本の紹介「白夜行」「百器徒然袋-風」

海外出張のひとつの楽しみは、ふだんあまり読めない文庫本をまとめ読みできること。今回は西海岸への直行便であったため、それぞれ1000ページ弱の文庫本を往路用と復路用に選んだ。

「白夜行 (集英社文庫)」

著者:東野 圭吾、出版社:集英社(2002/05)、ASIN:4087474399、価格:¥ 1,050(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

今年になって東野圭吾を読みまくっていることは、ここここで紹介したが、ちょっと厚手だったので、避けていた本書を手に取った。私が10冊ほど読んだ、どの東野作品の印象とも異なり、この本は非常によくできているといわざるを得ない。今のところの東野作品のベスト1に躍り出たと思っている。


「百器徒然袋-風 (講談社文庫 (き39-12))」

著者:京極 夏彦、出版社:講談社(2007/10)、ASIN:4062758628、価格:¥ 1,140(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

主役は中禅寺 秋彦ではなく、榎木津 礼二郎である。文庫本のサイズとしては分厚いが、中身は3編の中編小説でできている。しかも、その3つはいずれもプロットがつながっている。エンターテイメントサスペンスとしてみれば、非常によいできの一冊である。

アーカイブ

過去ログ一覧