2015.11.22

音楽の紹介『Cool Uncle』

Cool Uncle
Cool Uncle
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Bobby Caldwell Jack Splash
Fresh Young Minds (2015-11-13)

ボビーコールドウェルといえば、1980年前後のAORブームの代表的ミュージシャン。

「Cool Uncle」は彼の新譜です。Cool Uncleでは、現代のR&Bに精通する人気プロデューサーJack Splashをプロデューサーに迎え、従来のボビーコールドウェルとは全く違うサウンドになっています。でも、あの1980年のAOR、マイアミサウンドがしっかりと残っているという素晴らしい出来になっています。今年聞いたアルバムではトップ3に入ります。

2015.10.07

音楽の紹介『ブルー・ペパーズEP』

ブルー・ペパーズEP
ブルー・ペパーズEP
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ブルー・ペパーズ
ヴィヴィド・サウンド (2015-10-07)
売り上げランキング: 239

今日は、ブルー・ペパーズの1stミニアルバム『ブルー・ペパーズEP』の発売日。

AOR、シティポップス、キリンジ、冨田ラボが、好きな僕にとっては、どストライクな音楽。ネットで、6月の夢を聞いて、1発で、打ちのめされました。ダイジェスト版を、是非、聞いてみてください。

6月に自主制作のような形で発売される予定だったのですが、これだけのクオリティの音楽ですから、ネットで話題になり、金澤さんの目にとまり、ヴィヴィド・サウンドから発売されることになりました。

ブルー・ペパーズは、慶應義塾大学の二人の学生による音楽ユニットで、このアルバムでは、二人のゲストボーカルを招いています。そのゲストボーカルもすごいんだな。1曲目の6月の夢の佐々木詩織さんの伸びやかな歌声は素晴らしい。そして、6曲めのCallingの色気のあるボーカルもいいなと思ったら、なんと彼は、うちの医学部の5年生でした。 amazonでも、2枚注文したけど、待ってられずに、タワレコで、フラゲ。 今年イチのアルバムです。

2015.07.30

音楽の紹介『Bittersweet』

Bittersweet(CD+DVD)
Bittersweet(CD+DVD)
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土岐麻子
rhythm zone (2015-07-29)

「一番好きなアーティストは誰ですか?」と聞かれれば、「土岐麻子さんです」なのですが、「それ、誰ですか」とか言われることが多いので、最近は、小さな声で答えるようにしています。でも、たまに、「土岐麻子さんいいですよね」とか言われると、むちゃテンションが上がってしまいます。

アルバムはもちろん、ライブもほとんど全部行っているような私にとっては、めっちゃメジャーなのですが、客観的にはどうなんでしょうか。それなりに知名度があるように思うのですが。

長い前振りですいませんが、本日、ニューアルバム『Bittersweet』が発売になりました。久しぶりのオリジナルフルアルバム(彼女はカヴァーの女王と言われるくらい、カヴァーも素晴らしい)ですが、素晴らしい出来の一枚です。楽しく、ときに悲しく、かわいらしい、彼女の魅力が詰まった一枚ですので、もし、ご興味のある方は、是非。

2015.07.26

夏に薦める10枚のアルバム

夏休み気分が高まってきたので、夏に薦める10枚のアルバムを紹介します。ちょっと、シティポップス寄りに偏っていますし、たぶん、夏っぽくないアルバムも入っていると思いますが、その辺はお許しを。

アウェイクニング スペシャル・エディション
佐藤 博
ソニー・ミュージックダイレクト (2014-12-10)

1982年発表のawakeningは、日本のシティポップスの原点。今でもまったく古くない。

miss. G
miss. G
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具島直子
EMI MUSIC JAPAN INC. (2004-04-01)

2004年発表の具島直子の代表作。Candyや台風の夜がおすすめ。

3
3
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キリンジ
ワーナーミュージック・ジャパン (2000-11-08)

私が好きなアーティスト3本の指に入るキリンジの中で一番好きなアルバム。エイリアンは名曲だよな。

Summerin'
Summerin'
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土岐麻子
エイベックス・エンタテインメント (2008-06-25)

私が好きなアーティスト3本の指に入る土岐麻子。夏っぽいミニアルバム。オリジナルとカヴァーが入っていますが、カヴァーの女王と言われるだけのすばらしい出来。「サマーヌード」はこれが一番好き。

WILD AND GENTLE
WILD AND GENTLE
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畠山美由紀
EMI MUSIC JAPAN INC. (2004-04-01)

畠山美由紀の中では一番好きなアルバム。プロデュースは冨田恵一。お勧めは、罌粟と海が欲しいのに。

RIDE ON TIME (ライド・オン・タイム)
山下達郎
BMG JAPAN (2002-02-14)

一枚、夏ど真ん中なアルバムを選びました。

Super Hits
Super Hits
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Paul Davis
Sbme Special Mkts. (2009-02-24)

AOR全盛期のアルバム。お勧めはI go crazyやCool night

Nightfly
Nightfly
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Donald Fagen
Warner Bros / Wea (1993-04-21)

たぶん、これ、夏のアルバムじゃないな。でも、今でも一番聴いているアルバムなので、チョイス。AORの原点である名盤。

Casa
Casa
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Sakamoto Morelenbaum2
Sony (2002-08-20)

夏の夜を静かに過ごしたい方にお勧めのボサノヴァ。坂本がジョビンの曲を、ジョビン愛用のピアノを使い、ジョビンが生前使っていたスタジオでレコーディングするという夢のような企画から生まれた一枚。

Vivencias Imaginadas
Vivencias Imaginadas
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Vicente Amigo
CBS Records Europe (2008-01-08)

情熱的なスペインギターのアルバム。

2015.05.29

音楽の紹介「Wall Flower」Diana Krall

Diana Krallは、わたくしが好きなジャズシンガー。彼女の「Live in Paris」のDVDは、無人島に一枚を持って行くとしたら、これを選ぶと思うほど好きです。

アルバム「Wall Flower」は、本当は、2014年11月に発売の予定でしたが、彼女の体調が悪く(肺炎とアナウンスされていました)、2月に延期になっていました。

待たされて、初めて聴いたアルバムは、予想とは全く違うもので、衝撃を受けました。David Fosterがプロデュースのカバーアルバムと聞いていたので、David Foster流の音が聞けるかと思いきや、ものすごくゆっくり、ものすごく音を少なくしたアコースティックなアレンジで、Diana Krallのハスキーボイスとぴったり。

しかも、選曲が渋すぎる。「California Dreamin'」「Desperado」「Super star」「I'm Not In Love」など。「Alone Again」では、David Fosterの秘蔵っ子、マイケルブブレイとのデュエット。これも鳥肌が立ちます。

オヤジ世代の方にオススメのアルバムです。

Wall Flower
Wall Flower
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Diana Krall
Verve (2015-01-30)
売り上げランキング: 2,094

2014.05.05

AORファン必携の一冊『AOR Lihght Mellow Remaster Plus』

もともとAORは大好きな音楽で、80年前後(私が大学生の頃)には相当な数のCDを買っておりました。今でも、Boz ScaggsとかAl Jarreauが来日すれば、頑張ってチケット取って、ライブを見に行っています。

最近、お気に入りのバーが地元で出来たのですが、ここの音楽の品揃えが、まさしく私のツボそのもので、飲みに行くたびに、この曲知っているかと、マスターとAOR勝負になるので、最近、手放したCDをiTunes StoreやAmazonでぞくぞく買い戻しています。

AORマニアなら絶対に持っていないといけない本があります。金沢寿和さんが書かれた『AOR Lihght Mellow Remaster Plus』です。AORの図鑑的なモノで、私なんかは、この本読んで、手持ちのAORかけているだけで、幸せになってしまいます。

ただ、残念ながら、この本絶版で、しかも、中古市場ですごく人気があるので、定価の5倍くらいの値段で取引されています。そんなわけで、私も手に入れていなかったのですが、マスターとの勝負に勝つために、買いました。ホント、AORファン必携の一冊です。一万円出しても惜しくありません。

AOR Light Mellow Remaster Plus (POP CULTURE SERIES)
金沢 寿和
エクシードプレス

この本も見つつ、私が、AORの名盤を5枚選ぶとしたら、こんな感じでしょうか。

シルク・ディグリーズ(エクスパンディッド・エディション)
ボズ・スキャッグス
Sony Music Direct (2007-04-04)

Nightfly
Nightfly
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Donald Fagen
Warner Bros / Wea (1993-04-21)

ハード・キャンディ
ハード・キャンディ
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ネッド・ドヒニー
ソニー・ミュージックレコーズ (1990-08-01)

ブルー・デザート(SHM-CD紙ジャケット仕様)
マーク・ジョーダン
ウ゛ィウ゛ィト゛・サウント゛ (2010-08-25)

イヴニング・スキャンダル
ボビー・コールドウェル
ビクターエンタテインメント (2005-10-19)

実は、この本には、和モノを扱った、これまた必携の本があります。こちらは、最近、再販されたので、通常価格で手に入ります。いや、この本も素晴らしい本で、見ていると次々とAmazonでCDをぽっちってしまうという恐ろしい本でもあります。

Light Mellow和モノSpecial ~more 160 items~
金澤寿和 + Light Mellow Attendants
ラトルズ

こちらの中身もそのうち紹介します。

2014.02.28

音楽の紹介『The Melody At Night, With You』Keith Jarrett

げっ、気がついたら、2ヶ月もブログを書いていなかった。こんなのはじめてだ。小さな事でも、こまめに書いていくようにします。ということで、今日は好きな音楽を紹介。

The Melody At Night, With You
The Melody At Night, With You
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Keith Jarrett
Ecm Records (1999-10-14)

このアルバムはキースジャレットとしては異色のアルバム。うなり声もほとんどないし。でも、その美しさ、ジャズピアノの中でも最も好きなアルバムです。

アルバムジャケットに引きずられているのかも知れませんが、このアルバムを聴くのにぴったりなのは、昼の病室だと思っています。レースのカーテン越しに日が当たる静かな病室。このアルバムは、キースジャレットが慢性疲労症候群でお休みしていたときに、療養中の彼を支えた妻に送ったそうです。タイトルにはAt Nightとありますが、悲しすぎて夜には聞けません。

2013.10.26

音楽の紹介『Joyous』『グッド・バイ』『ひとみみぼれ』

10月は私が好きなアーティストの新作アルバム発売ラッシュ。

Joyous【初回限定盤】
Joyous【初回限定盤】
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冨田ラボ
ビクターエンタテインメント (2013-10-23)

まずは、冨田ラボ。名作『Shipbuilding』『Shiplaunching』とは、構成を変えて、原由子、横山剣、椎名林檎、さかいゆうという4名のボーカリストとのコラボレーション。ボーナストラックに含まれる、『いつもどこでも feat.児玉奈央』が一番好きかな。iTunesだと、この曲も買えるのね。てっきり、限定版のみと思って、CDを買ってしまった。

グッド・バイ
グッド・バイ
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安藤裕子
cutting edge (2013-10-02)

アマゾンのレビューを見ると、賛否両論だけど、私はとても気に入ってしまった。お子さんを持ち、母になった気持ちが出ているやさしいアルバムと思います。

ひとみみぼれ(初回生産限定盤)
秦 基博
アリオラジャパン (2013-10-16)

過去作品から14曲と、加えて2曲の新録曲を収録したアルバム。彼の魅力が集まったアルバムと思います。初回限定盤には、ライブを集めたボーナス盤がついていますが、こちらは、音があまりよくなく、今ひとつ。

2013.09.15

Rainy Day Music

雨の日に静かに聴く音楽を集めてみました。今回は、和物で、なるべく知られていないけれども良い曲をセレクト。

冨田ラボ - アタタカイ雨 feat.田中拡邦 (MAMALAID RAG) from Shiplaunching

キリンジ - 雨は毛布のように from Fine

小泉今日子 優しい雨

ゲントウキ - 追憶のレイニーデイ from 幻燈名作劇場

古内東子 雨降る東京 from 魔法の手

森大輔 with 冨田ラボ - 雨雲 from 雨雲

山下達郎-こぬか雨 from Ray Of Hope

FreeTEMPO - Rain from SOUNDS

2013.08.20

Quiet Music

夏の夜というとBossa Novaを聴くことが多いのですが、今年は、少し趣向を変えてみました。静かな夏の夜に聞いている、私の好きな音楽を紹介します。Quiet Musicと名付けて10曲をピックアップしました。女性ヴォーカルばかり、カバー曲が多くなってしまいましたが、お気に召していただいた音楽が、少しでもあれば、幸いです。

Cry Me a River - Rodrigo Rodrigues.

2005 年に夭折したブラジルのシンガー・ソングライター、ホドリーゴ・ホドリゲスが遺した唯一の本人名義作品『Fake Standards』からの一曲。本人亡き後その音源が見つかり、関係者の努力によりリリースに至ったという感動の一枚。

Stacey Kent-Gentle Rain

Stacey Kentは、歌声がキュートなイギリスで活躍してる女性ジャズボーカリスト。

k.d.lang - A Case Of You

A Case of Youは、ジョニ・ミッチェルがオリジナルなのですが、ホントは、Diana Krallのカバーが一番好き。でも、k.d. langのカバーも捨てがたい。

Marlena Shaw - Feel Like Makin' Love

Marlena Shawの「Who Is This Bitch, Anyway?」からの一曲。1974年もう40年近く前になりますけど、まったく古くさくないです。 毎年、ビルボードに来ているので、来年は行ってみよう。

John Mayer - Daughters

ちょっと、この10曲に入れるかどうか迷いましたが、この曲、私、とても好きなのです。

Corrinne May - (They Long To Be) Close To You - Single 2010

シンガポールの歌姫。伸びやかな歌声で、Quiet Musicではないかも知れませんが、カーペンターズの名曲のカバーをセレクト。

Yael Naim new soul

いかにもフランスっぽいですよね。AppleのCMで使われて有名になりました。

Diana Krall - Just The Way You Are

Diana Krallは、一番好きなJazz ヴォーカリストなのですが、ここはあえてスタンダードではなく、ビリージョエルの素顔のままでのカバーを。

Norah Jones - Don't Know Why

有名な曲ですね。

Inger Marie - Will you still love me tomorrow

Inger Marie Gundersenは北欧のJazzシンガー。

Quiet Music / Quiet Starsというブログを、すごく気に入って、そこで紹介されたアルバムを買い集めました。

2013.08.09

玉置浩二は天才だ!

先週末、安全地帯のLiveの映像をYoutubeで発見してしまって、はまってしまいました。
http://youtu.be/pbqM8TIDidM?t=34m22s

実は、7月はじめにブルーノートで玉置浩二のライブがあって、行こうかどうか、かなり迷ったのですが、天の声が聞こえたような気がして、チケット取らなかったのです。そしたら、案の上、体調不良でキャンセルになってしまいました。

その代わりと言ってはなんですが、安全地帯のLIVEのDVD3枚も買いました。
30周年コンサートThe Ballad House
完全復活コンサートツアー2010
Unplugged Live(完全休止前の最後のライブで、もっとも脂がのっていると言われています)
この中で、一番、いいのは、30周年コンサートThe Ballad Houseです。安全地帯のファンじゃなくても、泣いちゃいますよ。

これらのライブを見て、私は、長らく玉置浩二を誤解していたことに気づきました。玉置浩二天才です。もちろん、若いときのようなパーフェクトな歌声もいいのですが、私にとっては、枯れた玉置浩二のよさがとても身にしみます。高音は出なくなっていますし、fake入れすぎな感じだし、見た目もやっぱり年をくっている。でも、私は、昔のパーフェクトな歌いざまより、今の玉置浩二の歌い方の方がずっと好きです。3回も離婚して、病気とも闘って、でも、こうして、すごいライブをしている。

やっぱり、一生のうちに絶対、玉置浩二を見に行かねば。今度は、たとえ、キャンセルになる可能性があっても、チケット取ります。

2013.05.06

大好きなAl Jarreauを紹介します

音楽をよく聴くみたいですけど、どんなアーティストが好きなんですか?と聞かれると、次のように答えることにしています。

「日本人なら、土岐麻子、キリンジ、畠山美由紀、外人なら、Boz Scaggs、Al Jarreau」

今日は、大好きなアーティストAl Jarreauを紹介したいと思います。

Al Jarreauはジャズ・ヴォーカリストとして、キャリアをスタート。1977年発表の『Look To The Rainbow』と1979年発表の『All Fly Home』でグラミーの最優秀ジャズ・ヴォーカリスト賞(Best Jazz Vocal Performance)を獲得しました。

私がAl Jarreauを知ったのは、ジャズ・ヴォーカリストとしてよりは、AORとしての、Al Jarreauでした。5作目から7作目『This Time』『Breakin' Away』『Jarreau』は、西海岸AORの仕掛人としてシーンに君臨するJ.グレイドンがプロデュースし、AORとして日本でも人気が出ました。『This Time』に収録された、『Spain』は、チック・コリアの『Spain』を驚くべきヴォーカルにてオリジナル以上に圧倒的に聴かせてくれる名作です。また、『Jarreau』に収録された『Mornin'』も、デビットフォスタープロデュースのAORとしての代表曲です。『Breakin' Away』で、今度はグラミーの最優秀男性ポップ・ヴォーカリスト賞(Best Male Pop Vocal Performance)を獲得しています。

This Time
This Time
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Al Jarreau
Warner Bros / Wea (1987-08-10)

Breaking Away
Breaking Away
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Al Jarreau
Warner Bros / Wea (1988-04-27)

Jarreau
Jarreau
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Al Jarreau
Friday Music (2009-05-19)

その後、8作目以降R&B色を強めていきます。8作目の『L is for Lover』では、黒人のナイルロジャースをプロデューサーとして起用しました。私は、Al Jarreauのアルバムでは、このアルバムが一番好きです。

L Is for Lover
L Is for Lover
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Al Jarreau
Friday Music (2011-02-15)

『Heaven and Earth』では、プロデュースに、ナラーダ・マイケル・ウォールデンを起用しました。ウォルデンは、ブラック・コンテンポラリーの売れっ子プロデューサーであり、ホイットニー・ヒューストン、マライア・キャリーなどを手掛けていました。このアルバムで、グラミーの最優秀男性R&Bヴォーカリスト賞(Best Male Rhythm & Blues Vocal Performance )を獲得しました。同一人物で3部門においてグラミー賞を獲ったのは、アル・ジャロウが初めてになります。

Heaven and Earth
Heaven and Earth
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Al Jarreau
Warner Bros / Wea (1992-06-16)

20歳の頃の夢の一つに、Al Jarrearuの生の歌声を聞くというのがありました。まさか、この年になって、かなうとは思いませんでしたが、2011年9月に来日して、ワンステージだけBillboard Tokyoでライブをやったのを聴くことができました(参照:Al Jarreau Live @ Billboard Tokyo)。

70歳を超えていましたので、舞台の袖までは、スタッフに肩をかりながら歩いていましたし、舞台上でも、つかまりながら歩くのが精一杯という感じした。その前年、呼吸器の問題と不整脈でヨーロッパで倒れたとのことで、そのことが影響しているのかもしれません。しかし、ステージのAlは、愛嬌たっぷり、ステップは踏めませんが、体をくねくねさせて、とても私たちを楽しませてくれました。そして、その歌声は、20年前と何らかわりがなく、すばらしいものでした。

最後の、Spainを聞きながら、私は不覚にも泣きましたよ。ようやく、生のAl Jarreauに会えたこと。体調は万全ではないだろうに、日本に来て、私たちを楽しませてくれたこと。

また、チャンスがあれば、ライブで、生の声を聞きたいなぁ。

そんなことを思いながら、GWは、Al Jarreauがヘビーローテーションでかかっております。

2013.03.27

音楽の紹介「Ten」

Ten(初回盤)
Ten
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キリンジ
日本コロムビア (2013-03-27)

『Ten』は、本日発売になった、私が大好きなアーティスト、キリンジの最後のアルバム。

このアルバムを出して、4月に解散ライブをおこなったら、兄弟二人のキリンジが終わります。キリンジという名前はお兄さんが引き継ぐらしいですが、やっぱり、兄弟揃ってのキリンジでしょう。

はっきり言って、私が一番好きなのは、冨田恵一がプロデューサーとして関わっていた頃のキリンジ。『3』とか本当の名盤です。だから、コロムビア時代のキリンジからはだいぶ距離を置いてしまったし(とは言っても、すべてのアルバムは買っています)、ライブにも行かなくなってしまいました。

でも、こうして、兄弟最後のアルバムを聴くと、やっぱりキリンジはいいですね。

『Ten』は、とてもやさしいアルバムです。ラストの『あたらしい友だち』なんか、やさしすぎて涙が出ますね。

2012.12.10

土岐麻子ライブ@東京ビルボード TOKI ASAKO “CASSETTEFUL DAYS" presents Special Night

10月に発売になった、カバーアルバム「CASSETTEFUL DAYS」をテーマにしたライブ。全曲カバー曲で、バンド構成も、キーボード、ドラムス、コーラス2人という変わった編成。

セットリストは、こんな感じ。

  1. イージュー★ライダー(オリジナル:奥田民生/1996年)
  2. 青空のかけら(オリジナル:斉藤由貴/1988年)
  3. カルアミルク(オリジナル:岡村靖幸/1990年)
  4. I LOVE YOU(オリジナル:オフコース/1981年)
  5. Satisfaction (オリジナル:Rolling Stones/1965年)
  6. くちびるヌード(オリジナル:高見知佳/1984年)
  7. スイングしなけりゃ意味がない(Duke Ellington)
  8. 愛について(オリジナル:スガ シカオ/1997年)
  9. (アンコール)Hello, my friend(オリジナル:松任谷由実/1994年)

公演後に、「CASSETTEFUL DAYS」を購入すると、土岐さんと握手が出来て、サインがもらえるという特典付き。二度目の握手。緊張してうまくしゃべれず。←おまえ、中学生かよ。

2012.09.26

山下達郎オールタイムベスト『OPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012~』

OPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012~(初回限定盤)

山下達郎、2012-09-26

すでに全部アルバム持っているし、どうしようかなと思ったのですが、私は、彼の言葉で曲の解説が書かれたライナーノーツが好きで、それが読みたくて買いました。初回限定版なら、ボーナスディスクもついています。ボーナスディスクは、レア音源の宝庫で、その中でも、「「希望という名の光」のアコースティックバージョンはいいですよ。

こうして、37年にわたるキャリアの代表曲を、ライナーノーツを読みながら聞くというのもいいものです。ライナーノーツを読んでいると、自分が作りたくて作った曲と、タイアップなどビジネスがらみで、作りたいわけではなく作った曲というのがはっきり分かります。「雨は手のひらにいっぱい」「風の回廊」「さよなら夏の日」「ジャングルスイング」「ドリーミングガール」「蒼氓」あたりが、実際の売り上げがどうだったかとは別に、彼が好きな曲なんですね。

「こんな時代だし、こんな年齢になってきたからポジティブな歌にならざるを得ない」この気持ち分かるようになってしまいました。

2012年には、ライブハウスツアーをやりたいと言ってはいたものの、今のところアナウンスはなし。来年は還暦ツアーですかね。プラチナチケット必死で取ります。


2012.08.18

David Foster Hitman & Hitman Return

この夏、はまっているDVDを紹介します。David Fosterが提供した曲を、オリジナルアーティストが登場して歌うという豪華なライブのDVDです。

David Fosterってこんなにたくさんのバラエティにとんだアーティストに曲を提供し、プロデュースをおこなってきたんですね。

君こそすべて~デイヴィッド・フォスター&フレンズ ライヴ

デイヴィッド・フォスター・アンド・フレンズ、2009-01-14

Hitmanライブ1回目のDVD。Boz ScaggsやCherryl Linn、Peter Steraなどをはじめ、これでもかって言うくらいたくさんの大物スターが登場します。また、David Fosterが発掘したシャリースの「I have nothing」はすごいの一言。


デイヴィッド・フォスター&フレンズ ライヴ2

デイヴィッド・フォスター&フレンズ、2011-08-03

1回目の成功に気をよくして、行われた、2回目のライブの映像。

2回目は、ドナサマー、EW&Fなども出演して、1回目にもまして豪華な出演陣。でも、どちらかというと1回目の方が私の好み。

最後のドナサマーの4曲は圧巻。On the RadioからMac Arthur Parkでフィナーレ。亡くなる1年くらい前ですが、歌声はまったく衰えず。すばらしい。

そして、観客席にいたパーキンソン病と闘病中のEW&Fのヴォーカリスト、モーリスホワイトを紹介するくだりなどは感動的であります。


2012.05.31

音楽の紹介『Feels So Good』

アルバム『Feels So Good』の第1曲目、アルバムタイトルになっているFeels so goodは、本当になつかしい。私の中学高校の下校の時の曲だったので、毎日聞いていました。しかも、私は、中学1年の時に放送部に(無理矢理)入れられていたので、このアルバムジャケットにも大変思い入れがあります。こんな曲が下校の音楽だったのだから、ハイカラな学校だったのでしょうね。のちのち、放送部長にお聞きすることがあって(実は、大学でも同じ学部の先輩になった)、なんで、Feels So Goodを選んだのですかって、聞いたら、その当時はやっていたからという返事でした。

大学の時にCDを買っていたのですが、先日、Jazz-Barに入って、リクエストして聞かせてもらったものが、私の持っているバージョンと違って、かなりのロングバージョンだったので、そちらが欲しくなって買ってみました。たしかに、このロングバージョンの方がいいですね。 『Feels So Good』は、今聞いてもまったく古くさくありません。

私は、30年来、Chuck Mangioneが吹いているのは、トランペットだと思っていましたが、Flugelhornという楽器であるということも最近知りました。

2011.12.26

山下達郎 PERFORMANCE 2011-2012@中野サンプラザ

3シーズン連続の全国ツアー。しかも今回は新発売のアルバム『Ray of Hope』をひっさげて。

12月26日は平成23年の最後の公演。しかも、ホームグラウンドの「中野サンプラザ」の公演ということで、山下達郎も相当気合いが入っていました。

新発売のアルバムをひっさげてはいるものの、『Ray of Hope』からは4曲だけで、新旧250曲あまりの中からセレクトされた珠玉の24曲。毒舌のMCも炸裂しまくって、3時間半を越えるパフォーマンス。58歳。還暦まであと1年と1ヶ月の人のパフォーマンスではありませんね。今年最後と言うことで、1曲多めに歌ってくれましたよ。

「あえてガラパゴス化すると割り切って、自分のやりたいことをやる。」「懐メロと言われることもあるが、30年前の曲でも、演奏する側がパッションを持っている限りそれは懐メロにはならない」と言い切ってました。

2012年夏にはライブハウス公演をやるし、2013年は還暦ツアーをやるとのこと。楽しみですね。

このあと行かれる方は、2500円とちょっと高めではありますが、ツアーパンフレットはお買い忘れなく。「歌詞をめぐる作品回想録」という、歌詞にフォーカスをあてた作品解説が、ものすごく読み応えがあります。

セットリストはツアーが終わるまで、公開してはならぬというお触れだったので、ツアーが終わってから公開することとします。

年末に楽しい思いをさせていただきました。

2011.09.05

Al Jarreau Live @ Billboard Tokyo

20歳の頃の夢の一つに、Al Jarrearuの生の歌声を聞くというのがありました。

「Al Jarreauって誰ジャロウ?」という方には、Wikipediaでも見ていただくとして、Al Jarreauは私の大好きなヴォーカリストです。

はじめは、Jazzヴォーカリストでしたが、80年台前半頃は、もう少し、POPだったり、AORにも進出しました。私が好きだったのは、どっちかというと、AORっぽいアルバムでした。一番好きなのは、「L is for Lovers」というアルバムです。その、圧倒的なヴォーカル力は、群を抜いています。スキャットの名手としても知られ、まさに、声がいくつもの楽器になるようなヴォーカルです。

ちょこちょこ来日はしていたようですが、なかなかスケジュールが合わず、今回のビルボード東京でのライブで、初めて夢が叶うことになりました。

今回のライブは、Al Jarreauの単独ライブと言うより、JAZZ FOR JAPAN ALLSTARSのメンバーにAl Jarreauが参加するという形。

スタートから、初めの4曲は、JAZZ FOR JAPAN ALLSTARSのインストゥルメンタルでしたが、Al Jarreauが登場した、5曲目から一気に盛り上がりましたね。

今回のビルボード公演に向けたインタビューでは、「Mornin'などの自分の代表曲はプレイする予定」とは言っていていましたが、Mornin'はやりませんでした。そのかわり、一番私が好きなSpainはやってくれましたが。

少し、驚いたのは、舞台の袖までは、スタッフに肩をかりながら歩いていたこと。舞台上でも、つかまりながら歩くのが精一杯という感じで、医者の目から見て、下肢の筋力低下がいちじるしいことが見受けられました。たしかに、すでに71歳という事ですから、多少、足腰は弱るでしょうが、医者の目から見て、病的な筋力低下のように映りました。昨年、呼吸器の問題と不整脈でヨーロッパで倒れたとのことで、そのことが影響しているのかもしれません。しかし、ステージのAlは、愛嬌たっぷり、ステップは踏めませんが、体をくねくねさせて、とても私たちを楽しませてくれました。そして、その歌声は、20年前と何らかわりがなく、すばらしいものでした。

最後の、Spainを聞きながら、私は不覚にも泣きましたよ。ようやく、生のAl Jarreauに会えたこと。体調は万全ではないだろうに、日本に来て、私たちを楽しませてくれたこと。

Thank you for coming to Japan. 大きな声で(心の中で)叫びました。

ありがとう。また、チャンスがあれば、ライブに行きたいです。

セットリストを作ろうと思ったけど、

5. Waltz for Debby
8. Mas Que Nada
9. Spain

しかわかりませんでした。きっと、誰かが、セットリストを作ってくれるでしょう。

2011.07.28

音楽の紹介「Live in Rio」Diana Krall

「Live in Rio」

Diana Krall、2009-05-26、ASIN:B001VS46DC【amazon.co.jp

Diana KrallのLive in Parisが相当気に入ってしまい、続いて、Live in Rioを買ってみた。こちらは、いい意味でも、悪い意味でも、Diana Krallが円熟している。どちらのDVDが好きかと言われれば、圧倒的に、Live in Parisが好きである。

Diana Krallの魅力は何か?私は、ピアノの巧拙については判断できる耳を持っていない。Diana Krallは決して、Entertaiment性があるわけではない。アドリブが聞いているわけでもないし、Swingしているわけでもない。表情も、苦笑いというか、小馬鹿にしたような冷笑という感じ。でも、Live in ParisのDainal Krallはそれが魅力的なのである。小生意気な印象だが、それがよい。

一方、Live in RioはLive in Parisから8年が経っているが、Live in Parisの小生意気な部分がなくなってしまった気がする。映像も、同じプロデューサーが、撮っているようだが、Live in Parisの方が生き生きとしている。

でも、決して、Live in Rioが悪いというわけではない。Live in Rioだって、とてもよいDVDである。あくまで、比較の問題、Live in Parisの出来がよすぎるということである。輸入盤なら、1500円くらいで買えるので、Live in Parisを観て、気に入った方はどうぞ。


2011.07.26

土岐麻子 see the'LIVE'LIGHT! -往くてを照らせ-@ビルボードライブ東京

本来、3月11日におこなわれるはずだった、ビルボードライブ東京での土岐麻子さんのライブ。ご存じのように、東日本大震災がおこり、当然、中止なんだろうけど、ステージが中止になるのか、どうやっても連絡がとれず、やきもきしました。結局、Twitterでのお知らせが唯一正確な連絡方法だったのです。

3.11から4ヶ月あまりたって、ようやく、振り替え公演が行われました。といっても、3月11日分が払い戻されて、また、チケット取り直しただけですが。

いや、でも、よかったですよ。今まで、土岐麻子さんのライブにはだいぶ行っていますが、今回のがもっともポップで楽しい、ライブでした。JAZZテイストな曲は少なく、POPな曲中心。MCものりのりでしたね。

スペシャルゲストは誰だろうと思っていたら、すかんち時代からの、あこがれだったというROLLYさんでした。ROLLYさんは3.11もシークレットゲストとして出演予定だったらしいです。ネット情報によると昨日のステージのゲストはbirdさんだったらしいです。

新しいアルバムも出るようだし、年内に、もう一回くらいワンマンライブがありそうです。

さて、セットリストです。

1. Waltz for Debby
2. サマーヌード
3. Mr. Summertime
4. 恋のマジックポーション(by ROLLY)
5. City Light Serenade
6. 熱砂の女
7. いけないルージュマッジク
8. GIFT~あなたはマドンナ~
9. Flamingo
アンコール. How Beautiful

やっぱり、土岐麻子最高です。自分の中での、好きなアーチストナンバー1の地位はさらに確固たるものになりました。

さて、会場にて、かなりレアもののボールペンも入手。傾けると、外人さんの服装が脱げて、ヌードになるような仕組みが付いているボールペンがあるじゃないですか。その、土岐麻子版です。まぁ、ヌードではなくて、水着ですが。しかも、首から下は、グラマーな外人さんの写真を借用したとご本人がおっしゃっていました。

相当ばからしい一品。ボールペンをゆらゆらさせて満足しております。

2011.07.07

音楽の紹介「Diana Krall/Live In Paris [DVD]」

「Diana Krall/Live In Paris [DVD]」

ヤマハミュージックアンドビジュアルズ、2009-09-30、ASIN:B002IUBG12【amazon.co.jp

BoseのQuiet Comfortが前から欲しくて、でも、値段が高くて、なかなか手が出なかったのですが、最後の決め手になったのが、視聴の時に聞いたJazz LiveのDVDでした。

誰のDVDなのか、ずっと探していたのですが、探していたDVDがこれでした。

あらためて見たら、思っていたとおり、すばらしいLive DVDでした。おすすめのDVDです。


2011.05.20

冨田ラボ"Live-combo"@ブルーノート東京

ずっと前から狙っていて、わざわざ、ブルーノートの会員になっていたのに、発売、わずか数分でソールドアウト。かなりがっかりしました。

冨田ラボは、過去、1回だけライブが行われましたが、それが、伝説のライブ「Tomita Lab Concert 」。DVDを見て、この場所にいれなかったことをどれだけ悔しがったか。

その冨田ラボが、6年ぶりに行われたライブが、「冨田ラボ"Live-combo」です。そう、このチケット取り損ねてしまったのです。

すっかりあきらめていたのですが、ライブ当日の昼に、ブルーノートのTwitterで、「自由席がわずかだけあります」とのつぶやきが!速攻で電話しましたよ。

自由席で、会場にたどり着いたのが開演直前だったので、もちろん、席ははしっこでした。でも、よかったなぁ。うれしかったなぁ。

前回のライブでは、ストリングも入っていましたが、今回は、コンパクトな編成。でも、ブルーノートの、Groove感、一体感。よかったです。

一曲目、坂本 真綾さんのエープリルフールで始まった瞬間、泣きそうになりました。この歌、「冨田恵一 WORKS BEST~beautiful songs to remember~」で聞いて以来、大好きなのです。

4人のボーカルが、2-3曲ずつ歌う構成。秦 基博さん、birdさんは、冨田ラボファミリーですから、安心して聞けましたが、思いの外よかったのが、Hiro-a-keyさん。はじめ、坂本 真綾さんの横で、コーラスをやっていたのですが、蝶ネクタイ姿なので、ボーイさんなのかと思っていました。それが、3曲目になって、「横顔」を歌い始めたら、、、、これが、背筋がぴっとしてすばらしいボーカル。ちょっと、日本語は苦手みたいでしたが。

あと、私が大好きな松本圭司さんが、キーボードでした。

2部構成だったので、アンコール含めて10曲とちょいと少なめではありましたが、本当に、夢のような空間でした。ここに、キリンジがいたら、畠山美由紀さんがいたら、、、そんな贅沢は言えませんね。

セットリストは以下の通り(たぶん間違っていないはず、、、)

1. エイプリルフール song by 坂本 真綾
2. God bless you! song by 坂本 真綾
3. 横顔 song by Hiro-a-key with 坂本 真綾
4. 眠りの森 song by 秦 基博
5. パラレル song by 秦 基博
6. 道 song by bird
7. vacant song by bird
8. 夜想曲 song by Hiro-a-key with bird
9. パレード song by bird

アンコール
Get Up! Do the right! song by bird and Hiro-a-key


2011.03.07

音楽の紹介「冨田恵一 WORKS BEST~beautiful songs to remember~」

今日は「冨田恵一 WORKS BEST~beautiful songs to remember~」を紹介したい。

私が、冨田恵一氏を知ったのは、キリンジのプロデューサーとして。

最近、少し、キリンジから気持ちが離れてきたのは、やっぱり、キリンジごしに冨田恵一氏が好きだったからだと思っている。キリンジはデビューから7年間、冨田恵一氏がプロデュースし、数年前から、冨田氏はキリンジのプロデュースから離れている。

冨田恵一とかキリンジとか知らないという人にも、冨田恵一氏がプロデュースした作品として、中島美嘉「Will」、MISIA「Everything」、平井堅「Ring」をあげれば、きっとわかるだろう。ストリングを多用した、重厚な編曲で、慣れてくれば、これは、冨田氏のプロデュースであるとするわかるようになる。

冨田氏は、冨田ラボとして、「シップビルディング」「shiplaunching」「shipahead」の3部作を出している。どれも、名盤である。そして、2005年におこなった冨田ラボのライブを収めたDVD「Tomita Lab Concert」は傑作である。

冨田恵一 WORKS BEST~beautiful songs to remember~」は、これまで、冨田氏がプロデュースしてきた作品を集めたベスト盤なのだが、このアルバムが、決して、単なるベスト盤ではないことは、Disc 1の第一曲目に持って来た新曲「エイプリルフール」(歌:坂本真綾)でわかる。

冨田恵一氏に興味を持ったら、是非、このアルバムを買ってみて欲しい。できれば、初回限定版を手に入れて欲しい。初回限定版には、冨田氏が、「エイプリルフール」を一から作り出すドキュメンタリーDVDが付いてくる。これを見れば、曲が、歌手のものではなく、プロデューサーの作品であるというのがよくわかる。

今年はライブもあるそうだ。前回、いけなくて悔し涙を流したので、絶対にチケット取ってやると思っている。

2011.02.25

畠山美由紀さんの濃密なライブ

「畠山美由紀さんて、大好きなアーチストなんだよね」って、つぶやいたら、「あっ、知り合いなんですよ、今度のライブ行きますか?」

Twitter上のつぶやきがきっかけで、急遽いってまいりました、畠山美由紀さんのライブ。ピアニストの鬼武みゆきさんのとジョイントライブ。ダブル・ミユキ・ライブ at 中目黒FJ's。

畠山美由紀さんと言えば、冨田ラボのアルバムで、とっても気に入って、ずっと追いかけていたアーチスト。中でも、「Wild and gentle」というアルバム、その中でも、「罌粟」という曲が大好きなのです。このブログでも2006年のベスト音楽ということで紹介しました。

実は、私、2年前に畠山美由紀さんの日比谷野音のコンサート、仕事でチケットをパーにしているのです。

というわけで、初めての畠山さんのライブ。しかも、「紹介しますから、きっと、お話も出来ますよ」と言われてアドレナリン出まくりでした。

FJ'sは30人ほどでいっぱいの、ライブバーのようなところ。どの席でもステージ中央から、5メートル以内。

2ステージで、全部で、15曲くらいでしょうか。1/2は、畠山美由紀さん(Port of Notesも含む)のオリジナルで、残りの半分くらいは鬼武みゆきさんのオリジナル、半分はスタンダードやボサノヴァといった感じでした。先月亡くなられたおばあさまのために書いた歌の途中で、胸が詰まって、やり直したり、アンコールの持ち歌がないと即興で、カーペンターズの「Yesterday Once More」を歌ったりというハプニングもありましたが、とても濃密で贅沢なライブでした。

幕間とステージ終了後にご挨拶させていただいて、写真を一緒に撮ったり、私の愛聴盤の「Wild and gentle」にサインしていただいたり。

連れて行ってくれた友人に感謝です。ありがとう。

2011.01.21

Goodbye Happiness

最近、お気に入りのプロモーションビデオ。

情報に疎いもので、宇多田ヒカルが休業に入ったというのを、先日のNHKスペシャル番組で知りました。

始め見たとき、ソファとか、なんの意味があるのかと思ったら、これ、デビュー曲のPVのパクリなんですね。そういえば、大好きなTravelingのパクリも登場する。

宇多田ヒカルの良さが、じわーんとしみ出してくるPVです。

ただ、このパンツだけは、受け入れられない、、、、。

2010.11.04

土岐麻子ライブ@NEW PORT

“LIVE AT NEWPORT 〜Yuge PRESENTS 「TAKE IN TOW」〜”は、ありえないくらいの身近なライブ。

代々木八幡のカフェNEWPORTにて、sax田中邦和さん、guitar鈴木よしひささん、とともに、土岐麻子さんが、アットホームなライブをしてくれました。お客さん、30人くらいで、手を伸ばせば届くくらいの距離でライブを聴けるのですから、贅沢です。

比較的、Jazzyな曲中心。セットリストは完璧には覚えていませんが、覚えている範囲では、こんな感じ。

Night and Day
タヤタン(由紀さおりの歌のカバー)
横顔(大貫妙子の歌のカバー)
Just One of Things
キャベツUFO
How beautiful
Skindo-le-le(アンコール)

この中でも、鳥肌が立ったのは、「横顔」。私、この歌ものすごく好きなんです。彼女自身、ライブで歌うのは初めてと言っていました。

今回は、1部と2部の総入れ替え。私は、1部を聞きに行ったのですが、終わったあと、食事を食べて、帰り道、NEW PORTの前を通ったら、ちょうど、土岐さんが、お店から出てきてばったり。

少し、お話をして、握手をしてくれました。

アットホームなうれしいライブでした。また、やってほしいな。

2010.02.14

音楽の紹介「Shipahead」冨田ラボ

「Shipahead」

冨田ラボ、2010-02-03、ASIN:B002VNSXX0【amazon.co.jp

私の大好きな冨田ラボの「シップビルディング」、「Shiplaunching」に続く待望の第三弾。今回は、佐野元春や吉田美奈子という大御所も起用。前2作とは、音楽面でもかなり変わった印象。「シップビルディング」は名作、「Shiplaunching」は佳作、というのは皆さんの共通の意見のようですが、本作の評価はかなり分かれているようです。

私は、だんだん、聞き込むうちにはまり込んでいます。

冨田さん自身の書かれたライナーノーツが、冨田さんのブログで公開されていますので、それを読みながら、聴くとまた、違った印象になるかも。しかし、冨田さんのブログは、ほとんど解読不能。編曲って言うのは、奥が深いですねぇ。

個人的には、「あの木の下で会いましょう feat. 安藤裕子」が好き。


2009.12.27

2009年のベスト~ライブ~

今年は、ちょこちょことライブに出かけてみましたが、超よかったライブは以下の二つ。

  • 山下達郎コンサート@NHKホール (紹介記事
  • 土岐麻子ビルボードライブ

まったく、箱も雰囲気も違うけど、どちらも捨てがたい。でも、長年の夢だった、山下達郎のツアーをベストライブと言うことにしておきましょう。

2009.07.12

音楽の紹介「CHRONICLE 2001-2009」畠山美由紀

CHRONICLE 2001-2009

畠山美由紀、2009-06-24、ASIN:B00249LS7Y【amazon.co.jp

私が、今、好きなアーチストを3人あげろといわれれば、土岐麻子キリンジ、そして、畠山美由紀になるでしょう。たぶん。

もしかしたら、山下達郎とか古内東子も入るかもしれないけど、ライブがあれば、行きたいと思うのは、さっきの3人でしょう。土岐麻子、キリンジ、畠山美由紀は、知名度は高いとは言えないかもしれませんが、アラフォーな人が聞くには、とってもいいです。だまされたと思って一度聞いてみてください。

その中でも、畠山美由紀は、知らない人も多いかもしれませんが、そんな人にぴったりの、ベスト盤が出ました。それが、「CHRONICLE 2001-2009」です。私、好きなアーチストのベスト盤はあまり買わないのです。なぜなら、全部アルバムを持っているので。しかし、このアルバムには、いままでCDになっていない曲が結構入っているので、買うことにしました。iTune Storeでも売っているのですが、partial アルバムになっているので、CDを買いました。そしたら、本人によるライナーノーツが載っていました。ラッキー。

シングルになっている曲はどれもいいなぁ。あと、Somethin' Stupidをリリーフランキーさんと歌っている。これが、渋い。大人のデュエットですね。Gloria Chapelのライブ音源なんかも入っていて、彼女の魅力が存分に発揮されたアルバムです。


2009.05.24

音楽の紹介「middle&mellow of ASAKO TOKI」土岐麻子

「middle&mellow of ASAKO TOKI」

土岐麻子、2009-04-14、ASIN:B001UDT4G2【amazon.co.jp

昨日に引き続き、土岐麻子さんの紹介です。

middle and mellowシリーズというのがありまして、70年代、シティ・ポップスを聴いていた世代、80年代、AORに馴染んでいた世代をターゲットにした、ミディアム&メローな曲のセレクトアルバムシリーズです。

かなり、私の好みのアーチストが取り上げられているのですが、なにぶん、オリジナルのアルバムを全部持っているので、私としては、この順番に並べて、プレイリストを作れば、できあがってしまうので、買うことはないのですが、もし、昨日の話で土岐麻子さんに興味を持たれた方には、うって付けの1枚かと思って紹介しました。


2009.05.23

音楽の紹介「TOUCH」土岐麻子

「TOUCH」

土岐麻子、2009-01-14、ASIN:B001JI47VU【amazon.co.jp】【bk1

私が、好きなアーティスト3本の指に入る、土岐麻子さんなので、もちろん、リリースと同時に購入したのですが、4ヶ月くらい経って、急に紹介してみたくなりました。

実は、この前のミニアルバム「Summerin'」が、めちゃくちゃ夏っぽくてポップなアルバムで気に入っていたのですが、そこから、少し「Debut」路線に戻った感じの印象のアルバムです。ご本人いわく、自分はもともとラブソングを歌うのがあまり好きではなかったのだけれど、「TOUCH」は全曲、ラブソングで作ってみました。そしたら、やっぱ、ラブソングっていいねぇ、ということらしいです。

私が土岐麻子さんを知ったのは、iTunes Storeが日本でオープンしたときに大々的に宣伝していたときでした。それ以来、私の中では、かなりメインストリームにいるわけですが、世間的に見れば、やっぱりマイナーですよね。でも、最近になって知ったのですが、「声のCM女王」とか呼ばれているらしく、CMのナレーターとか、CMのジングルで大活躍らしいです。たとえば、「これ、野村に聞いてみよ〜〜」なんていうのも土岐さんらしいです。

このTOUCHの中にもCMタイアップ曲があります。2曲目の「How Beautiful」はユニクロのCMソングですし、3曲目のビル・エヴァンスの名曲のカバー「Waltz for Debby」は日産ティアナのCMに使われていました。私的に、一番のお気に入りの歌は1曲目の「SUPERSTAR」ですね。4曲目のキリンジ弟、堀込泰行とのデュエット「FOOLS FALL IN LOVE」もいいですね。前半は、本当に濃密な出来と思います。土岐麻子さんの小学校の時の同級生でもあるという川口大輔さんの作曲の歌が、私のツボにはまります。

というわけで、だんだん、メジャーになってきたのかな。でも、今まで通り、小さな箱でじっくりと聞かせてくれる楽しいライブを続けて欲しいですね。


2009.05.22

土岐麻子ライブ@ビルボード

ミッドタウンの中にあるビルボードで土岐麻子のライブ。ステージのうしろのカーテンが全開法で、すごく、開放感があります。

セットリストはこんな感じ。1、2曲間違えているかもしれませんが、、、、。

スーパースター
Smilin
Just One of Those Things
Singin' In the Rain
Waltz for Debby
How beautiful
ホロスコープ
Cheek to Cheek with 和田昌
Human nature with 和田昌
ファンタジア
September

アンコール
Jewel
Take me out to the Ballgame

ゲストは、小学校の同級生であるトライセラトップスの和田昌。作曲家・川口大輔もいて、西原小学校、むちゃくちゃレベルが高いです。

今回のベストの一曲は、トライセラトップスのJewelですね。はじめて聞いた歌でしたが、すごくよかったです。

私、これまで、結構、土岐麻子のライブには行っていますが、このライブ、自分の中ではベストだと思っています。

ミッドタウンのビルボード、いろいろ言う人もいますが、私は好きです。

2009.04.26

音楽の紹介「カーペンターズ~40/40 ベスト・セレクション」

カーペンターズ~40/40 ベスト・セレクション」はカーペンターズ40周年を記念して、日本のファン投票を元に、リチャードカーペンターズが選曲、リマスタリングをおこなったベスト盤です。

カーペンターズといえば、高校生の時に、貸しレコード屋で、カーペンターズの「メイドインアメリカ」を借りて、随分傷だらけにして、店主にひどく怒られたのが一番の思い出のような、、、。

高校生だった私は当時知りませんでしたが、「メイドインアメリカ」はリチャードが睡眠薬依存症で苦しみ、カレンが摂食障害で苦しむ中、4年ぶりに出したオリジナルアルバムであり、カレンは、このアルバムを最後に、摂食障害による心臓発作のために若くしてなくなりました。

そのような個人的な関わりはいいとして、私自身、カーペンターズのCDはクリスマスアルバムしか持っておらず、無性に聞きたくなって、本アルバムを購入しました。

カレンの歌声、カーペンターズサウンドに、久しぶりに陶酔しています。ブックレットのライナーノーツを読むと、二人が売れなくなった苦悩の中で、曲を作り続けていた様子がわかります。そんな舞台裏とは、まったく関係なく、カーペンターズサウンドが私が高校生の時と同じように、輝き続けているのが、少し悲しくなりました。

カーペンターズのベストはたくさん出ているので、これがいいのかよくわかりませんが、1枚もお持ちでない方は、是非どうぞ。個人的には、「クリスマス・ポートレイト」もおすすめしておきます。

2009.03.01

山下達郎コンサート@NHKホール

長年の夢だった山下達郎のコンサートに行ってきました。

山下達郎といえば、クールで洗練されたイメージがあるかもしれませんが、私の中でその山下達郎像が崩れたのが、「IT'S A POPPIN' TIME」というライブアルバムを聴いたときでした。通常の、スタジオ録音に比べて、野太い声で、パッションに充ち満ちた声で歌う、熱い山下達郎を知りました。山下達郎のアルバムは全部持っていますが、「IT'S A POPPIN' TIME」は今でも一番好きなアルバムです。そして、ライブ名演を集めたアルバム「JOY」で、その魅力にとりつかれました。いつかそのライブに行こうとチャンスをねらっていたのですが、私がアメリカから帰国してからというものまったくツアーが行われませんでした。

そして、ようやく、夢が叶う日がやってきました。6年間ツアーをやらなかった、山下達郎が、大阪フェスティバルホールが取り壊されるのをきっかけにツアーを再開したのです。

本当なら、ライブのセットメニューなども紹介してライブの様子をお伝えしたいのですが、ご本人が、5月までツアーが続くので、セットメニューなどは公開しないでくれとのことでしたので、控えておきます。

PAの問題なのか、最初の数曲は歌詞がまったく聞き取れず、ちょっといらいらしましたが、3曲目が終わったあたりでだいぶ持ち直しました。私の席が横過ぎたのか、単に耳が慣れてきたのか、達郎氏の声が調子が出てきたのかわかりませんが、NHKホールなのに、音響的にはやや不満が残りました。

山下達郎ライブ初心者の私としては、「なるほどここでクラッカーを使う訳ね」とか、「山下達郎でも、歌詞を間違えてやり直ししたりもするのだ」とか、いろんなことに感心もしていました。

今回は、新譜後のライブというわけではないため、昔のアルバムから最近のヒット曲まで、バランスよく一通りというセットメニューで、ある意味、ベタな選曲で、私にはとてもうれしかったです。アンコールにも6曲応えてくれました。

夢のように楽しい3時間あまりのコンサート。こんなに、力を与えてくれたコンサートははじめてでした。すばらしい。ありがとう。

 

「IT'S A POPPIN' TIME 」

山下達郎、2002-02-14、ASIN:B00005UD3Y【amazon.co.jp

六本木ピット・イン(1978年3月8日~9日)のステージをおさめた、熱い達郎が聞ける1枚。バックの演奏も相当すごい。


「JOY~TATSURO YAMASHITA LIVE」

山下達郎、1999-06-02、ASIN:B00005HIH5【amazon.co.jp

1981~89年にかけてのライヴ音源を選りすぐった1枚。チケットのとりにくい達郎のコンサートの雰囲気を味わうには、まずはこの一枚を。


2008.12.27

2008年のベスト~ライブ~

キリンジのコンサートをドタキャンして以来、ライブのチケットを取るのに二の足を踏むようになってほとんど行っていません。でも、その後順調に行ったとしても、私は2008ベストとして、このライブを選ぶでしょう。

  • 土岐麻子@duo MUSIC EXCHANGE

メジャーソロアルバム「TALKIN‘」を中心にしたライブでした。彼女のライブは初めてでしたが、とにかく、私は土岐さんの声が好きなのです。ライブは、スタンディングだし、なぜか、目の前に太い柱があって、あんまりいい環境ではなかったのですが、本当に心から楽しめた楽しいライブでした。

2008.12.26

2008年のベスト~音楽~

2008年のベストシリーズ、音楽部門です。

今年の私のベストはキリンジの「7-seven-」です。本作は、昨年後半の配信限定シングルを集めたものなので、アルバムの統一感には問題があるのでしょうが、その分、一曲一曲には力がこもっているとも言えます。キリンジ初心者にも、聴きやすい一枚です。

 

番外として、「男と女-TWO HEARTS TWO VOICES」をピックアップ。これは、往年のシンガー稲垣潤一が、女性とのデュエットで、J-POPをカバーした一枚。企画としては、外しているのかなと思って買ってみたものの、かなりはまってしまい、年末はこのアルバムばかり聴いております。特に、お気に入りが、小柳ゆきとのデュエット曲、悲しみがとまらない(杏里/1983年11月5日)と、中森明菜とのデュエット曲、ドラマティック・レイン(稲垣潤一/1982年10月21日) です。同世代の方々、意外とお勧めの一枚です。

2008.10.07

音楽の紹介「Expressions」竹内まりや

「Expressions」

竹内まりや、2008-10-01、ASIN:B001DAIMZ6【amazon.co.jp

竹内まりやの人気投票上位と竹内まりや本人によって、レーベルをこえて選び抜かれた42曲のコンプリートベスト。

竹内まりやのCDはすべて持っているので、買う必然性はないのですが、このセレクション、全曲リマスタリングされているとのことで買ってもいいかな。そして、最後の一押しになったのが、竹内まりや本人による全42曲の曲目解説付きのブックレット付きでした。

25年の軌跡を通して聞くと、竹内まりやの偉大さが実感できます。


2008.03.11

音楽の紹介:武田カオリ(TICA)

AE/ED recordsの2007年ベストアルバムにあった「Random Access Melody」を買って、聞いてみました。このアルバムはカーネーションのドラマー、矢部浩志さんのプロデュース作品なのですが、その中の 武田カオリさん(TICA)をゲストボーカルに迎えた「ストーリーズ」(iTunes Storeで視聴 icon)がむちゃくちゃかっこいい。この1週間のヘビーローテーションになっています。

武田カオリさんは、TICAというふたり組のボーカルなのですが、いろいろなところでゲストボーカルで登場して圧倒的な存在感を出しています。

私が彼女を知ったのは、私の最愛のDVD「Tomita Lab Concert 」(紹介記事)で、ゲストボーカルで参加したのを見たときでした。妊娠中という、ボーカリストにはかなりハンディを背負った状態でしたが、聴き惚れるボーカルでした。

また、川上つよしと彼のムードメーカーの 「CRY MOON」(iTunes Storeで視聴 icon)「ONE STEP FORWARD」(iTunes Storeで視聴 icon)なんかもいいですね。最近だとの映画「人のセックスを笑うな」のオリジナルサウンドトラックに収録された「ANGEL」(iTunes Storeで視聴 icon) もいいです。

露出は少ないのですが、かなり注目のボーカリストです。

2008.03.03

キリンジ「朝焼けは雨のきざし」

「朝焼けは雨のきざし」

キリンジ、堀込泰行、堀込高樹、山本拓夫、Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)(2008/02/20)、価格:¥ 1,050(税込)、ASIN:B00123P9HI 【amazon.co.jp

これって、シングルっていうのかなぁ。 キリンジは2007年には、レコード屋(って今は言わないか)に並ぶような物理的なシングルやアルバムを全く出さず、2007年6月から12月まで毎月1枚ずつ7曲のシングルをネット配信のみという形で発表してきました。なかなかいい曲が多いので、興味のある方はiTunes Storeなどで視聴してみて下さい。

それで、この「朝焼けは雨のきざし 」は物理的なCDとしてはかなり久しぶりの1枚なのですが、このCDがすごいのなんの。「朝焼けは雨のきざし 」自身、昔っぽいキリンジの味わいのあるいい曲なんですが、カップリングがすごい。なんとカップリングが10曲もついているのです。 カップリングされているのは、私も聴きにいったKIRINJI PREMIUM LIVE 2007 at 日比谷野外大音楽堂(私の書いたレポート)のライブから選曲された10曲。

シングルって言うか、これは、どう見てもライブアルバムでしょう。それでもって、定価1000円。 まあ、日比谷野音のDVDのお試し版みたいな部分もあるのかなぁ。


2008.01.10

ライブDVD「KIRINJI PREMIUM LIVE 2007 at 日比谷野外大音楽堂」

「KIRINJI PREMIUM LIVE 2007 at 日比谷野外大音楽堂」

コロムビアミュージックエンタテインメント(2008/01/01)、価格:¥ 3,107(税込)、ASIN:B000XQ9I90 【amazon.co.jp

私も聴きにいったKIRINJI PREMIUM LIVE 2007 at 日比谷野外大音楽堂(私の書いたレポート)がDVDになりました。今回は、新作アルバムがなかったので、比較的、古い楽曲から新しい楽曲までバラエティに富んだセットリストでした。バンドメンバーによるオーディオ・コメンタリーも収録されているようです。

野外には野外の趣があり、DVDでどのように再現されているのか興味があります。私自身は買うかどうか、ちょっと迷っています。


2007.11.30

音楽の紹介、土岐麻子「Talkin'」

「Talkin'」

土岐麻子、エイベックス・エンタテインメント(2007/11/21)、価格:¥ 2,940(税込)、ASIN:B000VT9BJG 【amazon.co.jp

土岐麻子を知ったのはiTunes Storeで、初めてiTunes Storeで曲を買ったのは、彼女の「Debut」だった。チャーミングながら、芯の強い声質に惚れ込み、しばらく、私のiPodのヘビーローテーションになっていた。ジャズスタンダードのカバーアルバム(「standards~土岐麻子ジャズを歌う~」「STANDARDS on the sofa~土岐麻子ジャズを歌う~」「STANDARDS gift~土岐麻子ジャズを歌う~」)が人気があり、父上がサックス奏者であることもあり、JAZZのイメージが強い彼女だが、本作はポップなアルバムに仕上がっている。作曲者や演奏者もかなりバラエティに富んでいて、あきない。意外なところで斉藤由貴の「青空のかけら」をカバーしているが、これも彼女流に仕上がっている。

彼女のブログ「tokinikki」には、本人によるすべての曲の紹介があり、それを読みながら聴くとさらに楽しくなること請け合い。私はおすすめは1曲目の「モンスターを飼い馴らせ」。彼女のブログに、「私なりのひょうきん族感の表現」と書いてあって、なるほどと思った。


2007.11.27

音楽の紹介、槇原敬之「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」

「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」

槇原敬之、エイベックス・エンタテインメント(2007/11/07)、価格:¥ 3,150(税込)、ASIN:B000VT9BT6 【amazon.co.jp

1年9ヶ月ぶりのオリジナルアルバムは、エイベックス移籍後の第1弾。槇原と言えば、最近はメッセージ性の強い歌が多かったが、本作は、槇原本来のPOPさが戻ったアルバムであり、昔からの槇原ファンには安心して楽しめる1枚と言える。シングルカットされた「Green Days」「カイト」がおすすめ。


2007.09.17

KIRINJI PREMIUM LIVE 2007@日比谷野音

雨合羽が必要かな、と思っていたが、残暑の厳しい一日だった。昨年のDODECAGONツアーに引き続き、キリンジのライブに。

今回のライブは、京都磔磔での2ステージと、日比谷野音の1ステージの3ステージのみのツアー。アルバムが出た後ではないので、昔懐かしい曲と、7月から毎月出しているシングルなど、新旧バランスいいセットリスト。いつもは楽しいMCが少なめだったのは残念。カメラが回っていたので、DVDになるのかもしれない。

日比谷野音は初めてだったが、入り口手前にはたくさんの屋台が出ていて、会場内でもビールなどが売っていた。入り口で飲食禁止と書いてあったので遠慮したが、ビールを飲みながら聴いている人もちらほらいた。

セットリストは、おそらくこんな感じ。

  1. YOU AND ME
  2. Drive Me Crazy
  3. 汗染みは淡いブルース
  4. あの世で罰を受けるほど
  5. 雨は毛布のように
  6. クレイジーサマー
  7. ブラインドタッチの織姫
  8. Golden harvest
  9. グッデイ・グッバイ
  10. Ladybird icon
  11. ロープウェイから今日は
  12. 唐変木のためのガイダンス
  13. 冠水橋
  14. ブルーバード
  15. ジョナサン icon
  16. ロマンティック街道
  17. ムラサキ☆サンセット
  18. 今日も誰かの誕生日
  19. サイレンの歌
  20. (アンコール)エイリアンズ
  21. (アンコール)君のことだよ icon
  22. (アンコール)茜色したあの空は

曲間には虫の声が聞こえ、涼しい風がそよいでいた。暑かった夏が過ぎさったと実感できるライブだった。

2007.06.29

ジルデコに圧倒された

Fonogenicoを目当てにしてきていたので、3番目のJiLL-Decoy associationは遠慮して帰ろうかと思っていたのですが、彼らを目当てにしたお客さんが結構いたようなので、それでは、、せっかくだから残ることに。

まったく聴いたこともませんでしたが、彼らのパフォーマンスにいきなり圧倒されました。今までに聴いたことのないジャンルの音楽。ジャズなのか、ファンクなのか、アバンギャルド、実験的な音楽でした。ゲストで演奏していたJeffのベースも含め、とにかくかっこいいのです。各楽器がぐいぐい前に出ている中、あれだけの存在感を示しているボーカルchihiRoさんのすごさは何なのか!

その後、JiLL-Decoy associationのサイトを見て調べてみると、ジャズのバックグラウンドのギターkubota、ドラムtowada、そして歌姫chihiRoの3人のユニットで、ちょうどデビュー1年目。chihiRoの作るメロディアスな歌をkubotaとtowadaが実験的な音楽に作り上げていくというスタイルのようです。名前は「ジルのおとりの取り巻き」という意味なんでしょうか?「ジルデコ」で通っているようです。

その後、CDを手に入れましたが、こっちはもっと繊細で、ライブとは別の良さが出ていました。Youtubeで見つけたJolly JollyのPVはかなりいけてます。

また、いってみたくなるライブでした。

「ジルデコ」

JiLL-Decoy association、ポニーキャニオン(2007/04/18)、価格:¥ 2,940(税込)、ASIN:B000NOIT24 【amazon.co.jp

今のところ、出しているアルバムはこの1枚。


2007.06.28

Fonogenicoというユニットが気に入っています

Fonogenicoというユニットが気に入っています。

Fonogenicoに出会ったのは、iTunes Storeをうろうろとしていたときでした。

Vocalの高山奈帆子さんが作詞を担当し、電子ピアノを担当する川口潤さんが作曲を担当するという2人のユニットです。ユニット名の“Fonogenico”とは[録音に適した]というイタリア語の形容詞で「人々の心に届く音楽を演奏したい…」という、二人の強い願いが込められているそうです。ミニアルバム1枚、シングル3枚出したばかりのメジャーデビュー1年目のユニットです。

1stシングルの「Reason Fonogenico - ねがいごと - EP - Reason 」、2ndシングルの「リズム」や、fonogenicoという名前の響きやPVの作り方を見ても、ジャズテイストの入ったおしゃれなユニットという売り方をレコード会社がしているのがよくわかります。確かにこれらの曲もいいのですが、実はFonogenicoの真骨頂は、3rdシングル「オレンジの砂Fonogenico - オレンジの砂 - EP - オレンジの砂 」(実は、この曲がFonogenicoで初めて作った曲で、オーディションの特別賞を受賞しデビューのっきかけになった曲)や、沿線のあじさいがきれいな井の頭線の風景を歌った「6月の絵画 Fonogenico - オレンジの砂 - EP - 6月の絵画 」、5年前に大阪から東京に出てきた頃の故郷への思いを歌った「遠い街Fonogenico - ねがいごと - EP - 遠い街 」といったミディアムスローなナチュラルな唄にあると思っています。

たまたま、表参道で開かれたライブで生の二人に接することが出来、そのゆるーい感じのMCからも、ゆるめの曲の方が彼女彼ららしさがでるのではないかと思っています。ライブは、3つのユニットが出演するということで、あまりたくさんの曲は演奏しないのではないかと思っていましたが、「lovers Fonogenico - ねがいごと - EP - lovers 」「オレンジの砂Fonogenico - オレンジの砂 - EP - オレンジの砂 」「6月の絵画 Fonogenico - オレンジの砂 - EP - 6月の絵画 」「遠い街Fonogenico - ねがいごと - EP - 遠い街 」「Reason Fonogenico - ねがいごと - EP - Reason 」「リズム」「Shalala Fonogenico - ねがいごと - EP - Shalala 」「ねがいこと Fonogenico - ねがいごと - EP - ねがいごと 」と持ち歌のほとんどを演奏してくれました。フルバンドであったこともあり、とても満喫いたしました。さらに、ステージ後にはFonogenicoがCD販売の売り子になって、サインや握手までしてくれるというので、すでにiTune Storeで買って持っているにもかかわらず、CDを買ってしまいました。

Fonogenicoには、ほどほどに売れて、息長く活動を続けて欲しいなと思います。興味のある方はiTunes Storeで試聴するか、Fonogenicoの オフィシャルサイトのdiscographyのページで試聴してみてください。

ちなみに、このライブ、Fonogenico、タイナカサチ、JiLL-Decoy associationの3組だったのですが、まったく聴いたこともなかった、JiLL-Decoy associationのライブを見て衝撃を受けました。その話はまた後で。


「ねがいごと」

Fonogenico、高山奈帆子、川口潤、BMG JAPAN(2007/02/07)、価格:¥ 1,890(税込)、ASIN:B000LAZGFI 【amazon.co.jp

1st Mini album 。


「Reason」

Fonogenico、高山奈帆子、下野人司、松任谷由実、片岡大志、川口潤、BMG JAPAN(2006/05/31)、価格:¥ 1,260(税込)、ASIN:B000F7BFPC 【amazon.co.jp

1st シングル。


「リズム」

Fonogenico、高山奈帆子、川口潤、BMG JAPAN(2006/07/19)、価格:¥ 1,260(税込)、ASIN:B000FI8TGO 【amazon.co.jp

2ndシングル。


「オレンジの砂」

Fonogenico、高山奈帆子、河野伸、加藤テク、ソラヤ、BMG JAPAN(2007/05/23)、価格:¥ 1,260(税込)、ASIN:B000OXEOD2 【amazon.co.jp

3rdシングル。


2007.05.23

「Denim」竹内まりや

「Denim」

竹内まりや、ワーナーミュージック・ジャパン(2007/05/23)、通常版ASIN:B000O76P6M 【amazon.co.jp】初回限定版ASIN:B000NY1EOY 【amazon.co.jp

4月に放映された「songs」で、竹内まりやが八ヶ岳の教会で歌った「人生の扉」がとても印象に残っていて、発売されるのを楽しみにしていました。竹内まりやの6年ぶりのオリジナルアルバム。シングル「返信」「シンクロニシティ(素敵な偶然)」なども収録されていて、それだけでも十分楽しめます。

しかし、このアルバムの初回限定版にはボーナスCD「Vintage-Denim」がついていて、私はこっちに強く惹かれました。「Request」第2弾といった趣向の6曲入りのCDです。2曲目の「夜景」は「恋の嵐」のカップリングとして86年に発表されたのですが、残念ながら「ヴァラエティ」に収録されなかったものの、隠れた人気のあるマイナーコードの曲。この曲から、「駅」や「シングルアゲイン」というマイナーコードの曲を書くきっかけになったそうです。3曲目の「約束」は中森明菜の「CRIMSON」に提供された1曲。中森明菜ファンだった私としては、中森明菜の唄の方がいいかなという感じ。4曲目の「Miracle Love」は牧瀬里穂のデビュー曲として提供された曲だそうですが、なかなかよいです。というわけで、80年代日本の歌謡曲が好きといった趣の方には、なんとか初回限定版を手に入れて下さい。すでにすごいプレミアがついているようですが、、、。

2007.05.02

「PRO-FILE~11プロデューサーズ(1)」がようやく手に入った<

「PRO-FILE~11プロデューサーズ(1)」

オムニバス、キリンジ、STUDIO APES、櫛引彩香、上田まり、武田香、as、Calin、東芝EMI(1998/01/16)、ASIN:B00005GM1R 【amazon.co.jp

前から中古CDで探していた「PRO-FILE of 11 Producers VOL.1」をようやく手に入れることが出来ました。2006年ベスト音楽として私が選んだTomita Lab Concert 」の中で、初期に冨田恵一がプロデュースしたキリンジのナンバーとして演奏されていた「乳房の勾配」という曲がとても気にいりました。しかし、「乳房の勾配」はキリンジのシングルにもアルバムにも収録されておらず、「PRO-FILE of 11 Producers VOL.1」というオムニバスアルバムにだけ収録されていたのです。このアルバムは、当時、新進気鋭と呼ばれた11人のプロデューサーによるオムニバスアルバムになっています。他にも、かなり気になるアーティストやプロデューサーだったので、さっそく探し始めたのですが、まったく手に入りませんでした。唯一見かけたのが、Amazonのマーケットプレイスだったのですが、価格が40000円。さすがに手が出ませんでした。そこで、ユーズド商品の予約というシステムを使って、無謀にもほぼ定価に近い3000円でポストしました。当然のことながら、かれこれ半年近く価格の折り合う出品者が登場せず、最終的に4000円に価格を上げたら、1週間ほどで売ってくださる方が登場(しかも定価)し、無事手に入ったのでした。しかも届いてみたら封を切っていない新古品でとってもうれしかったです。


2007.03.06

大島保克ライブ@STB139スイートベイジル

大島保克は石垣島白保地区出身の唄者(うたしゃー)。八重山に限らず宮古、本島の唄も含めた民謡を歌うとともに、イラヨイ月夜浜に代表される、オリジナルの唄も作っています。彼の活動は世界的にも評価され、アイルランドなど多くの海外のグループとのコラボレーション作品も発表しています。

私の頼りにする高校の先輩に勧められ聴くようになりました。ちょうど、六本木のSTB139スイートベイジルでおこなわれましたので行ってきました。今回は、大島保克(唄、三絃)・武川雅寛(ヴァイオリン、マンドリン)というバンド(?)構成。大島さんも、観客もスイートベイジルの雰囲気に最初は慣れていなかったようでしたが、後半はかなりエンジンがかかった感じでした。

第1部は八重山を中心とした民謡による構成、第2部はオリジナル中心という構成。私もある程度は八重山の歌を知っているつもりだったのですが、第1部は知らない曲も少なくありませんでした。全部はフォローできませんでしたが、「 夏花(なつぃぱな)」「下原節(そんばれ節)」「月(つくぃ)ぬ美(かい)しや」「殿様節」「東ぬ渡」などでアルバム「我が島ぬうた Song of My Islands」と「東ぬ渡」からの選曲が多かったようです。

第2部は、「カラ岳」「大和からぬ舟」「 生り島離り」「赤ゆら」「山原路(やんばるじ)」「流星」(亡くなられた嘉手苅林昌さんに捧げた曲)「イラヨイ月夜浜」など。アンコールは「月ぬ真昼間(つくぃぬまぴろーま)」「真砂の道」という感じでアルバム「島時間~Island Time~ 」と「島めぐり~Island Journey~ 」からの選曲が中心でした。「イラヨイ月夜浜」「 生り島離り」「流星」を生で聴けて感動しました。

4月にはジェフリーキーザーとのコラボレーションによるニューヨーク録音の新アルバムが出るそうです。

2007.01.25

オキナワノウタ

オキナワノウタという沖縄ミュージシャン8名のジョイントライブに行ってきました。

出演者はしゃかり池田卓、松田しのぶ、下地勇神谷千尋内里美香よなは徹古謝美佐子という沖縄音楽ファンなら垂涎のアーチストたち。一人3曲ずつ歌って、最後に1曲全員で歌うという構成でした。

私の一番のお目当ては神谷千尋。彼女の歌声は現在、沖縄一だと思っています。実際の生声を聞いてみても、高音ののびがきれいで期待を裏切りませんでした。予想に反して、コギャルのような服装でした。でも、お気に入りのアーティストの歌は3曲では足りない。こんどはソロコンサートを狙いましょう。

神谷千尋以外にも、よはな透の三線はさすがでした。そして、古謝美佐子の『童神』はすごかった。鳥肌が立ちました。今回初めて聴くアーティストの方もいましたが、どの方も歌が上手で個性もあってよかったです。

もし、神谷千尋が気になる方がいらっしゃいましたら、是非『ティンジャーラ』を聴いてみてください。

2007.01.08

ミニアルバム「路面電車とチーズケーキ」

路面電車とチーズケーキ」ゲントウキ ゲントウキ - 路面電車とチーズケーキ - EP

新しいアーティストを探すとき、私はAM/ED recordsを参考にしています。AM/ED records管理人さんの好みと私の好みは重なる部分が多いようです。今年に入って、「2006年ベストアルバム」というエントリーが書かれましたが、その中で4位に入っていた、ゲントウキの「路面電車とチーズケーキ」 ゲントウキ - 路面電車とチーズケーキ - EP を買ってみました。本作はゲントウキのメジャーデビュー後の3枚目のミニアルバム。シンプルなバンドサウンドでとても気に入りました。1枚目の「いつものように ゲントウキ - いつものように と2枚目の「感情のタマゴ ゲントウキ - 感情のタマゴ もiTunes Storeで買った見ました。こちらもよいのですが、やっぱり「路面電車とチーズケーキ」の方がいいですね。 残念ながら、このアルバムでゲントウキはバンドとしては解散するそうです。

iTunes Storeでも購入できますので、試聴してみてください。

2006.12.29

2006年のベスト~音楽~

2006年の音楽のベストを選ぼうと思うも、なかなか、これという1枚がありません。アルバムでは、キリンジ「DODECAGON キリンジ - DODECAGON 、矢野顕子「はじめてのやのあきこ 矢野顕子 - はじめてのやのあきこ for iTunes - EP あたりがヘビーローテーションでしたが、これ1枚とまでは言えません。

じゃ、ということで、今年一番聴いた曲は何かと、iTunesの再生回数トップを見てみると「約束の場所 」。でも、これも、ベストというのはちょっと気恥ずかしい。

というわけで、今年は、DVDから一枚選ばせていただくことにしました。

2006年の音楽の1枚は「Tomita Lab Concert 」。

プロデューサーとして著名な冨田恵一のセルフプロジェクトである冨田ラボ。これまでに「シップビルディング 富田ラボ - shipbuilding と「Shiplaunching 」という2枚のアルバムを出していますが、いずれも名盤。特にシップビルディング はおすすめです。その2枚のアルバムをベースにしたライブが一夜限りでおこなわれました。「Tomita Lab Concert 」はそのライブをDVD化したもの。実際に、ゲストボーカルとして参加したアーチスト(ケミストリー、大貫妙子、キリンジなど)が参加して歌うという超豪華なライブ。バックもすごいメンバーですが、やはりゲストボーカルたちが粒ぞろい。私は畠山美由紀の『罌粟』 畠山美由紀 - WILD and GENTLE - 罌粟 (名曲です!これは冨田ラボのCDには入っていなくて、畠山美由紀さんの「WILD AND GENTLE 畠山美由紀 - WILD and GENTLE に入っています)を聴いて背筋がぞくぞくしました。冨田ラボには参加していないものの、当日参加した武田カオリ(Tica)さんもかなり気になりますね。

DVDが出てから、こんなライブやっていたんだ、とくやしがりました。行きたかったですね。でも、このDVDでかなり堪能できます。

2006.12.12

KIRINJI TOUR 2006

渋谷公会堂といえば「8時だョ!全員集合」。

、、、ではなくて、渋谷公会堂でおこなわれたKIRINJI TOUR 2006最終日に行って参りました。渋谷公会堂は、いつの間にか、渋谷公会堂は渋谷C.C.Lemonホールという名前に変わってしまっていました。

キリンジのアルバムはすべて持っていて、好きなアーティストベスト3に入るくらいのお気に入りのアーティストなのですが、ライブに行くのは初めて。実は、キリンジのライブアルバム「KIRINJI TOUR 2003@日本武道館」はあまり印象がよくなかったので、ステージが始まるまでは期待度60%くらい。

でも、始まったら、、、。

疑ってしまって、ごめんなさい。素晴らしいライブでした。今まで聴いた中でベストかも。

セットリストは最新アルバム「DODECAGON キリンジ - DODECAGON の曲が中心なのですが、このアルバムこんなによかったっけという感じ。弟氏のボーカルもよかったし、バックは鉄壁。特に、松本圭司さんのキーボードもすごかったなぁ。

私の席は2階の貴賓席のような席でした。1階の方々は1曲目から最後まで立ちっぱなし。私の席の周辺は、それは免れることができました。2時間たちっぱなしってオヤジにはきついですから。

キリンジって、若い女の子が聴くんですね。観客の7割方は20台の女の子でした。もう少し観客の年齢層が高いと思っていたので意外でした。

来年のライブも絶対に行きます。

2006.12.04

キャンディーズ

NHK プレミアム10「わが愛しのキャンディーズ」が放送されていました。流れた歌はほとんど歌えてしまいました。

ほぼ同時期に登場したピンクレディーは小学生など広い年齢層に人気がありましたが、キャンディーズは青年層からの支持が多く、いわゆる典型的なアイドルグループでした。当時小学生だった私はピンクレディ一辺倒でしたが、今見るとキャンディーズいい感じです。当時はミキ派でしたが、今見るとラン派ですね。

DVD-Boxでも買おうかと妻に提案するも却下。

 

「CANDIES FOREVER」

Sony Music Direct(2006/10/25)、価格:¥ 3,990(税込)、ASIN:B000I6BLAE 【amazon.co.jp

70年代に一世を風靡した伝説のアイドルグループ・キャンディーズが78年4月に後楽園球場で行った解散コンサートに、フィルムコンサート用に撮影した映像を追加したDVDが登場。「アン・ドゥ・トロワ」「微笑返し」「春一番」ほか、全21曲を収録予定。


「キャンディーズ・トレジャー」

Sony Music Direct(2006/10/25)、価格:¥ 9,509(税込)、ASIN:B000HBK18I 【amazon.co.jp

未公開ライブ映像とTV音楽系番組出演時の超貴重お宝映像を、シングル曲を中心に4枚のDVDに収めた、ファン待望の企画ついに登場です!長い間封印されていた(?)貴重すぎる映像の数々が次から次へと飛び出します。全61曲というボリュームたっぷりの内容に、さらに16ページオールカラーブックレット封入という豪華仕様で超お買い得企画です。


2006.10.11

BOZ SCAGGS THE HITS SHOW

BozScaggsたまたま、Boz Scaggsブルーノート東京でライブをやるのを知って、反射的に予約してしまいました。

Boz Scaggsといえば、1970年代から1980年代にかけて流行したAORサウンドを代表するシンガーです。私も当時のアルバムはほとんど持っていました。AORというジャンルはとかく馬鹿にされたりしますが、私はかなり好きなジャンルであり、高校から大学にかけてよく聞きました。Bobby Coldwellなんかもよく聞きました(Bobby Coldwellも来月ブルーノートに来ます)。Boz Scaggsの名はその後、ぱったり聞かなくなりましたが、どうやら音楽をやめてビジネスをやっていて、ここ数年ライブ活動を中心に復活していたようです。

ブルーノート東京には初めて入ったのは初めてでしたが、ライブを聴きながら食事やお酒を楽しむというつくり。観客は40代くらいのちょい悪オヤジと、その連れといった感じで超満員。

Boz Scaggsを見るのは初めてでしたが、とてもかっこよかったです。右上の写真よりはだいぶ年を取っていましたが、とても、 還暦を過ぎているとは思えません。 高田純次が品よく老けた感じです。

ライブはThe Hits Showの名前に恥じず、隠れた名曲なんかをはさまず、直球勝負で、往年の名曲を歌ってくれました。懐メロ歌謡ショーののりがしないでもありません。私も、曲名はちょっと怪しいですが、"LOWDOWN", "SLOW DANCER", "MISS SUN", "HARBOR LIGHTS", "GEORGIA", L"IDO SHUFFLE"あたりを歌っていたと思います。途中、ヴォーカルの女性がソロで"STREET LIFE"(クルセイダーズ&ランディクロフォードの名曲)を歌っていましたが、これも、親父たちへのサービスなんでしょう。そして、アンコールの最後は"WE'RE ALL ALONE"。あわや、むせび泣くところでした。

残念だったところといえば、もう一曲期待していた"You can have me anytiime"がなかったことと、MCがまったくなかったことです。発した言葉は、Thank youとバンドメンバーの紹介くらいでした。

しかし、まさかこの歳になって、Boz Scaggsを生で見ることができるとは思いませんでした。堪能させていただきました。

 

「ボズ・スキャッグス・グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」

ビクターエンタテインメント(2004/09/22)、価格:¥ 4,800(税込)、ASIN:B0002T23TU 【amazon.co.jp

 


「ヒッツ!(紙ジャケット仕様)」

ボズ・スキャッグス、Sony Music Direct(2005/11/23)、価格:(税込)、ASIN:B000B9EWYU 【amazon.co.jp

 


「シルク・ディグリーズ」

ボズ・スキャッグス、Sony Music Direct(2004/12/22)、価格:¥ 1,696(税込)、ASIN:B0006GAZH6 【amazon.co.jp

 


「ミドル・マン(紙ジャケット仕様)」

ボズ・スキャッグス、Sony Music Direct(2005/11/23)、価格:¥ 1,796(税込)、ASIN:B000B9EWZ4 【amazon.co.jp

 


2006.09.14

『午後のパレード』のプロモーションビデオ

最近では、ダウンロード販売との差別化のためなのか、プロモーションビデオやメイキング映像の入ったDVDが付録として入っているCDが増えています。最近買ったスガシカオの『PARADE』も、『福耳THE BEST WORKS』もDVD付きでした。 『福耳THE BEST WORKS』の方は、ビデオだけで80分ものボリュームがあり、DVD付きCDというより、CD付きDVDの様相を呈しています。

さて、このスガシカオの『PARADE』に入っている『午後のパレード』のプロモーションビデオがいたく気に入ってしまいました。曲のグルーブ感、奇妙な(?)振り付け、全員白いサングラスをかけて口を開けて踊っており、スガシカオは真ん中でただギターを弾いて歌っているだけ。計算されたナンセンスさなのですが、とてもはまっています。私は1日5,6回は見ています。ちなみに、この振り付けはair:manというグループで『きっかけはフジテレビ』の振り付けなども手がけているそうです。

このプロモーションビデオはこちらで見ることができます。

「PARADE (初回限定盤)(DVD付)」

スガシカオ、BMG JAPAN(2006/09/06)、価格:¥ 3,124(税込)、ASIN:B000GIWAD6 【amazon.co.jp

 


「福耳 THE BEST WORKS (初回限定盤)(DVD付)」

福耳、杏子、BMG JAPAN(2006/09/13)、価格:¥ 3,124(税込)、ASIN:B000GIWACW 【amazon.co.jp

 


2006.07.15

ちょっとマイナーだけど、お気に入りの10曲

ちょっとマイナーだけど、お気に入りの10曲を紹介します。

1. 『追憶のライラック』東京スカパラダイスオーケストラ featuring ハナレグミ(永積タカシ)

 東京スカパラダイスオーケストラ『WILD PEACE』からのシングルカット。

2. 『君はひとくせ』ao ao - 君はひとくせ - Single - 君はひとくせ

 木全務と空気公団の山崎ゆかりのユニット、aoの『君はひとくせ』の1曲。

3. 『眠りの森』ハナレグミ(永積タカシ)

 『シップビルディング』(冨田ラボ) からのシングルカット。

4. 『アタタカイ雨』田中拡邦(MAMALAID RAG)

 『Shiplaunching』(冨田ラボ)からのシングルカット。

5. 『海が欲しいのに』 畠山美由紀 畠山美由紀 - WILD and GENTLE - 海が欲しいのに

 『WILD AND GENTLE 畠山美由紀 - WILD and GENTLE からのシングルカット。

6. 『十四時過ぎのカゲロウ』キリンジ キリンジ - 十四時過ぎのカゲロウ - EP - 十四時過ぎのカゲロウ

7. 『炎(homura)』吉本佳代

8. 『桜色舞うころ』川江美奈子 川江美奈子 - この星の鼓動 - 桜色舞うころ

この星の鼓動 川江美奈子 - この星の鼓動 の1曲。

9. 『少しだけ…』吉田美奈子

Stable』の1曲。

10.『ロマンチック』土岐麻子 土岐麻子 - Debut - ロマンチック

Debut 土岐麻子 - Debut の1曲。

2005.12.18

今年のイチオシ〜吉本佳代

さて、今年のイチオシのアルバムは何かというと、「炎(homura)」【amazon】吉本佳代です。

おそらくご存じの方は少ないと思います。私自身、NHKのみんなのうたで「アオゾラ」を聞いたのが、吉本佳代を知ったきっかけでした。「アオゾラ」もいいのですが、もう一つのA面の「炎〜homura」もいいです。澄み切った透明感の中に力強さがあってすばらしいです。

残念ながらiTunes Music Storeでは取り扱っていませんね。こういう隠れた名曲こそiTunes Music Storeにうってつけなのに。ちなみに、吉本佳代オフィシャルウェブページでhomuraの別バージョンが試聴できます。

2005.12.17

iTunes Music Storeで見つけた土岐麻子

iTunes Music Storeが日本で開設されたのが、今年の8月。なかなか参加レーベルが増えないのが残念ですが、試聴するシステムというのはなかなか楽しくて、買わないでも試聴だけで楽しめたりします。私も何人か新しいお気に入りを見つけることもできました。

今年後半、私のiPodでヘビーローテーションだったのが、土岐麻子。「STANDARDS on the sofa~土岐麻子ジャズを歌う~」【amazon】を聞いてはまってしまい、その後、アルバムがリリースされるごとに購入しています。

iTunes Music Storeもアフィリエイトが始まったので、加入してみました。下のiTunesバッジをクリックしてみると、直接iTunesが開いて、土岐麻子のアルバムの試聴ができます。

Asako Toki

2004.09.11

マイベストライブアルバム

私のベストライブアルバムは何なのかというと、これです。ちょっと古すぎるんじゃないかとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、今聞いても30年以上前の音とは思えません。私のiPodはこの1週間ずっとこのアルバムがリピートされています。

「イッツ・ア・ポッピン・タイム」

山下達郎、BMGファンハウス(2002/02/14)、価格:¥ 3,041(税込)、ASIN:B00005UD3Y 【amazon.co.jp

1973年にピットインでおこなわれたライブをおさめたアルバム。私はオリジナル版を持っていましたが、2002年にリマスタリングされた上、2曲の未収録が加えられたということで買い直しました。

このライブを通して聞けるのは、「熱い山下達郎」。精緻でクールな山下達郎とはまったく違った、もう一つの彼の魅力が味わえます。バックミュージシャンも最高で、私の中では不動の「ベストライブアルバム」です。吉田美奈子とからんだ「時よ」。これを聞くだけでも、このアルバムを聴く価値があります。30年たった今聞いても全く古めかしいところはありません。

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