2006.02.28

Intel Macへの周辺機器の対応状況

2006年2月末時点でのIntel Macへの周辺機器の対応状況をまとめておきます。

プリンタメーカー:今回はCanon 、Epson、Brotherの対応はかなり早いです。最新機種のほとんどがいち早くIntel Macへの対応を果たしました。hpはうんともすんとも言っていませんが、とりあえず、私が使っているPhotosmart 2710はスキャナー機能は使えませんが、印刷はOKです。

その他

  • Willcome Data Cardすべて [アナウンス] :PCカードタイプのものはPCカードが廃止になったのでしょうがないのですが、私が使っているUSBタイプのものもバツというのはかなり困ります。ウィルコムさん、頑張って早くドライバ開発して下さい。

 

バナー

2006.02.27

Intel Macへのソフトウェアの対応状況

2006年2月末時点でのIntel Macへのソフトの対応状況をまとめておきます。

対応している(Universary Binary化されている)ソフト

対応している(Universary Binary化されておらずRosetta上で動く)ソフト

  • Office Mac 2004 [アナウンス] (次回メジャーアップグレードでUB化):私が使っている範囲でも動作が遅くなったという印象はありません。
  • Adobe Creative Suite 2 (Version Cueは除く)[アナウンス](次回メジャーアップグレードでUB化):PhotoshopはRosetta上ではスピードが70%程度まで低下すると言われていますが、私はあまり感じていません。
  • Adobe Studio 8 [アナウンス] (次回メジャーアップグレードでUB化):Dreamweaverはかえって軽快になったような印象。
  • FileMaker Pro 8 [アナウンス] (次回メジャーアップグレードでUB化)
  • FileMaker Pro 8 Advanced [アナウンス] (次回メジャーアップグレードでUB化)
  • Firefox1.5 [アナウンス] (3月下旬にUB化)

対応していないソフト

  • ATOK [アナウンス]
  • Virtual PC [アナウンス]
  • Windowshade X [アナウンス]
  • LiFE with PhotoCinemaで作成されたFlashがIntel MacのSafariでみられない [アナウンス]
  • ID for WebLiFEで作成されたFlashがIntel MacのSafariでみられない [アナウンス]
  • Adobe Version Cue [アナウンス]
  • Freehand MX 対応はアナウンスされていませんが、Mac Fanの記事によると、かなり動作がもたつき実用レベルにはないようです。
  • Final Cut Express [アナウンス]
  • Final Cut Studio [アナウンス]

対応しているかどうかわからないがとりあえずRosetta上で動いているソフト

  • internet explorer 5.23 :すでに配布されていませんが、私が数日間使っているところでは問題なし。
  • Endnote 9 [アナウンス] :developerでは検証中となっているが、私が数日間使っているところでは問題なし。
  • Nikon View :私が数日間使っているところでは問題なし。

Version TrackerがUniversal Application Resource Centerを開設して、UB化されたソフトを紹介しています。

バナー

2006.02.25

MacBook Proが到着

MacBook Pro2006年1月11日にApple Storeで注文したMacBook Proが2月23日に到着。不在だったため、実際に受け取ったのは2月24日。届いた箱がずいぶん薄かったことに驚きました。

なるべく早く届くようにと考えて、BTOはおこなわずに、MacBook Pro 1.83GHzを注文しましたが、先日書いたように、アップルが無料でCPUのアップグレードを行ってくれたので届いたMacBook ProのCPUが2GHzにアップグレードされていました。実際にアップグレードされていることがプロファイルで確認できました。

MacBook Proのプロファイルこれまでメインで使っていたのは、PowerBook G4 1.25GHzなので、それと比較してちょっと感想を 。

ボディはわずかにうすくなり、わずかに横幅が長くなっています。カタログ上ではわずかなのですが、実際に手にしてみると意外と差が気になります。私が普段使っているTUMIの鞄はPowerBook G4 15インチ用にデザインされているので、MacBook Proは入らないことはないのですが、かなりキツキツ。

熱の問題に関しては、やはり、少し熱め。特に裏面のヒンジ側がかなり熱くなるので、いわゆるラップトップとしては使えないように思います。

MacBook Pro磁石でくっつくMagSafeコネクタはなかなか便利なのですが、当然、今までのACアダプタは使えないので、自宅用と職場用にいくつかACアダプタをそろえなければならなくなり出費がかさみます。

バッテリーの持ちに関しては、使い方にもよるのでしょうが、Microsoft Officeを中心にした使い方だと2時間半くらい持ちます。少しバッテリのへたってきたPowerBok G4 1.25GHzよりは長持ちします。

あと、意外と困るのが、PCカードスロットがExpressCard/34に変更されたことと、Firewire800のコネクタが省略されたことです。まだExpressCard/34対応のカードはあまり市場に出ていないようなので、デジタルカメラのコンパクトフラッシュのデータの取り込みにはUSB接続のカードリーダーをしばらく使うことになります。Firewire800の方は、Firewire400として使うか、将来的にFirewire800端子のついたExpressCard/34が出るのを待つしかなさそうです。

日頃使っているソフトをいくつかインストールして使い始めましたが、Universal Binary化されているAppleのソフトはかなりスピードが発揮されます。SafariにしてもiPhotoにしてもワンテンポをおかずに一瞬で開く感じです。iTunesでのエンコードはx15〜x18というスピードが出ていて今までの2倍くらいの印象です。

心配だったのはUniversal Binary化されておらずRosetta上で動くMicrosoftやAdobe製品などソフトウェアのスピードでしたが、私が以前使っていたPowerBookが2世代前のものということもあってか、以前より快適に動いている現状です。これは、ハードディスクのスピードやグラフィックカードがアップグレードされているからということもあるかもしれません。

人柱になってもいいと思って即日購入したMacBook Proですが、すぐにでもメイン機とリプレースしてもいいのかもしれないなと思っています。

 

バナー

2006.02.24

「Mind Hacks」

「Mind Hacks」

著者:Tom Stafford著 / Matt Webb著 / 夏目 大訳、税込価格:¥2,940、出版:オライリー・ジャパン、ISBN:4873112710、発行年月:2005.12【bk1】【amazon.co.jp】【目次

オライリー出版の本は、主にコンピュータプログラミングを扱っており、この本はかなり異色な本になっています。「精神がハック」できるわけではありませんが、最新の脳科学を基にした解説と簡単な実験で、脳と心のはたらきを説明する新しい脳の本。


2006.02.23

学術振興会海外特別研究員の公募が開始

学術振興会海外特別研究員の公募が開始されました。例年に比べて大きな違いはありませんが、今年度から海外特別研究員に採用された方の全員の氏名、審査員の全員の氏名が公開されるようになりました。

特別研究員の公募も始まっています。今年度から、特別研究員-RPDという枠(30名)も設けられました。特別研究員-RPDとは、優れた若手研究者が出産・育児による研究中断後に円滑に研究現場に復帰する環境を整備するため、研究奨励金を一定期間支給し、研究活動再開を支援する事業です。

2006.02.22

バリアフリープレゼンテーション法

色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法は、研究者の中にもたくさんの色盲の方がいて、彼らにとって見にくいプレゼンテーションがいかに多いのかということを気付かせてくれました。

私自身著者の一人の方と長年一緒に仕事をしてきたのですが、彼が色盲であることには気がつきませんでした。この記事を読んだ後は、なるべく、色盲の方にも読みやすいプレゼンテーションを心がけてきたつもりですが、どの程度できているのでしょうか。

そんなこともあって、最近、色盲の方にも見やすいというグリーンレーザタイプのレーザポインタ付きリモコン「KOKUYO レーザーポインタ IC-GREEN for PC サシ-81」を購入したのですが、レーザーポイントが明るく見やすいのに加え、持ちやすさ、ドライバが一切無しでPowerPointでもKeynoteでも使え、とても重宝しています。先日、レーザポインタ付きリモコンを紹介した際にもおおきな反響があり、あっという間に売り切れになってしまいました。

KOKUYO レーザーポインタ IC-GREEN for PC サシ-81

コクヨ(2005/09/01)、価格:¥ 29,800(税込)、ASIN:B000B58BR8 【amazon.co.jp

上記KOKUYOレーザーポインタ for PCの赤色レーザーを緑色レーザーにしたものです。緑色レーザーはユニバーサルデザインの観点から、最近はやっていますが、その分、価格はぐっと高くなりますが、定価47250円のところ、どこでも大幅に値引きされているので、思い切って買ってみました。緑色レーザーはさすがに出力も十分で非常に見やすくGood。レシーバーをUSB端子につけて、本体とラジオ波で通信するタイプです。ボタンはシンプルに、レーザーのオンボタンと、PowerPointのページ送りボタンとページ戻しボタンという構成。ドライバなしでMac、Winとも利用可で、Keynoteでも問題なく使えます。あと、微妙な違いなのですが、KOKUYOレーザーポインタ for PCに比べて、レシーバーがコンパクトになっています。また、本体がかなり重量感があって、Goodです。現在、私はメインでこのレーザーポインタを使っています。緑色レーザーはどうしても値が張ってしまいますが、現時点で一押しのモデルです。

リモコン無しのグリーンレーザポインタと言うことになると

KOKUYO レーザーポインタ IC-GREEN サシ-80 (ペンタイプ, 緑色光)

コクヨ(2006/01/25)、価格:(税込)、ASIN:B000DZQIEY 【amazon.co.jp


2006.02.21

高橋メソッド

最近一部で受けているプレゼンテーション方法が「高橋メソッド」。高橋メソッドは、むやみに大きな字を使うプレゼン手法で、高橋メソッドサイトの「高橋メソッドについて」で実物を見ることができます。

高橋メソッドだけでプレゼンテーションをおこなうことはなかなか難しいのですが、ところどころに使って、聴衆にインパクトを与えることは可能だと思います。今日の講義で一部使ってみましたが、なかなかの受けでした。

高橋メソッドは書籍化もされています。

「でかいプレゼン」

著者:高橋 征義著、税込価格:¥1,260、出版:ソフトバンククリエイティブ、ISBN:4797332530、発行年月:2005.12【bk1】【amazon.co.jp

簡潔な言葉と巨大な文字で、ネットで話題のプレゼン手法「高橋メソッド」。その特徴と作り方や考え方を紹介し、実践方法を解説する。「高橋メソッド」のおいたちなど、エピソードも満載の一冊。


2006.02.20

よいプレゼンテーションファイルの作り方

最近は、学会にしろ、研究会にしろ、小さなミーティングにしろPowerPoint全盛のご時世。どんなデザインが見やすいのか、基本的には皆さん自己流だと思うのですが、色やフォントの使い方で明らかにこれはダメだなというのはあります。

最低限守るべきPowerPointのデザインのルールがコンパクトにまとめてあるファイルを見つけましたので紹介しておきます。

Brigid L.M. Hogan, Department of Cell Biology, Duke Universityのサイトに置かれている

Design a powerpoint presentation -ppt file-

です。

2006.02.19

Endnoteに医中誌Webデータを取り込む方法

Endnoteはversion 8からユニコード対応になりましたが、この変更によって、医中誌Webなどの日本語のデータベースからの読み込みがうまくいかないという状況になっていました。

このたび、ユサコが登録ユーザー専用ページで医中誌WebのImport Filterを配布を始めました。これによって、Endnote 8と9で医中誌Webのデータを読み込むことができるようになりました。詳しい方法はユサコのサイトにありますが、少しコツが必要なので方法を紹介します。ここでの説明はEndnote 8 Mac版を用いています。

1. 医中誌Webから文献データの出力形式を 「Refer/BibIX形式」 と指定してダウンロードする。

2. ダウンロードしたテキストファイルをBOM付きのUTF-8形式のファイルに変換する。たとえば、Jeditであれば、Preferenceにおいて、「UTF-8書類は先頭にBOMを付加して保存する」にチェックを入れた後に、UTF-8形式で別名保存します。

3. ユーザー専用ページより、医中誌Web用のImport Filter をダウンロードして入手し、アプリケーション/EndNote 8/Filtersにおく。

4. Import FilterにIchu_Ref.enfを指定してImportする。

5. 以上で読み込みが完成。

 

なお、JDreamおよびJDreamIIのFilterも配布しており、JDreamおよびJDreamIIのデータの読み込みも可能になっています。その方法はユサコのサイトをご覧になって下さい。

 

関連情報は「電子リソース、文献管理」をご覧下さい。

Endnote関連書籍は研究者の書棚コンピュータ関連本をご覧下さい。

2006.02.16

「若い研究者へ遺す 小さな小さなクローディン発見物語 」読みました

昨日紹介した「小さな小さなクローディン発見物語」読みました。

すばらしい本でした。

一節を引用します。

研究の世界では、セレンディピティという言葉がよく使われます。(中略)ともすると、この言葉は「犬も歩けば棒に当たる」と同義語のように使われる時があります。これは間違っています。確かに歩き回っていると大きな宝にぶつかることはきわめて稀にはあるかもしれません。でも、滅多にはありません。さらには、ぶつかっても気づかない人もいます。(中略)本当の意味でセレンディピティを持ち合わせている人は、皆が気づかない宝がすぐそばに落ちているのに気づくのです。

それでは、研究者にはどのような能力が要求されるのでしょう?もちろん、歩き回らなければ宝の近くを偶然通りかかることもないので、動き回ること(すなわちじっけん科学では手を動かして実験すること)は必須条件です。でも、どうして大部分の人が気づかないのに、ある特定の人だけ気づくのでしょう。ある人だけに「見える」、僕は、これはその人の「視力」の差だといつも言います。

最後の月田先生ご本人の「謝辞」、そして、月田早智子先生の「おわりに」は涙なくして読めません。

2006.02.15

「若い研究者へ遺す 小さな小さなクローディン発見物語 」

「小さな小さなクローディン発見物語」

著者:月田 承一郎著、税込価格:¥1,890、出版:羊土社、ISBN:4897068509、発行年月:2006.2【bk1】【amazon.co.jp】【目次

昨年12月に52歳の若さで逝去された京都大学月田承一郎先生が、亡くなるひと月前に遺した渾身の書き下ろしの一冊です。クローディンの発見にいたるまでの月田先生の歩んできた道のりをつづりながら、若い生命科学者にどうしても伝えたかったことを語られています。


2006.02.14

MacBook ProのCPUがアップグレード

2月中旬に届く予定のMacBook Proはまだ届いていませんが、そろそろかなと思っていたら、アップルからメールが届き、

2006年2月14日、アップルは、新しい15インチの「MacBook Pro(マックブックプロ)」ノートブックコンピュータの出荷を2月下旬より順次開始します。(中略)

新しいMacBook Proのすべてのモデルは、当初の発表よりもさらに速いインテルCore Duoプロセッサを搭載し、価格はそのままでより高い性能を提供します。当初発表の1.83 GHzに代わり2.0GHzのインテルCore Duoプロセッサを搭載し、同1.67 GHzに代わり1.83 GHzのインテルCore Duoプロセッサを搭載し、それぞれ2月下旬より順次出荷を開始します。さらに、アップルのオンラインストアではBTOオプションとして、2.16 GHzのインテルCore Duoプロセッサへのアップグレードも可能となっています。

ご注文いただいておりますMacBook Pro 1.83GHzモデルは自動的に2.0GHzモデルへアップグレードさせていただきます。もちろん追加料金は一切いただきません。

というわけで、当初よりCPUが早くなって2月下旬に届くことになるようです。

Intel Macへの対応状況は各メーカーから少しずつ発表になっていますが、対応していなくて困ったなと思っているのが、AIR-EDGEのデータカードとATOKです。早く対応してくれるとうれしいです。

AIR-ADGEデータカード

ATOK

バナー

2006.02.13

ScanSnap

ScanSnapのすごさは一度使ってみればわかります。

Scansnapはドキュメントスキャナ専用機としてほとんど唯一の製品ですが、とにかく細かい部分までよく考えられて作られています。

  • 両面を自動でスキャンしてくれる。
  • 白紙のページがあれば自動的にスキップしてくれる。
  • スキャンした画像を一つのPDFファイルにまとめ上げてくれる。
  • そして、とにかく、そのスキャンスピードが速い。

ドキュメントスキャナって本当に使えるのか?と私も疑問に思っていましたが、友人がScanSnapを使っているのを見て、ScanSnapなら十分使えると感じました。以前、ScanSnapを研究留学メーリングリストで紹介したら非常に大きな反響がありました。旧機種のレビューですが、スタバトロニクスもScanSnapの魅力を伝えています。

アップル - Medical - ScanSnapではじめるペーパーレス環境」にも紹介がされていますが、ScanSnapにはいろんな使い道があります。

  • 留学先から帰国するときには、実験ノートは研究室においていけといわれることが多いです。でも、ノートのコピーを持って行きたい。そんな場合ScanSnapで一気にPDF化してしまえば、手荷物を増やさず便利です。
  • 日頃から、ノートをスキャンしたものをコンピュータにPDFでduplicateとして保存するというのもありでしょう。
  • FAXは面倒なので、メールで書類を送りたいという場合は、ScanSnapでPDFとして取り込んでメールに添付するのが便利です。
  • ワシントンマニュアルなどのマニュアル本を全部スキャンして、PalmやPocket PCに取り込んで携帯する。
  • シンポジウムや講演の時のメモをScanSnapで読み取ってPDFで保存しておく。

その、ScanSnapに新型の「S500」が発売されました。変更点は

  • S500は従来製品で分離式だったスタッカーをボディに一体化し、扱いやすさが向上。
  • 読み取り速度が毎分18枚(36ページ)で、従来機と比較して20%向上。
  • 異なるサイズの原稿を一度に読み取れる「自動サイズ検出機能」が追加。
「ScanSnap FI-S500」

富士通(2006/02/10)、価格:¥ 51,209(税込)、ASIN:B000EGDLZ6 【amazon.co.jp

残念ながら、Mac用のドライバは現時点では用意されていませんが、準備は進められているようです。

なお、旧製品となった5110EOX3を狙うのもいいかもしれません。こちらは、Mac版のドライバも用意されています。

「ScanSnap FI-5110EOX3」

富士通(2005/05/31)、ASIN:B0009QD9M6 【amazon.co.jp


2006.02.09

藤田元司監督

元ジャイキチの私が最も好きな監督は藤田元司監督。ちなみに、一番好きな選手は原辰徳。打てない打てないと言われ続けて、ついに放ったホームランに涙したことも一度ではありません。

私が中学生の頃、就任したばかりの藤田監督にお会いし、その背中を失礼ながら、たたかせて頂き、背中がとても大きかったことを今でもよく覚えています。そんなこともあって、とても身近な人だと勝手に感じていました。

ほぼ日刊イトイ新聞200藤田元司監督へのインタビュー記事「体温ある指導者」は、藤田監督の人柄がにじみ出たすばらしいインタビューです。その中で、ちょっと驚く記事「あれは、まちがいでした」がありました。

あ、そうですか。
たとえば、ぼくが数失敗しているうちで
大きな失敗は、
中畑をファーストへまわして、
原をサードにまわしたこと‥‥。
これはいちばんの間違いでした。

性格やタイプからいって、
原がファーストタイプなんですよ。
中畑がサードタイプなんです。
あれは、ぼくがミスして逆にしちゃった。

もしも原をファーストで
中畑をサードに入れていたら、
もっと、チームが勝てていたと思います。
これだけはまだ本人たちに謝っていませんけども、
あれは、まちがいでした。

私としては、動き回るファースト像を作り上げたというのは、斎藤投手を作り上げたことに並ぶ、藤田監督の最大の功績の一つと思っていましたが、ご本人が大失敗だと思っていたとは意外でした。

そんな藤田監督ですが、長い闘病生活の末、お亡くなりになったとのことです。享年74歳。ご冥福をお祈り致します。

2006.02.08

春、夏に留学される方はビザ申請を急いで下さい

在東京アメリカ大使館から、「春、夏に米国への旅行を計画中の方は、ビザを早めに申請してください!」とするアナウンスが出されています。

http://tokyo.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-applyearly.html

以下、引用します。

春、夏の旅行シーズンが到来します。夏期にはビザ申請の急増が予測されることから、旅行に遅延をきたさないためにも早めのビザ申請をお勧めします。この春夏に商用、留学、休暇等で渡米予定の方は、できるだけ早く面接予約をしてください。

東京の大使館で学生ビザを申請する方へ: 面接予約に際して、I-20やDS-2019を待たないでください。面接時に米国内受入校・機関からI-20やDS-2019が届いていなくても心配ありません。面接後でもそれらのフォームを受領次第下記住所に郵送してください。
ただし、国土安全保障省は、I-20(F、Mビザ )やDS-2019(Jビザ)に記載されている登録日、またはプログラム開始日の30日またはそれ以前に米国へ入国することを許可しません。渡米の際は、それらの日にちを十分考慮の上、計画してください。

もし、秋まで旅行の必要がない場合は、8月末までビザを申請しないでください。また、ビザを受領するまでは航空券の購入をしないようお勧めします。

郵送先:
〒107-8420 東京都港区赤坂1-10-5
米国大使館領事部非移民ビザ課 (I-20またはDS-2019在中)と明記

ご協力をお願い致します。

例年、夏前には、同様のアナウンスが出るので、特に目新しいものではないのですが、このアナウンスから重要な情報が読み取れます。

  • DS-2019に記載されているプログラム開始日の30日またはそれ以前にアメリカに入国することはできない。
  • 万が一、DS-2019が面接時に間に合わなければ、後日郵送することが可能。

特に、第2点目の内容は今までに聞いたことがないものです。万が一のとき、役立つことがあるかもしれません。

2006.02.07

米国でのオープンアクセス義務化へ

2004年9月、NIHは、NIHの助成した研究成果について、最終原稿のデジタルファイルをNLMが運営するデジタル・リポジトリであるPubMed Centralに収録し,出版6か月後(出版社の同意があればさらに短期間)に誰にでも無料でアクセス可能とする計画を発表しました。 しかし、この計画は学術出版社からの大きな反発を受け、1年以内にPubMed Centralにデポジットすることを推奨するという無難な内容に後退してしまいました。

その後、雑誌単位ではなく、個人によって(Author Manuscriptと表示される)どのくらいの論文がPubMed Centralにデポジットされたかというと、きわめて少なく、 NIHのパブリック・アクセス方針が実施されてから2ヶ月経った7月2日現在ではわずか300件に過ぎなかったとのことです(Science, 309:696))。

2005年12月になって、オープンアクセス化を義務づける新たな法案、通称CURES法案が米国上院議会に提出されました。同法案には、NIH内にthe American Center for Curesを設置することや、Department of Health and Human Services(NIHを含む)の助成を受けた研究成果をPubMed Centralに出版後6ヶ月以内に登録する義務があることなどが盛り込まれています。オープンアクセス化に向けてさらに踏み込んだ内容になっています。

果たして、出版社側はどのような対応を取るのでしょうか。我々、研究者にはオープンアクセスはうれしい限りですが、出版社が立ちゆかなくなれば、その根底が揺るいでしまうことになります。

参考資料:

カレントアウェアネス:英米両国議会における学術情報のオープンアクセス化勧告

USACO NewMediaNews:米国でのオープンアクセス義務化の動向

SPARC Open Acess Newsletter:The U.S. CURES Act would mandate OA

次回は、オープンアクセス化の動向全体についてまとめてみようと思っています。

2006.02.06

「Photoshopの画像処理マニュアル」

「Photoshopの画像処理マニュアル」

著者:小島 清嗣編集 / 岡本 洋一編集、税込価格:¥4,830、出版:羊土社、ISBN:4897064902、発行年月:2005.11【bk1】【amazon.co.jp】【目次

医学生物学研究にフォーカスしてPhotoshopの使い方を解説した一冊。いまひとつ理解しないままなんとなくPhotoshopを使っているという人に役立つと思います。視野をずらしながら撮影した画像のタイリング、スキャンニングの際に目的別に読み取り解像度を設定する方法、明視野顕微鏡画像の補整の仕方、微分干渉顕微鏡画像の補整の仕方、PowerPointで上手に見せる方法、など私としても役立つ情報満載でした。


コンピュータ関連の書籍は「研究者の書棚:コンピュータ関連本」をご覧下さい。

2006.02.05

Google Scholar追加

先日、Google Scholarについて書きましたが、一つだけ追加を。引用情報に関しては、無料であるということ以外に、Web of Scienceに対するアドバンテージはないというのは確かだと思うのですが、Google ScholarがPubMedやWeb of Scienceに対して大きなアドバンテージが一つあることを書きそびれていました。

それは、PubMedとWeb of Scienceが主にabstractを対象にして検索をかけているのに対して、Google Scholarは全文を対象にして検索をかけているという点です。 たとえば、実験で使う特定の試料について調べる場合などに大きなアドバンテージになります。一つ例を挙げてみましょう。

Covance社が出している抗Cre recombinase抗体を使った論文を調べたいと思って、「cre antibody covance」で検索をかけてみます。PubMedでは一つも文献が引っかかりませんが、Google Scholarでは251件もひっかかります。もちろん、Googleを使ってもいいのですが、Googleそのものを使ってもいいのですが、文献だけに絞って検索したいという場合は、Google Scholarはとても有効です。

関連情報はバイオ研究情報Google Scholar をご覧下さい。

2006.02.04

EAD(労働許可証)取得の体験談

ANさんから、奥様がEAD(J2の労働許可証)を取得したときの体験談をいただきましたので掲載します。

J2 Emplayment Authorization Document (EAD) 取得の覚書

1.申請してからカードが交付されるまでの期間。

およそ4ヶ月(2005年9月22日に申請;2006年1月30日に受領)

2.費用

2005年9月現在; US$175のApplication feeと雑費(交通費、切手代等)。

3.申請資格;申請場所

J-2 Visa Holder (配偶者)。 申請場所はニューヨーク州。

4.手続きの流れ。

(1) ウェブページで申し込み(9月22日)。

US Citizenship and Immigration Service(USCIS)のウェッブページで申請した(e-filing;申請フォームはI-765)。記入完了、送信後にpdfファイルとして保存される。また、このI-765の他にレシートも作成される。この申請時に同時にクレジットカードで$175を払う(チェックで後払いも可)。必要があればSupporting MaterialをUSCISに郵送する旨も指示されているが、今回の申請ではこの時点でのSupporting Materialの送付はしなかった。

(2) 写真撮影;指紋採取(10月21日)

ウェッブでの申し込みが完了すると、電話で予約をしてUSCISのField Officeに出向いて顔写真撮影と指紋採取が行われる。最寄のField Officeはhttp://uscis.gov/graphics/fieldoffices/ascs/index.htmで調べることができる。この際には(1)で作成したI-765とレシートを印刷して持っていく必要がある。写真撮影、指紋採取後にレシートにスタンプが押される。

(3) 必要書類の送付(12月22日)

12月上旬に必要書類を送付するように指示が書かれた手紙が届く。このとき要求された書類は、

a. J1 holderとの結びつきを示す書類。具体的には(日本の)戸籍抄本のコピー.これに適当な翻訳を付ける必要があるが、うちの場合は自分でいい加減に作った翻訳を付けた。実は戸籍抄本が手元になかったので、日本でスキャンした画像ファイルを電子メールで送ってもらい、こちらで印刷した。書類はコピーでもよいと明記されていたのでこれでもよいだろうと判断した。

b. 労働許可申請理由の上申書。とにかく、J-1の給料が少ないからという理由以外であればなんでもよいということで、今回の理由は、“旅行したいから”。

c.その他 ビザ、パスポート、I-94、DS2019、SEVISの領収書等々のコピー

これらの書類を郵便でUSCISのVermont Office(これはNY州の場合)に送った。郵便は受領証明書が送られてくる書留を使った。

(4) EADカードの受け取り(1月30日)。

1月下旬にまず、労働許可が下りてカードを発行した旨を知らせる手紙が届く。その2‾3日後に別の郵便でカード本体が届く。EADの有効期限は来年3月までのほぼ14ヶ月。失効日はJ2(J1)ビザの期限と一致している。

(5) SSNの取得

カードが届いた翌日に早速、Social Security Officeに出向いてSocial Security Numberの入手手続きを行った。正確にどのような書類が必要なのかがわからなかったが、結局EADカードとパスポート(含ビザ、DS2019)、SSNの申請書(ウェブで入手可能) だけで手続きができた。念のため、Social Security OfficeにはJ1のSEVIS領収書、パスポート、DS2019等を持っていったが必要はなかったようだ。オフィスではEmployeeからの手紙はあるかと訊かれたそうだが、まだだということで問題はなかったようだ。SSNは2週間で届く(予定)。

5. その他雑感

まず何より、上の覚書もこの雑感も手続きを実際に行った家内ではなく、それを横目で見ていた自分の感想・記録なので、不正確な点があるかもしれないが、あくまでひとつの情報としてご勘弁いただきたい。

家内の意見とは異なるかもしれないが、手続きは、それ自体に時間がかかったことを除けば特にトラブルもなくスムーズに進んだように見えた。ただ、10月のインタビュー後12月に手紙が届くまでまったく音沙汰なしだったので、その間はちょっと不安であった。

実は9月の申請後、自分の母が亡くなり家内も一緒に急遽帰国した。ウェブ申請時にI-94の番号を登録する必要があったので、再入国時のI-94の更新が気になり電話でいろいろ問い合わせてみたが、回答は”問題ない”だった。ただ、電話の相手がこちらの状況(EAD取得のためI-94の番号を登録している)をよく理解していなかったのも事実。

情報によると、申請してから発行されるまで3ヶ月程度という話だったが結局4ヶ月かかった。申請時期が9月末でThanksgivingとクリスマスホリデーが挟まっているので、そのせいか?あるいは10月の写真撮影、指紋採取から3ヶ月だと辻褄が合う。

“J1 holderとの結びつきを示す書類”であるが、そもそもJ2が発行される時点でJ1の家族であることが前提であるので、この要求は何か釈然としない(逆に言うとそれだけJ2の発行がいい加減なのか? )。釈然としなくても必要なものは必要なので、用意するしかない。日本人の場合、婚姻証明書に変わるものは戸籍になるが、これに英訳をつける必要がある。日本領事館に戸籍を持っていけば英語で書かれた婚姻届を作ってくるそうだが、戸籍の原本が必要で有料($11; NY領事館)。今回の申請では、自分たちで作ったいい加減な翻訳で結果的にOKだった。

関連情報は研究留学ガイドJ-2ビザ所持者の労働をご覧下さい。

2006.02.03

研究留学術第4刷出版

研究留学術

研究留学ネットを1冊の本にまとめた研究留学術も第4刷まで増刷され、私の手元にも最新版の第4刷が届きました。今回は、PART1第2章ビザの章を徹底的に書き直し、現在のビザ申請手続きにマッチするものに書き直すことができました。改訂版ではないため、書き直しは最低限しかできませんでしたが、URLの確認を含め、できる限り最新のものとなるようにしました。4月から留学という方も多いと思いますが、是非お手元に1冊お持ち頂ければと思います。書店には一部第3刷の在庫が残っているようですので、「2006年1月20日 第1版第4刷発行」となっているか確認して購入されることをお勧めします。

研究留学術——研究者のためのアメリカ留学ガイド
著者:門川俊明編著、出版社:医歯薬出版社、価格:¥3,200、ISBN:4-263-20171-X【bk1】【amazon.co.jp】【目次

2006.02.02

Kenote 3を使ってプレゼンテーションしてみた

Keynote 3を使って初めてのプレゼンテーション。Keynote 3ファーストインプレッションで書いたように、マイナーチェンジが中心なので、きっと誰もKeynote 3を使っているとは気づかなかったでしょう。

さて、ファーストインプレッションにいくつか追加しなければいけないことがあります。

Keynote 1からKeynote 2にバージョンがあがったときほどではないのですが、Keynote 2で作ったファイルをKeynote 3で開けると、少しレイアウトが崩れます。

Keynote 2からKeynote 3にバージョンアップすると、渦巻きなどいくつかのアニメーションがなくなると書きましたが、これらKeynote 2にはあるがKeynote 3でなくなったアニメーションを出す方法がわかりました。環境設定>一般の環境設定に「古いアニメーションを選択項目に含める」というチェックボックスがあります。ここにチェックを入れると渦巻きなどのアニメーションがKeynote 3でも選択できるようになります。おそらくアニメーションの数が増えすぎたので、全部入れると選択しづらくなるのでこうしたのでしょう。

関連情報は研究者のためのコンピュータ情報keynote 3ファーストインプレッション をご覧下さい。

2006.02.01

EAD(労働許可証)取得の体験談

Fabreさんから、奥様がEAD(J2の労働許可証)とSSNを取得したときの体験談をいただきましたので掲載します。

まず、当サイトを参考にさせていただき、Form I-765を作製しました。それに、J1(私)とJ2(妻)のビザ、パスポート、I-94の両面のコピー、労働の目的はJ-1の補助ではないというstatement、小切手(現在$180になっています)をUSCISのオフィスに郵送しました。12/26に発送したところ、12/28付けで受領した旨のnotificationが届きました。その後、1/12付けでapproveされたというeメール(登録しておける)が届き、1/17に発送されたEADカードが1/18に届きました。ここまで、約20日でした。

次に1/24にSSオフィスでSSNを申請、このときは申請書にパスポートとEADのみを要求されました。SSNの申請にはなんら困難は無く、申請書にパスポート(出生証明のかわり?)+EADで、窓口では5分で終わりでした。ここで2週間以内に発行されるという証明書をもらい、しばらく待つと、1/27に発送されたSSNが1/28に届きました。

情報の通り、Form I-765のSSNのところに「Will apply」と書いたのがよかったのかもしれません。以下にこれまでに情報がなかったstatementの作文を参考になればとあげておきます。

Statement for necessity of my employment

To Whom It May Concern:

I am a J-2 dependent of my husband who is working with the US Environmental Protection Agency as a post doctoral fellow at the National Exposure Research Laboratory in Research Triangle Park, NC. His program is administered by the Oak Ridge Institute for Science and Education (ORISE) which pays him stipend of $**** per year. This salary is enough for us to live in this country, and I am under no obligation to seek employment while I remain in the US.

However, I hold a Bachelor of Science degree in chemistry from a university in Japan, and I wish to maintain my skill and knowledge of chemistry and learn more in related areas if I can.

I would appreciate it if you would please give me the authorization for employment so I will be able to work in the field of chemistry and develop my knowledge and skills further. I feel that this would help me remain current in my field and it should help me obtain a better job when I return to Japan.

Thank you for your kind consideration.

Sincerely,

関連情報は研究留学ガイドJ-2ビザ所持者の労働をご覧下さい。

アーカイブ

過去ログ一覧