信念の研究者、東京大学 児玉龍彦教授
児玉先生というと私が大学院生時代には、マクロファージのスカベンジャー受容体のクローニングを初めとして、動脈硬化・脂質研究のスーパースター。そこから、システム生物医学なるものを立ち上げ、膨大なデータから、意味のあるデータを抜き出し、実際の医学、医療への応用につなげられる希有の研究者というイメージがありました。また、医学のあゆみの連載「逆システム学の窓」で、その博識ぶりに驚愕していました。
昨年、奥様への肝臓移植のドナーになられたともうかがっています。
7月27日に、衆議員厚生労働委員会の参考人説明は、ある意味、クールな印象の先生とは正反対の、渾身の発言でした。研究者として、そのときに自分の持てる力を、信念を持って行使される姿。本当に感動しました。