2009.04.26

音楽の紹介「カーペンターズ~40/40 ベスト・セレクション」

カーペンターズ~40/40 ベスト・セレクション」はカーペンターズ40周年を記念して、日本のファン投票を元に、リチャードカーペンターズが選曲、リマスタリングをおこなったベスト盤です。

カーペンターズといえば、高校生の時に、貸しレコード屋で、カーペンターズの「メイドインアメリカ」を借りて、随分傷だらけにして、店主にひどく怒られたのが一番の思い出のような、、、。

高校生だった私は当時知りませんでしたが、「メイドインアメリカ」はリチャードが睡眠薬依存症で苦しみ、カレンが摂食障害で苦しむ中、4年ぶりに出したオリジナルアルバムであり、カレンは、このアルバムを最後に、摂食障害による心臓発作のために若くしてなくなりました。

そのような個人的な関わりはいいとして、私自身、カーペンターズのCDはクリスマスアルバムしか持っておらず、無性に聞きたくなって、本アルバムを購入しました。

カレンの歌声、カーペンターズサウンドに、久しぶりに陶酔しています。ブックレットのライナーノーツを読むと、二人が売れなくなった苦悩の中で、曲を作り続けていた様子がわかります。そんな舞台裏とは、まったく関係なく、カーペンターズサウンドが私が高校生の時と同じように、輝き続けているのが、少し悲しくなりました。

カーペンターズのベストはたくさん出ているので、これがいいのかよくわかりませんが、1枚もお持ちでない方は、是非どうぞ。個人的には、「クリスマス・ポートレイト」もおすすめしておきます。

2009.04.25

今更ながら、Eye-Fi Shareを買ってみました

今更ながら、Eye-Fi Shareを買ってみました。

讃岐さんなんかもべた褒めですが、なんか自分の写真整理のワークフローにマッチするのかなって思って、様子見していました。でも、amazonで、9800円が数日間だけ、7800円になるということで、ポチッと行っちゃいました。

Eye-Fi shareは無線LAN機能付きSDカードです。この言葉では、その魅力が伝わらないほど、Eye-Fi share確かにすごいです。初めに少しだけ設定が必要ですが、外出して、デジタルカメラにたくさんの写真を撮ってくる。自宅に帰って、無線LANの環境に入ると、自動的に、デジカメに入ったままでEye-Fi shareからコンピュータの指定のフォルダに写真が送られてきます。ほとんどマジックの世界です。また、flickerやmixiなんかにも自動アップロードしてくれます。通常なら、カードリーダーを取り付けて、SDカードを入れて、写真をコンピュータに取り込み、そして、fickerやmixiにアップロードするという手順だったのですが、なんの道具もなしに自動で終わっちゃうのですから、こいつは便利です。

でも、ちょちと私のデジカメの写真整理のワークフローはだいぶ異なっていて、私の場合、長年慣れてきたワークフローを変えなきゃならず、ちょっととまどっているというのが本音です。

私の写真整理のワークフローは、こんな感じです。

デジカメで撮影した後、SDカードまたはコンパクトフラッシュカードをカードリーダーにつけて、Nikon transferでコンピュータに吸い取っています。私は、すべての写真を日付_連番.jpgにリネームして、各イベントごとに、日付_イベント名というフォルダに入れて整理しています。Nikon transferは自動でこの作業をやってくれるのですが、Eye-Fiの場合、ファイルのリネームは出来ません。ここがひとつのネック。しかし、ファイルのリネームはMac OSX付属のAutometerで何とかなりそうなので、この問題は解消。

もう一つの問題は、コンピュータのアドホックモードでは、Eye-FiからMacBook AIrへの転送が出来ないということ。私が購入する前に、一番Eye-fiに期待していたのは、出先で、カードリーダーなしに写真をコンピュータに転送するということですが、何度設定してもダメ。そしたら、CNET-Japanのインタビューを見てみたら、アドホックモードには現時点で対応していないようです。でも、だいぶ要望はあるようなので、将来的には可能になるのかもしれません。

いずれにしても、これから、Eye-Fiがどんどん進化していくでしょうし、アイデア次第でかなり便利なものになることも間違いなさそう。

現時点で、動画の転送には対応していませんが、動画に対応して、4GBに容量アップしたEye-Fi-Videoがまもなく、日本でも発売になるようですので、動画もという方はそれを待った方がいいかもしれません。

後日談

この記事を書いた数日後に、予想通り4GBに容量アップしたEye-Fi-Videoが発売されました。しかも、2GのEye-Fi Shareと値段がほとんど同じ。皆さんは、どうぞ、Eye-Fi-Videoをお買い求め下さい。。

2009.04.18

本の紹介「博士号を取る時に考えること取った後できること」

「博士号を取る時に考えること取った後できること―生命科学を学んだ人の人生設計」

著者:三浦 有紀子、出版社:羊土社 (2009-03)、ASIN:475812003X【amazon.co.jp】【bk1】【目次

博士号に関する書籍には、「博士号とる?とらない?徹底大検証!―あなたが選ぶバイオ研究人生」という名著がありますが、それに比べたら、前半部分の総論的な部分は、やや劣るかなと言う印象。でも、後半部分で、事例から学ぶ『研究』と『キャリア』のマネジメント術という形で、審良静男 博士、森下竜一 博士、加藤茂明 博士、中辻憲夫 博士のキャリアパスが紹介されていたのは、とても興味深く読みました。いずれにしても、日本での博士号の意義が変わるには、博士号を取る人ではなく、社会が変わらないとダメなんだと言うことが実感でした。


2009.04.17

本の紹介「理系のための人生設計ガイド (ブルーバックス)」

先日紹介した本の中で、一番反応があったのが坪田先生の書かれた「理系のための人生設計ガイド (ブルーバックス)」でしたので、詳しく紹介します。

「理系のための人生設計ガイド (ブルーバックス)」

著者:坪田 一男、出版社:講談社 (2008-04-22)、ASIN:4062575965【amazon.co.jp】【bk1

私も坪田先生と同じ大学で働いていますが、直接話をしたことはないので、客観的に本書の感想を述べさせていただきます。

本書は「理系のための研究生活ガイド (ブルーバックス)」の続編という位置づけだと思いますが、私はこの前作があまり好きではありませんでした。本作も、基本的には同じスタンスの本ですから、出版されてから半年くらい読まずにいたのですが、私の今のおかれた状況が、本書を手に取るきっかけになったのかもしれません。

本書は、好き嫌いがはっきり別れる本だと思います。坪田先生の話はまったくの正論なのですが、あまりにもストレートな内容な故、嫌悪感を持つ人もいるかもしれません。大学教授になるためにはどうしたらいいのか、多くの方が考えているけど、そうはっきりと言うなよ。収入5000万円とか、はっきり言うなよと思われる方も多いでしょう。

でも、冷静になってみると、この本は、みんなに大学教授になることを薦めている本ではありません。あくまで、一つの事例として、もし、大学教授を目指すなら、もっと具体的に、何歳に何を、何歳に何をという、具体的な小さな目標を立てて、大きな目標に近づくべきだという至極まっとうなことを具体的に説いているに過ぎません。

読者の目標が坪田先生の目標とあまりに違う場合には、違和感を感じてしまうでしょうが、私は、理系研究者、中でも、臨床医学に関わる研究者には、キャリアパスを考えるための指針を与えてくれる良書だと思います。


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