2008.03.31

本の紹介「理系のための口頭発表術」

「理系のための口頭発表術 (ブルーバックス 1584)」

著者:R.H.R. アンホルト、鈴木 炎、I.S. リー、出版社:講談社(2008/01/22)、ASIN:4062575841、価格:¥ 924(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【楽天ブックス

10年あまりにわたって、アメリカで学生や研究者向けのプレゼンテーションのバイブルである"Dazzle'Em With Style. THe Art of Oral Scientific Presentation"の日本語訳。

「口頭科学発表は、単なるノウハウやコツではなく、努力して習得する専門技能なのである」と書いてあるように、この本はプレゼンテーションのノウハウも紹介よりも、プレゼンテーションの論理展開や、科学的論理思考について力点が置かれている。

翻訳者のつとめる富山大学では、原著を教科書として採用しており、半年のトレーニングで、学生のプレゼンテーション能力は飛躍的に向上するということだから、ブルーバックスで値段も安いし、読んでおいて損はない一冊。


2008.03.30

PCRの歌

なんだこれ。

"Scientists for better PCR"というミュージックvideoでBioRadが作っています。

"We are the world"みたいな感じで、結構格好いいのだけれど、歌詞を聴いていると笑えてしまいます。

今後、PCRをかけるときには、この歌が頭でぐるぐるしますよ。

2008.03.29

英語プレゼンテーション - 発音よりも大事なこと -

マイコミジャーナルのエンジニアのための英語術 (42) (43)が、かなり興味深いので紹介させていただきます。

題材として取り上げられているのは、Youtubeで公開されている、Ruby開発者のまつもとゆきひろ氏のプレゼンテーション、全部見ると1時間くらいになるので、はじめの数分間だけでも見ていただければ、と思います。

それだけで、原田洋子さんの指摘する、

プレゼンテーションをするにあたって「英語を勉強したほうがいい」といわれると、日本人は一生懸命、発音のトレーニングをしたり、英語の言い回しを覚えたりしますが、実は、発音よりもプレゼンテーションの構成を英語流にするほうが重要なのです。

という意味がよくわかると思います。

プレゼンテーションの構成を英語流にする方法についても解説されていますので、是非、お読み下さい。

【コラム】エンジニアのための英語術 (42) 発音よりも語彙よりも大事なこと - 英語でプレゼンテーション その1 | マイコミジャーナル

【コラム】エンジニアのための英語術 (43) 論理のルールに従って主張を整理する - 英語でプレゼンテーション その2 | マイコミジャーナル

ちなみに、

【コラム】エンジニアのための英語術 (37) 米国に住めば英語はペラペラの幻想 - 住んでるだけじゃダメなんです | マイコミジャーナル

も、私にはかなり痛い指摘です。

2008.03.13

トークマスタースリム

春と言えば、英語学習の欲望がムラムラとわいてくる季節。

ラジオの英会話番組を録音して勉強するための、現時点での最強ツールはサン電子のトークマスターシリーズ。いつのまにやらトークマスターIIに加えて、トークマスタースリムが登場。内蔵メモリが128Mから2Gに大幅アップし、ソフト上も進化が進んでいて、買うなら、もちろんトークマスタースリムの方でしょう。相変わらず、書店でのみの取り扱いのようなので、サン電子ダイレクト で買うのがよいと思います。

参考記事:NHKラジオ英会話講座をiPodで聞くための方法

 

2008.03.11

音楽の紹介:武田カオリ(TICA)

AE/ED recordsの2007年ベストアルバムにあった「Random Access Melody」を買って、聞いてみました。このアルバムはカーネーションのドラマー、矢部浩志さんのプロデュース作品なのですが、その中の 武田カオリさん(TICA)をゲストボーカルに迎えた「ストーリーズ」(iTunes Storeで視聴 icon)がむちゃくちゃかっこいい。この1週間のヘビーローテーションになっています。

武田カオリさんは、TICAというふたり組のボーカルなのですが、いろいろなところでゲストボーカルで登場して圧倒的な存在感を出しています。

私が彼女を知ったのは、私の最愛のDVD「Tomita Lab Concert 」(紹介記事)で、ゲストボーカルで参加したのを見たときでした。妊娠中という、ボーカリストにはかなりハンディを背負った状態でしたが、聴き惚れるボーカルでした。

また、川上つよしと彼のムードメーカーの 「CRY MOON」(iTunes Storeで視聴 icon)「ONE STEP FORWARD」(iTunes Storeで視聴 icon)なんかもいいですね。最近だとの映画「人のセックスを笑うな」のオリジナルサウンドトラックに収録された「ANGEL」(iTunes Storeで視聴 icon) もいいです。

露出は少ないのですが、かなり注目のボーカリストです。

2008.03.09

本の紹介「松田聖子と中森明菜」

「松田聖子と中森明菜 (幻冬舎新書 な 1-2)」

中川 右介、幻冬舎(2007/11)、価格:¥ 861(税込)、ASIN:4344980638 【amazon.co.jp】【bk1】【楽天ブックス

普段、この手の本に手を出すことはないのだが、高校生時代、中森明菜に入れ込んでいた私は、なぜ、今になって、中森明菜?しかも、松田聖子と比べられること自体あまりないのに、なぜ松田聖子と中森明菜?と思って、本屋で購入した。

本書のタイトルは「松田聖子と中森明菜」となっているが、基本的に松田聖子について語られた本である。松田聖子の時代性を引き出す上で、前半では山口百恵が、後半では中森明菜が語られている。その意味では、このタイトルは?である。著者の「カラヤンとフルトヴェングラー」と引っかけているだけなのかもしれない。

本書の最大の特徴は、歌詞の解釈を除けば、できる限り資料を元に構成しており、膨大な参考文献が巻末につけられていることである。しかも、著者は関係者でもなく、関係者へのインタビューもおこなっていないのに、ここまで書けるというのは、まことに恐れ入ったという感じである。資料が残っているはずもない、松田聖子と郷ひろみの破局、中森明菜の自殺未遂事件などにはほとんど触れられていない。

松田聖子論というよりは、事務所のプロモーション、レコード会社のプロモーション、松田聖子の影のプロデューサーとも言える、作詞家の松本隆の意向、本人のおかれた状況、そしてちょっとだけ本人の意向、こういうものによって松田聖子がどのように作られていったかをたどることができる。アイドルに夢中になっているときには気づかないことも多く、20年の時間をおいて見つめ直すという読み方をすれば、まちがいなくおもしろい一冊である。

個人的には、結婚、引退を目の前にした山口百恵に、なぜ、宇崎龍道、阿木耀子は「ロックンロールウィドウ」などという未亡人の歌を歌わせたのか?この議論が一番興味深かった。


2008.03.08

Historical Sounds in MP3 Format

IDEA*IDEAに紹介されている「Historical Sounds in MP3 Format」は、これまでの歴史上重要なスピーチや放送の音声をmp3で紹介しているサイト。以前から感じていたのですがが、アメリカ大統領の演説というのは、英語教材としてもとても良質なものです。「外国語広場:アメリカ大統領 演説・講演 テキスト・音声・映像」は、スクリプトを含めさらにたくさんのスピーチがあるので、無料の教材として使ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、私のイチオシは、以前も紹介したSteve JobsがStanford大学の卒業式典でおこなった感動的なスピーチ、「Stay Hungry, Stay foolish」です。残念ながら、このスピーチはさきほどの「Historical Sounds in MP3 Format」のリストには入っていません。

2008.03.07

結局Office 2008 for Mac をインストールしたけど、、、

結局、「Office 2008 for Mac ファミリー&アカデミック」をインストールすることにしました。なぜかというと、Office 2004 for MacとOffice 2008 for Macは同時インストールしてもよいということがわかったからです。

で、結論から言うと、Office 2008 for Macはあえて入れなくてもよかったかなという印象です。「私がOffice 2008 for Mac のインストールをためらう6の理由」は、だいたい当たっていたので、しばらくは、Office 2008とOffice 2004を併用していくことになると思います。

やはり、極めつけが、グラフのY誤差範囲に、特定の値を割り当てられないというExcel 2008の致命的な仕様です。馬鹿にしているとしか思えません。

3月11日にアップデータが出るようなので、期待しましょう。

2008.03.06

私がOffice 2008 for Mac のインストールをためらう6の理由

ユニバーサルバイナリ化された「Office 2008 for Mac ファミリー&アカデミック」は待ちに待ったソフトだったので、発売と同時に2本購入しました。うれしかったのは、1本に3つのライセンスがついていること。現在使っている4台にインストールしても、まだ、2つライセンスが残る。こうやって、ちゃんとお金を払って購入した人には、複数のライセンスがついてくるって言う仕組みはとてもいいと思います。

でも、3月6日現在、この「Office 2008 for Mac ファミリー&アカデミック」は封を切っておらずインストールしておりません。

インストールをためらわせる理由がいくつかあります。

  1. WindowsのOffice 2007と同様、ファイルフォーマットがOffice Open XML Formats (OOXML) ベースになっているため、下位互換がない。もし、古いバージョンでも読めるようにするには、別形式で保存する必要があります(もしくは、読み取る側でコンバーターを使って変換する)。他の人にファイルをあげるときにも注意が必要です。WindowsでもOffice 2007を使い始めた人が結構苦労しているようです。数年すれば、OOXMLベースのファイル形式が一般的になるのでしょうが、、。
  2. EndnoteがWord 2008 for Macに対応していない。
  3. Excel 2008 for MacがVBAが動作しなくなった。そんなにマクロを使う機会はないのですが、企業で使う人にとっては致命的でしょう。
  4. これまでのExcelではグラフに誤差範囲(エラーバー)を描くとき、あらかじめセルに入力しておいた誤差範囲の値を指定できていましたが、Excel 2008 for Macでは、その指定ができなくなっているらしい。これほんとだとするとかなり困るなぁ。 かなり致命的な仕様。
  5. そんでもって、ユニバーサル化されて早くなっているのかと思ったら、Mac系の雑誌なんかを読むと、ソフトが肥大化した分、ユニバーサル化されたスピードアップは相殺されて、体感的にはほとんどかわらないそうな。
  6. で、一番大きな理由は、今困っていないから、あえてインストールする理由が見つからない、というものです。

PowerBook Alの後継となるMacBook Proが届いたようで、本当はこのタイミングでインストールしたかったのですがマイナーアップデートが出るまでは待とうかな。

「Office 2008 for Mac ファミリー&アカデミック」

マイクロソフト(2008/01/16)、価格:¥ 21,546(税込)、ASIN:B000W9EGA4 【amazon.co.jp

 


2008.03.05

本の紹介「文系のための生命科学」

「文系のための生命科学」

著者:東京大学生命科学教科書編集委員会、出版社:羊土社(2008/02)、ASIN:4758107211、価格:¥ 2,940(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【目次

米国滞在中に、一般のアメリカ人のサイエンスに対するリテラシーが日本人に比べて高いと強く感じました。たとえば、サイエンスを扱ったテレビ番組やラジオ番組が日本に比べて圧倒的に多い。日常会話の中でサイエンスの話が登場することが多いです。一つ象徴的な例をあげると、『日経サイエンス』の発行部数が3万部に届かないのに対し、その姉妹書である『サイエンティフィック・アメリカン』の発行部数は70万部に達しているということです。国民性や、研究者側の努力が少ないなども原因なのでしょうが、よい入門書が少ないというのも原因の一つでしょう。

本書は高校以来、生物に接していないような方でも容易に理解できるような構成になっていて、特にニュースで取り上げられるような社会的関心の高いテーマを中心に解説されています。解説陣も一流であり、文系だけといわずに多くの人に読んでもらいたい一冊と思います。


2008.03.03

キリンジ「朝焼けは雨のきざし」

「朝焼けは雨のきざし」

キリンジ、堀込泰行、堀込高樹、山本拓夫、Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)(2008/02/20)、価格:¥ 1,050(税込)、ASIN:B00123P9HI 【amazon.co.jp

これって、シングルっていうのかなぁ。 キリンジは2007年には、レコード屋(って今は言わないか)に並ぶような物理的なシングルやアルバムを全く出さず、2007年6月から12月まで毎月1枚ずつ7曲のシングルをネット配信のみという形で発表してきました。なかなかいい曲が多いので、興味のある方はiTunes Storeなどで視聴してみて下さい。

それで、この「朝焼けは雨のきざし 」は物理的なCDとしてはかなり久しぶりの1枚なのですが、このCDがすごいのなんの。「朝焼けは雨のきざし 」自身、昔っぽいキリンジの味わいのあるいい曲なんですが、カップリングがすごい。なんとカップリングが10曲もついているのです。 カップリングされているのは、私も聴きにいったKIRINJI PREMIUM LIVE 2007 at 日比谷野外大音楽堂(私の書いたレポート)のライブから選曲された10曲。

シングルって言うか、これは、どう見てもライブアルバムでしょう。それでもって、定価1000円。 まあ、日比谷野音のDVDのお試し版みたいな部分もあるのかなぁ。


2008.03.01

春近し、花粉飛散始まる

南伊豆には、すでに春がやってきていました。

それとともに、花粉の飛散も始まったようです。私の花粉センサーによれば、今年は3月1日に花粉症スタートということになります。

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