ありがとう、スティーブ
Apple社のCEOのSteve Jobsが、CEOを引退することになった。
私は、研修医の時に、大枚をはたいて、Mac IIsiを購入して以来、20年間、ずっと、Appleのコンピュータを使い続けてきた。Private用、仕事用、数えたら20台を越えている。iPodも5台、iPhoneも3台、iPadも1台。Appleの収益にはだいぶ貢献してきた。
Macを使っていることで、どんどんコンピュータのことが好きになった。私が、今、こうしてあるのも、Appleが、Macがあったからと言って過言でない。なぜ、Macを使うのですか?と聞かれたら、「好きだから」としか答えようがない。そして、私がMacを愛する気持ちのかなりの部分が、Steve Jobsが好きだからという事によるのだと思う。Appleの新製品発表のSteve Jobsのプレゼンテーションは本当に楽しみで、次の日朝早くから仕事があっても、いつもライブで見ていた。
私の人生の中で、もっとも影響を与えた演説は、Steve JobsのStanford大学の卒業式典での祝辞である。もし、ごらんになったことがない方がいらっしゃれば、是非、ご覧いただきたい。私は、一時、全文覚えるほど、繰り返し聞いていた。下記の画像は、完全版の上、CCボタンを押せば、日本語字幕が出るというすぐれものです。
この演説の中で、膵臓腫瘍が見つかって、医者に「余命は数ヶ月だから、あとは、家族との時間を大切にしなさい」と言われたが、病理検査の結果、きわめてまれな良性の腫瘍であることがわかって、医者は涙を流しながら顕微鏡を覗いていたという一節が出てくる。しかし、残念なことに、膵臓腫瘍が肝臓に転移した。幸い、肝移植を早期に受けることが出来、再び、我々の前に戻ってきたが、徐々に体力が衰え、今回の引退につながったようだ。
@bodyhackerさんも言っていたけど、Steve Jobsでさえ、彼が辞めたとしても、Appleはこのまま動くのである。Tim Cookには、Steve Jobsほどのカリスマ性はないだろうが、Appleは時価総額全米トップの会社として走り続けるだろう。少なくとも数年は。「自分がいなきゃ、仕事が回らないから」みんなそういうけど、そんなことないのである。これまで、生まれてきた人間は、一人残らず、全員死んでいるけれども、地球は回り続けているし、世界は発展し続けている。
そう、だから、もっと、自分を大事にしよう。自分がやりたいことにstickしよう。
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
Stay hungry, stay foolish.
Steve、ゆっくり体を休めて、家族との時間を大切にして下さい。
長い間ありがとう。これからも盲目的にMacを愛し続けます。