「臨床力アップのための腎臓内科セミナー」が軌道に乗ってきました
研修医の間でも、感染症領域は教育熱が高まっています。残念ながら、腎臓内科領域には、IDATENのような熱気のある勉強会はありません。私は、IDATENを目指し、2年くらい前から構想を立てて、ようやく1年前に「臨床力アップのための腎臓内科セミナー」を立ち上げました。この勉強会のコンセプトは、他流試合。自分の施設だけでなく、他の施設の同世代と積極的に交流する。腎臓内科の枠に閉じこもらないで、周辺科のスペシャリストと積極的にディスカッションする、というものです。
症例について、Workshopスタイルでみんなで考え、その後、特別講演演者にLectureをしてもらうというスタイルでおこなっています。
1回目は、テーマがリウマチ内科で、聖路加の岸本先生の講演、2回目は、テーマが総合内科で、大船中央病院の須藤先生の講演、そして、おとといの3回目のテーマが循環器内科で、慶應義塾大学の香坂先生の講演。回を重ねるごとに、Discussionも盛り上がるようになり、参加している皆さんも毎回楽しみにして下さっているようです。第4回目は、神戸大学の岩田先生。きっと、たくさんの方が参加して下さるでしょう。
さて、第3回目の終了後に、参加者の人と話していたのが、「なんで、感染症は盛り上がって、腎臓内科は盛り上がらないのか」ということ。そこで出た意見が、「感染症は、治す道具を持っている」ということでした。確かに、腎臓内科は、こうすれば治るという治療戦略を提示できないことが多く、短気な研修医にはじれったいのかもしれません。でも、長期に病気と向き合うという、腎臓内科の良さもあるのですが。