EAD(労働許可証)取得の体験談
ANさんから、奥様がEAD(J2の労働許可証)を取得したときの体験談をいただきましたので掲載します。
J2 Emplayment Authorization Document (EAD) 取得の覚書
1.申請してからカードが交付されるまでの期間。
およそ4ヶ月(2005年9月22日に申請;2006年1月30日に受領)
2.費用
2005年9月現在; US$175のApplication feeと雑費(交通費、切手代等)。
3.申請資格;申請場所
J-2 Visa Holder (配偶者)。 申請場所はニューヨーク州。
4.手続きの流れ。
(1) ウェブページで申し込み(9月22日)。
US Citizenship and Immigration Service(USCIS)のウェッブページで申請した(e-filing;申請フォームはI-765)。記入完了、送信後にpdfファイルとして保存される。また、このI-765の他にレシートも作成される。この申請時に同時にクレジットカードで$175を払う(チェックで後払いも可)。必要があればSupporting MaterialをUSCISに郵送する旨も指示されているが、今回の申請ではこの時点でのSupporting Materialの送付はしなかった。
(2) 写真撮影;指紋採取(10月21日)
ウェッブでの申し込みが完了すると、電話で予約をしてUSCISのField Officeに出向いて顔写真撮影と指紋採取が行われる。最寄のField Officeはhttp://uscis.gov/graphics/fieldoffices/ascs/index.htmで調べることができる。この際には(1)で作成したI-765とレシートを印刷して持っていく必要がある。写真撮影、指紋採取後にレシートにスタンプが押される。
(3) 必要書類の送付(12月22日)
12月上旬に必要書類を送付するように指示が書かれた手紙が届く。このとき要求された書類は、
a. J1 holderとの結びつきを示す書類。具体的には(日本の)戸籍抄本のコピー.これに適当な翻訳を付ける必要があるが、うちの場合は自分でいい加減に作った翻訳を付けた。実は戸籍抄本が手元になかったので、日本でスキャンした画像ファイルを電子メールで送ってもらい、こちらで印刷した。書類はコピーでもよいと明記されていたのでこれでもよいだろうと判断した。
b. 労働許可申請理由の上申書。とにかく、J-1の給料が少ないからという理由以外であればなんでもよいということで、今回の理由は、“旅行したいから”。
c.その他 ビザ、パスポート、I-94、DS2019、SEVISの領収書等々のコピー
これらの書類を郵便でUSCISのVermont Office(これはNY州の場合)に送った。郵便は受領証明書が送られてくる書留を使った。
(4) EADカードの受け取り(1月30日)。
1月下旬にまず、労働許可が下りてカードを発行した旨を知らせる手紙が届く。その2‾3日後に別の郵便でカード本体が届く。EADの有効期限は来年3月までのほぼ14ヶ月。失効日はJ2(J1)ビザの期限と一致している。
(5) SSNの取得
カードが届いた翌日に早速、Social Security Officeに出向いてSocial Security Numberの入手手続きを行った。正確にどのような書類が必要なのかがわからなかったが、結局EADカードとパスポート(含ビザ、DS2019)、SSNの申請書(ウェブで入手可能) だけで手続きができた。念のため、Social Security OfficeにはJ1のSEVIS領収書、パスポート、DS2019等を持っていったが必要はなかったようだ。オフィスではEmployeeからの手紙はあるかと訊かれたそうだが、まだだということで問題はなかったようだ。SSNは2週間で届く(予定)。
5. その他雑感
まず何より、上の覚書もこの雑感も手続きを実際に行った家内ではなく、それを横目で見ていた自分の感想・記録なので、不正確な点があるかもしれないが、あくまでひとつの情報としてご勘弁いただきたい。
家内の意見とは異なるかもしれないが、手続きは、それ自体に時間がかかったことを除けば特にトラブルもなくスムーズに進んだように見えた。ただ、10月のインタビュー後12月に手紙が届くまでまったく音沙汰なしだったので、その間はちょっと不安であった。
実は9月の申請後、自分の母が亡くなり家内も一緒に急遽帰国した。ウェブ申請時にI-94の番号を登録する必要があったので、再入国時のI-94の更新が気になり電話でいろいろ問い合わせてみたが、回答は”問題ない”だった。ただ、電話の相手がこちらの状況(EAD取得のためI-94の番号を登録している)をよく理解していなかったのも事実。
情報によると、申請してから発行されるまで3ヶ月程度という話だったが結局4ヶ月かかった。申請時期が9月末でThanksgivingとクリスマスホリデーが挟まっているので、そのせいか?あるいは10月の写真撮影、指紋採取から3ヶ月だと辻褄が合う。
“J1 holderとの結びつきを示す書類”であるが、そもそもJ2が発行される時点でJ1の家族であることが前提であるので、この要求は何か釈然としない(逆に言うとそれだけJ2の発行がいい加減なのか? )。釈然としなくても必要なものは必要なので、用意するしかない。日本人の場合、婚姻証明書に変わるものは戸籍になるが、これに英訳をつける必要がある。日本領事館に戸籍を持っていけば英語で書かれた婚姻届を作ってくるそうだが、戸籍の原本が必要で有料($11; NY領事館)。今回の申請では、自分たちで作ったいい加減な翻訳で結果的にOKだった。
関連情報は研究留学ガイド>J-2ビザ所持者の労働をご覧下さい。