本の紹介「ライフサイエンス英語表現使い分け辞典
「ライフサイエンス英語表現使い分け辞典」
著者:河本 健、大武 博、出版社:羊土社(2007/10)、ASIN:4758108358、価格:¥ 6,825(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【目次】
本書は、昨年出版された「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」に続くシリーズ第2弾である。前著は、生命科学分野の論文でよく用いられる重要単語を意味によって分類し、そこから文脈に最適なものを見つけることが出来るように工夫したものでああり、私も愛用している。本書は前著と独立したものだが、生命科学分野の論文執筆に重要な1300語の使い方に着目して詳しくまとめた活用辞典である。つまり、「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」は、日本語表現から英語へ、本書は、重要英単語から使い方やフレーズといった使い分けへ、という形であり、両方そろえると強力である。
「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」と本書に共通した特徴は、PubMed論文抄録3000万語における出現回数を提示することで、ライフサイエンスで、最も適切な使い方を示しているという点である。他動詞であれば、能動態で用いられることが多いのか受動態が多いのか、現在分詞が多いのかも知ることができる。例文が豊富に載っていて、かつ、それらはすべて、PubMed論文抄録から、すべてとられているというのもライフサイエンス研究者にはありがたい。
英語論文を書く際には必携の辞典と思うが、非常に詳しいゆえ、1100ページを越し、いわゆる辞書のような重さの本になっているので持ち歩くのは難しい。できれば、電子メディア版も作って頂ければと思う。