2006.06.30

「最適な実験を行うためのバイオ実験の原理」

「最適な実験を行うためのバイオ実験の原理」

著者:大藤 道衛著、税込価格:¥3,990、出版:羊土社、ISBN:475810803X、発行年月:2006.7【bk1】【amazon.co.jp】【目次

現在、分子生物学の実験はキットが全盛になっています。私が分子生物学の実験手法を習った研究室では、キットは使うことは御法度であり、すべて、1つずつ試薬を買い求めて、実験系を組み立てていました。時間的に見ればやや遠回りであったのかもしれませんが、キット全盛になった現在においてもtrouble shootingするときなどにおいて、そのときの経験は今でも私の財産になっています。

本書は、既存のバイオ実験手法を、それらが生まれた経緯や原理にさかのぼって解説することで、読者に実験手法の選択、改良や新たな手法の開発のヒントを提供するものです。日頃、キット一筋になっているような方には目から鱗が落ちる一冊だと思います。


関連の書籍は「研究者の書棚」>「バイオ実験関連書籍」をご覧下さい。

2006.06.27

「学会出席・研究留学のための理科系の英会話【改訂版】」

「学会出席・研究留学のための理科系の英会話【改訂版】」

著者:広岡 慶彦著、税込価格:¥2,310、出版:ジャパンタイムズ、ISBN:478901231X、発行年月:2006.6【bk1】【amazon.co.jp】【目次

研究留学ネットの売れている本リストでも常に上位に入っている「学会出席・研究留学のための理科系の英会話」が全面改訂し、読者の希望に応えCD付きで再登場しました。

本書は国際会議に出席したときや研究留学したときのシチュエーションを想定して、日本ではあまり聞かないが、アメリカでは常套句といった生きた英会話例文を中心に解説。巻末の推薦状の書き方、学会のレセプションの司会やスピーチを頼まれたとき、も参考になります。ネイティブスピーカーが音読した付属CDを繰り返し聞けば、会話と聞き取りの練習に効果的だと思います。


関連の書籍は「研究者の書棚」>「科学者のための英語本」をご覧下さい。

2006.06.25

新しいビザ予約システムの開始とビザ申請料支払い方法の変更

日本国内の米国非移民ビザ予約の新システムが2006年6月15日より開始されました。今回の大きな変更点はビザ申請料金の支払方法が変更になったことです。これまで、申請料金は銀行振り込みで支払い、振り込みの領収書を面接当日申請書に添えて提出するという形でした。6月15日からは、オンライン予約の際にインターネットバンキングで支払うか、「Pay-easy」マークのついたATMから支払うかを選択し、48時間以内に支払いを完了する必要があります。

在日米国大使館のhttp://japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-nivfee.htmlのサイトから引用します。

ビザ申請料金の支払い方法

申請料金はオンライン予約システムを通してお支払いください。ご予約の際、お支払方法(インターネットバンキングまたは「Pay-easy」マークのついたATMから)を選択することができます。申請料金は48時間以内に支払わなければなりませんのでご注意ください。

面接予約および支払いが完了すると、あなたのEメールアドレスに「面接予約確認書」が送られます。この手紙は支払済の証明ですので、印刷をして面接日にお持ちください。ATMから支払った場合は、ATMの領収書(原本)をお持ちください。

2006.06.24

トロント研究留学のためのメーリングリスト

トロント在住の方からトロント研究留学のためのメーリングリスト2つを紹介いただきました。

2006.06.21

雨のソウル

昌徳宮

友人が忙しい中、時間を作ってくれて、昌徳宮を案内してくれました。朝から降り続いていた雨がかなり強くなり、砂利道を歩くのに少々難儀しましたが、やや殺風景な庭園が雨に濡れて艶やかになっていました。

昌徳宮近くの韓国料理レストランでランチ。

ソウルで食する本場の韓国料理は思っていたほど辛くはありません。あえて、チゲなどの辛いものを避けているからなのかもしれませんが、韓国人の友人は、本来の韓国料理というのはそんなに辛くないのだと言います。カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)は初めて食しましたが、韓国では「ご飯泥棒」と呼ばれているそうです。

午後の仕事に戻る友人とインサドンで別れました。

こうして、はじめて訪れた国で、旧交を温めることができることはとても幸せなことです。

2006.06.16

Physician Scientist

私が大学院に入った頃からいつも考えてきた命題「臨床医がなぜ研究をするか」。

今日、聴いたYale School of Medicineの学長であるDr. Robert J. Alpernの講演は、この命題に対する非常に興味深い講演でした。彼の話の筋は以下のようなものでした。

研究と臨床は互いに密接な関係があり、腎臓の生理学、病態生理、腎臓病のメカニズムに深い造詣を持った傑出した研究者は同時に傑出した臨床医であった。

しかし、近年、研究と臨床の間には深い溝ができ始めている。最新の科学は臨床の直接的な問題と離れたテーマを対象とするようになり、臨床医は研究から離れ、最先端の研究者は臨床の現場から離れる傾向にある。

しかし、そのような状況の中で、Dr. Alpernは 「The core of nephrology must be the physician scientist who is competent in patient care and research.」と強く訴えています(physician scientistとは、研究をおこなう臨床医のことです)。Yale School of Medicineでは、医学部の学生全員に一定期間、基礎研究をおこなうことを義務づけているそうです。

Dr. Apern に直接話をし、当日用いたPowerPointファイルをいただき、このwebサイトに掲載する許可もいただきましたので、以下のリンクで見ることができるようになっています。

PowerPointを見る

2006.06.11

入門者はまず最高のものから

私はクラシック音楽の素養が全くないのですが、とある事情で、クラッシク音楽について少し勉強しなければならなくなりました。

本屋で手にしたのは、「3時間でわかる「クラシック音楽」入門」【bk1】【amazon.co.jp】という、ちょっと恥ずかしい名前の本ですが、書いてあることはなかなか硬派で気に入りました。

著者の主張は「入門者はまず最高のものから聴き始めるべき」というものです。CDであれば、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーが1951年7月29日にバイロイト音楽祭で指揮した、ベートーヴェンの交響曲第九番から聴くべきであり、コンサートなら、オーケストラで一番高い席が2万五千円以上のものに行くべきであると言っています。それ以下のものは、ある程度たくさん聴くようになり、数をこなしたくなったときに聴けばいいと言っています。

私の友人で最高傑作と呼ばれる推理小説を一冊読むたびに、人生で楽しめる一冊を失ったと嘆く友人がいます。ベストセラーや○○賞受賞、とか書いてある本ばかり読むのは気が引けますが、売れている本、多くの方に読まれている本は、無作為に選んだ本より、「よい本」である可能性は有意に高いと言えるでしょう。私自身、ベストセラーものは売れているときに読むのは気恥ずかしいので、後まわしにする傾向があります。でも、年間たいした数の本を読めるわけでもなく、もう少しいいものを優先して読んでもいいのかなと思っています。多くのものを楽しめるほど人生は長くはないのですから。

このことは、本や音楽だけでなく、映画、演劇しかり、食べ物しかりであります。

というのが長々とした言い訳でして、、、、。

高井株式会社(群馬県)の大吟醸 巌(5年古酒)を手に入れてきました。ちょっとためらわれるほど高価でしたが、平成12年金賞酒を5年間熟成したものらしく、これを逃したら絶対飲めない、という酒造会社の口車に乗ってみました。

2006.06.05

「ストレスフリーの仕事術」

「ストレスフリーの仕事術」

著者:デビッド・アレン著 / 田口 元監訳、税込価格:\1,575、出版:二見書房、ISBN:4576060732、発行年月:2006.6【bk1】【amazon.co.jp】【目次】

GTD(Getting Things Done)の提唱者であるデビッド・アレン氏の2冊目の著作。1作目の「仕事を成し遂げるための技術」【bk1】【amazon.co.jp】はやや読みにくい本ですが、本作は、百式管理人の田口さんが監訳をされていて、訳もレイアウトもとても読みやすくなっています。

本書は、デビッド・アレン氏がニュースレターとして配信したGTDを使いこなすための52のヒントをまとめたものです。したがって、GTDについて全く知らないという人よりは、GTDは知っているのだけれども、GTDをもっと使いこなしたい、その根底に流れる考え方をより詳しく知りたいという人に最適な本です。ただし、監訳をされた田口さんが書かれた、まえがきと後書きがすばらしく、GTDについて初心者にわかりやすくまとめてくれていますので、GTD初心者の方でも十分読みこなせるようになっています。GTD初心者の方は、第5章の「基礎を忘れずに」と監訳者のまえがき、あとがきを読んだ後、本文の第1章から読み進めるとよいと思います。

GTDを実行するためのgadget類に関しては、「Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~」が参考になると思います。


GTDについての関連エントリー

2006.06.04

ガクアジサイ

2006.06.01

Living in Rockville

サイトの紹介です。

最近は、私もあまり研究留学に関するwebサイトの収集をおこなっていませんが、これはと思うサイトがあれば、こちらからお知らせ頂けると幸いです。

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