「最適な実験を行うためのバイオ実験の原理」
「最適な実験を行うためのバイオ実験の原理」
著者:大藤 道衛著、税込価格:¥3,990、出版:羊土社、ISBN:475810803X、発行年月:2006.7【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
現在、分子生物学の実験はキットが全盛になっています。私が分子生物学の実験手法を習った研究室では、キットは使うことは御法度であり、すべて、1つずつ試薬を買い求めて、実験系を組み立てていました。時間的に見ればやや遠回りであったのかもしれませんが、キット全盛になった現在においてもtrouble shootingするときなどにおいて、そのときの経験は今でも私の財産になっています。
本書は、既存のバイオ実験手法を、それらが生まれた経緯や原理にさかのぼって解説することで、読者に実験手法の選択、改良や新たな手法の開発のヒントを提供するものです。日頃、キット一筋になっているような方には目から鱗が落ちる一冊だと思います。