、出版:文芸春秋、ISBN:4-16-357850-1、発行年月:2001.10、本体価格: \1,714
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「アメリカが見つかりましたか 戦後篇」

著者: 阿川 尚之、出版:都市出版、発行年月:2001.1、本体価格: \1,800
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「ブラック・ジャック・ザ・カルテ」

著者: B・J症例検討会、出版:海拓舎、ISBN:4-907727-22-4、発行年月:2001.8、本体価格: \1,500【bk1】【amazon.co.jp

「ブラック・ジャック・ザ・カルテ 2」

著者: B・J症例検討会、出版:海拓舎、ISBN:4-907727-24-0、発行年月:2001.12、本体価格: \1,500【bk1】【amazon.co.jp

手塚治虫の「ブラック・ジャック」に登場する治療手技や判断が、現在の医療技術に照らし合わせて正しいものか、現役の医師がまじめに検証している。ブラックジャックに憧れて医者になった人は必読の書。

  
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