積ん読本2012年6月
今月の積ん読本、ご紹介します。怒濤の講義ラッシュが終わったので、最近は、1日1冊ペースで本を読みまくっています。
『楽園のカンヴァス』
著者:原田 マハ、出版社:新潮社 (2012-01-20)
美術ミステリーとでもいうものか。読んでいると、ダヴィンチコードを彷彿する。文体にはややぎこちない部分はあるが、ミステリーとしてはなかなかおもしろい一冊でした。おすすめ。山本周五郎賞受賞し、2012年ナンバーワンとの呼び声も高いです。
『ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)』
著者:北川 智子、出版社:新潮社 (2012-05-17)
アメリカで日本人が日本史の研究をすることの意義というのが私にはよくわからないのですが、ここまで言われるといったいどんな授業なのか聞いてみたくなりました。
『驚きの介護民俗学 (シリーズ ケアをひらく)』
著者:六車 由実、出版社:医学書院 (2012-03-07)
最近、医学書院の編集者、白石正明氏(@shiraishimas)の本は飛び抜けて質が高いです。『逝かない身体―ALS的日常を生きる (シリーズケアをひらく)』『リハビリの夜 (シリーズケアをひらく)』いずれも名著です。この本も含めて、もっと多くの方に読んでもらえたらと思います。
『理科系の作文技術 (中公新書 (624))』
著者:木下 是雄、出版社:中央公論新社 (1981-01)
1981年出版のロングセラー。調査報告、出張報告、技術報告、研究計画の申請書などといった文章を理系の人間もかかなければいけないのですが、デコレーションを廃し、必要な情報に絞り込み、論理的に記述する方法を解説しています。
大学院生を指導するような教員は一読をおすすめします。
『歪笑小説 (集英社文庫)』
著者:東野 圭吾、出版社:集英社 (2012-01-20)
札幌出張の際に暇つぶしで買った本。一つ一つの短編は、小ネタ過ぎて、読むのがだんだんいやになってきたのですが、半分を超えてから、短編が複合的につながっているのがわかってきて、どんどんおもしろくなりました。
『医者が大学を辞めるとき』
著者:小鷹昌明、出版社:中外医学社 (2012-06)
『医者になってどうする!』を書かれた小鷹先生は、2012年に大学をやめて、南相馬市民病院で働き始められました。そのときの、思いを綴った本です。