2008.12.31

研究留学メーリングリスト解散のお知らせ

研究留学メーリングリストは2000年6月スタートし、多いときには、1000人以上の登録者があり、毎日20通を超えるメールが流れていた活発なメーリングリストでした。しかし、ここ2年くらいはメールの流通量も少なくなっていました。その大きな理由は、インターネット上でのコミュニケーションとしてのメールの位置づけが変わったということだと思います。また、これだけたくさんのスパムメールが流通するようになり、フィルタや、公的アドレスでの参加が出来なくなったことなども、大きな影響を与えたと思います。

管理人としては、長年、多くの方に利用された本メーリングリストが、その使命を終えたと考え、本日2008年12月31日をもって、本メーリングリストを解散することにしました。

振り返ってみると、たくさんのメールが流れていた時期には、管理人としても、様々なトラブルも経験し、インターネット越しのコミュニケーション方法についてたくさんのことを学ばせていただきました。しかし、そのようなことがあっても、8年間続けてこられたのは、このメーリングリストが楽しかったからです。このメーリングリストを介して、多くの方と親しくなる機会も得られました。

長い間、研究留学メーリングリストを支えてきて下さった皆様に感謝いたします。

ぱっとしない話題で今年最後のWhat's new!になってしまい申し訳ありません。Webの方は当面、こんな感じでやっていきたいと思います。

皆様、よい年をお迎え下さい。

2008.12.30

2008年のベスト~お買い物~

今年もずいぶん散財したなと思うのですが、今年手に入れたガジェットたちを振り返り、星を付けて、反省(?)したいと思います。

  • ☆☆☆☆☆…大満足
  • ☆☆☆☆ …満足。
  • ☆☆☆  …まあまあかな。
  • ☆☆   …買わなきゃよかった。
  • ☆    …返品できるなら返品したい。

 

iPhone ☆☆☆☆☆

iPhoneを買ったときの話は「iPhoneどうですか」を読んで下さい。では、半年使って「今はどうか」と聞かれれば、「iPhoneへの愛着は変わらない」と答えます。ただし、電話としては使っていませんし、i.softbankのメールも使っていません。でも、iPhoneは私の生活の中になくてはならないものになっていて、他のいかなる携帯電話、PDAでも代替できません。、次々と、色んなソフト(特にくだらない一発芸的なソフトが好き)が出てきて、どんどん楽しくなっています。小旅行に出るときも、DVDや録画したテレビをiPhoneに入れて車内で見たりしています。1つだけ希望がありますが、シンプルなTo doソフトを純正で出して欲しいです。

 

RICOH GR DIGITALII  ☆☆☆☆

RICOH GR DIGITALを持っていたものの、やはり、ズームが欲しくなって、RICOH GX100に乗り換えました。でも、このカメラはあまり好きではなかったのです。一番の理由は、レンズキャップが必要なこと。あと、高感度のノイズがかなりひどくて、ISO400も使い物にならないというので、RICOH GR DIGITALに戻りました。戻ったら、いつの間にか、IIが付いていました(^_-)。現在、いつも持ち歩いているカメラはこれになっています。

 

MacBook Air  ☆☆☆☆☆

私の現在の最愛用マシーンです。嫌いなところは、HDDの容量が80GBと少ないこと。これは、切実な問題で、もし、HDD換装してくれるのなら、是非お願いしたいです。その他の問題としては、薄すぎて、書類と重ねておいていて、2度ばかり、書類と一緒に捨てそうになったこと。あとは、肩こりのためしばらく、コンピュータは持ち歩かないようにしていたのですが、このマシーンを購入してから、コンピュータを持ち歩くようになってしまったこと、でしょうか。

 

MacBook Pro (Early 2008) ☆☆☆☆

オフィスでのメインマシーンです。オフィスではMacBook Proにシネマディスプレイをつないで使っています。とっさの時にはずして、プレゼンテーションに持ち出せます。最新のマシーンに比べれば、やや非力なのでしょうが、今のところ満足しています。そう言えば、今年は、すべてのMacをIntel化したので、Office 2008とか、Adobe系のソフトウェア代がすごくかかりました。

 

EPSON PM-G4500 ☆☆☆☆

A3サイズが打ち出せるプリンタが欲しくて買いました。画質的には、もっと上の機種があるともいますが、芸術写真を印刷するわけではないので、この程度のレベル(といっても、相当良質)で満足しています。学内のポスターとか、結構活躍してくれています。

 

ScanSnap S510M ☆☆

あれだけ、Mac版が出ることを待ちわびていて、Mac版の登場とともに購入したものの、実は、いまだに箱から出していません。いただいた年賀状をスキャンして、デジタル化すると思うので、おそらく、まもなく開封すると思います。

 

というわけで、今年のベストバイは有無を言わせず、iPhoneに決定です。

2008.12.27

2008年のベスト~ライブ~

キリンジのコンサートをドタキャンして以来、ライブのチケットを取るのに二の足を踏むようになってほとんど行っていません。でも、その後順調に行ったとしても、私は2008ベストとして、このライブを選ぶでしょう。

  • 土岐麻子@duo MUSIC EXCHANGE

メジャーソロアルバム「TALKIN‘」を中心にしたライブでした。彼女のライブは初めてでしたが、とにかく、私は土岐さんの声が好きなのです。ライブは、スタンディングだし、なぜか、目の前に太い柱があって、あんまりいい環境ではなかったのですが、本当に心から楽しめた楽しいライブでした。

2008.12.26

2008年のベスト~音楽~

2008年のベストシリーズ、音楽部門です。

今年の私のベストはキリンジの「7-seven-」です。本作は、昨年後半の配信限定シングルを集めたものなので、アルバムの統一感には問題があるのでしょうが、その分、一曲一曲には力がこもっているとも言えます。キリンジ初心者にも、聴きやすい一枚です。

 

番外として、「男と女-TWO HEARTS TWO VOICES」をピックアップ。これは、往年のシンガー稲垣潤一が、女性とのデュエットで、J-POPをカバーした一枚。企画としては、外しているのかなと思って買ってみたものの、かなりはまってしまい、年末はこのアルバムばかり聴いております。特に、お気に入りが、小柳ゆきとのデュエット曲、悲しみがとまらない(杏里/1983年11月5日)と、中森明菜とのデュエット曲、ドラマティック・レイン(稲垣潤一/1982年10月21日) です。同世代の方々、意外とお勧めの一枚です。

2008.12.25

2008年のベスト~本~

12月は毎年「私のベスト」シリーズを書いていたのですが、すっかり、書きそびれてしまいました。残り1週間、頑張ります。

2008年ベスト~本~のドキュメンタリー部門は、「赤めだか」(著者:立川 談春)ですね。詳しいレビューは2008年8月1日のWhat's new!をご覧下さい。一応、私小説的な体裁は取っていますが、ドキュメンタリー部門と言うことにさせて下さい。

 


一方、フィクション部門では、ちょっと小ぶりなものが多く、東野圭吾も、これだっという感じではなく、ちょっと軽すぎて申し訳ないのですが、エンターテイメントとして楽しめたと言うことで、「インザプール」(著者:奥田 英朗)をベストとして選びたいと思います。詳しいレビューは2008年4月20日のWhat's new!をご覧下さい。

 


2008.12.24

Wish list for X'mas

私がサンタクロースにお願いしているモノリスト。

まずは、カメラ関係。

一眼レフはNikon D300で満足しているというか、これ以上重いカメラを買っても使わないのが関の山なので、Nikon D300より、気軽に持ち出せるカメラが欲しいなと思っています。もちろん、今年購入したRICOH GR Digital IIは常に持ち歩いているのですが、小旅行の時など、ファインダーを覗いて撮りたいとか、ズームを使いたいとかの欲求があるとき、ちょっとNikon D300はかさばりすぎると感じることが多々あります。

というわけで、今、一番気になっているのが、PanasonicのLUMIX G1です。マイクロフォーサーズの小型軽量レンズ交換式のカメラですが、レフがないので、正確には一眼レフではありません。このカメラ、「女流一眼」とか言って、広告では軟派な感じで売り出していますが、カメラファンからは相当な注目を浴びています。一度だけ触ってみましたが、電子ファインダーの見え方が私はあまり好みではなかったのですが、この軽量ぶり、かなり物欲度が上がっています。買うなら、思い切って、赤を選びます。

コンパクトカメラはRICOH GR Digital IIを買ったのでいいじゃないかと思うのですが、たまに、ズームが使いたいと思ったりすることもあります。値段を度外視したら、欲しいカメラは、Leica D-LUX 4パナソニック LUMIX DMC-LX3をベースにした高級コンパクトデジカメですが、値段が4万円くらい高くなるのは、Leicaのブランド料なのでしょう。一点気になるのは、レンズキャップの問題。RICOH 自動開閉式レンズキャップ LC-1をつけることになるのかもしれませんが、そうすると、せっかくのLeicaのデザインが、、、。

レンズに関しては、F2.8通しの標準ズームレンズが欲しいとかはあるのですが、さすがに、20万円近いものは難しいので、変わったところで、lensbabyを狙っています。lensbabyはいわゆるアオリによって、周辺を流したかなり個性的な写真がとれるレンズです。前から狙っていたのですが、最近になって、バージョン4とも言える、レンズべービーコンポーザーが発売されて、さらに使いやすくなっているようです。

コンピューターというか、Mac関係は、とりあえず、11月に発表された、MacbookMacbook ProMacbook Airは買わない予定です。でも、客観的に見て、とてもいいですね。特に、Macbookはコストパフォーマンス的に見てもとてもいいです。お勧めです。Macbook Airが大幅にスペックアップされていれば買っていたかもしれませんが、今回は見送りです。

コンピューター周辺機器は気になる製品が結構あります。

まず、1つは、Cradle Point社製「PHS300 Mobile WiFi AccessPoint」という商品。これは、一部のマニアでかなり評判になっている商品なのですが、簡単に言うと、モバイル無線ルーターです。つまり、PHS300にイーモバイルなどのUSBタイプのモデムを接続すると、無線ルーターとして働いてくれて、コンピューターやiPod touchやPSなどが無線LANでインターネット接続できるということです。たとえば、PHS300にイーモバイルの接続して鞄の中に入れておくと、自分の周囲に無線LAN環境ができあがるのです。スタバブログにレビューが出ているので参考にしてみて下さい。1つの欠点は、バッテリー駆動だと2時間くらいしか持たないことのようです。

最近、かなりはやってきた手のひらプロジェクター。手のひらにのるようなサイズのプロジェクターで、乾電池駆動。iPhoneなんかでプレゼンするとかなりクールかも。いくつかの会社が商品を出していますが、気になっているのは、MPro110(住友スリーエム)Optoma pocket projector PK101あたりです。

iPod/IPhone関連では、やはりApple In-ear Headphones with Remote and Micですね。発表になってから、なかなか発売されませんでしたが、ようやく12月に入って発売されたかと思ったら、すぐに、売り切れ状態。このヘッドフォンはアップル初のカナル式のヘッドフォンで、値段の割に結構音がいいと評判です。実は、今まで、何本か、カナル式の高級イヤホンを買ったのですが、どれも、自分には密閉度が強すぎで合わなかったので、自分に合うか心配ではあるのですが、これは、サンタにお願いと言うより、間違いなく買ってしまうでしょう。

そして、今回、一番サンタさんにお願いしたいのがMedia Port UP 300x NIKON。これは、顔の真ん前に位置するディスプレー付きの頭部装着型メディアプレーヤー。しかもNikonが出しました。値段と必要度からして、なかなか自分で買う決心が付きません。めがねをしていても問題なのか、そのあたりを、一度体験してみたいと思っています。

果たして、サンタはどれを持ってきてくれるか?

2008.12.03

多田富雄先生の講演

私が大学院の時、一時、東大に出向しておりました。その時、多田富雄先生の退官講義があることを聞きつけ、喜び勇んで駆けつけました。その退官講義は、能の鼓の音で始まるという、かなり斬新な講義形式でした。また、その内容も、免疫が苦手な私には、かなり難解に感じられました。その退官講義は一部「免疫のフロンティア 免疫系の調節因子 多田富雄,石坂公成著」にまとめられています。

多田富雄先生は退官後、2001年に脳梗塞に倒れられ、言葉を失い、右麻痺という後遺症に悩まされる中、執筆活動を続けられています。しかも、驚異的な執筆ペースです。また、「リハビリ日数期限」に関しては、先頭に立って社会的な活動もされています。

先日、たまたま届いていた無料雑誌に、多田富雄先生の講演記録が載っていました。言葉を失われた先生は、電子音で講演をおこなったそうですから、おそらく、全文ノーカットで講演が記録されているものと思われます。

この講演は、千葉大学出身の多田先生が、千葉医学会でおこなった「教えられたこと、伝えたいこと」という講演です。

この講演が、気品に満ちていながらもウィットに富み、ときに厳しさにはっとする、素晴らしい講演でした。久しぶりに魂がふるえる、そんな講演だと思いました。いくつか、キーフレーズを引用して、雰囲気をお伝えしたいと思います。

「自分の見たものだけを信じよ」という先生の教えは楽しかったのです。私は一生それを守って、たいして文献も読まず、自分の目で見たものだけを信じて疑いませんでした。

もし、あなた方のなかで、研究をおもしろいと覆わないで、名声のためとか、槍あのためとか、思っている方があったら研究などやめてしまった方がいい。それは時間の無駄です。

そして、師匠である石坂先生から教えられた『研究者の三つの勇気』もすばらしい。

石坂先生は、競争の激しい一流の主題は、それが万人にとって大切なことだからこそ人が集まるというのです。それを避けて競争の少ない主題に逃げると、一生、落ち穂拾いのような研究しかできない。競争の激しいところに勇気を持って参加しなさい、という教えです。

次に、実験をやるときは、必ずうまくいくと思ってやれ、ということ。どうなるかわからないと自分があやふやに思っていてはうまくいくはずがない。しまいには実験をやっているマウスを睨みつけるのです。睨み方が足りないと怒られたこともありました。IgEの発見もこうした信念と確実な努力があったからであることを私は身近に見てきました。

そして、これが一番難しいことですが、どうしてもダメだと思ったときには、一度実験を止め、撤退する勇気を持つこと。これが一番難しい。

ちなみに、この雑誌、東京医心という雑誌で、希望者にはメールでリクエストすれば送ってくれるそうなので、是非、興味のある方は読んでみて下さい。第2巻です。

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