本の紹介「トラオ 徳田虎雄 不随の病院王」
「トラオ 徳田虎雄 不随の病院王」
著者:青木 理、出版社:小学館 (2011-11-30)、ASIN:4093798281【amazon.co.jp】
「なんで、医者になりたいと思ったのですか?」よく聞かれますが、小学生くらいの時から、そうなると思っていて、なぜ、なりたいのかということは考えたこともありませんでした。でも、小学生の時に、「人体の不思議」みたいな本を読みあさっていたから、とにかく、人体のしくみや、病気のしくみ、そういうものを知りたいというのがあったのかもしれません。
中学生の時に読んだ本で、1つとても印象に残っている本があります。それが、徳田虎雄氏が書いた「生命だけは平等だ」という本です。ただ、ただ、圧倒されました。でも、心酔しなかったのは、どこか、キワモノのような印象を感じ取ったからかもしれません。
徳田虎雄氏は、皆さんご存じのように、徳州会グループを一代で作り上げた病院王であり、また、一方で、衆議院議員でもあった方です。徳之島の選挙活動のすごさも、よくメディアで報道されていました。
彼は、10年前にALSを患い、政界を引退しましたが、今でも、呼吸器を付けながらも、湘南鎌倉病院の特別室から、徳州会グループを動かしています。本書は、本人へのインタビューをはじめ、関係者への取材を元に構成した、徳田虎雄の半生記。
帯の「ぎょろり、ぎょろり」というのと、表紙の写真が写真が印象的。おもしろくてあっというまに読み切りました。