春休みに読みたい10冊
学生達は、各学年とも、試験を終了して、徐々に、春休みになっています。春休みは、是非、本とカメラを持って旅に出て下さい。
春休みにおすすめしたい10冊を選んでみました。フィクションを6冊、ノンフィクションを4冊選びました。
村上春樹の仕事術とも言える本で、私の愛読書の1冊。
早川書房
2002年には、不確実な状況下における意思決定モデル「プロスペクト理論」などを経済学に統合したことが画期的な業績として評価され、心理学者ながらノーベル経済学賞を受賞。本書は著者初めての一般向け著作。《ニューヨーク・タイムズ》《ウォールストリート・ジャーナル》《エコノミスト》の各紙誌で年度ベストブックに選出されています。
アドラー心理学の入門書。すべてが理解できているわけではありませんが、とても影響を受けた一冊です。
生物の形や模様が決まる精妙なメカニズムを解説した本です。生物が相似形を保ったまま大きくなるためにはどうしたらよいのかを、亀の甲羅を用いて説明。貝殻の形を決めている等角螺旋運動の話。植物の至る所に現れるフィボナッチ数の話。そして、近藤滋先生の研究テーマでもある、体の模様の数理的解析。シマウマのシマはどうやって作られているかを数理的に説明する、チューリング波の話。あまりに見事で、感動します。
新潮社 (2014-02-28)
13年間無敗で、「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」とまで言われた圧倒的な強さをもった柔道家である木村政彦についてのノンフィクションです。彼が、なぜプロレスに転向し、力道山と戦うことになり、そして負けたのか。柔道を講道館柔道ではなく、寝技中心の高専柔道から見た本であり、力道山対木村政彦の巌流島対決を、力道山の視点ではなく、木村政彦の視点から見た本です。分厚い本ですが、とてもおもしろい本です。特に、格闘技に興味がある方は、必読の本でしょう。
慶應義塾大学前塾長の安西先生が1985年に書かれた本です。認知心理学そのものの入門書と言うことでなく、問題解決を認知心理学の多様知識をもとに論考を進めるというもの。すばらしい本です。
「村上春樹はまずなにを読めばいい?」そんなあなたへ贈る、ニューヨーカーが選んだ村上春樹の初期短篇集。
ちょっと時期は違いますが、SFの永遠の名作です。
ハードボイルド私立探偵の代名詞ともいえるフィリップ・マーロウが一人称で語る本書は、レイモンド・チャンドラーの代表作。村上春樹翻訳版。
ちょうど、テレビドラマがやっていますが、テレビを見ていた人もいなかった人も、本の方をどうぞ。