iPodでの語学教材と音楽の上手な棲み分け
iPodに語学教材CDからの素材を入れたり、NHKラジオ英会話講座を録音したものを入れたりすると、ひとつ困ったことが出てきます。これらの語学教材と音楽がごっちゃになって、なかなか目的のものが見つけられなくなったり、シャッフルで音楽を聴いているつもりが、急にラジオ番組が聞こえてくるという目にあったりします。
そんなときに、よい解決方法があります。
iTunesでのデフォルトのエンコード形式はAACですが、AACには2つ種類があって、m4aという拡張子がついているものと、m4bという拡張子がついているものがあります(本当はもう一つあって、m4pというもので、これはiTunes Storeから購入したprotectがかかった音楽ファイル)。通常の音楽のファイルはm4aという拡張子がついているのですが、m4bという拡張子がついているファイルはオーディオブック形式と呼ばれるもので、再生位置を記憶してくれる(次に聞くときに前回の続きから再生される)とともに、再生のスピードの調整ができます。
iTunesやiPod上ではオーディオブックは音楽と別扱いにしてくれるので、語学教材からのファイルをすべてオーディオブック形式にしておけば、語学教材と音楽がごっちゃにならない上、再生位置を記憶してくれたり、再生スピードの調整ができたりと便利なことこの上ありません。
さて、語学教材CDから取り込んだ場合、m4aという拡張子がついた音楽ファイルになってしまうのですが、これを拡張子m4bのオーディオブック形式にする方法を説明します。
Windowsの場合
- AACではなくmp3でエンコードしている場合は、[詳細]→[選択項目をAACに変換]でAACに変換します。音質面を考えると、エンコードをAACにしてCDから再取り込みした方がよいです。
- iTunesのフォルダから元ファイルを探し出し、拡張子を.m4aから.m4bに変更する。
Macの場合
- AACではなくmp3でエンコードしている場合は、[詳細]→[選択項目をAACに変換]でAACに変換します。音質面を考えると、エンコードをAACにしてCDから再取り込みした方がよいです。
- Macの場合、拡張子を.m4aから.m4bに変更するだけではダメで、ターミナルを起動して、下記のようにタイプして、ファイルタイプを変更する必要があります。
$ /developer/tools/setfile -t m4b hogehoge.m4b
(hogehoge.m4bのファイルタイプをm4bにするという意味)
Macの場合、実は便利な代物があります。DonationwareのApple Scriptで、Make Bookmarkableをつかうと一発で、m4aからm4bに変換してくれた上に、きちんとオーディオブックフォルダにファイルをすべて動かしてくれます。面倒な2の作業を全自動でおこなってくれるわけです。