松山
飛行機の窓からしまなみ海道の小さな島々が見えてきた。西日を浴びてきろきらと海面が輝く。海と山、もっとも日本的な風景なのであろう。
小島の漁村を歩く人が認識できるくらいの高度を保ちながら飛行機が飛ぶ。
機体より高い山が見えてきたかと思ったら、着陸のショック。
松山空港への到着である。
空港内は、「坂の上の雲」一色。そのまま、車に乗り換え、今日の目的地宇和島に向かう。
(中略)
宇和島の方々はとても暖かい方々であった。残念ながら、宇和島に泊まらず、松山泊となる。
一仕事した後に、1時間半の車での移動。今日は、瀬戸内の魚に舌鼓をうち、ビールを飲んだだけで、爆睡する。
飛行機までの短い時間、少しだけ、松山市内を回ることにする。定番コースと言えば、松山城と、坂の上の雲記念館だと、地元の人は言う。坂の上の雲はあまり詳しくないので、ちょうど桜が満開を迎えた松山城へと向かう。
松山城は、小高い山にある、きれいな城で、本丸には、リフトかロープウェイで登る。
お城も桜もきれいであったのだが、私として、とても気になったのが本丸広場でおこなわれていた「第41回全国野球拳大会」。第41回?全国?かなり興味があったのだが、時間がなく、大会を見学することはできなかった。
Wikipediaによれば、松山発祥の野球拳は、お色気の要素はないらしい。
松山の最大の名物と言えば、道後温泉である。道後温泉本館は「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルとして有名である。本来、前日の夜に行こうと思っていたのだが、夜10時にはしまってしまい、入湯できなかった。
この日も、20分しか時間がなかったのであるが、一生これないかもしれないと思って、無理して、入湯した。
なるほど、りっぱなたたずまいであるが、なにぶん昼なので、、、、情緒はあまりない。
ここの、システムは、相当変わっていて、一言で説明するのは難しい。詳しくは、こちらを見ていただくとして、簡単に言えば、松竹梅の3段階があって、それぞれに価格なりのオプションがつけられている。とりあえず、松にした。松だと、霊の湯と神の湯の両方に入れて、個室が、80分借りられて、タオルや浴衣が借りられる。
温泉はたいしたことはありませんよと、地元の人に言われていたが、その通り。温泉と言うより、限りなく、銭湯に近いものである。
個室では、お茶と坊ちゃん団子が出された。
慌ただしく、道後温泉を出たあとには、名物と言われる伊予の鯛飯をいただく。鯛茶漬けに近いものであるが、あらかじめ、鯛を醤油タレにつけ込み、それをご飯の上に載せた上、醤油タレをかけていただく。
慌ただしく、松山を去る。
いずれにしても、「坂の上の雲」を読もう。読んだ後、松山に行けば、もっと楽しいに違いない。