2012.03.30

iPadでプレゼンテーション(2012年3月改訂版)

iPadのプレゼンテーションは、iPad2、iOS5以降、大きく変わりました。一つは、ビデオミラーリングが可能となったこと。iCloudによるファイル共有が可能となったこと。Keynoteもリモコンが使用可能となったことなどです。今回、第3世代iPadを手に入れたので、「iPadによるプレゼンテーション」の記事を書き直すことにしました。

iPadは、VGA出力をサポートしているので、プロジェクターを使ったプレゼンテーションが可能です。必要な機材は、別売りのApple VGAアダプタ(2980円)だけです。Dockコネクタ側をiPadに接続し、VGAアダプタ側をプロジェクタやディスプレイのVGAポート(D-Sub 15ピン)に接続します(720p(1280×720ピクセル)までの解像度に対応)。

初代iPadでは、ビデオミラーリング(パソコンの画面そのものがプロジェクターに映し出される)はできず、特定のアプリでのVGA出力のみが可能です。VGA出力が可能なアプリは、ビデオ 、写真 (スライドショーの再生のみ)、YouTube、Keynote、Safari (一部のビデオコンテンツ)、GoodReader for iPad、2Screensなどです。しかし、iPad2からは、ビデオミラーリングが可能になったので、iPadの画面そのものをプロジェクターで映すことが可能になりました。

学会発表などのプレゼンテーションをおこなうとすれば安定性が高い純正アプリのiPad版Keynote。サードバーティーのアプリでは、2 Screenをおすすめします。多機能ファイルリーダーのGoodReaderでも可能です。この3つの機能をまとめてみると、こんな感じになります。

  Keynote 2Screens GoodReader
Keynoteファイルの読み込み ほぼ○
PowerPointファイルの読み込み なんとか○
PDFファイルの読み込み ×
iPad上でのスライドの作成 ×
リモコン操作 ×
Dropboxとの連携

(1)iPad版Keynoteを使ったプレゼンテーション

iPad専用のプレゼンテーションソフトとしては、iPad版Keynote(850円)があります。iPad版Keynoteを使えば、iPad上でスライドを作成し、そのままプレゼンテーションができます。しかし、ページ数の多いもの、画像を使ったりするものをiPad上で一から作成するのは現実的ではありません。Mac上のKeynoteであらかじめプレゼンテーションを作っておいて、それを、iPadに転送して、プレゼンテーションを行うというのが、現実的だと思います。

PowerPoint書類もiPad版Keynoteで表示可能ですが、このときPowerPoint書類は自動的にKeynote形式への変換がおこなわれます。変換精度はまずまずですが、一部、ずれなどが生じることがあります。PowerPoint書類を使いたいなら、PDFに変換して、次項で紹介する2 Screensを使う方法をおすすめします。現時点で、iPad版KeynoteはPDFの表示ができません。

プレゼンテーションファイルのiPadへの転送はiTunesを介する方法と、ネットワークを使う方法があります。
(i)iTunesを介する場合:iTunesのサイドバーからiPadを選び、「App」タブにある、「ファイル共有」に、転送したいファイルをドロップしてから同期操作をすればiPadにプレゼンテーションファイルが転送されます。iPadへのファイルの転送に関しては、iTunesさえインストールされていれば、母艦か否かは関係なく、どのパソコンからでも転送が可能です。

(ii)ネット経由で転送する方法:iDiskとWebDAVによる方法が用意されています。Dropboxは現時点で、WebDAVに対応していないのが残念!(DropDAVという有料サービスを使えば、可能のようです)。また、iCloudに対応していますので、設定でiCloudの書類とデータの同期をONにし、Keynoteの設定画面で「iCloudを使用」をONにしていれば、icloud.com/#iworkを経由させて転送することが出来ます。現時点では、iCoudを経由して転送するのが一番簡単です。

MacのKeynote書類をiPadに転送してプレゼンテーションを行うと場合には、実はいくつかの問題点があります。iPad版Keynoteと、Mac版Keynoteとは完全な互換性があるわけではなく、Mac版Keynoteで作ったファイルをiPad版Keynoteで開くと、一部の機能がサポートされないというアラートが出ます

Mac版Keynoteでつけたトランジションやアニメーション効果でも、それがiPad版Keynoteでサポートされていない場合には省略されてしまいますし、iPadにないフォントは、似たものに置き換えられてしまいます。

また、動画でサポートされているエンコード形式が限られているので、Mac版Keynoteで作成したプレゼンテーションをそのまま使うに場合も、iPadに転送後、念のためひととおり問題がないかチェックする必要があります。

実際に、プレゼンテーションを行うときの機材の設定はきわめて簡単です。アダプタのDockコネクタ側をiPadに接続し、VGAアダプタ側をプロジェクタやディスプレイのVGAポートに接続すれば完了です。iPad版Keynoteのスライドショーをスタートすれば、プロジェクターへの投影も開始します。

おもしろい機能として、iPad上でソフトポインターを使うことができます。画面をタッチしたままホールドすると、赤のポインタがプロジェクター画面に登場します。

さて、最近は、プレゼンテーションの際に、リモコン機能つきレーザーポインターを使って、スライドの進行をおこなうというのが当たり前になっています。残念ながら、執筆時点で、iPadのKeynoteのスライド進行が行える、リモコン機能つきレーザーポインターは存在していません。しかし、iPhoneアプリの「Keynote Remote」を使うと、プレゼンテーションの進行をiPhone側でコントロールできます。同一WiFi内にいれば、WIFIで接続されますし、WiFiが飛んでいない場所の場合、Bluetoothでも接続出来ます。

iPad版Keynoteで、Remoteを有効にすると、接続が確立され、iPhoneの「Keynote Remote」アプリ上に、投影されているスライドと次のスライドが表示でき、前進、後退の操作ができます。

iPadを持ちながらのプレゼンテーションというのは、かなり自由度が制限されますが、Keynote Remoteを使う事でかなり改善されます。でも、一番いいのは、iPadに対応したリモコン機能つきレーザーポインターが出ることですね。

(2)2Screensを使ったプレゼンテーション

先ほども書いたように、iPad版Keynoteは、パソコン側からKeynoteファイル、PowerPointファイルを読み込むことが出来ますが、フォントやアニメーション効果の置き換えがおこなわれ、ズレなどが生じますので、手直しをしないと、実際には、プレゼンテーションには使えません。アニメーション効果や動画をあきらめれば、パソコン側で、PDFファイルに変更して、それをiPadに転送して、プレゼンテーションすれば、文字のズレもなく、そのままプレゼンテーション可能です。しかし、残念ながら、iPad版KeynoteはPDFファイルを読み込むことが出来ません。PDFを読み込めるiPadアプリには、GoodReader for iPad(450円)があり、実際に、プレゼンテーションも可能ですが、ここでは、より高機能なプレゼンテーションアプリとして、2Screens(450円)を紹介します。

2Screensをおすすめする理由は、
・PDF、PowerPoint、Keynoteなどあらゆるファイルの読み込みが可能(ただし、PowerPointとKeynoteは、かなり、レイアウトが崩れるか、不安定で落ちてしまう)
・iPad上でプレゼンテーションの簡単な修正が可能。
・ネットを介した読み込みに様々なオプションがある(Dropboxも可能)
・2Screens リモコンをつかって、リモコン操作が可能
など、高機能であるからです。

ということで、PDFで、iPadプレゼンテーションをするなら、今のところ、2Screensをおすすめしたいと思います。

2Screensリモコンを使えば、iPhone側から、2ScreensのプレゼンテーションのコントロールがBluetoothで可能です。

 

まとめ:iPadでのプレゼンテーションはやりやすいか?

iPad版Keynoteの場合、手持ちのkeynote書類、PowerPoint書類を使うとなると、転送後の手直しが結構必要です。アニメーションをあきらめて、PDFに変換し、2Screensrでプレゼンテーションをおこなうのが、一番、気楽だと思います。どうしても、アニメーションにこだわるなら、iPad版Keynoteということになります。

iPad版Keynoteを使おうと、2Screensを使おうと、万が一、トラブルがあった場合のトラブルシューティングは結構難易度が高いです。直前の修正が難しいので、いろいろな代替案を用意しておかないといけません。また、一番困るのは、かなり安定性は高くなったとは言え、「落ちる」ことがいまだにあることです。そのため、学会のプレゼンテーションをiPadでおこなうことは現時点では、気が引けるというのが、個人的な感想です。

このような問題はありますが、必要な機材が軽いiPadとVGAアダプタだけであるので、非常に身軽であることは確かで、研究の打ち合わせなど小規模な会議であれば、悪くない選択であると思います。

KeynoteがPDFのプレゼンテーションに対応してくれて、iPadをコントロールできるリモコン付きレーザーポインターが出てくれれば、私としては、かなり本気で考えるのですが。

 

サイドメモ1

実は、iPhone自身も、iPhone 4Sから、Apple VGAアダプタを使って、VGA出力が可能になりました。ビデオミラーリングが可能です。プレゼンテーションiPhoneアプリには、iPhone版Keynoteがあります。iPad版Keynoteを持っていれば、無料で手に入ります。iPhone版Keynoteでは、一応、iPhone上でスライドの作成が可能ですが、あの画面の小ささなので、操作性はかなり悪いです。やはり、外部から、プレゼンテーションファイルを読み込むことが現実的でしょう。

iPhone版Keynoteは、PDFを読み込めませんので、PDFを読み込めるアプリとしては、GoodReader for iPhoneがおすすめです。

 

サイドメモ2

なお、私は試したことがありませんが、AppleTVがあれば、ワイヤレス(無線WiFi)で、AirPlayを使って、iPadの画面をテレビ画面に映し出すことが出来ます。ここまで行くと感激ですね。

 

サイドメモ3

本文では、現在、主流のVGA出力を扱いましたが、「Apple Digital AVアダプタ」という製品もあって、こちらは、HDMI出力アダプタで、iPhone/やiPadのDockコネクタに接続して、HDMI対応のテレビやディスプレイ、プロジェクターに表示が可能です。

2012.03.16

第3世代iPadをゲット

第3世代iPadをGETしました。iPhone 4Sの時にさんざん、痛い目にあわされたので、銀座のApple Storeに並ぶことなく、ネットのApple Storeで買いました。発売当日の9時台にちゃんと配達されてきましたよ。ブラボー。

買ったのは、ホワイトの64G WiFiモデルです。カバーは、PRODUCT(RED)にしてみました。こいつはなかなかよいです。

iPadに関して言えば、第一世代は、結構使っていたのですが、Macbook AirとiPhoneを常に持ち歩くようになってからは、まったく使わなくなっていました。というわけで、iPad2もスルーしようと思っていたのですが、いろいろあって、半年遅れで買いました。当然のごとく、ほとんど使わず、、、。

それで、なんで、第3世代iPad(正式名称は、iPad3ではなく、「新しいiPad」というのだそうですが、ややこしいので、第3世代iPadと呼ぶことにします)をさっそく購入したかと言えば、2年前に出した、「医師のためのモバイル仕事術―iPad/iPhoneを使い倒す!」の改訂作業をしなければいけないという、差し迫った状況があるからです。特に、iPadを使ったプレゼンテーションはハードウェアの影響を受けるので、一通り、チェックし直さないといけないものですから。あと、うちの大学では、最近、教授会がiPadベースになったりしていて、今後、さらに、教学システムのデジタル化を私自身推し進めたいと思っているので、iPadを使って、いろいろテストしてみたいと思っています。

久しぶりに、今日は、iPad三昧ですが、iPadもなかなかよいですね。タイプは苦痛ですが、ビュワーとしては秀逸なガジェットと思います。

iPad2から第3世代iPadへの変更点は、それほど多くない(ディスプレイがだいぶよくなっていますが、私には、iPad2でも十分だった)ので、今、iPad2を持っているなら、買い換える必要はないかなと思います。初代iPadの人は、買い換えるとかなりよいと思います。

また、ちょこちょこ、iPadを使う上でのTIPSを紹介していきたいと思います。

2010.09.25

iPadのプレゼンでリモコンを使う方法

今日は、うちの大学が主催の研究会。私は、スライド係。

一人の発表者がiPadで発表していたのですが、彼が、リモコンを使って、スライドを進めていました。

iPad上で動いているソフト自体が2Screensであることはすぐにはわかったのですが、休憩時間に、リモコンはどうやっているのかと聞いてみました。

そしたら、2ScreensのスライドをBluetoothでコントロールする2Screens RemoteというiPhoneアプリがあると教えてもらいました。

iPadを使ったプレゼンテーション」のエントリで指摘したように、iPadでプレゼンをおこなうときの障壁は2つあって、ひとつは、PowerPointがずれずれになるので、プレゼンファイルをPDFファイルで作らないといけないということ。もうひとつは、iPadではリモコンが使えないために、プレゼンテーションの最中も、iPadを抱えて、タップしながら、スライドを進めないといけないという点でした。でも、2Screensの場合は、2Screens Remoteを使えば、2つめの問題は解決するということですね。

iPadのKeynote でも使える、リモコンソフト出して欲しいな。

2010.08.02

私のiPadライフ(2010年8月改訂版)

正直言って、iPadはあんまり活用していないので、まだまだ試行錯誤の部分がある。

iPadも初日にゲット。Macbook Airを常に持ち歩いている状況を考え、Wifiだけのモデルで、容量16GBと、一番スペックの低いものにしたが、3G通信はいらないけど、64GBにしておけばよかったと思っている。

Macbook AirとiPhoneを常に持ち歩いている私にとっては、いまだに、どのように使ったらいいのか、迷っている状態である。とりあえず、ベッドに横になりながら、You tubeを見たり、写真を見せたり。入力するよりも、ビューワーとしての利用価値が高いと感じている。

あと、最近、実験的に、iPadでプレゼンテーションをやっている。

ということで、インストールしているソフトは、こんな感じ。

iPhoneと異なるのは、電子書籍を読むための「iBook」「i文庫HD」がインストールされていること。そして、プレゼンテーション用に「Keynote for iPhone」「2Screens」「GoodReader」などがインストールされている点である。

 

iPad Perfect Manual」(著者:野沢 直樹、出版社:ソーテック社)

iPad解説本としては、一押し。

2010.07.28

iPadを使ったプレゼンテーション(3)

iPadを使ったプレゼンテーション(2)の続き。

(2)GoodReaderを使ったプレゼンテーション

Keynote for iPadを使わないもう一つの方法である。

GoodReader(115円)は非常に軽快に動くPDFビューワーであり、VGA出力に対応しているので、プレゼンテーションファイルをPDFで作成して、iPadに転送して、GoodReaderで表示すれば、プロジェクターを使ったプレゼンテーションがiPadで可能である。

手持ちのPowerPoint書類なども簡単にPDFに変換できる。WindowsでもOKだし、母艦で作ったプレゼンテーションファイルをKeynote for iPadで表示するときのズレも気にする必要がない。もちろん、PDFなので、アニメーション効果や動画はあきらめなければならないのだが。

iPadで、PDFを表示できて、VGA出力が可能なアプリケーションは、GoodReader以外に、CloudReaderや2Screensなどもある。2Screensは、非常に多くのフォーマットをサポートしているが、ページを進める作業がうまくいかないので、プレゼン向きではないと思う。

iPadへの転送は、やはり、iTunesを用いて行う。

GoodReaderで、プレゼンテーションしたいファイルを選んだら、VGA出力アイコンをタッチする。これをやらないと、出力されないので注意。

 

まとめ:iPadでのプレゼンテーションはやりやすいか?

Keynote for iPadの場合、手持ちのkeynote書類、PowerPoint書類を使うとなると、転送後の手直しが結構必要である。アニメーションをあきらめて、PDFに変換し、GoodReaderでプレゼンテーションをおこなうのが、一番、気楽かもしれない。

Keynote for iPadを使おうと、GoodReaderを使おうと、万が一、トラブルがあった場合のトラブルシューティングは結構難易度が高い。そのため、学会のプレゼンテーションをiPadでおこなうことは現時点では、気が引けるというのが、個人的な感想である。

あと、スライドを進めることがリモコンで出来ないというのが問題である。

このような問題はあるが、必要な機材が軽いiPadとVGAアダプターだけであるので、非常に身軽であることは確かであり、研究の打ち合わせなど小規模な会議であれば、悪くない選択であると思う。

2010.07.27

iPadを使ったプレゼンテーション(2)

iPadを使ったプレゼンテーション(1)の続き。

実際に、プレゼンテーションを行うときの、機材の設定などはきわめて簡単である。Dockコネクタ側をiPadに接続し、VGAアダプタ側をプロジェクタやディスプレイのVGAポートに接続するだけである。Keynote for iPadのスライドショーをスタートすれば、プロジェクターへの投影がスタートする。

プロジェクターへの投影がスタートすると、iPadの画面は、プレゼンテーション画面ではなく、スライドの進行をコントロールする画面に切り替わる。

おもしろい機能として、iPad上でポインターを使うことができる。画面をタッチしたまま押さえると、赤のポインタがプロジェクター画面に登場する。

ただし、このポインターはあまり使い心地はよくない。なぜなら、iPad上にはスライド自体が映っていないので、どこをタッチすればいいか、プロジェクタの投影画面を見なければいけないからである。

もう一つ、実際に、iPadを使ったプレゼンテーションをおこなうと、不便に感じることがある。私は、通常のプレゼンテーションの際には、リモコン機能つきレーザーポインターを愛用しているので、スライドの進行にはリモコンを使い、演台から離れて、聴衆に向かってプレゼンテーションしている。しかし、iPadの場合、リモコンが使えないので、いちいち、スライドをタップしなければならず、演台から離れることができない。また、スライドの進行のために、いちいち、iPadに視線を落とさなければいけない。

しかも、iPadは持つには不安定だし、ケーブルが短いので、なかなか、安定した姿勢でプレゼンテーションできない。

ブルートゥースでスライドのコントロールできるデバイスが開発されたら、便利だろうと思う。

iPadを使ったプレゼンテーション(3)に続く。

2010.07.26

iPadを使ったプレゼンテーション(1)

iPadは、VGA出力をサポートしているので、プロジェクターを使ったプレゼンテーションが可能である。

必要な機材は、別売りのApple iPad Dock Connector - VGAアダプタ(2980円)だけである。Dockコネクタ側をiPadに接続し、VGAアダプタ側をプロジェクタやディスプレイのVGAポート(D-Sub 15ピン)に接続する(720p(1280×720ピクセル)までの解像度に対応)。

ただし、パソコンのようにすべてのアプリケーションを表示できるわけではなく、iPadのホーム画面の表示やミラーリングはできない。かなり、VGA出力が可能なアプリケーションは、アップル純正のものでは、

・ビデオ
・写真 (スライドショーの再生のみで、1枚ずつはできない)
・YouTube
・Keynote
・Safari (一部のビデオコンテンツ)

であり、サードパーティーのアプリケーションとしては、

・GoodReader for iPad
・2Screens
・CloudReaders

などがVGA出力可能である。

学会発表などのプレゼンテーションをおこなうとすれば、Keynote for iPadか、VGA出力をサポートしているサードバーティーのアプリケーションを使うことになる。ここでは、Keynote for iPadを使う方法と、GoodReaderを使う方法を紹介する。

(1)Keynote for iPadを使ったプレゼンテーション

iPad専用のプレゼンテーションソフトとしては、Keynote for iPad(1200円)がある。iPad上で、Keynoteを使って、プレゼンテーションを作成すれば、ただちにプレゼンテーションが出来る。しかし、ページ数の多いもの、画像を使ったりするものをiPad上で一から作成するのは現実的ではない。Mac上のKeynoteであらかじめプレゼンテーションを作っておいて、それを、iPadに転送して、プレゼンテーションを行うというのが、現実的であろう。

PowerPoint書類もKeynote for iPadで表示可能だが、PowerPoint書類をKeynote for iPadで開くと、自動的にKeynote形式への変換がおこなわれる。変換はまずまずの精度だが、一部、ずれなどが生じる。PowerPoint書類を使いたいなら、PDF変換して、(2)のGood Readerを使う方法をおすすめする。

プレゼンテーションファイルのiPadへの転送はiTunesを介しておこなう。iTunesのサイドバーから、iPadを選び、「App」タブにある、「ファイル共有」に、転送したいファイルをドロップして、同期操作をすればiPadにプレゼンテーションファイルが転送される。iPadへのファイルの転送に関しては、母艦か否かは関係なくどのiTunesさえインストールされていれば、どのパソコンからでも転送が可能である。

MacのKeynote書類をiPadに転送して、プレゼンテーションを行うとしても、実は、いくつかの問題がある。Keynote for iPadと、MacのKeynoteとは完全な互換性はないのである。MacのKeynoteで作ったファイルをKeynote for iPadであけると、一部の機能がサポートされない旨、アラームが出る。

アラームが出なくても、Mac側のKeynoteでつけたトランジションやアニメーション効果でも、Keynote for iPadでサポートされていない場合には、省略されてしまうし、iPadにないフォントは、近いものに置き換えられてしまう。

ちなみに、iPadのKeynote for iPadでサポートされているトランジション効果は、マジックムーブ、アナグラム、キューブ、スワップ、ツイスト、ディゾルブ、ドロップ、ピボット、フォール、プッシュ、フロップ、ページめくり、ムーブイン、モザイク、リボルブ、渦巻き、拡大縮小、出現、入り口、反射、反転など、21種類である。アニメーション効果も、キューブ、スウォッシュ、ディゾルブ、ドリフト、ドロップ、ピボット、フラッシュバルブ、ポップ、ムーブイン、渦巻き、拡大、縮小、出現、反転だけである。

また、動画でサポートされているエンコード形式が限られている。

したがって、MacのKeynoteで作成したプレゼンテーションをそのまま使うにしても、iPadに転送後、一通り、問題がないかチェックをしなければならない。

iPadを使ったプレゼンテーション(2)に続く。

2010.05.28

iPadを手に入れた

iPhoneがあり、いつも鞄の中に、Macbook Airが入っている私には、どう考えてもiPadは必要ない。

でも、iPadはAppleの新しいハードウェアと考えないで、Appleの新しいサービスと考えなければならない。サービスは、ものを見ていても、その良さはわからないから、実際に使ってみるしかない。

しかも、どうせ、「もう予約したんでしょ」っていろんな人に言われるのは目に見えている。実際に、この2週間、毎日、誰かに言われた。

それでも、ほんと、買うつもりはなかったのです。

たまたま、予約開始日に、朝3時過ぎに目が覚めてしまい、インターネット見てたら、iPadの予約が開始されていたので、寝ぼけ眼でポチッとしてしまったのです。サービスを体験するだけだからと思って、WIFIモデルの16G、一番安いやつです。飽きたら、だれかに譲ればよいと思って。

そのあと、なぜか、予約確認のメールも来ないし、出荷準備のメールもこないし、寝ぼけていて、ポチッとし忘れたかな、まぁ、それなら、それでいいくらいに思っていたのです。でも、一応、Apple ストアのサイトを見たら、ちゃんと、5月28日にお届けって、なっていたので、急に、ワクワクしてきました。

無事、5月28日に受け取ることができて、開封。

購入した付属品は、

  • iPad dock
  • iPad Camera Connection Kit
  • iPad Dock Connector
  • iPad Case

ケースに入れると、dockにささらないし、ケースから出すのはかなり大変なので、dockはいらなかったかも。

ソフトは、iPhoneのもの以外で購入したのは、

  • Keynote
  • iBooks
  • i文庫HD
  • GoodReader for iPad
  • 産経新聞HD
  • Bangumi HD

あたり。

何に使うか?とりあえず、授業をiPadでやってみようと思っています。

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