Snow Monkeyを見に行く
2年前、軽井沢でおこなわれた国際学会の事務局をやったときに、アメリカから来た研究者から、「露天風呂につかる猿」を見たいのだけれどもどうやって行けばいいのかと聞かれました。なんでも、「露天風呂につかる猿」は海外でも有名で、昔から見てみたかったそうです。私もどこで見られるのかわからなかったのですが、ホテルの方に聞くと、軽井沢から片道3時間以上かかると説明され、断念しました。
最近、この「露天風呂につかる猿」が「SNOW MONKEY AND BABY」というタイトルでが2006年のNature's Best Photography Windland Smith Rice International Awardsを受賞したという記事が新聞に掲載されていました。「露天風呂につかる猿」が見られる場所を調べてみると、長野県北部の渋温泉近くの「地獄谷野猿公苑」だということがわかりました。
今年の冬休みは「これだ」ということで、「露天風呂につかる猿」を見に行ってきました。地獄谷野猿公苑は冬期は交通の便がとても不便になります。地獄谷駐車場までの道路が閉鎖されるため、一番近くのバス停から30分程度山道を歩かなければいけないのです。但し、渋温泉駐車場から地獄谷駐車場までシャトルバスが運行されており、これに乗れば、地獄谷駐車場までたどり着けます。それでも、ここから公苑までは15分ほど山道を歩く必要があります。冬期は雪深いため、「地獄谷駐車場から野猿公苑までは、雪道でございます。防寒着、長靴をご着用ください。」との注意書きがされています。
本数が少なく、定員も9名で先着順ということで、乗れるかどうかわからなかったのですが、なんとかシャトルバスに乗り込むことができました。さらに幸いなことに、今年は非常に雪が少ないと言うことで、駐車場から公苑までの山道も楽でした。
「Snow Monkey」を撮影したいと思っていた私にとっては雪がなくて、今ひとつでしたが、もし、多くの雪があれば、公苑までたどり着くにはかなりの重装備が必要で、子供連れでは難しかったかもしれません。、
宿は渋温泉の金具屋にとりました。温泉もよかったですが、建物が趣がある宿でした。
帰りに長野駅で乗り換え、善光寺参り。今日は大雪になりました。
もう一つ楽しみにしていた善光寺近くの長野県信濃美術館・東山魁夷館は素晴らしかったです。残念ながら「緑響く」は原画の展示はなく、ピエゾグラフの展示のみ。日本画は退色しやすいとのことで、所蔵作品も1年間の内2ヶ月しか展示されないそうです。