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研究者の書棚:臨床留学関連書籍

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臨床留学関連書籍

「アメリカ臨床留学大作戦」

著者:岸本 暢将著、税込価格:¥4,410、出版:羊土社、ISBN:4758106002、発行年月:2005.10【bk1】【amazon.co.jp】【目次

アメリカで臨床を行いたいという人のための非常にプラクティカルな本です。USMLEの攻略法のほか、最近始まったCSAの攻略法、さらには、実はもっとも重要な面接とマッチングの対策が想定質問と回答例までついて紹介されています。さながら、「研究留学術」の臨床留学版といった感じでしょうか。2005年10月に改訂新版となり最新情報となっています。


「医師のための海外留学戦略アラカルト」

著者:吉田 聡、福西 勇夫編集、出版:バイオメディカ、ISBN:4-901515-00-4、発行年月:2001.10、本体価格: ¥3,300
bk1】【amazon.co.jp

臨床留学から研究留学まで幅広く扱った留学本です。これまで、臨床留学専門の本や、研究留学専門の本はいくつかありましたが、両方を扱い、さらに社会医学の研究留学、歯科臨床留学、アメリカ以外の国への研究留学まで扱った書籍はおそらく本書が初めてでしょう。内容としては、留学のガイド本(巻末に少しその手の情報もありますが)ではなく、臨床留学、研究留学を実際に経験した20人あまりの経験談が中心になっていて、まさに「アラカルト」という感じです。アメリカの研究留学を扱った部分のページ数は少ないので、その手の情報を集めたいと思っている人にはやや物足りないとは思いますが、アメリカでの臨床留学に関する体験記が豊富で、アメリカでの臨床留学を目指す方には必読の本だと思います。アメリカの臨床留学は、近年非常に難しくなっていて、数年前のこの手のガイドはあまり役立たなくなってきています。

また、全体を通して読むことによって、アメリカと日本の卒後教育のシステムの違いがよくわかり、留学を特に考えていない人にもおもしろい内容になっています。

<目次>
■医学留学に際して■
海外医学留学の様々
海外医学留学:その現況と心構え
アメリカ研究留学の心構え
■臨床医学■
ベス・イスラエル医療センターにおける臨床研修留学
アメリカ家庭医学臨床研修と開業
アメリカ家庭医学事情とMPH通信教育
アメリカの家庭医レジデンシー・プログラム
アメリカの外科系レジデンシー:私のたどった軌跡
アメリカ歯科留学事情
卒後10年経っての臨床留学
■研究留学■
National Insitututes of Health(NIH)
留学先の見つけ方:私のアメリカ研究留学事情
アメリカ社会医学研究留学
ドイツ研究留学事情
ビタースイートなイギリス医学留学
インペリアルカレッジ医学部国立心肺疾患研究所での留学経験
カロリンスカ研究所臨床薬理学教室に留学して
■大学院入学■
ハーバード大学公衆衛生大学院
■客員招聘、専門医招聘■
アメリカ研究留学から得たもの
コンサルテーション・リエゾン精神医学のメッカ
通信教育を活用した臨床疫学の社会人教育
■留学準備のために■
カリフォルニア州サンフランシスコの生活事情
ドイツ留学の準備とドイツ生活事情
アメリカ臨床留学のための準備


「アメリカ医学留学ガイド 改訂第2版」

著者: 吉岡 宏晃著、出版:南江堂、発行年月:1998.8、本体価格: ¥4,200【bk1】【amazon.co.jp

臨床留学する人には必携の一冊だと思っていたのですが、ここ数年でかなり臨床医学留学の事情が変わってきているので、なるべく新しい本を手に取った方がいいでしょう。研究留学のことはほとんど書いてありません。


「アメリカ臨床医学留学への道」

著者: 照屋 純編、出版:メディカル・サイエンス・インターナショナル、ISBN:4-89592-165-4、発行年月:1997.5、本体価格:¥3,900【bk1】【amazon.co.jp


「アメリカ臨床留学への道」

著者:佐藤 隆美編著 / 中川 伸生編著、税込価格:¥4,515、出版:南山堂、ISBN:4525030038、発行年月:2005.11【bk1】【amazon.co.jp】【目次

経験者らの手によるアメリカ臨床留学ガイドの決定版!最新のアメリカ医療事情,卒後研修制度,USMLE情報,マッチングや面接での成功の秘訣,各科の研修生活レポートから,研修修了後の人生まで他所では得られない情報が満載.臨床留学を目指す人にとってはまさにバイブルといえる一冊.



「アメリカ医学留学の手引 医師・看護婦・歯科医師・薬剤師・医療技術者のための 第6版」

著者:大石 実、大石 加代子著、出版:医学書院、ISBN:4-260-13836-7、発行年月:1998.1、本体価格: ¥4,000【bk1】【amazon.co.jp


「アメリカ・カナダ医学・看護留学へのパスポート Vol.2」

著者:日米医学医療交流財団編、税込価格:¥2,100、出版:はる書房、ISBN:4899840586、発行年月:2005.1【bk1】【amazon.co.jp】【目次

2000年より毎年、内容を一新し刊行を続ける<シリーズ日米医学交流>の2004年度最新版。今回は特にレジデントを経験された先生方の経験談と留学に必要な最新の情報、USMLEへの準備の研修プログラム等掲載されております。


臨床留学体験記

「裸のお医者さまたち-名医と迷医の見分け方」おすすめ

著者: 桑間 雄一郎著、出版:ビジネス社、発行年月:2001.6、本体価格: ¥1,500【bk1】【amazon.co.jp

この手の本は、単にセンセーショナルに「医者裏話」を取り上げているようなことが多いのですが、研究留学MLでなかなかおもしろいという評判があったので、読んでみました。

著者は東京大学医学部を卒業し、その後6年間、血管外科の医師として日本で働いた後、日本の医局制度がイヤになって日本を飛び出し、ニューヨークのベスイスラエルメディカルセンターで内科医として研修。日本に3年間戻った後、再び、ニューヨークにわたり、内科医をしている方です。

日本とアメリカの医療の現場でそれぞれ5年以上にわたって、自分自身が経験されたことをふまえて、非常にフェアに日米の医療事情を比較されています。「治療方針は医師によってバラバラ」「日本の医療とカンボジアの裁判は同レベル」と、エビデンスに基づかない日本の医療を批判し、「医療従事者の数がアメリカの五分の一」である日本の医療制度を批判するとともに、医学部卒業後も絶え間ないプレッシャーの中で医学を学び続けるアメリカの卒後医学教育制度を紹介しています。

著者がフェアであるのは、第5章で「進みすぎる分業化」「起こりすぎる医療過誤裁判」といった形でアメリカの医療制度の悪い部分も指摘した上で、第7章で日本の今後の進むべき道に具体的な提案をしているところです。特に、彼が提案している「臨床医と研究医をわけるべき」というのは、これまでに指摘されることが少なかったのですが、考えなければいけない大きな問題の一つでしょう。

アメリカの医療制度を理解する上で避けて通れないHMO(健康保険制度の一つ)に関する記述はほとんどないなど物足りない部分もないわけではなりませんが、日米の医療事情を知り、今の日本の医療システムが抱える問題を考える上で非常によくできた本だと思います。医療従事者のみならず、一般の方にも勧められる一冊です。

<目次>
第1章:知ってびっくり!医者の世界、裏の裏
第2章:日本の病院、これでは恐ろしい
第3章:アメリカの医療、ここがすごい!
第4章:文化の違いが医療に表れる
第5章:これは困るよ、アメリカの医療
第6章:充実のニューヨーク・ドクターライフ
第7章:二十一世紀の医療を変えよう


「アメリカの医学教育 アイビーリーグ医学部日記」

著者: 赤津 晴子、出版:日本評論社、ISBN:4-535-56024-2、発行年月:1996.5、本体価格: ¥1,700【bk1】【amazon.co.jp

著者の赤津春子さんは聖心女子大文学部卒業の後、上智大学大学院理工学研究科に進学。その後渡米し、ハーバード大学で公衆衛生を学び、ブラウン大学医学部に入学、卒後スタンフォード大学病院で研修という経歴の方です。現在は、スタンフォード大学内分泌内科フェローをされていると思います。


「アメリカの医学教育 続 - 続 スタンフォード大学病院レジデント日記」

著者: 赤津 晴子、出版:日本評論社、ISBN:4-535-98160-4、発行年月:1999.7、本体価格: ¥1,700【bk1】【amazon.co.jp

上記の続編です。



「It’s my challenge ペンシルベニア大学医学部留学奮戦記」

著者: 長浜 正彦、出版:篠原出版新社、ISBN:4-88412-230-5、発行年月:2000.12、本体価格: ¥1,500【bk1】【amazon.co.jp

アメリカ医療事情

「市場原理に揺れるアメリカの医療」おすすめ

著者: 李 啓充著、出版:医学書院、発行年月:1999.3、本体価格: ¥2,200【bk1】【amazon.co.jp

アメリカの医療制度を理解する上でHMO(マネージドケアと呼ばれる健康保険制度)を避けて通ることができません。マネージドケアが米国の医療費抑制に果たした役割は大きいですが、一方で、保険会社の治療への関与が大きく、弊害も生まれています。この本は、1990年代に入って急速に広まったHMO制度を中心に医療制度について語った本です。著者はハーバード大学の関連病院の一つマサチューセッツ総合病院の助教授であり、HMO制度の広がりとともにボストンの名だたる病院が次々と合併せざるを得なくなった様子がリアルに描かれています。アメリカの医療制度を理解する上でお薦めの一冊です。特に、ボストンに留学する人には必携の一冊だと思います。また、所々に読み物として「ある癌患者の手記」「ダナファーバー事件」「奇跡の歴史-小児白血病治療の50年」「スター選手の死」が挿入されいます。

<目次>
市場の論理が医療を変える
医療を決定するのは誰か
市場原理から排除された人々への医療の保証
急成長する医療ビジネス-悪徳業者が医療を喰う
営利追求医療に対する反抗


「アメリカ医療の光と影」

著者:李啓充著、税込価格:¥ 2,100(本体:¥ 2,000)、出版:医学書院、ISBN:4260138707、発行年月:2000.10【bk1】【amazon.co.jp】【目次】



「市場原理が医療を亡ぼす」

著者:李啓充著、税込価格:¥ 2,100(本体:¥ 2,000)、出版:医学書院、ISBN:4260127284、発行年月:2004.10【bk1】【amazon.co.jp】【目次

現在の日本の医療は、医療機関経営への株式会社の参入容認、混合診療解禁の方向に流れています。しかし、日本に先んじて市場原理を取り入れた米国の医療はどうなったか。国民の7人に1人が満足に医療を受けられない無保険者となり、利益を追求するあまり「犯罪」をおかした株式会社病院など、アメリカの失敗を紹介することで、日本の経済界主導の医療改革に警鐘を鳴らしています。李啓充先生の著作は、ボストングローブ誌などローカルな新聞に取り上げられた事例を多く紹介しているため、具体的で説得力があります。本著の中で紹介されている「Cost, access, quality. Pick any two」という言葉は医療保険政策の本質をついた言葉です。コストを抑制してアクセスも保証して質もよくする、三つとも同時に達成することなど夢物語だと言っているわけですが、日本の医療はどの2つを選んでいるのでしょうか?


「アメリカで医者をやるにはわけがある〜在米外科医の見た日米事情〜」

著者: 木村 健著、出版:草思社、発行年月:1995.7、本体価格: ¥1,748【bk1】【amazon.co.jp

木村先生は兵庫県立こども病院から40代半ばで渡米され、現在アイオワ州立大学の小児外科教授になられた方です。日米の医療事情の違いに焦点をあてた本かと思っていましたが、 そういった内容は1/3程度で、残りの2/3は日米の生活習慣、文化の違いに焦点を当てた本でした。もともと神戸市消防局の月刊誌に寄稿していたエッセイをまとめたもののようです。

更新記録

随時追加。

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