2013年を振り返って
2010年から、清水寺でのイベントのまねをさせていただいて、私にとっての1年を、漢字一文字で表しています。2012年は「教」、2011年は「歩」、2010年は「芽」でした。
そして、2013年の漢字はこれです。
今年の一番の経験と言えば、生まれて初めて、手術を受け、1ヶ月間もの間、入院したということです。入院生活はまだしも、手術後、6週間右足を地面についてはいけない(免荷)というのがこたえました。免荷すれば、あっというまに足の筋肉は落ちてしまい、杖を手放せるまでに、4ヶ月ほどの時間がかかりました。とにかく不自由でした。最近になって、ようやく、歩くのは通常通りできるようになりました。まだ、走るのは50%程度ですが、来年の4月くらいには、テニスにも復帰できるかなと思っています。
この闘病生活から得たものと言えば、自分には限界があるということに明確な実感を持てたと言うことです。体が動かなければ、思考も滞ります。だから、体調を維持することは重要だし、年齢を考えたら、なんでもかんでも引き受けていないで、自分がやるべきこと、やりたいことに集中していかないといけないと思いました。また、実際に患者になることで、気がつくことも多く、これは、自分の診療活動にも教育活動にもプラスになると思っています。人にもやさしくなったのではないかと思っています。
そういう意味で、病気が癒えるとともに、人を癒やせるようになったのではないかと思って、「癒」という漢字を2013年の漢字として選びました。
さて、一方で、体調が整わない中、単行本『電解質輸液塾』を上梓できましたし、研究面でも自分の研究のマイルストーンとなる論文を一つ出せました。足が不自由な中、よく、これだけやったと自分でも思うくらい講義をしました。講義数自体では去年の「50種類、100回、200時間」より多かったかも知れません。テニスができない分、少しでも新しいことにチャレンジしたいと思って、ギターを始め、ライブにたくさんでかけました。
私も新しい部署に移って、3年間が経とうとしています。自分の中でもがき続け、自分のカラー、居場所というのを見つけつつあると思っています。来年は、自分の強みに集中し、それを先鋭化していきたいと考えています。
今年、1年間、お読み下さりありがとうございました。
皆様、よい年をお迎え下さい。