入門者はまず最高のものから
私はクラシック音楽の素養が全くないのですが、とある事情で、クラッシク音楽について少し勉強しなければならなくなりました。
本屋で手にしたのは、「3時間でわかる「クラシック音楽」入門」【bk1】【amazon.co.jp】という、ちょっと恥ずかしい名前の本ですが、書いてあることはなかなか硬派で気に入りました。
著者の主張は「入門者はまず最高のものから聴き始めるべき」というものです。CDであれば、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーが1951年7月29日にバイロイト音楽祭で指揮した、ベートーヴェンの交響曲第九番から聴くべきであり、コンサートなら、オーケストラで一番高い席が2万五千円以上のものに行くべきであると言っています。それ以下のものは、ある程度たくさん聴くようになり、数をこなしたくなったときに聴けばいいと言っています。
私の友人で最高傑作と呼ばれる推理小説を一冊読むたびに、人生で楽しめる一冊を失ったと嘆く友人がいます。ベストセラーや○○賞受賞、とか書いてある本ばかり読むのは気が引けますが、売れている本、多くの方に読まれている本は、無作為に選んだ本より、「よい本」である可能性は有意に高いと言えるでしょう。私自身、ベストセラーものは売れているときに読むのは気恥ずかしいので、後まわしにする傾向があります。でも、年間たいした数の本を読めるわけでもなく、もう少しいいものを優先して読んでもいいのかなと思っています。多くのものを楽しめるほど人生は長くはないのですから。
このことは、本や音楽だけでなく、映画、演劇しかり、食べ物しかりであります。
というのが長々とした言い訳でして、、、、。
高井株式会社(群馬県)の大吟醸 巌(5年古酒)を手に入れてきました。ちょっとためらわれるほど高価でしたが、平成12年金賞酒を5年間熟成したものらしく、これを逃したら絶対飲めない、という酒造会社の口車に乗ってみました。