恩師の退官パーティ

大学院時代にお世話になった恩師の退官パーティに出席した。

退官パーティに先だって、朝からシンポジウムが開催された。恩師の学問的な業績もすごいのであるが、特筆すべきは、多くの人材を育てたということである。彼のラボからは40人近くの教授が誕生した。私の同級生たちも多くが教授になっている。このシンポジウムでは、このラボから巣立っていった教授たち10人あまりが次々と講演を行うというスタイルであった。シンポジウムの最後は恩師の最終レクチャー。なぜだか知らないが、恩師は私が15年前に作ったスライドを今でも毎回使ってくださっている。

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このスライドは15年前にお世話になっていたときにマックドローを使った作製したスライドであり、私自身すでにマックドローを持っていないため、このファイルをあけるためにEasy Drawというシェアウェアを購入して懐かしいスライドを開くことができた。 右下に私のサイン「mon」というのが見え、たいした学術的貢献もできなかったできの悪い学生であったが、少しでもお役に立てたのであればうれしいことである。

この研究室にいたときは臨床から完全に離れ、1年間365日寝ている以外は実験をしていて、すべてを研究に捧げられた時間であった。自分の人生を振り返っても、幸せな日々だったのだと思う。そこで出会った友人たちは今でも大切な人たちである。私の研究はこのラボで得たものを少しずつ切り売りしながら続けているようなものだと思っている。

退官パーティは懐かしい顔が集まり、実に楽しい会であった。先生には、これからもお元気でご活躍いただきたいと思う。昔の仲間たちと一堂に会する機会がこれで最後となってしまうことが残念である。

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