「研究留学を振り返って」対談

研究留学術」は、すでに出版から10年近くが経っていますが、今でも、少しずつではありますが、売れ続けています。「ベストセラーより、ロングセラーを」と思って書いた著者としてもうれしい限り。

ただし、書いた人間からすると、読み直すと、あちこちに古い記述があり、なんとか、書き直したいという気持ちもあります。しかし、この本自体、私が1999年にアメリカに留学したときの体験記ですので、体験記を書き直すわけにもいきません。もう一度、留学すれば、書き直せるのでしょうが。

ということで、せっかく、買って下さる方には、いつも申し訳ないと思っていました。

そこで、考えたのが、「研究留学術」にも、留学体験記を寄せて下さった廣田(@bodyhacker)さんとの対談「研究留学を振り返って」を追加するというものです。二人とも、留学から帰国して10年近くが経っていますから、留学の意味みたいなものを、第三者的に話し合えるのではないかと思って提案して、医学のあゆみの編集部からもOKが出ました。

さらに、ふとアイデアが沸き、もう一人くらい、追加しようと考えたのが、「研究者の仕事術」の作者の島岡要さん。島岡さんは、私たちと、だいぶキャリアパスが異なっていて、アメリカでPIとして活躍されていましたので、きっと、議論もふくらむだろうという思惑。最近、日本に戻られていたので、お声がけしたら、よろこんで参加して下さるとのこと。

企画が決まったのが、2ヶ月前。それから、今日を迎えるのを、本当に楽しみにしていました。

対談場所は、京都の老舗割烹旅館、八千代。南禅寺の門前にあります。

対談では、かなり突っ込んだ話し合いになりました。

・後輩には研究留学を勧めるか?

・研究留学はあなたの人生にとって、プラスだったか?

・MDが基礎研究をする意味はあるのか?

などなど、対談は2時間を予定していましたが、大幅に超過して、その後の食事、2次会と延々と番外編が続きました。

対談内容は、医学のあゆみに近々、2回に分けて収載されますので、その時はお知らせします。また、「研究留学術」の増補版に収載されます。

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