本の紹介「「超」AI整理法」
あいかわらず、仕事術の本を読んでばかりで仕事が進みません。
野口悠紀雄氏と言えば、一世を風靡した押し出しファイリングを提案された「超」整理術の作者。78歳なれど、新しいテクノロジーをどんどん使って、ご自身の仕事術の改善に取り組んでいらっしゃいます。
この本も結構役立つことがたくさん書いてあったので、使えそうな仕事術を取り上げてみます。
まずは、情報の整理の方法として、2つのことを強調されています。一つは、情報量が莫大になっていて、情報を捨てることに労力をかけるのは時間の無駄なので、情報を「捨てること」をやめて「検索する」というふうにパラダイムシフトを起こす必要があるということ。もう一つは、「分類するな、ひたすら並べろ」。つまり、フォルダ形式で分類するのではなく、各情報に複数のタグをつけて、タグを検索することで情報を見つけるということです。
野口さんが提案する「超」メモ帳は、グーグルドキュメントにアイデアメモ、新聞記事の見出しの記録、TODOリストや携行品メモ、雑事メモや日記、リンク集というすべての情報を入れる。そして、それを音声検索を使って検索して、取り出すというものです。あとで、検索しやすいように日付やタグを埋め込むというのがコツとのことです。私の場合は、まったく同じことをEvernoteを使ってやっています。ほぼ遜色のないものが作れると思いますが、Evernoteのようなノートアプリを使うか、グーグルドキュメントを使うかは好みの問題でしょう。
野口さんが指摘するように、写真の検索は非常に難しいです。僕は、フォルダに撮影日とキーワード(地名や被写体)をつけてメインのコンピューター上で管理しています。野口さんは、すべての写真をグーグルフォトにおいて、日付と何が写っているかを「超」メモ帳の方に残し、そこから日付を頼りに写真の検索をしているそうです。僕がこの方法に乗り移ろうとすると、グーグルフォトの15Gという容量がネックになります。写真の解像度も落としたくありませんし。
前著でも、強調しておられましたが、音声入力を強く勧められています。特に、あるときパッと浮かんだアイデアを音声入力でメモに残すことを勧められています。長い文章を書くときに重要なのは、文章を書き始めることであり、そのハードルを越えるのには音声入力が有効であることを強調しています。
グーグルレンズの有効性として、検索、印刷物の情報をテキスト化、URLの読み取り、資料やデータの整理(名刺など)をあげられています。
twitterやnoteで、荒削りな物でもいいから文章を掲載し、それをブラッシュアップして、再構成することで本格的な文章に仕上げていくという仕事術を実践されているそうです。
印刷物からwebに誘導する方法としてQRコードの有効性を強調されています。
僕も、Evernoteや音声入力はかなり使っていましたが、この本を読んだ後、noteを始めて、1年後の書籍化を目指しています。また、グーグルレンズはかなり使うようになりました。