2014.06.30

2014年6月積ん読本

ああ、もう、2014年が半分過ぎてしまった。今月は、医学書が中心です。

コリンズのVINDICATE鑑別診断法
金城紀与史ほか
メディカルサイエンスインターナショナル

「Differential Diagnosis in Primary Care」の日本語版がついに出た!邦題にVINDICATEを入れたのはナイスアイデア!主訴に対して、関連する疾患の発生する部位を解剖学的に思い浮かべ、病因別カテゴリー(“VINDICATE”など)を利用し網羅的に診断をあげていく、「コリンズ先生流」の診断アプローチを指南。5年生、6年生全員に買って欲しい。

僕は病院のコンダクター 日本人ホスピタリスト奮闘記
石山貴章
メディカルサイエンスインターナショナル

日本で5年間の胸部外科研修→アメリカに研究留学→アメリカで内科臨床研修→アメリカでホスピタリストとして活躍。こんな感じに書くと、すごく順風満帆に進んだように思えますが、たくさんの苦労があったそうです。私の留学時代を思い出しました。渡米してホスピタリストの道を選んだ経緯、病院医療をコンダクトするホスピタリストとしての日々の臨床を、具体的に失敗談も含めて自らの言葉で綴られています。

中学生でもわかる iOSアプリ開発講座
林 晃
シーアンドアール研究所

最近、コンピュータに興味を持っている息子と一緒に、iPhoneアプリを作ることにしました。私も、プログラミングは、だいぶご無沙汰なので、このあたりからスタート。

東大教授 (新潮新書)
東大教授 (新潮新書)
posted with amazlet at 14.06.30
沖 大幹
新潮社

ヒラノ教授本みたいなものを期待していたけど、残念な本。

敬愛する加藤眞三先生の著書。「患者中心の医療とは」を考えさせてくれる、素晴らしい本です。

離島医療ならではの、様々な技、知恵が満載の一冊で、おもしろい。

2014.06.23

本の紹介『あなたのプレゼン誰も聞いてませんよ!』

これまで読んだプレゼンテーションにの本でもっともインパクトがあったのは、ガーレイノルズ氏の『プレゼンテーションZEN』です。プレゼンテーションZENの影響を受けて、私のプレゼンテーションもずいぶん変わったように思います。しかし、一番難しかったことが、サイエンティフィックプレゼンテーションに、プレゼンテーションZENの要素を入れることでした。プレゼンテーションZENのやり方は、アイデアを伝えたり、メッセージを伝えたりするには、非常に有効な方法ですが、プレゼンテーションZENのやり方で、学会の一般演題を行うことはできません。サイエンティフィックプレゼンテーションには、プレゼンテーションの明確なルールがあり、インプレッションだけを伝えるのではなく、正確に伝えることが大切です。サイエンティフィックプレゼンテーションに、プレゼンテーションZENの考え方をある程度持ち込むことは重要と思いますが、落としどころがあると考えています。

本書は、タイトルだけ見ると分からないかも知れませんが、サイエンティフィックプレゼンテーションに、どうやって、どの程度、プレゼンテーションZENの要素を持ち込むかについて、非常に実践的な解決策を提示してくれています。掲載されている、たくさんのbefore & afterのスライドを見れば、納得がいくと思います。

というわけで、本書は、研究者、医師で、プレゼンテーションZENの要素を取り入れたい人必読の一冊と言えます。

2014.06.22

APPLE STORE 表参道

APPLE STORE表参道を覗いてきました。

東京のAPPLE STOREって、全部、銀座線沿いにあるねって、息子に指摘されて、なるほどと。じゃ、次は、浅草ですかね。

2014.06.14

東京ゲートブリッジ

前から撮影に行きたかったけど、若洲海浜公園の駐車場がよくわからず、3回目の挑戦でようやく撮影できました。

美しい橋です。今度はマジックアワーに行こう!

2014.06.01

本の紹介『嫌われる勇気』

アドラー心理学については、名前しか知らなかったけど、本書を読んだら、様々な自己啓発本の源流になっているということがわかりました。もちろん、たった一冊で理解できるわけではありませんが、本書は、日本でのアドラー心理学の第一人者の岸見先生とライターの方が、非常によくできた対話形式でまとめています。

アドラー心理学を一言で言うことは難しいのですが、私が「こうなりたいと思っている姿」と、非常によく重なっています。もちろん、それを実践するまでには至っていないのですが、とても力づけてくれる一冊で、おすすめです。いくつか気になったフレーズを引用します。

人は誰しも、客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいます。あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです。

誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いて行けばよいのです。いまの自分よりも前に進もうとすることにこそ、価値があるのです。

われわれは他者の期待を満たすために生きているのではない。

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要がある。他者の課題には踏み込まない。あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることによって引き起こされる。「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を呑ませることはできない」

というわけで、おすすめの一冊。

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