Safariのブラウザウインドウ内でPDFを開かない方法
PubMedなどで探した論文のPDFファイル見る際に、ブラウザウインドウ内でPDFを見るというのは好きではなく、デスクトップにダウンロードしてAcrobatかプレビュー.appで開くというのが私の好みです。
Mac OS X標準のブラウザSafariの場合、version 2以前は、ブラウザウインドウ内でPDFを開くことはできず、PDFファイルへのリンクをクリックするとPDFファイルが自動的にダウンロードされるようになっていました。しかし、Acrobat 7(およびAdobe Reader 7)に「AdobePDFViewer.plugin」が同梱されるようになり、SafariではPDFをブラウザウインドウ内に表示できるようになりました(結構もたつきます)。従来通りPDFファイルのリンクをクリックしたときに、デスクトップにダウンロードしたいという向きには、/Libraries/Internet Plug-in/の中にあるAdobePDFViewer.pluginを他の場所(デスクトップなど)に動かして、Safariを再起動することで実現できます。
Safari 2以降(Safari RSS)では、AdobePDFViewer.pluginなしで、Safariのブラウザウインドウ内でPDFファイルが開けるようになっています(インライン表示)。AdobePDFVierwerに比べるとはるかに高速なので、だいぶストレスは減りますが、やはり、従来通りPDFファイルのリンクをクリックしたときにPDFファイルがダウンロードされる方がよいという場合は、以下の方法で実現できます。
ターミナル.appを開き、以下のコマンドを実行します。
$ defaults write com.apple.Safari WebKitOmitPDFSupport -bool true
上記のコマンドでは、-bool trueのかわりに「YES」でもいいです。
defaultsコマンドはCocoaアプリケーションで初期設定(拡張子plistのファイルに書き込まれている)を編集するためのコマンドです。拡張子plistのファイルはプログラムが参照するファイルでXMLで書かれたテキストファイルです。ちなみに、開発環境(XCode)をインストールすると、Plistエディタが使えるようになり、扱いやすくなります。
これでも、PDFがSafariのブラウザウインドウ内に表示されてしまう場合は、AdobePDFViewerがインストールされている場合がありますので、上記の方法でdisableして下さい。
設定を戻す方法
やっぱり、Safariのブラウザウインドウ内でPDFを開きたくなったら、以下のコマンドを実行して下さい。
$ defaults write com.apple.Safari WebKitOmitPDFSupport -bool false
-bool falseのかわりに「NO」でもいいです。もしくは、
$ defaults delete com.apple.Safari WebKitOmitPDFSupport
でもいいです。
なお、Intel MacのMacBook ProとMac miniでは、「WebKitOmitPDFSupport」ではなく、「WebkitOmitPDFSupport」 としないとうまく動いてくれませんでした。バグなのかもしれません。