「相手の心を動かす英文手紙とe-mailの効果的な書き方」
「相手の心を動かす英文手紙とe-mailの効果的な書き方」
著者:Ann M. Körner著 / 瀬野 悍二訳・編、税込価格:¥3,990、出版:羊土社、ISBN:4897064899、発行年月:2005.12【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
先日紹介した「日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方」【bk1】【amazon.co.jp】の第二弾。今度は、英文手紙とe-mailの本です。
私自身、研究者向けの英文手紙の本としては「科学者のための英文手紙の書き方 増補版」【bk1】【amazon.co.jp】がバイブルだと思っているのですが、さすがにちょっと英語が古くさくなっています。「生命科学者のための実践!英文email講座」【bk1】【amazon.co.jp】も悪くないのですが、例文の数が少ないのが難点でした。例文をたくさんのせた英文手紙の本が出れば売れるなと思っていたのですが、この本は私がほしがっていた本にかなり近いものになっています。研究者が英文で手紙を書かなければいけない様々なシチュエーションを想定して多くの例文が掲載されています。さらにそれらの例文はCD-ROMとしてついてきますので、コピーペーストで英文手紙が完成します。さらに、私には、「好印象を与える手紙の書き方」という章が参考になりました。現時点における研究者向け英文手紙の書き方本のone of bestといえるでしょう。
ひとつ納得したのは、今の時代、E-mailはスパムメールやなんだかわからないメールに埋もれてしまい、なかなか相手にアピールすることは難しい。そこで、これだけE-mailが普及している現在だからこそ、大事なメールは手紙で出すというものです。確かに、アプライレターなどは手紙の方が有効かもしれませんね。
研究者のための英文手紙の書き方に関する書籍は「研究者の書棚:科学者のための英語本」をご覧下さい。