本の紹介か「みみずくは黄昏に飛びたつ」
川上さんの、村上春樹作品の理解すごいっていうのが、印象的な一冊。
村上春樹自身は、そんなこと言ったかなぁとかいって、煙に巻いている感じ。
『騎士団長殺し』は、たぶん、あまり売れ行きがよくなくて、このあと、返本ラッシュになるんじゃないかと思う。僕は、とても楽しめたけど、マーケットと本の出来というのは、一致しないことも多いから。
このインタビュー本の第1章の「優れたパーカッショニストは、一番大事な音を叩かない」は、「MONKEY」で読んで、とても、興味深くて、こうして本に収載されたのはよかったと思います。このインタビューの直後から、『騎士団長殺し』の執筆に取りかかって、10ヶ月で第1稿を書き下ろしたそうです。
村上春樹によれば、『騎士団長殺し』を書き始める時にあったのは、騎士団長殺しというタイトルと、「二世の縁」と第1章の出だしの文章「その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入口近くの山の上に住んでいた。」の3つ要素だけだったそうです。
いまだに、原稿はEG-Wordを使って書いていいるらしく、どんだけ、編集者泣かせなんだろうとか思いますが、なかなか興味深い一冊でした。