2010.09.02

本の紹介「科研費獲得の方法とコツ」

「科研費獲得の方法とコツ」

著者:児島 将康、出版社:羊土社 (2010-08-17)、ASIN:4758120137【amazon.co.jp

世の中は、徐々に、科研費申請ムードが漂っていますが、絶好の本が出ました。

児島 将康先生と言えば、以前、こちらでも紹介した「論文作成のテクニック」を公開されている先生です。

科研費の申請書はどう書いたらよいのか?各研究室で門外不出のテクニックなどもありそうですが、私自身、大学院時代に教えていただいやり方でなんとなくやっています。1回基盤Cで落とされた以外は、学術振興会特別研究員、萌芽研究、基盤Cx2と今のところ、まずまずの勝率です。内容は一定レベルはないとダメだけど、最終的には申請者の業績で決まるものと個人的には信じています。1度落とされた基盤Cは、なぜ落とされたのかわからなかったので、翌年、同じ内容で出したら通りました。

さて、科研費獲得のコツってあるのでしょうか?学術振興会や文部科学省が、「こう書けばよい」というものを公開していない以上、審査員が内情をばらす以外、「正しい申請書の書き方」はわからないはずですよね。一応、落ちたときは、一行くらいの「落ちた理由」が書かれてきますが、まったく参考になりません。

でも、著者は、出来るだけたくさんの事例(通った事例、落ちた事例)を集めて、紹介しています。ご自身の、申請書は丸々全部公開しています。「こう書けば絶対に通るというコツはないが、あきらかにこれは通らないという申請書は明確に指摘できる」と、きわめて誠実に、科研費の申請書の書き方を説明しています。

科研費獲得のコツがあるのかどうか?是非、この本を買って試して下さい。初めて申請書を書く研究者や、なかなか通らないという研究者には、大きな助けになる1冊だと思います。


2010.09.01

2010年8月に売れた本

8月は、こちらのブログをしっかり書いてみました。何日か書かない日はあったものの、ほぼ毎日。しかも、一つ一つの記事のボリュームもけっこうなものでした。

そうすると、研究留学ネットを通して、amazon.co.jpで購入された書籍にどんな変化があるのか?思って調べてみたら、かなり様変わりしました。定番本(統計、英語)と人気のある本(切磋琢磨するアメリカの科学者たち研究者の仕事術研究留学術)は、一応、ランクインしているのですが、What's new!で紹介した本が上位に入ってきて、なんと、1位はドラッカー本になってしまいました。

  書名    
1 プロフェッショナルの条件~いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)) amazon.co.jp 本blog紹介記事
2 プレゼンテーション Zen amazon.co.jp 本blog紹介記事
3 君たちに伝えたい3つのこと―仕事と人生について 科学者からのメッセージ amazon.co.jp 本blog紹介記事
4 研究留学術~研究者のためのアメリカ留学ガイド amazon.co.jp 本blog紹介記事
5 仕事するのにオフィスはいらない amazon.co.jp 本blog紹介記事
6 切磋琢磨するアメリカの科学者たち~米国アカデミアと競争的資金の申請・審査の全貌 amazon.co.jp 本blog紹介記事
7 これから論文を書く若者のために 大改訂増補版 amazon.co.jp 本blog紹介記事
8 国際学会のための科学英語絶対リスニング―ライブ英語と基本フレーズで英語耳をつくる! amazon.co.jp 本blog紹介記事
9 数学いらずの医科統計学―コンピュータ・エイジのための統計学指南 amazon.co.jp 本blog紹介記事
10 ドラッカー名著集1 経営者の条件 amazon.co.jp 本blog紹介記事
11 プレゼンテーション Zen デザイン amazon.co.jp 本blog紹介記事
12 ポスター発表はチャンスの宝庫!~一歩進んだ発表のための計画・準備から当日のプレゼンまで amazon.co.jp 本blog紹介記事
13 マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版] amazon.co.jp 本blog紹介記事
14 日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方―アクセプトされるための論文の執筆から投稿・採択 amazon.co.jp 本blog紹介記事
15 やるべきことが見えてくる研究者の仕事術~プロフェッショナル根性論 amazon.co.jp 本blog紹介記事
16 理系のための人生設計ガイド amazon.co.jp 本blog紹介記事
17 バリの賢者からの教え~思い込みから抜け出す8つの方法 amazon.co.jp 本blog紹介記事
18 JMP活用 統計学とっておき勉強法~革新的統計ソフトと手計算で学ぶ統計入門 (ブルーバックス CD-ROM) amazon.co.jp 本blog紹介記事
19 GraphPad Prismによる生物統計学入門 amazon.co.jp 本blog紹介記事
20 iPhone 4 Style Book iOS 4対応版 amazon.co.jp 本blog紹介記事

書籍以外では圧倒的にレーザーポインタが人気です。リモコン付きレーザーポインタの紹介記事を読んで下さっている方が多いのだと思います。廉価版グリーンポイントレーザーのロジクールR800が大人気で、2位以下のELA-GU94サシ-41サシ-81Nサシー51Nの5倍以上売れているという状況です。

2010.08.29

SANWA SUPPLY MA-WPR2 プレゼンテーションマウス

以前から「マウス機能の付いたレーザーポインターは、あんまり好きではない」とお話ししてきました。でも、コンピュータの使い方を画面で説明するときとか、動画を使ったプレゼンテーションには便利です。というわけで、レーザーポインタマニアとしては、試してみなければと思い、最近話題になっているSANWA SUPPLY MA-WPR2 プレゼンテーションマウスを買ってみました。

SANWA SUPPLY MA-WPR2 プレゼンテーションマウスは、空中で使えるワイヤレスマウスです。多くのマウス機能付きのレーザーポインターは、ボタンでマウスの位置を動かすため、かなり、扱いづらかったのですが、SANWA SUPPLY MA-WPR2 プレゼンテーションマウスはジャイロセンサー(動きを感知するセンサー)でポインターを動かせるため、自然な動きで、ポインターが動かせます。

デザインはもなりかっこいいです。電池式ではなく、充電式です。これは、いい部分もあれば、悪い部分もあって、プレゼン中に、万一バッテリーが切れたらアウトという意味では、私としては、電池式の方が安心感があります。

私はてっきりレーザーポインター付きだと思っていたのですが、レーザーポインターはついていません。画面に映る、ポインターをソフトによって、レーザーがあたっているかのように強調する機能があるのです。さらに、ポインター機能以外に、赤線を引いたり、スポットライト効果など、様々な効果が使えます。実例としては、サンワサプライのページにある動画を見ていただくのがいいと思います。

ジャイロセンサーの精度が、本商品の使い勝手のかなりの部分を占めると思うのですが、ジャイロセンサーは違和感ありませんでした。

ただし、残念ながら、Macでは使えません。PowerPointの「進む」「戻る」はもちろん可能ですが、ポインターの形とかをコントロールするのは、付属ソフトzmotionが必要なので。でも、このソフトが、Windowsしか対応していません。

というわけで、Windowsをお使いで、プレゼンテーションでマウス機能が必須という人にはお勧めします。

リモコン付きレーザーポインターのまとめのページもご覧下さい。

2010.08.28

珍妙な馬名のレース動画

李啓充先生のコラムで知ったYouTube動画のご紹介です。

ゴール前のアナウンサーの連呼がかなりおもしろい。

2010.08.27

本の紹介「プレゼンテーション Zen」

「プレゼンテーション Zen」

著者:Garr Reynolds、出版社:ピアソンエデュケーション (2009-09-07)、ASIN:4894713284【amazon.co.jp

実は、この本、2年前に購入して、イマイチと思って、捨ててしまった。「プレゼンテーションZenデザイン」が出たので、もう一度買い直して読んでいる。今回読んだら、むちゃくちゃおもしろい。ちょっと、力をこめてレビューを書く。

なぜ、1回目と2回目の印象がこんなに違ったかというと、答えは明白である。第1回目の時、私は、プレゼンテーションの技法を求めて、本書を買い求めたわけだが、本書はプレゼンテーションのメソッドについては、ほとんど触れていない。そして、その当時は、まだ、私が、この本の提唱するプレゼンテーションを受け入れられるだけの準備が出来ていなかったということであろう。

本書は、禅についての本ではない。本書はコミュニケーションの本であり、プレゼンテーションをいつもと少し違った、現代に即した視点から眺めようとする本である。この本のメインテーマは「今日のPowerPointプレゼンテーションの常識に意義を唱え、プレゼンテーションのデザインや実施について、発想の転換をうながすこと」である。

さて、「今日のPowerPointプレゼンテーションの常識」とはなんなのか?

著者は、PowerPointの間違った使い方として、もっとも多いもの、もっとも深刻なものとして、PowerPointを文書作成ソフトウェアのようにして使っているということを指摘している。本来、Wordにまかせるべき、文章作成をPowerPointでやってしまっている。そこで、おこる一番の弊害は、プレゼンテーションを考え始める一番初めの段階から、いきなり、PowerPointで、箇条書きで作り始めるというものである。

本来、プレゼンテーションの作製というのは、創造的なものであり、プレゼンテーションの作製のファーストステップは、むしろ、コンピュータの前から離れて、紙と鉛筆で、一人静かな時間の中で始めることをすすめている。

PowerPointはメソッドではない。それはツールであり、適切なメソッドで使用すれば功を奏し、不適切なメソッドで使用すれば役に立たなくなるものである。

ついにPowerPointを捨てる日が来たのか?そうとは言い難い。しかし、PowerPointとKeynoteの両方で使われているありふれた箇条書きテンプレートについては、とっくに捨て去ってもいい頃である。さらには、プレゼンターが話しているのと同じ情報を文字という形でスライドに映し出すことは、通常は役には立たず、むしろメッセージの妨げになるということにも、そろそろ気づくべきだ。

口頭による優れたプレゼンテーションと、うまくまとめられた文書は全くの別物である。PowerPointを文書作成ソフトウェアとして使って出来上がったプレゼンテーションは、伝えたいメッセージがはっきりとしない、あれもこれもといった焦点のぼけたプレゼンテーションになってしまう。

著者は、決して、PowerPointなしのプレゼンテーションをすすめているわけではない。PowerPointのスライド枚数も、少ないに超したことはないが、ケースバイケースで多くても構わないといっている。大切なことは、いかに、伝えたいメッセージを伝えるかということに集中するかである。

最近、黒川清先生が、PowerPointを一切使わないプレゼンテーションをされたのを観た。では、私がPowerPointを使わないプレゼンテーションは可能だろうか。あっ、ちなみに、私はスライドウェアとして、Keynoteを使っているので、PowerPointは使っていないのだった。そういう、ことではなく、私はスライドなしで、プレゼンテーションができるだろうか。

それに対しての著者の薦めは、詳細な配付資料を作成し、スライドを出来るだけシンプルにするということである。ただし、配付資料として、スライドを印刷したものを配ってはいけない。スライドは、そもそもハンドアウトに適さないし、ハンドアウトに適したPowerPointはそもそもプレゼンテーションとして体をなしていないのである。詳細な配付資料を作成し、スライドを出来るだけシンプルにする、自分の伝えたいメッセージを伝えることに集中することを勧めている。

スピーチは出来るだけ短く、しかも効果的に物語を伝えられるものにする。そして、プレゼンテーションの準備をした後、内容を見直し、徹底的な編集作業を行うこと。自分の論点やスピーチの目的に書かせない要素でなければコンテンツから外してしまう。情け容赦は無用である。映画のシーンでも、監督は、そのシーンが技術的な見せ場だったり、あるいは撮影が非常に大変だったりしたために、どうしてもカットする気になれないことがある。それと同じで、そのような発表者の思い入れで、聴衆にとっては、不要なスライドを削ることができない。

まずは、プレゼンテーションに際して、詳細な配付資料を配ろうと思う。そして、スライドの枚数を半分にしてみよう。きっと何かが変わるはずである。

スライドのデザインについては、第6章、第7章で述べられているが、相当にレベルが高いもので、すぐに取り入れるのは難しい。一方、プレゼンテーションの現場でのアドバイスは、もう少し具体的だ。プレゼンテーションの現場では、演台に立たないこと、リモコンを使う事(マウス付きより最低限の、進む、戻る、切るだけの方がよい)、照明は消さないこと。

第8章の「完全にその場に集中すること」は、おそらく、プレゼンテーションZENのきわめて重要な章であろうが、残念ながら、現在の私には、それを受け止める準備が出来ていないようである。今度は捨てないで、本書を本棚に置いて、8章が私の心に響く日が来るのをまとう。

この本の考え方はすべての人に読むことを勧めたいが、読む人の心の状態によっては、この本が主張していることは響かないかもしれない。でも、この本を理解できる日が来るまで、待つことをおすすめする。特に、ある程度経験がある方たちのプレゼンテーションを見つめ直す格好の材料になると思う。


2010.08.26

iSightをバーコードリーダーにして蔵書管理

Macのほとんどの機種には、ディスプレイの上に、iSightと呼ばれる、カメラが付いています。iSightをバーコードリーダーとして使えないかなぁと思っていたら、ちゃんとそういうソフトがありました。

Books for Mac OSX

このソフトを立ち上げて、iSightの前に本の裏表紙に付いているISBNバーコードをかざすと、自動的に、ISBNを読み込んでくれます。さらに、クイックフィルを押すと、アマゾンから、書誌情報や書影を取ってきてくれて、本当に、簡単に、蔵書データベースが作れます。

昨日紹介した積ん読本10冊の書誌情報をほんの2,3分で取得できて、データベース化できました。

自分の感想とかも書き込めて、Macを持っている人の蔵書データベースとしては、かなりおすすめ。

私としては、ISBNを取り込んだ後、アフィリエイトとかのタグを書きだしてくれるとうれしいのだけど、、、。

2010.08.25

積ん読本

積ん読本がだいぶたまってきています。

「プレゼンテーション Zen」

著者:Garr Reynolds、出版社:ピアソンエデュケーション (2009-09-07)、ASIN:4894713284【amazon.co.jp

2年前に購入して、イマイチと思って、捨ててしまった。「プレゼンテーションZenデザイン」が出たので、もう一度買い直して読んでいます。今回読んだら、むちゃくちゃおもしろい。読み終わったら、レビューを書きます。


「プレゼンテーション Zen デザイン」

著者:Garr Reynolds、出版社:ピアソンエデュケーション (2010-06-25)、ASIN:4894713993【amazon.co.jp

「プレゼンテーションZen」の続編。


「Keynoteでプレゼン。」

著者:羽山 博、出版社:ビー・エヌ・エヌ新社 (2010-03-22)、ASIN:4861007054【amazon.co.jp

ちらっと見た感じは、自分の知らないテクニックは載っていない。でも、Keynote初めての人には良いと思います。


「さらば厚労省 それでもあなたは役人に生命を預けますか?」

著者:村重 直子、出版社:講談社 (2010-08-06)、ASIN:4062161486【amazon.co.jp

半分くらいまで読んだけど、同じことの繰り返しになってきて、あきてきた。一種の暴露本なんだけど、暴露本はあまり好きではない。


「Twitterで英語をつぶやいてみる (生活人新書)」

著者:石原真弓、出版社:日本放送出版協会 (2010-05-07)、ASIN:4140883200【amazon.co.jp

これ。なかなか、役に立ちます。もう一つTwitterアカウントを立てて、そっちは、英語でやろうかな。


「仕事の成果が激変する 知的生産ワークアウト―あなたが逆転するための73のメニュー」

著者:奥野 宣之、出版社:ダイヤモンド社 (2010-05-28)、ASIN:4478013314【amazon.co.jp

著者は、ベストセラー「情報は1冊のノートにまとめなさい」の著者の一冊。なかなかおもしろかった。読了。

「街場のメディア論 (光文社新書)」

著者:内田 樹、出版社:光文社 (2010-08-17)、ASIN:4334035779【amazon.co.jp

早く、これ読みたいのだけど、内田先生の本を読むのは、結構、体力が必要なので、もう少し積ん読。


「日本辺境論 (新潮新書)」

著者:内田 樹、出版社:新潮社 (2009-11)、ASIN:4106103362【amazon.co.jp

上記の本と一緒に、買って積ん読。


「心のなかの幸福のバケツ」

著者:ドナルド・O・クリフトン、出版社:日本経済新聞社 (2005-05-25)、ASIN:4532312159【amazon.co.jp

自己啓発本。読みたくなる気持ちになるまで、積ん読。


「仕事は楽しいかね?」

著者:デイル ドーテン、出版社:きこ書房 (2001-12)、ASIN:4877710787【amazon.co.jp

自己啓発本。読みたくなる気持ちになるまで、積ん読。


「もうひとつの謎解き―医師の眼で読む、おすすめ小説23 (へるす出版新書)」

著者:小川 道雄、出版社:へるす出版 (2010-07)、ASIN:489269682X【amazon.co.jp

おもしろそうかなと思って買ってみました。未読。


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