私の原稿を書くプロセス

8月16日に紹介した「仕事するのにオフィスはいらない」の中で登場したADDCプロセスがおもしろかったので、自分が原稿を書くプロセスはどうかなと、分析してみました。本業の和文総説を書くことを題材としますが、基本的には、他の原稿でもだいたい同じです。

1. 本を買いそろえる、文献を集める

とにかく、資料を集めます。自分が専門でない領域であれば、まずは、和文総説と、和文教科書をたくさん(20とか30とか)。さらに、和文の総説や教科書ではフォローされてなさそうな、ここ数年の英語文献を集める。手早くやれば、1日で終わる。

2.資料を読んで、大事そうな部分をそのままタイプし、抜き出す。

1で集めた資料を一つずつ、読んで、使えそうな部分をそのまま抜き出し、タイプする。資料の量にもよるが、1週間くらい。

3.自分の意見をまとめながら、2を一つの原稿に仕上げる。

ここからが、実際に頭を使う部分です。2は、まったくまとまりのない抜き出しを切り貼りしたようなものなので、それをながめながら、自分の意見をまとめ、使える部分は、自分の言葉で置き換えていく。分量としては、最終原稿の4-5倍の量になっているので、どんどん、いらない部分は削ったり、重複はまとめていく。

このステップでは、2をプリントアウトし、電車の中や、集中できる場所で、赤ペンを使ってやることが多いです。そして、はじめからおわりまで赤ペンを入れたら、コンピュータ上でタイプし、印刷。印刷したものをまた、赤ペンを使って直していく。この作業をだいたい5サイクルぐらいやっていると、ようやく粗原稿が完成。このステップは、1週間くらいかかります。

4.図や参考文献を付けて、指定のフォーマットにして完成。

この作業は、2日間くらいでしょうか。

というわけで、一つの原稿を仕上げるのに、順調にいって、2週間くらい。

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