奥田英朗漬け
1週間前から奥田英朗漬けになっています。
数年前から私の書棚に積ん読状態になっていた「イン・ザ・プール」に手を伸ばしました。「イン・ザ・プール」は精神科医・伊良部シリーズ第1作です。その後、精神科医・伊良部シリーズの第2作で直木賞受賞作となった「空中ブランコ」、第3作の「町長選挙」と一気に読み終えました。
医師以外の作者が書く医学ものは基本的にあまり好きでないということもあって、なんとなく避けていたのですが、読み始めたらおもしろくて止まらなくなりました。はちゃめちゃな伊良部先生が患者さんの憑きを落とすというスタイルは、まったく形は違うものの、京極夏彦の京極堂シリーズの憑物落しと、どこか通じるところがあります。
伊良部シリーズの中では、直木賞受賞作となった「空中ブランコ」が評価が高いようですが、はちゃめちゃさで上回る「イン・ザ・プール」の方が私は好きです。