下手なプレゼンテーションに学ぶ「 How NOT To Use Powerpoint」

デジタルプレゼンテーション全盛時代。どうすれば、プレゼンテーションが上手になるのか?ひとつの方法は、上手な人のプレゼンテーションを見て研究することです。希代のプレゼンテーション名人といえば、Apple社のCEO、スティーブ・ジョブズです。年数回行われる、彼のプレゼンテーションはAppleファンならずとも、多くの人が魅了されます。彼のプレゼンテーションは、画像が効果的に使われているが、文字が少なく、ほとんどの情報はスティーブ・ジョブスの口から伝えられることが特徴です。そのまま、学会発表のプレゼンテーションに応用できるわけではありませんが、学ぶことが多いです。

上手なプレゼンテーションを見るのもよいのですが、下手なプレゼンテーションを見ると、学ぶことがもっとあります。いわゆる、反面教師というやつです。残念ながら、堂々と下手なプレゼンテーションを公開している人はいないのですが、Don McMillanというコメディアンは「 How NOT To Use Powerpoint」というネタで、「最悪のPowerPointプレゼンテーション」ともいうべき悪い見本を披露しています。これがなかなかおもしろい。

というわけで、彼が、「悪い見本」としてあげているのは、
 ・話す内容をすべて書き込んだスライド
 ・誤記、脱字だらけのスライド
 ・ビュレット(箇条書きの先頭に置く記号)を使い過ぎのスライド
 ・色使いのおかしなスライド
 ・枚数が多すぎるスライド
 ・盛り込む内容が多すぎのスライド
 ・アニメーションが多用されたスライド
 ・適切でないフォントが使用されたスライド
あくまで笑いのネタなのですが、さすが、元IBMのエンジニアであり、これが、なかなか的をついているのです。

さて、「医学のあゆみ」で月1で連載させていただいていたコラム「電脳道具箱」が今回の第10回で、ひとまず終了することになりました。第10回目は「これだけは守りたいプレゼンテーション10の原則」で、Don McMillanのネタも取り上げさせていただきました。本文は1月中旬発売の「医学のあゆみ」に掲載の予定です。「電脳道具箱」の10回のコラム、なかなか筆が進まず、編集の方にもご迷惑をおかけしましたが、自分としては内容の濃い物になったと思っています。年明けにでも、少しずつ当サイトで公開していこうと思っています。

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