Getting things done (GTD)
「Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~」を読んで「Getting things done(GTD) 」を知りました。
GTDはデビッドアレン氏が提唱した仕事術、というか、生活習慣(Life Hacks)です。手法的な部分にだけ注目すれば、仕事術の一つに過ぎませんが、GTDの本質は別の部分にあります。
労働集約型の社会から知識集約型の社会に移行しつつある現代では、仕事の終わりが曖昧になってきています。そして「終わりのはっきりしない仕事」がどんどんふってきて、頭の中に「終わっていない仕事」をたくさん抱えることになります。このような「終わっていない仕事(Open Loop)」が現代のビジネスパーソンのストレスの元になっているとデビッドアレン氏は指摘しています。
こうしたストレスをなくすための手法として、
- 信頼できるシステムを構築し、そこに「あなたの注意を引くことすべて」を保管する。
- 次の物理的なアクションを定義する。
- それを定期的にレビューする
というGTDを提唱しています。頭はよく忘れるし、しかも忘れたことをよく思い出すので、「あなたの注意を引くことすべて」を保管する場所として、あなたの頭以外の信頼できるシステムを構築することが重要です。システムは、紙メディア(Rhodiaなどを使うのもよい)、電子手帳、デジタルツールなど、自分にあった方法を利用します。GTDの効果は、仕事を効率的におこなえることに加え、ストレスから解放され、そこから新しいアイデアが生まれてくると言うことにあります。
GTDの具体的な手法については「Getting Things Done (a.k.a. GTD) (1) (2) (3) (4)」にも書かれていますが、より詳しく知るためには下記の本をお読み下さい。
「仕事を成し遂げる技術」
著者:デビッド・アレン著 / 森平 慶司訳、税込価格:¥1,890、出版:はまの出版、ISBN:4893613332、発行年月:2001.9【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
Getting things doneを提唱したデビッドアレンの「Getting Things Done : The Art of Stress-Free Productivity 」の邦訳版です。私はまだ手に入れていませんが、やや読みにくい本のようです。
「Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~」
著者:田口 元, 安藤 幸央, 平林 純, 角 征典, 和田 卓人, 金子 順, 角谷 信太郎 著、税込価格:¥1,596、出版:技術評論社、ISBN:4774127280、発行年月:2006.3【amazon.co.jp】
上記のGTDの原典がやや読みにくいこともあり、GTDを理解するなら、こちらの「第1章:10分でわかるGTD」を読んだ方がよいかも。GTDを実践するための紙ツールやデジタルツールなども紹介されています。他の章では、Life Hacksのためのマインドマップ活用法、Google活用法なども紹介されています。