Al Jarreau Live @ Billboard Tokyo

20歳の頃の夢の一つに、Al Jarrearuの生の歌声を聞くというのがありました。

「Al Jarreauって誰ジャロウ?」という方には、Wikipediaでも見ていただくとして、Al Jarreauは私の大好きなヴォーカリストです。

はじめは、Jazzヴォーカリストでしたが、80年台前半頃は、もう少し、POPだったり、AORにも進出しました。私が好きだったのは、どっちかというと、AORっぽいアルバムでした。一番好きなのは、「L is for Lovers」というアルバムです。その、圧倒的なヴォーカル力は、群を抜いています。スキャットの名手としても知られ、まさに、声がいくつもの楽器になるようなヴォーカルです。

ちょこちょこ来日はしていたようですが、なかなかスケジュールが合わず、今回のビルボード東京でのライブで、初めて夢が叶うことになりました。

今回のライブは、Al Jarreauの単独ライブと言うより、JAZZ FOR JAPAN ALLSTARSのメンバーにAl Jarreauが参加するという形。

スタートから、初めの4曲は、JAZZ FOR JAPAN ALLSTARSのインストゥルメンタルでしたが、Al Jarreauが登場した、5曲目から一気に盛り上がりましたね。

今回のビルボード公演に向けたインタビューでは、「Mornin'などの自分の代表曲はプレイする予定」とは言っていていましたが、Mornin'はやりませんでした。そのかわり、一番私が好きなSpainはやってくれましたが。

少し、驚いたのは、舞台の袖までは、スタッフに肩をかりながら歩いていたこと。舞台上でも、つかまりながら歩くのが精一杯という感じで、医者の目から見て、下肢の筋力低下がいちじるしいことが見受けられました。たしかに、すでに71歳という事ですから、多少、足腰は弱るでしょうが、医者の目から見て、病的な筋力低下のように映りました。昨年、呼吸器の問題と不整脈でヨーロッパで倒れたとのことで、そのことが影響しているのかもしれません。しかし、ステージのAlは、愛嬌たっぷり、ステップは踏めませんが、体をくねくねさせて、とても私たちを楽しませてくれました。そして、その歌声は、20年前と何らかわりがなく、すばらしいものでした。

最後の、Spainを聞きながら、私は不覚にも泣きましたよ。ようやく、生のAl Jarreauに会えたこと。体調は万全ではないだろうに、日本に来て、私たちを楽しませてくれたこと。

Thank you for coming to Japan. 大きな声で(心の中で)叫びました。

ありがとう。また、チャンスがあれば、ライブに行きたいです。

セットリストを作ろうと思ったけど、

5. Waltz for Debby
8. Mas Que Nada
9. Spain

しかわかりませんでした。きっと、誰かが、セットリストを作ってくれるでしょう。

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