2010.09.30

本の紹介「医師のためのモバイル仕事術―iPad/iPhoneを使い倒す!」

「医師のためのモバイル仕事術―iPad/iPhoneを使い倒す!」

著者:讃岐 美智義、門川 俊明、出版社:学研メディカル秀潤社 (2010-09)、ASIN:4780908310【amazon.co.jp】【bk1

讃岐美智義さんが、書かれた「医師のためのモバイル仕事術iPad/iPhoneを使い倒す!」をお手伝いさせていただきました。一応共著者にしていただいていますが、私が書いたのは、1/5くらいです。

すでに、iPadやiPhoneは持っているけど、もう一歩、進めて使いたいという方向けの一冊です。

讃岐さんは、iPad/iPhoneを使いこなしていますが、私はたいして使いこなしていません。そういう二人の微妙な協調関係がなかなかよいものに仕上がったのではないかと思います。

iPhone4の発売から、一気に、一冊の本が出来る。そのスピード感がすごかったです。実際には、7月の末にほとんど影も形もなかったのですから、そこから、一気にこうして本になるすばらしいです。秀潤社の編集者の方は、なかなかのやり手です。

10月1日に正式発売ですが、まだ、本屋には並んでいるかわかりません。Amazonには、現在、在庫があるようです。

(追記)
と、思ったら、一瞬で在庫が売れ切れてしまったようです。すぐに、入荷するようですが、楽天ブックスにはわずかに在庫があるようです。


2010.09.29

東大でのサンデル教授の白熱教室:学生の発言をコントロールする秘訣

日曜日に、サンデル教授が東大でおこなった白熱教室のNHKでの放送があった。

今までは、あまり真剣に見ていなかったのだが、今回、どのように学生の発言をコントロールしているのだろうと言う視点で見た。

サンデル教授の講義では、学生の発言している時間の方が、サンデル教授が話している時間より長い。表向きは学生が自由闊達に意見を述べているように見えるが、もちろん、ただ単に、好き勝手にしゃべらせていたのでは授業にならない。議論をコントロールして授業として成立させているのである。

「さくら」を入れれば、コントロールは簡単だが、そんなことはしていないだろう。学生は、どんなことを言うのか予測できないわけだから、どうやってコントロールするのだろうか。今回、東大の講義を見ていて、少しヒントが得られたので、私なりの解釈を披露したい。

1回発言して終わりという学生もいるが、中には何回も発言を求められる学生がいる。それは、単におもしろいことを言っているという観点で、選んでいるわけではない。サンデル教授は、問いかけに対して、対立する代表的な意見をあらかじめ用意して、その代表的な意見に近い意見を述べた学生には、そのまま、残ってもらって、何回かの発言の機会を与えているように見える。サンデル教授は、そのような代表的な意見を述べる学生を通して、問題に対する代表的な考え方を紹介するのである。

今回の東大での講義では、そのようなルールを日本の学生が理解していない可能性があると考えたのか、「君をリバタリアンと考えていいのかね」「君は自分を功利主義者と思うかね」と言って、学生に明示的にラベルを貼り付けていた。

このディベートは、学生同士の議論ではない。学生同士が、歩み寄るための議論でもない。両極端の意見を代弁してもらって、両者の主張の強みと弱みを参加者に知らしめて、参加者は、どこに自分の立ち位置を置くかということを認識させているのである。

したがって、代表的な意見を述べている学生として指名された学生には、守らなければいけないルールがある。そのように指名された学生は、たとえ、本意でなくても、2回目以降の発言は、1回目の発言を踏襲した発言をしなければならない。そこを、「たしかに、A君の言うこともわかりますが、、」などと、歩み寄ってはいけないのである。日本人の議論は、歩み寄ることを美徳とするが、ここではルール違反である。功利主義者として指名された学生は、功利主義の観点からの意見を述べ続けなければいけない。

ケンジという学生は、コミュニタリアンという立場を取ったので、それ以降の意見も、コミュニタリアンとして述べなければいけなくなった。途中、ひよりたくなりそうな場面も見えたが、彼はこの講義のルールを理解していた。

このように、学生が自由闊達に意見を述べているように見せて、実は、思っていたとおりに、コントロールすることは、簡単なことではない。サンデル教授の技量は、さすがである。

ちょっと気になったこと2つ。

学生「その質問はすごく難しいですね」。サンデル教授「難しい議論をしているんだ。だから聞いてるんだ」と苦笑していた。

今回は同時通訳でおこなわれていたが、英語と日本語で意見を述べる学生がいた。印象としては、日本語で意見を述べている学生の方が出来がよいように思った。

本の方は結構骨がある。この本を読んでから、講義を見ると、何倍も理解が高まる。

これからの「正義」の話をしよう」マイケル・サンデル著

 

最近、NHKの放送をまとめた、DVDが販売された。

NHK DVD ハーバード白熱教室 DVD BOX

2010.09.25

iPadのプレゼンでリモコンを使う方法

今日は、うちの大学が主催の研究会。私は、スライド係。

一人の発表者がiPadで発表していたのですが、彼が、リモコンを使って、スライドを進めていました。

iPad上で動いているソフト自体が2Screensであることはすぐにはわかったのですが、休憩時間に、リモコンはどうやっているのかと聞いてみました。

そしたら、2ScreensのスライドをBluetoothでコントロールする2Screens RemoteというiPhoneアプリがあると教えてもらいました。

iPadを使ったプレゼンテーション」のエントリで指摘したように、iPadでプレゼンをおこなうときの障壁は2つあって、ひとつは、PowerPointがずれずれになるので、プレゼンファイルをPDFファイルで作らないといけないということ。もうひとつは、iPadではリモコンが使えないために、プレゼンテーションの最中も、iPadを抱えて、タップしながら、スライドを進めないといけないという点でした。でも、2Screensの場合は、2Screens Remoteを使えば、2つめの問題は解決するということですね。

iPadのKeynote でも使える、リモコンソフト出して欲しいな。

2010.09.22

「Illustratorのやさしい使い方から論文・学会発表まで」増刷

私が書いた「Illustratorのやさしい使い方から論文・学会発表まで」(羊土社)の増刷が決まりました。

出版社は、売れそうな部数を推察して、初回の刷数を決めます。それが、だいたいはけたところで、まだ売れそうなら増刷になるわけです。私が書くようなニッチな領域の本は、たいてい、初刷で、2000部程度のことが多いです。しかし、日本の本の流通というのは複雑で、半年は本屋に並んでいても、売れなければ、出版社に返本されます。だから、どのくらい売れているのかというのは、増刷がかかるかどうかまで、よくわかりません。増刷がかかれば、そこそこ売れていると言うことになります。

でも、それより大きな意味が増刷にはあって、一般的に、出版社に利益が生まれるのは、増刷がかかってからと言われています。ですから、増刷がかかると言うことは、私のようなものの書いた本を出版して下さる出版社への義理が果たせることになるのです。

私が、これまで出版してきた単行本は、全部で、4冊あるのですが、幸いにもIllustrator本以外の本は、順調に増刷がかかっていました。ここに来て、ようやくIllustrator本にも増刷がかかり、なんとか、義理を果たせた気がしています。

今回、増刷にあたって、自分の書いたものをもう一度読み直してみましたが、「Illustratorのやさしい使い方から論文・学会発表まで」は、なかなか、よい本だと自画自賛しています。

これからの学会シーズンで発表を控えている人は、是非、お買い求めを。

2010.09.20

「臨床力アップのための腎臓内科セミナー」が軌道に乗ってきました

研修医の間でも、感染症領域は教育熱が高まっています。残念ながら、腎臓内科領域には、IDATENのような熱気のある勉強会はありません。私は、IDATENを目指し、2年くらい前から構想を立てて、ようやく1年前に「臨床力アップのための腎臓内科セミナー」を立ち上げました。この勉強会のコンセプトは、他流試合。自分の施設だけでなく、他の施設の同世代と積極的に交流する。腎臓内科の枠に閉じこもらないで、周辺科のスペシャリストと積極的にディスカッションする、というものです。

症例について、Workshopスタイルでみんなで考え、その後、特別講演演者にLectureをしてもらうというスタイルでおこなっています。

1回目は、テーマがリウマチ内科で、聖路加の岸本先生の講演、2回目は、テーマが総合内科で、大船中央病院の須藤先生の講演、そして、おとといの3回目のテーマが循環器内科で、慶應義塾大学の香坂先生の講演。回を重ねるごとに、Discussionも盛り上がるようになり、参加している皆さんも毎回楽しみにして下さっているようです。第4回目は、神戸大学の岩田先生。きっと、たくさんの方が参加して下さるでしょう。

さて、第3回目の終了後に、参加者の人と話していたのが、「なんで、感染症は盛り上がって、腎臓内科は盛り上がらないのか」ということ。そこで出た意見が、「感染症は、治す道具を持っている」ということでした。確かに、腎臓内科は、こうすれば治るという治療戦略を提示できないことが多く、短気な研修医にはじれったいのかもしれません。でも、長期に病気と向き合うという、腎臓内科の良さもあるのですが。

2010.09.18

NIKON D7000発表

ニコンからD7000が発表されました。

私の一眼デジイチの愛用機は、NIKON D300。ニコンのDXフォーマットの最高機種(マイナーチェンジのD300sがありますが)で、自分の実力に見合わない高級機種なのですが、不満な点が2つあります。

一つは、最近、Canon機が続々と達成している高感度撮影にD300は弱いと言うこと。もう一つは、重たいと言うことと。

そう言う観点から見たら、NIKON D7000は、D300の2つの欠点を共に解決しており、高感度は、増感でISO 25600まで可能(サンプル画像も、かなりよいようです)、D300 - D7000 = 150グラムと、150グラムの軽量化に成功。

というわけで、私としてはポチッと行きたいところ。

ただし、NIKONとしては、D7000はD300sとD90の間を埋める機種と言う扱いで、D300sの後継機種として、D400も噂されています。でも、きっと、D300と同様重たくなるのでしょうね。そう言う観点では、D300から、D7000への買い換えもありかなと思います。

とりあえず、フォトキナが始まるまで、様子見て、D400が出ないようなら、D7000をポチッといきましょう。

2010.09.17

積ん読本2010年9月

最近、積ん読本に対する考え方が変わってきました。

私は、いつもベッドサイドに、積ん読本10冊くらいを積んでいます。その日の気分で読み始めて、おもしろかったら、翌日、そのまま鞄に入れて読み続けます。つまらなければ、翌日は、他の本。でも、時に、また、読み出すこともある、という状態。

以前は、本を途中までしか読まないことに対して罪悪感が強かったのですが、最近では、つまらない本に時間を奪われる方がもったいないと考えて、つまらないと思ったら、すぐに捨てています。

あと、ここで、積ん読本として紹介してしまえば、書評を書かなきゃという荷が降りるので、気持ちが楽になります。もちろん、おもしろい本は紹介しますが、つまらない本をそこまで読み込むのはばからしい。

というわけで、2010年9月の積ん読本のご紹介。一部、既読です。

「ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)」

著者:梅田望夫、出版社:筑摩書房 (2010-09-08)、ASIN:4480065679【amazon.co.jp

ただいま半分くらいまで読んでいます。なかなかおもしろい。


「STATIONERY HACKS!」

著者:土橋 正、出版社:マガジンハウス (2009-10-01)、ASIN:4838720289【amazon.co.jp

文房具本好きなんですよね。寝る前にパラパラ見るのが楽しい。


「ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)」

著者:レイモンド・チャンドラー、出版社:早川書房 (2010-09)、ASIN:4150704619【amazon.co.jp

この本は、中学生の時に読んでいるのですが、あまり好きではありませんでした。村上春樹の訳で、どのように印象が変わるか期待。


「本当の自分を見つける文章術」

著者:ブレンダ・ウェランド、出版社:アトリエHB (2004-11)、ASIN:4990121929【amazon.co.jp

他で絶賛されていたので買ってみた。


「それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条」

著者:ケント・M・キース、出版社:早川書房 (2010-08-21)、ASIN:4152091541【amazon.co.jp

本屋ではおもしろそうに見えたのだが、中身は薄い。


「臓器は若返る メタボリックドミノの真実 (朝日新書)」

著者:伊藤 裕、出版社:朝日新聞出版 (2010-08-10)、ASIN:4022733535【amazon.co.jp

身内本。是非、お買い求め下さい。


「時生 (講談社文庫)」

著者:東野 圭吾、出版社:講談社 (2005-08-12)、ASIN:4062751666【amazon.co.jp

スコットランドの帰りの飛行機の中で読了。なかなかよかった。東野圭吾のベスト5に入るかな。


「私が彼を殺した (講談社文庫)」

著者:東野 圭吾、出版社:講談社 (2002-03-15)、ASIN:4062733854【amazon.co.jp

スコットランドで読もうと思ったが、ここまで手が回らなかった。


「マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想”」

著者:マルコム・グラッドウェル、出版社:講談社 (2010-07-07)、ASIN:4062159155【amazon.co.jp

全3部作の第1冊目。昔は、めんどくさいから、こういう時は、3冊まとめて買っていたが、最近は、1冊買って気に入ってから、次のを買うようになった。少しは大人になった。2冊目は「マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選2 失敗の技術 人生が思惑通りにいかない理由」。3冊目は「マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選3 採用は2秒で決まる! 直感はどこまでアテになるか?」です。


2010.09.14

モレスキンを使いこなせない人にすすめる「モレスキンを使いこなすためのたった一つのルール」

私の現在のLifehackを支えているのは、iPhoneとモレスキン。私、モレスキンは、昔は、なかなか上手に使えなかったのです。でも、あることを心がけるようになったら、使えるようになりました。 それは、

モレスキンを使うルールをすべてなくすこと

でした。たとえば、日にちが変わったら必ず新しいページから書き始めるとか、そういうフォーマットに関する取り決めをすべてなくす。書く内容にも自由。備忘録でもいいし、ブレインストーミングでもいいし、お絵かきでもよいのです。私の場合、だいたい、電車の中で、原稿の素案を書いたり、講演を聴きながら、自分の思ったことを書き付けたり、ちょっとした備忘録に使ったりしています。あとで、使うかもしれないし、使わないかもしれない、そういう意識をすべてなくして、ただのメモ帳として使っています。こんな使い方をしていても、1冊で2ヶ月くらいもちます。

さて、モレスキンには、たくさんの種類があります。多くの方は、オリジナルのハードカバーが好きだと思いますが、私には、少し固すぎます。だから、ソフトカバーがお気に入りです。 ちなみに、中身は、スクェア。丸善とかに行ったときに、「ソフトカバーのスクウェア」をまとめ買いします。

筆記具の方は、最近、お気に入りなのが、万年筆。でも、残念なことに、モレスキンの紙質は、万年筆には合わないと思います。万年筆のインクが滲んで裏うつりしてしまうのです。 だから、筆記具も決めずに、手近にあるものを使っています。ただし、時に、カバンの中のペンを探してしまうことがあるので、一応、バックアップ用の筆記具をモレスキンにくっつけています。モレスキンにはペンホルダーがないので、「トラベラーズノート ペンホルダーM」をつけています。このホルダー、なかなかフィット感がよくて、よいですよ。 それに合うボールペンとしては、LAMY picoがおすすめのようです。 うん。この組み合わせなかなかよいです。 でも、実際に、picoを使う機会はそんなに多くありません。あくまで、すぐに筆記具が見つからないときのバックアップです。

そう言えば、先日、「モレスキン 「伝説のノート」活用術」(堀 正岳、ダイヤモンド社) という本を見つけて、さっそく読んでみました。ここに事例としてあげられているのは、他の人が見てもうなるようなものばかり。がちがちに書式やルールを決めた事例が多かったです。私のモレスキンの使い方とは、好対照なので、そういう使い方を目指す人には参考になる事例も多いと思います。

私にとって、役だったのは、最後の章の「モレスキンノートと相性のよい文房具」の章でした。

モレスキンを楽天で探す

2010.09.12

WiFi Body Scale WBS01を買ってみた

WiFi Body Scale WBS01

Covia、ASIN:B00327A5EE【amazon.co.jp

昨年、ダイエットに成功したのですが、この春から1/3ほどリバウンドしていました。かなり運動をするようになったので、筋肉が増えたせいだと言い訳していたのですが、確かに筋肉だけとはいいづらい感じなので、何か起爆剤を、ということで、WiFi Body Scaleを購入しました。

WiFi Body ScaleはWiFi経由のインターネット接続機能を備えた体重計です。測定した体重は、自動的にサーバーにアップロードされます。その結果は、Webからも確認が出来ますし、iPhoneアプリからも見ることが出来ます。Twitterにも連動させることが、さすがに、それは、はばかられるのでなかなかやれないでしょうが。

家族など複数のユーザーの体重は、どうやって管理するのだろうと思っていたら、「前回の測定から±3kg以内に収まっていれば同一人物とみなす」と言う形で区別しているようです。体重±3kg以内に複数のユーザーがいる場合は、ディスプレイに候補が表示されて体重移動で選択できます。

ついつい、体重の記録を忘れてしまうことも多かったので、これで便利になります。

あと、寝る前と起きた時の体重を測定することによって、おこなうダイエット法があるらしく、一日何回も測定するような人にもいいかも。毎日同じ時間に測定していれば、一日に何回もはかっても仕方がないと私は思いますが。


2010.09.11

誰のTwitterをフォローするか

私の回りでも続々とツイッターを始める人が増えている。

私も、半年くらい前から始めているわけだが、イマイチ波に乗れていない気がする。

少し、勢いづけようと思って、こちらのブログの右下あたりに、「ツイートする」というボタンをつけたみた。記事が気になって、ツイートしたければ、ツーアクションでツイートできる便利なボタンです。どうぞ、ご利用下さい。

それでもって、自分で、ブログを書いたときに、ツイートするようにしてみた。

そしたら、だんだん、フォロワーが増え始めてきた。

昔は、明らかに、このブログの読者の方であったり、身の回りの人であったりしたのだが、最近、何で、この人が、私のフォロワー???という人が増えてきた。

私も、この人のつぶやきはおもしろいなと思う人はフォローし返すのだが、フォローが50くらいの現在でも、タイムラインを追うのがあっぷあっぷである。タイムライン全部読む必要はないですよ、とか、アドバイスされるのだが、ついついタイムラインを追いかけてしまう。

ダイレクトに返信すべきところを普通に返信してしまって、みんなに、返信がさらされて恥ずかしい思いもした。

まぁ、ツイッターというメディアが、まだ、成長過程だと言うことなんだろうけど、未だに、どんな人をフォローするか、その辺がよくわからないのでした。

2010.09.10

すべてがMacなホテル

今回、グラスゴーで宿泊したのは、City Innというホテル。学会場SECCに隣接していながら、1泊朝食付きで、1万2千円くらい。昨今、アメリカの学会に行くと、会場に近いホテルは軒並み2万円以上なので、格安です。

それだけで、満足なのですが、実際に泊まってみると、さらにうれしいことが満載。

まぁ、確かに広くはないのですが、非常に合理的でこぎれいな部屋でした。バスタブがなくて、いわゆるガラス張りのシャワーだけなのですが、私的にはOK。

ホテル内は、WIFIが飛んでいて、認証もなしでつながります。

一番、うれしかったのは、テレビがないこと。そして、部屋に一台iMacが置いてあること。

iMacにはリモコンが付いていて、電源をスタートすると、いろいろなソフトが立ち上がって、最終的には、テレビのチャネルを選ぶ画面になって、チャネルを選ぶと、iMacがテレビとして機能するという仕掛けです。どういう仕組みなのか、いろいろ調べてみたのですが、どうやら、Applescriptみたいなスクリプトで次々と必要なソフトを立ち上げ、テレビは、VLCで見せているようでした。

日本で、今、これをやろうとすると、デジタルテレビチューナーが必要になるのでなかなか難しいかもしれません。

テレビを閉じて、コンピュータとして使う事も出来るので、とても便利。ただし、日本語のFEPが入っていないので、日本語のwebは見れるのですが、日本語を打ち込むことは出来ませんでした。

グラスゴーに学会で行かれる方は、City Innおすすめですよ。

2010.09.09

自分に足りないこと

今回、知り合った日本の先生の中には、忙しい業務の間を縫って、海外の医学教育修士課程のdistance learningをおこなっていたり、1年間休職して、海外の修士課程を終えているような人がたくさんいました。

私のweaknessは、目の前の面倒くさい仕事から目をそらし、締め切りの迫った雑多な仕事をとりあえずぬかりなくやることで毎日を過ごしてしまっているということです。締め切りのないけど重要な仕事(私は、これをタイプ2の仕事と呼んでいます)に、いかに真正面から取り組んでいくか、これが、仕事の出来る人と出来ない人を大きく分けていることだと思います。もちろん、締め切りもあって重要なこと(タイプ1の仕事)が出来ない人は、論外です。

私にとって、タイプ2の仕事は、関連文献をこまめに読む、英語の基礎力アップ、論文を書く、などです。

たくさんの刺激も受けましたし、たくさんの課題も見つかったので、明日から、頑張りましょう。

2010.09.08

Charles Rennie Mackintoshに恋をした

グラスゴーで初めてその名を知り、いっぺんで好きになり、おいかけた建築家Charles Rennie Mackintosh。グラスゴー市内には、たくさんのマッキントッシュの作品がありますが、その中でも、飛び抜けているのが、Glasgow School of Art。残念ながら、中は写真撮影が出来ませんが、どの部屋に入ったときにもため息が出ます。

ということで、写真撮影できたマッキントッシュの作品の一部をご覧下さい。

マッキントッシュのデザインした建物は、誰に言われなくても、「あっ、これマッキントッシュですね」そんな、存在感があります。

また、行く機会があれば、もっとたくさん見たいですね。

Glasgow市内のマッキントッシュ作品を見て歩くのなら、Charles Rennie Mackintosh Societyで情報を手に入れるのが一番。The Mackintosh Guideという小冊子(マッキントッシュ関連のアトラクションに無料で置いてあります)を手に、市内を歩いて下さい。私の少ない経験からのおすすめは、

2010.09.07

グラスゴー訪問しました

AMEE2010に出席するため、スコットランドのグラスゴーを訪問しています。

本当は、スコットランド的な風景を撮ろうと思ったのですが、ダンディー大学への移動がバスで、途中休憩もなく、まったく写真が撮れませんでした。ということで、写真は、グラスゴー市内が中心です。

大聖堂は、ステンドグラスおたくの私にはたまりませんでした。

2010.09.05

西まわりは時差ボケが少ない

私は、これまで、ヨーロッパは一度しか行っていなくて、それも15年前です。

今回、久しぶりのヨーロッパだったのですが、時差ボケがほとんどなかったのには驚きました。実際には、日本と8時間も時差があるのに。それは、東回りより西回りの方が時差ボケが少ないということなんだと思います。

以前、読んだNature誌かScience誌だったかにも、メジャーリーグの試合で、西向きに移動してきたチームと東向きに移動してきたチームでは、西向きに移動してきたチームの方が有意に勝率が高いというものがありました。

今回、成田→ロンドンヒースロー→グラスゴーと、トータル16時間くらいの旅でしたが、一睡もせず、そのまま、グラスゴーで夜10時くらいに寝るというパターンで、まったく時差なく、すごせました。朝も6時くらいに目が覚め、日中のセッションでもまったく眠くなりません。

ロンドンとアメリカの東海岸の時差は、わずかなので、不思議な話です。ボストンの出張は、昼間眠くて仕方がなかったのですが。

あと、今まで、私は、国際学会が嫌い(お祭りみたいで、あまり勉強にならない)だったので、基本的にアメリカの学会にしか参加しなかったのですが、やはり、ヨーロッパは、アメリカと違って、いい部分もたくさんあるなと思いました。アメリカがすべて学問の中心だというのが誤った考えだということもわかりましたし、ヨーロッパの学会の方が国際色豊かです。そして、ヨーロッパの町の方が圧倒的に魅力的です。

これからは、ヨーロッパの学会にも積極的に参加しましょう。

2010.09.04

本の紹介「感染症外来の帰還」

「感染症外来の帰還」

著者:岩田 健太郎、出版社:医学書院 (2010-04)、ASIN:4260010093【amazon.co.jp

外来で感染症を見ると言うことに関しては、ピカイチの本である。私は、スコットランドに向かう機内の中で、ちょうど8時間ほどで読み切った。この本は、こうやって、一気に読んだ方が効果が高いのだと思う。

ただ、この本はアプローチに主眼を置いているので、では、実際にどうするかと言う点にまでは踏み込んでいないこともある。その場合は、青木眞先生の「レジデントのための感染症診療マニュアル 第2版」ですね。こっちは、通読はなかなか難しいので、関連した事象について、章単位で拾い読みするのがいいでしょう。


2010.09.02

本の紹介「科研費獲得の方法とコツ」

「科研費獲得の方法とコツ」

著者:児島 将康、出版社:羊土社 (2010-08-17)、ASIN:4758120137【amazon.co.jp

世の中は、徐々に、科研費申請ムードが漂っていますが、絶好の本が出ました。

児島 将康先生と言えば、以前、こちらでも紹介した「論文作成のテクニック」を公開されている先生です。

科研費の申請書はどう書いたらよいのか?各研究室で門外不出のテクニックなどもありそうですが、私自身、大学院時代に教えていただいやり方でなんとなくやっています。1回基盤Cで落とされた以外は、学術振興会特別研究員、萌芽研究、基盤Cx2と今のところ、まずまずの勝率です。内容は一定レベルはないとダメだけど、最終的には申請者の業績で決まるものと個人的には信じています。1度落とされた基盤Cは、なぜ落とされたのかわからなかったので、翌年、同じ内容で出したら通りました。

さて、科研費獲得のコツってあるのでしょうか?学術振興会や文部科学省が、「こう書けばよい」というものを公開していない以上、審査員が内情をばらす以外、「正しい申請書の書き方」はわからないはずですよね。一応、落ちたときは、一行くらいの「落ちた理由」が書かれてきますが、まったく参考になりません。

でも、著者は、出来るだけたくさんの事例(通った事例、落ちた事例)を集めて、紹介しています。ご自身の、申請書は丸々全部公開しています。「こう書けば絶対に通るというコツはないが、あきらかにこれは通らないという申請書は明確に指摘できる」と、きわめて誠実に、科研費の申請書の書き方を説明しています。

科研費獲得のコツがあるのかどうか?是非、この本を買って試して下さい。初めて申請書を書く研究者や、なかなか通らないという研究者には、大きな助けになる1冊だと思います。


2010.09.01

2010年8月に売れた本

8月は、こちらのブログをしっかり書いてみました。何日か書かない日はあったものの、ほぼ毎日。しかも、一つ一つの記事のボリュームもけっこうなものでした。

そうすると、研究留学ネットを通して、amazon.co.jpで購入された書籍にどんな変化があるのか?思って調べてみたら、かなり様変わりしました。定番本(統計、英語)と人気のある本(切磋琢磨するアメリカの科学者たち研究者の仕事術研究留学術)は、一応、ランクインしているのですが、What's new!で紹介した本が上位に入ってきて、なんと、1位はドラッカー本になってしまいました。

  書名    
1 プロフェッショナルの条件~いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)) amazon.co.jp 本blog紹介記事
2 プレゼンテーション Zen amazon.co.jp 本blog紹介記事
3 君たちに伝えたい3つのこと―仕事と人生について 科学者からのメッセージ amazon.co.jp 本blog紹介記事
4 研究留学術~研究者のためのアメリカ留学ガイド amazon.co.jp 本blog紹介記事
5 仕事するのにオフィスはいらない amazon.co.jp 本blog紹介記事
6 切磋琢磨するアメリカの科学者たち~米国アカデミアと競争的資金の申請・審査の全貌 amazon.co.jp 本blog紹介記事
7 これから論文を書く若者のために 大改訂増補版 amazon.co.jp 本blog紹介記事
8 国際学会のための科学英語絶対リスニング―ライブ英語と基本フレーズで英語耳をつくる! amazon.co.jp 本blog紹介記事
9 数学いらずの医科統計学―コンピュータ・エイジのための統計学指南 amazon.co.jp 本blog紹介記事
10 ドラッカー名著集1 経営者の条件 amazon.co.jp 本blog紹介記事
11 プレゼンテーション Zen デザイン amazon.co.jp 本blog紹介記事
12 ポスター発表はチャンスの宝庫!~一歩進んだ発表のための計画・準備から当日のプレゼンまで amazon.co.jp 本blog紹介記事
13 マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版] amazon.co.jp 本blog紹介記事
14 日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方―アクセプトされるための論文の執筆から投稿・採択 amazon.co.jp 本blog紹介記事
15 やるべきことが見えてくる研究者の仕事術~プロフェッショナル根性論 amazon.co.jp 本blog紹介記事
16 理系のための人生設計ガイド amazon.co.jp 本blog紹介記事
17 バリの賢者からの教え~思い込みから抜け出す8つの方法 amazon.co.jp 本blog紹介記事
18 JMP活用 統計学とっておき勉強法~革新的統計ソフトと手計算で学ぶ統計入門 (ブルーバックス CD-ROM) amazon.co.jp 本blog紹介記事
19 GraphPad Prismによる生物統計学入門 amazon.co.jp 本blog紹介記事
20 iPhone 4 Style Book iOS 4対応版 amazon.co.jp 本blog紹介記事

書籍以外では圧倒的にレーザーポインタが人気です。リモコン付きレーザーポインタの紹介記事を読んで下さっている方が多いのだと思います。廉価版グリーンポイントレーザーのロジクールR800が大人気で、2位以下のELA-GU94サシ-41サシ-81Nサシー51Nの5倍以上売れているという状況です。

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