2008.05.30

医学・バイオ研究者必携の英語本5冊

英語の問題は、留学しようがしまいが、医学・バイオ研究者にとって重大な関心事です。「研究者の書棚」では、たくさんの英語本を紹介しているわけですが、それじゃ、最終的にどの本がオススメなんですか?と、先日聞かれました。

というわけで、私なりに、必携の5冊を独断と偏見で選んでみました。本のタイトルをクリックすれば、私が書いた紹介文が読めるようにしてあります。

まず、英語論文を書く際に必要なのは次の2冊です。

日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方

ライフサイエンス英語類語使い分け辞典

日常的な英語でのe-mailのやりとりに関しては、この1冊です。

相手の心を動かす英文手紙とe-mailの効果的な書き方

国際学会での発表や、研究者同士の会話、研究室内での会話に関しては、次の2冊が役立ちます。

困った状況も切り抜ける医師・科学者の英会話

医学・生物学研究者のための絶対話せる英会話 研究室内の日常会話から国際学会発表まで

2008.05.25

本の紹介「Illustrator CS3の仕事術」

「Illustrator CS3の仕事術」

著者:高橋 正之、出版社:毎日コミュニケーションズ (2008-05-14)、ASIN:4839927960【amazon.co.jp】【bk1

Illustratorはイラストを描くソフトであると同時に、ページ数の少ない印刷物作成のためのレイアウトソフトであります。医学バイオ系の研究者にとってIllustratorは、大判一枚刷りポスターの作成や論文のFigure作りになくてはならないソフトです。しかし、Illustratorの解説本というと、もっぱらイラスト作成に焦点をおいた本がほとんどで、印刷物のレイアウトソフトとしての機能に焦点を置いた本はほとんどありません。

私が2003年に大判一枚刷りポスターを作成した際に出会った本が、「Illustrator 10の仕事術」で、この本なくしては、ポスター作成が出来なかったと言うくらいお世話になりました。「1枚刷りポスターに挑戦」で紹介したところ、多くの方からも支持を得ました。その後、Illustratorのバージョンアップとともに、本書も続編が作られました。Illustrator CSの仕事術では2分冊(ビジネスグラフィック編クリエイティブテクニック編)になりましたが、Illustrator CS2の仕事術では1冊にまとめられました。本書Illustrator CS3の仕事術では基本的には、同シリーズの流れをくむ内容になっています。レイアウトがシンプルになった分、内容的にはやや薄くなったかもしれません(CS2のバージョンがもっともバランスがいいような気がします)が、初めて読む方にはこのくらいの方が読みやすいのかもしれません。

いずれにしても、Illustratorを使って、大判一枚刷りポスターや論文のFigureを作る方必携の一冊と言っていいと思います。


2008.05.19

学びたければ、他人に教えろ

私のLifehackを一つ。

以前、桝添厚生労働大臣が、「フランス語を学びたいと思ったので、アテネフランスに無理矢理押しかけて、フランス語の教師をやらせてもらった」と言っていたのを聞いたことがあります。

これは、まさしく我が意を得たりでして、私も、あらたに何かを学ぼうと思ったときに、むりやり人に教える機会を作るようにしています。

他人に教えるとなれば、相当深く自分自身が勉強しなければ教えられませんし、期日が決まっていれば、それに向けて勉強せざるを得なくなります。

授業もない、試験もない社会人にとっては、成人学習の非常によい方法だと思っています。

ただ、人によっては、なかなか教える場が持てないということもあると思います。さいわい、私は教育機関に勤めているので、教えたい場合には、いろいろな形で他人に教えることができますし、こういうWebサイトというのも、そのような場として使うことができます。

現在、ある本を書いているのですが、まさしく、その本も、私が知りたいことが書いてある本がないから、自分で書こう、という姿勢で書いています。

今年中には発刊できればと思っています。

2008.05.17

米国入国時に、PCのデータすべてをコピーされる可能性がある?

英国Guardian誌に「Taking your laptop into the US? Be sure to hide all your data first」というとんでもない記事が載っていました。

簡単に言えば、今後、アメリカ入国時に入国審査において、入国者が持ち込もうとするラップトップコンピュータのHDDのデータすべてを入国管理官はコピーし、数日間保管することができるというものです。

今のところ、裁判所の判断のみで、実施されるかどうかはわからないようですが、本当にこんなことするのでしょうか?

2008.05.16

私の講演出張セット

MacBook Airはいまや私のメインマシーンになりました。特に、実感するのが、講演や学会で出張するときです。

今日は、私のMacBook Airに合わせた講演出張セットを紹介します。

  1. MacBook Air
  2. 専用ACアダプタ
  3. Apple Micro-DVI-VGA アダプタ
  4. リモコン付きグリーンレーザーポインタ
  5. AirMac Express
  6. Apple USB Ethernet アダプタ
  7. EMOBILEのUSB型モデム
  8. LANケーブル
  9. RICOH GX100
  10. 予備のバッテリ
  11. メモリカードリーダ
  12. iPod classic
  13. iPod用の接続ケーブル

講演の際に絶対に忘れちゃ行けないのが、3です。これ忘れてしまったら現地で手に入れることも出来ませんし、学会側が用意している可能性もほとんどゼロですから。

ホテルでのインターネット接続において、5のAirMac Expressが便利。ホテルの部屋にLANが通っていても、MacBook Airの場合、6がないと有線LANにはつなげません。でもたった一つのUSBポートが埋まってしまいますし、コンピュータを使える場所が限定されてしまいます。LANケーブルを介して、AirMac Expressをつなげば、部屋の中が無線化されてかなり便利です。移動途中のインターネットは7を頼りにします。

2008.05.08

絶対のオススメEMOBILE

2年前くらいまでは外出時のインターネット接続はPHSを使っていましたが、なにしろ、遅い。EMOBILEが3.6Mbpsというかなり衝撃的な早さで、しかも使い放題で月額5980円というサービスを始めたのが2007年3月。しかし、サービス開始当時は東京都内でさえつながらない場所だらけでした。

それが、都内ならだいたいOKだよ、ってことになったのを聞いて2007年8月にPHSからEMOBILEに切り替えました。確かに、都内でバツのところはほとんどなくって、しかもスピードが2桁アップですから、外出先でのインターネットがむちゃくちゃ便利になりました。ただし、それでも出張の時は大阪、福岡以外はダメという感じでした。

2008年3月に新幹線で出張したときに驚いたのは、東海道新幹線は東京、大阪間はほとんどつながりぱなしだったということ。もちろん、箱根のあたりのトンネルはバツですけど。

さらに、今年の6月をめどに、ほとんどの県庁所在地がカバーされるということ。2月に宮崎行ったときは全然ダメでしたが、状況はどんどん変わりつつあります。

というわけで、東京、大阪、福岡などの方は間違いなく、EMOBILEおすすめですよ。地方の都市部の方も、サービスエリアの拡大状況を見て、お住まいの地域がカバーされるようになったらGOでしょうね。

最近、自分のまわりの単身者の人を見ていると、自宅には固定電話を引かないで携帯電話。インターネットはEMOBILEという方が圧倒的であります。

さて、MacBook Airの場合、CFスロットなどがないので、選択肢としてはUSB型のD02HWにほぼ決まりですね。CFスロットやPCカードスロットがあるノートパソコンをお使いの型は、CFタイプやPCカードタイプがよいかもしれません。私は、D02HWの一つ前の型、D01HW(3.6Mbps)を使っていて、それでもほぼ満足していますが、使い放題ですから、早いものを選択するに越したことはありません。

ちなみに、イー・モバイルオンラインストアではアウトレット品を扱っていまして、こちらで買うと店頭より安い上に、10000円分のチャージがついてきます。今なら、契約事務手数料も無料になるそうなので、かなり安く買えます。

さて、このUSB型のモデムに一緒にオススメなのが、「SANWA SUPPLY AD-3DUSB14 3DUSBアダプタ」というUSBアダプタ。これを介して、D02HWをつけると、ちょうどアンテナみたいに自立してくれます。普通のUSBケーブルだとダラッとしてしまうので、D02HWを使うなら必須かと。

 

2008.05.01

今なら、どのMac機種がおすすめか

Apple Store(Japan)

最近、私の周囲でも、Macに復帰する方がちらほらいて、そういう方からおすすめのMacを教えて欲しいという相談を受けます。

当然のことながら、その方がどのようなコンピュータの使い方をするのかで、オススメ機種は変わってきます。

(1) 据え置き機種が欲しいという方には、iMacの20インチの上位機種をオススメしています。これまでに友人たち数人に買わせました。私自身も、使っています。スピードは圧倒的に速いですし、デザインもGood。うれしいことに今週の月曜日に、そのiMacがマイナーチェンジして登場しました。デザインは変わらず、CPUなどのアップグレードが中心のマイナーチェンジなのですが、円高のあおりで価格がかなり安くなりました。以前は20万円くらいだった機種が、17万円弱で購入できます。コストパフォーマンス的にはありえないくらいです。あえて欠点といえるのは、液晶の品質が低いらしいです。私は気になりませんが、上下の視野角が小さい、水平方向では斜めから見ると色が黄色みかかるというのが欠点のようです。私は、常時まっすぐ前からしか見ていないので、まったく気になりません。20インチに対し、24インチはかなり液晶の質がいいので、液晶の質を気にする人は、24インチの方をオススメします。でも、結構大きいですよ。

(2)基本的には据え置きを使うけれど、ときに、持ち出したいという方には、MacBook ProをCinema Displayにつなげて使う方法をオススメしています。MacBook Proのオススメは15インチ2.5GHzで¥299,800です。Cinema Displayは20インチがいいかなと思います。値段は¥75,800。キーボードも必要になりますので、トータル40万弱でしょうか。MacBook Proではなく、MacBookにすれば10万円以上安くなりますが、グラフィックカードがやや非力になります。

(3)据え置きでも使うけれど、持ち歩くのが長いという方には、iMac 20インチとMacBook Airの組み合わせをオススメしています。MacBook Airは13インチ、1.8GHzのHDDモデルでいいと思いますが、¥229,800。トータル40万円。これは、相当幸せな組み合わせです。もちろん、MacBook AirのかわりにMacBookとすれば、10万円近く安くできますが、持ち歩く時間が長いなら、ぜったいにMacBook Airがオススメです。

(4)持ち歩くことがかなり多く、据え置き型不要という方には、MacBookをオススメしています。コストパフォーマンスが相当いいです。ミッドレンジがおすすめかな。

アーカイブ

過去ログ一覧