医学中央雑誌編集委員会に出席しました
今年から、医学中央雑誌編集委員に選んでいただき、初めて、編集委員会に出席してきました。編集委員長をはじめ、そうそうたる顔ぶれなので、まさに末席を汚している感じです。
すでに、医学中央雑誌は冊子体としては存在しないので、編集委員会という名称があまりフィットしていない感じなのですが、医中誌WEBの現状や、今後の展開が議題に上りました。来年、いよいよ医中誌WEBもver 5にバージョンアップし、かなりの機能が追加されるようです。詳細はまだお話しできませんが、私が以前から要望している機能もいくつか取り入れられるようです。
さて、せっかく編集委員にさせていただいたのだから、医学中央雑誌がどうあるべきかという意見を書いておきたいと思います。これは、2009年7月に医学中央雑誌ユーザー会で講演させていただいたときにもお話しさせていただいたことです。
- 医学研究者が和書データベースに求めることを理解し、それにフォーカスしたデータベースを目指すべきである。
- 症例検討に力を入れて、将来、症例検討データベースとして使えるようにすべきである。
- 総説(医中誌WEB上は「解説」に分類される)に力を入れ、雑誌の特集一覧を作るべきである。
- 会議録の抄録をすべてのせて、会議録データベースを作るべきである。ただし、会議録の抄録をつけるには大変な手間がかかるので、UMINと協力して、UMINの会議録データベースを使わせてもらえるような交渉をすべきである。
- 和文原著のエビデンスレベルは低いので、エビデンスタグの設定に無用の手間をかけるべきではない。
- 看護の方は、医学研究者とは少し違う利用の仕方をしており、看護の方向けの検索フォームがあってもよい。
- 医中誌内で、研究開発を奨励する風土を作り、あらたな事業を少しずつでもおこなっていくべきである。
少しずつ、医中誌が変わっていくのを楽しみにしています。