プレゼンテーションデザイン:背景色をどうするか?(1)
プレゼンテーションデザインについて何回かに分けて連載してみようと思っています。まずは、「背景色をどうするか」について3回に分けて書きます。
デジタルプレゼンテーションで、スライドのデザインを考える上で「背景色をどうするか?」というのはとても重要なポイントです。私はケースバイケースで、濃紺の背景色のスライドと、白の背景色のスライドを使い分けています。「使い分けのポイントは?」といわれると、私自身はっきりとしたクライテリアは持っていないのですが、背景色に白を用いた場合と、背景色に暗いい色を用いた場合のメリット・デメリットを知っておいたほうがよいと思います。自分なりに少しまとめてみます。
■暗い色を背景色に使う場合のメリットとデメリット
現在のようにデジタルプレゼンテーションが主流になる前、スライドによるプレゼンテーションが主流であった時代にはほとんどのスライドの背景色は濃紺でした。ブルースライドと呼ばれていました。以前は、白黒フィルムを専用のジアゾフィルムに転写して安価にブルースライドを作成することができました。
デジタルプレゼンテーションの時代になっても、濃紺の背景色を愛用する方は多いようです。今までの流れでブルースライドにこだわるという方もいるのでしょうが、たしかに、濃紺のような暗い背景色を使うことには利点があります。文字色として白色を使うことにより認識度の高いスライドが作れます。特に、暗い部屋では非常に見やすいです。
一方、デメリットは少ないです。あえてあげるなら、聴衆の手元が暗くなるので、ノートが取りにくいという点でしょうか。
濃紺ではなく、黒の背景色を好んで使う方もいます。この場合のメリット・デメリットはほぼ同じと考えてよいでしょう。
私は、ただの濃紺一色の背景色を使うのは芸がない(単に他の人と同じデザインを使うのがいや)と考え、濃紺をベースにして、ちょっとデザインを加えた背景色を使うことが多いです。最近のお気に入りは、濃紺に目立たない格子線が入ったものです。