2009.07.31

ノースカロライナ州の運転免許取得体験談

ノースカロライナ州の運転免許取得に関してまいこさんから体験談をいただきましたので、紹介いたします。

ノースカロライナ州のチャペルヒルのUNCに留学中の者(J1)です。

運転免許取得について、他の州と若干状況が異なるのでご参考までに情報をお伝えいたします。ノースカロライナ州の運転免許センターNorth Carolina Division of Motor Vehicles (NCDMV)によると、

  1. ノースカロライナ州では国際免許証は有効ではなく、
  2. 州内で運転をする場合は「日本の有効な免許証」を携帯する必要がある。また、転入者は転居後60日以内に運転免許または練習許可証を取得する必要がある

とされています。以下に様々な条件、試験内容や感想を示します。

(必要書類)

  1. 住民であることの証明(銀行や公共サービスの請求書、現在有効な保険証やその契約書で書類に現住所が印刷されているもの)
  2. 年齢及び身分の証明
  3. ソーシャルセキュリティー番号: SSN(SSNが取得出来ない場合は個人納税者番号ITINを提示)
  4. 州内で有効な自動車損害賠償責任保険証明書(原本がまだ無い場合は書式DMVの書式DL-123または証書の複写を発行日から30日間なら使用可能)

私の場合は、転入後60日を過ぎていたのですが問題なく免許を取得出来ました。また上記1~3のかわりにDMVのPhoto ID(state ID)の提示のみで済みましたが、公的文書としてDS2019の提示を求められました。Photo IDとはDMVで発行されている非運転免許証で、パスポート代わりにID証として日常生活で汎用されています。大学のJ1オリエンテーションの際に作成を勧められました。作成の際にはDS2019、パスポートを含めた二種類の写真付ID、SSN及び住所の証明が必要です。

(新規取得要件)

  • 視力(視力測定器を覗き込み、指定された列の文字を左から読む)
  • 交通標識(視力測定器内に見える標識を番号順に読む、後半は標識内の文字が省かれた標識を見て省かれた文字を答える)
  • 運転知識(コンピュータ試験25問、8割正答で合格します。6問間違った時点で試験は自動的に終了します。日本語で受験可能)
  • 運転技能試験(停止したままブレーキ、ウインカーの正常作動を確認、その後は試験監を助手席にのせて路上試験にて標識に注意しながら走行する。細い道でスリーポイントターンを行う)

以上が無事終了すると小切手で料金を払い($4.00/year)、写真撮影を終えると無事免許証がもられます。他には有権者登録や臓器提供プログラムなどの署名について教本に書かれていますが、私が受験した時は特にありませんでした(留学者には不要)。教本はノースカロライナ日本センターの情報サイトからオンラインで入手可能です。http://www.ncsu.edu/ncjapancenter/DHB/index.html

私が試験を受けた日は待合室が込んでおり、試験監も機嫌を損ねて苦情を言う受験者の対応に追われていました。待ち時間が長く受験者が途中で帰ったり、興奮して運転試験問題を解けずに途中で帰って行く者も居ました。待ち時間は教本を確認しながら気長に過ごすことをお勧めします。

有効な情報として、チャペルヒル・ダーラム日本人会のサイト内にも情報が有ります。体験談の中では具体的な模擬試験問題を作成されている方のサイトも紹介されています。このサイトでは対応の良いofficeとしてDurham southを紹介していますが、私の行ったCarrboro(UNCキャンパスから比較的近いCarrboro Plaza内)も試験監の対応は良かったです。

2009.05.20

米国赴任直後の携帯電話

たまには、研究留学関連の話題を。

研究留学などで米国赴任直後には、ホテル住まいしながら、住宅探しや生活のセットアップするので、携帯電話はマストアイテムの一つ。米国に着いたら、すぐ、携帯電話を現地で契約すればいいと考える方も多いと思うのですが、ソーシャルセキュリティナンバーを持っていないことを理由に多額の保証金を要求されるケースが多いことが問題です。もちろん、日本の携帯電話を持って行っても、世界対応のものなら、使えますが、ご存じのように通話代が高額です。

そのような問題を解決する一つの方法として、「米国長期滞在者向け携帯電話KDDI mobile」があります。

これは、出国前に申し込んで(円建てのクレジットカードが必要)、出国前に受け取り、米国到着後直ちに使えるというものです。

詳しくは、http://www.global-protection.co.jp/support5/index.phpをご覧下さい。

2006.10.20

2007年から夏時間の期間が長くなる

すっかりアメリカ生活とは縁遠い生活になって知らなかったのですが、来年2007年から夏時間(Daylight saving time)の期間が長くなるらしいです。

これまで、「4月の第1日曜日午前2時から10月の最終日曜日午前2時まで」だったのが「3月の第2日曜日午前2時から11月の第1日曜日午前2時まで」と、約1ヶ月長くなるそうです。コンピュータは自動的に夏時間を認識してくれていますが、プログラムとかは大丈夫なんでしょうか?

アメリカにお住まいの方はご存じだと思いますが、お知らせまで。

2006.05.03

モーターホームの旅のすすめ

そろそろ夏の予定も気になるところ。

私がこれまでで最も印象に残った旅行が、シアトルからカナディアンロッキーにモーターホームででかけた旅行です。

アメリカに滞在している方には、アメリカに住んでいなければ絶対に経験できないという意味で、是非、モーターホームの旅をおすすめします。私が以前書いた「モーターホームの旅のすすめ」を参考にしてください。

2006.04.11

Social Security Number取得の体験談

Social Security Number取得の体験談をMOさんからいただきましたので紹介します。入国から10日ほど経ってから申請すると、比較的早く手に入るようですね。

ビザ:J1
入国日:2006/3/15
滞在先:メリーランド州
大学への届け出:2006/3/17
SSNでの手続き:2006/4/3
SSN受け取り(郵送):2006/4/7
手続きをしたオフィス:
SUITE L20
11006 VEIRS MILL ROAD
SILVER SPRING, MD 20902
※住所はSilver Springですが、WeatonのWestfield Shoppingtown の敷地内にあります。ショッピングモールとは別のCircuit City(量販電気店)が入っている別棟にあり、Checkersというファーストフード店の隣です。

大学にまず入国を報告しましたが、その際、SSオフィスに行くまで10日間(business day)は待つように言われました。

持参した書類:パスポート(J1ビザ)、DS-2019、大学からの証明書(J1ビザで滞在しているresearch scholarである、という内容)
※最後の証明書はその場で返却されました。

手続きそのものは5分足らずで特に問題なく終了しました。ただ、2時頃にオフィスに着いたのですがすごく混んでいて、順番が来るまで1時間半待ちました。

※私の場合、米国で給与が支給されるわけではありませんので必ずしもSSNは必要ないのですが、それでも問題なく発行されました。ご参考になれば幸いです。

2006.03.04

D-FAX

D-FAXは無料でFAX受信専用電話番号がもらえて、受信したFAXをメールで受け取れるサービスです。

D-FAXを登録すると、020で始まる電話番号が割り当てられます。この電話番号あてにFAXを送ると、TIFF形式の画像に変換された後、メールに添付されて登録されたアドレスに送られてきます。FAX受信専用電話番号をもらうのは無料で、FAXを受信するのも無料です。では、このサービスはどこで収益を上げているかというと、送信者がFAXを送る際の送信料がやや割高になっていることになりあます。10円/40秒の送信料に1回の送信に基本料30円がかかります。したがって、受信者も国内にいるとなると、送信者に余分な費用をかけてしまうわけですが、もし、あなたがアメリカに住んでいて、日本からFAXを送ってもらうとなると、割安になるのではないでしょうか。

受信者は家にいなくともFAXが受け取れる、無駄に印刷せずに、必要なFAXはコンピュータ上に残せるというメリットもあります。

2005.04.09

ヴァージニア州の運転免許取得の体験談

J.S.さんからヴァージニア州の運転免許取得の体験談をいただきましたので掲載致します。

J.Sです。いつも研究留学サイトにはお世話になっております。今回はバージニア州の運転免許について書いてみたいと思います。なお、アメリカの運転免許に関する法律は州ごとに違うために他の州とは事情が異なると思います。ご注意ください。

ご存知のように9.11テロ以降、アメリカでは多くの外国人に関する法律が変わってきております。不運にも9.11テロの犯人の何人かがバージニア州の運転免許を不法に使用していたという理由で、外国人がバージニア州の運転免許を取得する場合はかなり困難が予想されます。特にJ2ビザのご家族の方が免許を取る場合には在米日本大使館が警告しているように注意が必要です。

J2ビザで運転を希望される方はなるべく長い有効期間のある国際免許を持参されることをお勧めいたします。またバージニア州ではJ1のかたもSSNが来るまで(約1ヶ月)、さらに仮免から本試験までの1ヶ月の最低2ヶ月は免許を取得できないことに注意が必要です。

<在米日本大使館、アメリカの運転免許証取得>
http://www.us.emb-japan.go.jp/j/html/genchi/d_license.htm
<バージニア州DMVホームページ>
http://www.dmv.state.va.us/index.asp
<申請時書類一覧(pdfファイル)>
http://www.dmv.state.va.us/webdoc/pdf/dmv141.pdf
<バージニアドライバーズマニュアル>
http://www.dmv.state.va.us/webdoc/citizen/drivers/manual

申請に必要な書類
1.2つの身分証明書
2.バージニアに居住している証明
3.ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)
4.Proof of legal presence

バージニア州のDMVでは、基本的に運転免許取得にソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)が必須とされております。そのためJ1の方はSSNが来るまでの約1ヶ月は免許を取ることは出来ません。さらには労働許可をもらわないJ2の方はSSNが受け取れませんので運転も出来ない、ということになってしまいます。それでは困るので例外措置として最低2種類の身分証明書で受け付けるということのようです(下記参照。ルール上では本当はダメなようです)。

pdfのリストを見てもらうとわかりますが、使える物のほとんどがアメリカ国内で発行される写真つきのIDです。J2ビザの方の場合、このIDの中で入手が容易なのはパスポートのみです。日本の国際免許などは身分証明書として受け付けてもらえません。私の妻が免許を取得するときにも、やはりJ2ビザでIDがパスポートのみ、SSNがないのが問題になりました。そこで初日は運転免許ではなくまずDMV発行の身分証明書IDを10ドルで発行してもらいました。これはSSNがなくても取得可能です。ただIDが2つ必要だと思いましたが、そこはあえて触れませんでした。即日交付も可能でした。翌日、そのIDを持って「運転免許の申請に来たのですが」というと、あら不思議、昨日はあんなにもめていた係員が「じゃあ必要書類を書いて試験受けて」とあっさり話が進むではないですか。しかもID発行の10ドルを払っているので仮免のときは発行されるときお金は取られませんでした。

結局、2種類のID+SSNと居住証明があれば問題はありません。大半のJ1の方はパスポートと大学のphoto ID、SSNで大丈夫だと思われます。J2の方は、個人的な経験では1種類のIDとresidencyの証明(妻との連名のアパートの契約書など)→DMV発行IDカード→2種類のID、という流れで申請してどうにかなりました。しかしDMVの規則を文面どおりに解釈すると、DMV発行IDカードのステップとSSNなしでの免許申請の2箇所がやはり問題になると思います。ここが現場のスタッフの裁量範囲なのかもしれません。

また最近来られた先生の奥様はパスポート、DS2019、アパートの連名契約書のみですぐ受験可能だったようです。別の方では最初、1年のビザステータスでは受験を断られた場合もあったようです(最終的にはその日のうちに受けられたようですが)。

上記で不十分とされた場合、在米日本大使館のページにあるようにDMVに直接身分に関する証明を取る必要があると思われます。事実、バージニアの日系企業の奥様の中には免許取得まで半年近くかかった方がいらっしゃるようです。そのため、万一に備えてなるべく長い国際免許の有効期間があったほうがいいと思われます。

テストに関しては、視覚、筆記(コンピューター)、実技となっております。残念ながらバージニア州は日本語での受験は出来ません。英語かスペイン語のみとなっております。辞書に関しては事前に係員に確認してもらうと使用可能、通訳(つまり妻や旦那)は係員の同席が必要です。DMVが人でごった返しているときはまず不可能ですが、知り合いの韓国人は3時間かけて係りの人の手が空くのを待って、奥さんの免許の通訳をしたそうです。

他州と違い、仮免の後で実地練習をする期間として30日を設定しています。つまり、筆記が終わって仮免取得から1ヶ月は実地試験が受けられないということです。州認定のドライバー講習を受けた証明があると期間は短縮できるようですが、詳細は不明です。実地試験に関しての予約はありません。メインコンテンツ同様に自分で車を持参のうえ、車の確認ののち路上試験となります。合格の場合はその場で運転免許が発行されます。内容は他州の方が書かれているのとほぼ同様だと思われます。

なお、運転免許の有効期間に関してはビザステイタスに依存するようになってきているようです。以前はビザと関係なく長い運転免許の有効期限が取得可能だったようですが、私たちは最初J1,J2ビザが1年でしたので運転免許も1年となっておりました。その後ビザ延長をしましたので、新しいDS-2019をもらってすぐ運転免許の更新に行きました。料金は免許1年当たり4ドルでした。

以上のようにバージニア州は運転免許に関して特殊事情があると思われます。日本の方が多いわけではありませんが、来られる方は十分ご注意ください。最後にお話を聞かせていただいた他の研究留学の方々、研究留学ネットの門川先生(ここと著書にどれだけ助けられたことか!)に感謝いたします。

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